私には今俄かにブームのような様相を呈している朗読会の良さを感得できずにいる。今回もまたそうした思いを引きずりながらある朗読会に顔を出してみた。私の思いが晴れたとは言い難かったのだが…。
1月24日(火)午後、札幌市民交流プラザSCARTSスタジオにおいて五十嵐和子朗読教室の冬の特別朗読会「和みの本棚」があると知り、他に特に予定がなかったこともあり参加してみることにした。
これまで何度かこの種の朗読会に参加し、NHKのアナウンサーによる朗読の会は別にして、なぜこれほど朗読の会が開催されるのか、私には腑に落ちない思いがずーっとあった。私には単に本を読むだけじゃないの、という思いが拭いきれないのだ。そんな私が「今度はどうだろうか?」という思いで参加した。
※ 3人同時朗読(役割読み)の「深川澪通り木戸番小屋」ですが二人しかフレームに入らなかった。
今回の朗読会のラインナップは次のとおりだった。
◇「深川澪通り木戸番小屋」北原亞以子 作
朗読 大河内則子、西島まさえ、渡邊美智子
◇アイリッシュハープ演奏 演奏 熊井芳美
◇「冬の日」藤沢周平 作 朗読 五十嵐和子
結果は私の思いを拭い去るものではなかった。ただ、朗読の際に効果的にハープ(アイリッシュハープ)の音が挿入されるところに斬新さを感じはしたが…。
※ 朗読の伴奏とソロ演奏を披露した熊井芳美さんの演奏の様子です。
私には “本を読む” という行為が、どうしても特別の行為に思えないところがあるのだ。これまで参加した朗読会での読み手の方々は確かに素晴らしい朗読をされている。そしてそれを聴こうとする人たちもたくさん存在する。今回の朗読会もコロナ対策で入場を制限はされていたものの、おおよそ定員いっぱいの方が会場で耳を傾けていた。それはそれで需要があるのだと思わされる。しかし……、とやっぱり思ってしまうのだ。どこにそれほど魅力があるの?と…。
※ 朗読教室の主宰者の五十嵐和子さんの朗読の様子です。
中には1,000円、2,000円と入場料を徴収している朗読会もある。その魅力を感じていないのは私だけなのかもしれない。
もう少し追いかけてみようか?するとそこに私には感得できなかった素晴らしいものが隠れているのかもしれない。それを追いかけてみようか?
だから、多くはないかも知れませんが、一定のファン層というものがあるのかもしれません。あるいはピアノの先生のように、お弟子さんが聴きに来るなどでしょうか。
まあ、確かに興味関心がないと「?」としか思えませんね。
もっともそれは、ぼくみたいなスポーツ(観る方でも)音痴にとって……以下略。
うん。でもやっぱり音痴なのかな??