噂に違わぬクォリティーの高さである。スープも、麺も、トッピングも、そのどれもが高い水準のラーメンだった。TBSテレビ「情熱大陸」で取り上げられ、「ラーメンWalker北海道2021」で総合部門第1位を獲得したというラーメンは本物だった…。
麺店巡りを止めたわけではない。ただ、年齢と共にラーメンを食することが少なくなり「麺紀行」としてレポするほどではないとの思いから、このところブログの話題として取り上げることはなかった。しかし、今回は少し特別感をもったラーメン店だったので敢えて取り上げることにした。「麺紀行」自体が1年半ぶりの投稿となる。
昨日(9月13日)、妻が珍しく「ランチしよう!」とのお誘いがあった。そして「どこにしょうか?」となった時に、「それじゃ、話題のラーメン店に行ってみよう!」ということになった。それがJapanese Ramen Noodle Lab Q(以下Lab Qと称す)だった。
Lab Qは札幌時計台近くの小さなビル(りんどうビル)の地下1階にあった。入口が狭いので注意深く探さないと見逃す恐れがある。
※ うっかりすると見逃しそうな狭い入口です。
私たちがビルのところに着いたのは11時50分過ぎで昼時だったが、地下へ通ずる階段に入店を待つ客が5~6人並んでいた。ラーメン店なので回転は速いが、それでも階段を少しずつ下りながら15分くらい待っただろうか?店の前に備えられている券売機でチケットを購入する。私たちは二人とも店一押しの「醤油らぁ麺」(1,300円)をチョイスした。
※ 店内に入る前に券売機で購入します。
そして重そうな鉄の扉を開けて店のスタッフの案内で店内に入った。するとなあ~と、店内でも席に着けないで待っている客が7~8名もいるではないか!ここでも私たちはしばらく順番待ちを強いられた。
※ 重々しい鉄の扉を開けて入店します。
※ 入店すると、こちらとあちらにまだ沢山の人が待機していました。Qの文字が!
店内は中央に大きなガラス張りの四角いテーブルがあり、その中央には大きな花が飾られていた。その奥に調理場がありそこにカウンター席も設けられていた。
※ テーブル席の中央にはご覧のような大きな花が飾られていました。
結局、私たちがガラス張りのテーブル席に案内されたのはビルに入って並び始めてから約35分が経っていた。
そして待ちに待った「醤油らぁ麺」が白く深い器に入って恭しく登場した。スープは透き通るような黄金色。綺麗に整列された麺と、その上に乗った二種類のチャーシューとメンマ、と三つ葉が添えられていた。
※ 噂のLab Qの「醤油らぁ麺」です。
※ 端麗系を象徴するスープの色です。
スープを一口含んだ。「旨い!」全国から厳選したという地鶏を使ったスープは透き通るような端麗系と言われるのに深い味わいが口の中に広がる。麺は道産小麦を使用し、自店で製麺した中細ストレート麺をやや軟茹でしたものだが、それも私には好ましかった。
※ 中細のストレート麺です。
そして麺の上に載せられていた二種類のチャーシューがまた店のこだわりらしかった。ラーメンを運んできたスタッフが「チャーシューはルスツ産のもち豚のバラ肉とロースの二種類です」と説明していただいたが、このチャーシューが柔らかく噛めば噛むほど旨味が出てくるような逸品だった。それにし比して、メンマは意外にもごく普通のものに見えたのだが…。できればこのメンマにもこだわりがほしかったと思うのは贅沢か?
※ 丼を写したくてスープを飲み干しました。
全体として、あっさりしながらも旨味が凝縮されたような満足の一杯だった。ところが妻の感想を聞くと、意外にもそれほど感動的なコメントを聞くことができなかったのは、そのことが私には意外だった…。う~ん、味覚ってそれぞれですねぇ…。
【Japanese Ramen Noodle Lab Q 概要】
札幌市中央区北1条西2丁目2-1-3 りんどうビル B1F
電 話 011-212-1518
営業時間 11:00~15:00
定休日 日曜日
座席数 18席(中央テーブル12、カウンター6)
駐車場 無
入店日 ‘23/09/13