エーデルワイス…、ヨーロッパアルプスを代表する花として知られている希少種である。そのエーデルワイスが支笏湖畔の丸駒温泉で満開の時を迎えていると聞いて出かけてみた。温泉旅館の庭に咲くそれはつつましく可憐な姿をしていた。
昨日、支笏湖「苔の回廊」を堪能した帰り、丸駒温泉に寄り道した。それは数日前の新聞に「丸駒温泉で今、エーデルワイスの花が満開の時を迎えている」という記事を目にして、ぜひ寄ってみたいと思ったからだ。
※ 丸駒温泉旅館のエントランスです。この日は駐車場が満杯になるほど千客万来の様相を呈していました。
温泉旅館が庭で栽培しているというのだから、自由に鑑賞はできないかな?と思っていた。ちょうどお腹もすいていたことからレストランで食事を摂って見学させてもらおうと思った。
するとやはりエーデルワイスを栽培している花壇はレストラン内に設けられたドアから出入りするようになっていた。
※ レストランの出入口から庭に出たところです。
花壇は支笏湖を望む遊覧船の桟橋の近くにあった。栽培しているエーデルワイスは100株程度ということだが、エーデルワイスそのものが小さな株なので花壇の大きさも細やかにものだった。
※ 遊覧船の桟橋の手前にエーデルワイスの花壇がありました。
エーデルワイスは和名では「セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)」と呼ばれていて、その名のとおり薄く雪をかぶったような白い花である。新聞記事によると、近くの恵庭岳に自生する「エゾウスユキソウ」が登山客の間から「幻の花」と呼ばれていたことから、丸駒旅館が28年前から栽培を始めて、今では同旅館のシンボルフラワーになっているそうだ。
※ 薄い雪が被ったような花が印象的なエーデルワイスです。
※ 実は白い花のようなところは「苞葉」と呼ばれ変形した葉だそうです。
※ 花はその「苞葉」の中心部の筒状の花序だそうです。中心の花は9つもありますね。
エーデルワイスというと、スイスやオーストリアの国花として知られ、ヨーロッパアルプスを代表する花であるが、近年激減が伝えられている。
最近、NHK・BSの旅番組で女優の斉藤由貴さんがオーストリアの高山をトレッキングする番組が放映された。斉藤さんは慣れぬトレッキングに苦労されながら、目的のエーデルワイスになかなか出会えなかったが、最後の最後にひっそりと咲くエーデルワイスに出会うことができ感激した様子が映っていたが、今では本場ヨーロッパでもそれほど貴重な花となっているようだ。
栽培種とはいえ、初めて本物のエーデルワイスに出会うことができ、ちょっと嬉しかった私だった。