田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

念願だった支笏湖・苔の回廊を堪能!

2020-07-04 18:15:40 | フットパスウォーク & トレッキング

 両脇に立ちはだかる緑の壁は私の想像以上だった。それは私を圧倒し、神秘的ですらあった。以前からぜひ一度行ってみたい!と思っていた支笏湖・苔の回廊だったが、その思いを果たした今、満足感でいっぱいである。

   

 支笏湖には「苔の洞門」という名所があったが、崖崩れがあり閉鎖されてしまい、まだ訪れていなかった私は残念な思いをしていた。しかし、近年それに代わる「苔の回廊」が注目を浴びてきていた。それを知って「いつか行ってみたい」と思っていたのだが、今日ようやくその思いを果たす機会がやってきた。

 車で自宅から1時間半、支笏湖畔を過ぎ美笛峠方向に向かい、モーラップキャンプ場入口から4番目の橋「紋別橋」を目ざした。「紋別橋」を見つけ、周辺に車を駐車するところを探したが、運良く橋の近くに駐車するスペースを見つけることができた。

   

   ※ 幸い「紋別橋」の近くに駐車スペースを見つけることができました。

 「紋別橋」には「楓沢(からさわ)」と書かれた看板がかかっていた。そこから足跡をたどり橋の下へ降りていく。すると、まったく水が流れていない川底を上流に向かってトレッキングが続くことになる。けっこうな幅のある川底だが、何らかの理由によって涸沢となったのだと思われる。砂地の川底を歩くというのはなんだか不思議な感じがした。

   

   ※ 何の変哲もない「紋別橋」です。見落とさないよう気を付けねばなりません。

   

   ※ 橋の欄干にはこのように「楓沢」という表示がありました。

   

   ※ 「紋別橋」のところから沢に下りると、写真のような川床が続いていました。

 上流を目指すトレッキングを始めて5分が過ぎたころから徐々にその雰囲気が出てきたが、まだまだ本格的なものとはいえなかった。

   

   ※ やや雰囲気が出てきましたが、まだまだです。

 15分後だった。両側に岩石の壁が現れてきた。いよいよ「苔の回廊」の始まりである。もう説明は不要である。私はため息をつきながら、次々と現れる緑の壁を写し続けた。

   

   ※ いよいよ第一の回廊の始まりです。川床が第二より広いのが分かります。

   

   

   

   

   

   ※ 苔とともに規制する幼木が生えているところもありました。

   

   ※ 徐々に川床の幅が狭まってきました。

   

   

   

   ※ 前進が阻まれ、第一の「苔の回廊」の終点です。

 苔の壁に近寄ってみると、比較的長く伸びた苔は黄土色かかっていた。一方、短いものはきれいな緑色をしていた。それは誕生してからの時間を表すのだろうか?それとも種類の違いを表すのだろうか?門外漢には分からない。

   

   ※ 丈の長い苔です。やや黄土色がかっています。

   

   ※ こちらは別の種の苔だと思われます。鮮やかな緑色です。

 また、一部に苔がはがれているところがあった。そこをよく見てみるとさらさらとした砂状のように見えた。専門家がいうには、支笏火山がもたらした溶結凝灰岩というものらしい。私が見たのはそれが崩れたものらしい。その溶結凝灰岩が長い年月の中で水流などによって削られたのが現在の「苔の回廊」となっているそうだ。

   

   ※ 苔が剥がれたところに溶結凝灰岩が顔を出しました。

 「苔の回廊」巡りを続けて約15分。行く手が塞がれた。これで第一の「苔の回廊」は終わりである。

 そこからさらに左手に回り、ちょっと大変な崖を乗り越えて第二の「苔の回廊」を目ざした。完全に尾根を越えて、また下ったのだから、第一の沢とは別の沢に入ったようだ。

   

   ※ 第一の回廊から左手の沢を上ります。

   

   ※ さらに沢から尾根に向かって急斜面を登ります。写真上の隙間のところが尾根です。

 約20分かけて第二の「苔の回廊」に入った。こちらもまた見事な回廊が私を出迎えてくれた。ただ、第二の回廊の方はルートが第一よりは厳しく、岩を登ったり、越えたりとやや厳しいルートだった。こちらは約10分程度だったろうか?ついに終点となった。

   

   ※ 第二の「苔の回廊」の始まりです。

   

   

   ※ 第一の回廊に比べて川床が狭くなっています。

   

   ※ 前進を岩が阻みます。岩の苔の表面が剥がれています。

   

   

   ※ 写真の岩に横たわった木を伝って上へと進みます。

   

   ※ 岩から剥がれて岩石の表面にも苔が張り付いています。

   

   ※ 第二の「苔の回廊」の終点です。

 終点とはいえ、ルートは続いていた。というのも、このルートは樽前山、風不死岳の登山ルートになっているとのことだった。

 私はここまでで目的を達したので、来たルートを折り返した。土曜日だったので、多くの人出があるのではと予想したが、思っていたほどではなかった。(出会った人は約20人?)

 行動時間約1時間30分、満足満足の1時間30分だった。なお、第二の回廊はやや厳しいが、第一の回廊だけだと足元がスニーカーでも耐えられそうだし、体力的に自信のない人でもなんとかクリアできるのではないかと思われた。                 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとうございます (sakag )
2020-07-04 19:32:32
ようやく念願が叶いましたね。
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sakagさんへ (田舎おじさん)
2020-07-05 15:11:57
 コメントありがとうございます。
 ようやく念願がかないました。想像していた以上に素晴らしく、満足でした。
 「苔の洞門」の方はもっと素晴らしいのでしょうか?再開が望まれます。
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こちらの方がきれいです (sakag )
2020-07-05 19:54:55
苔の洞門も2回歩いていますが、こちらの苔の回廊の方がきれいです。
向こうは、観光地で歩く人が多かったせいか、剥がれたり、崩れたりしています。
危険と言うことで、もう再開されることはないそうです。
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sakagさんへ (田舎おじさん)
2020-07-05 21:31:53
 再度のコメントありがとうございます。
 「苔の回廊」の方がきれいだということをお聞きし、納得です。
 「苔の洞門」の方は再開の可能性はないとのこと、残念ですが仕方ありませんね。納得しました。
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Unknown (おなら出ちゃっ太)
2020-07-06 18:27:31
ああ、ここ昔、友だちと行ったなあ、と思ったのですが。
苔の「洞門」と「回廊」があるのですね。
自分が行ったのはどっちかわかりません。
予備知識もなく行って、ただはしゃいでいただけだったので、さしたる感慨も印象も残っておらず……。

唯一覚えているのは、岩によじ登って歩いている友人の写真を上から撮って、友人を激怒させたことです。
当時、まだ三十になるかならないかでしたが、友人はすでに頭頂部が薄くなっていたのです。
それをわざわざ、しかも岩に登って上から写真を撮るとは何というデリカシーのなさか!
というワケでして。

今にして思えば、不用意に苔の生えた岩に登り、足を滑らせて落ちるのは勝手だとしても、苔が剥がれたり傷つけたりしたような気がして罪悪感を感じます。友人の頭頂部が薄い件については、「つべこべ言うな」で一蹴しましたが。
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Unknown (フナさん)
2020-07-06 20:47:50
このブログを見て、本日天候に誘われて妻と苔の回廊に行ってきました。このようなところがあったことに驚きました。30数年前には苔の洞門にも行ったのですが、その時の記憶がよみがえりました。今回、残念だったのは、回廊内に日差しが入り、日の当たるところが白っぽく写ってしまいました。曇りの日に行った方が写真的には良さそうだったなと思っています。ブログの詳細な情報のおかげで迷うことなく同じところに車を止め、橋の下に降りることができました。貴重な情報ありがとうございます。また情報を期待しております。
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出ちゃっ太さんへ (田舎おじさん)
2020-07-07 18:45:00
 コメントありがとうございます。
 おそらく出ちゃっ太さんが行ったのは「苔の洞門」のほうじゃないかと思われます。私が行った「苔の回廊」の方は、「洞門」の方が崩れてしまい、立ち入り禁止となってから注文されだしたと聞いていますから…。
 楽しい思い出話、ありがとうございました!
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フナさんへ (田舎おじさん)
2020-07-07 18:49:03
 拙ブログがお役に立てたと聞いて、嬉しく思います。
 奥さまとの楽しいひと時、羨ましいかぎりです。あの急な崖は手に手を取り合って、ですか??
 写真の件では、あのような環境ではほんとうに難しいですね。見た目どおりに写ってはくれませんから…。
 最近は、私からというよりは、フナさんから情報をいただくことが多いように思います。
 互いに情報交換をしたいものです。よろしくお願いします。
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