途中から小雨降るウォークとなったが、快調にウォーキングを楽しむことができた。それにしてもJRウォーキングのコースはよく考えられたコ―ス設定だといつも感心しながら歩いている。
ヘルシーウォーキングとして私自身は今年第5弾である。今回は札幌の郊外「星置駅」をスタート&ゴールとする12kmの周回コースだった。
「星置駅」は崖状のところに立地しているため、とても変わった構造の駅である。北口と西口は階段を上り、反対に南口は階段を下りたところに駅舎があるという構造であり、改札口を出るとさらに階段を下りねばならないという特殊な位置に立地している。
※ 星置駅の北口です。駅舎は写真のように3階建てになっています。線路は2階部分だと思います。
ウォーキングのスタートは、南口からまずは坂道を上り山に向かって進み、本来は名所の「星置ノ滝」を目指すのだが、崩落の危険があるということから、そこをパスしてコースは下り方向となり、星置地区を目ざした。
※ この日のコースで最も高いところを往く参加者たちです。
天気は夜間雨に見舞われていたが、スタート時は曇り空でやや気温は低かったものの、雨は降っていなかった。
下り方向となり少し行くとコース上に「星置神社」があり、私はそこで参拝し、同時に「御朱印」もいただいてきた。(後日レポート)
※ ちょっと小ぶりな星置神社の本殿(拝殿)です。
星置地区は小樽市との市境に近く、石狩湾からも近い低地帯に平坦に広がる地域である。コースはJRの「星観駅」近くの小樽市との市境となっている「星観緑地」を横目に見ながら進み、やがてこのコースの見どころの一つでもある「山口運河」に導かれた。
※ JRの跨線橋を渡って星置地区の住宅街に向かいます。
※ 手前の低いところに星置川が走り、その向こうが「星観緑地」です。
「山口運河」は開拓期の明治28年から明治30年にかけて農産物や生活物資の水上輸送のために造られたそうだが、汽車の発達とともにその役目を終えたそうだ。しかし、地域の人たちが歴史的な産業遺産を遺そうと保護運動を繰り広げたこともあり、残された運河の一部を水辺の散歩道として整備されたそうだ。しかし、今日歩いてみて水路には水草が生い茂り、散歩道も雑草が目立つなど、ちょっと残念な姿だった。地域的に多くの人たちが訪れることは難しいかもしれないが、なんとか気持ちの良い状態に維持できないものだろうか?
※ 運河内に水草が繁茂し、通路も雑草だらけ、ちょっと残念な光景です。
※ こちらは かなり整備されていましたが、全体としては残念な光景でした。
※ 畑で栽培されているのは、手稲名物のスイカでしょうか?カボチャでしょうか?
コースはその後住宅街へと導かれていくが、コース上には確か夏でもアイスホッケーが楽しめる「星置スケート場」が見えたり、新興住宅街に造られた真新しい「明日風公園」(写真を撮り忘れた!)などを横目に見たりしながら進んだ。この辺りからだったろうか?雨がぽつぽつと降ってきたが、傘を差すまでないだろうとそのまま進んだが、他の参加者の中には傘を差しながら歩いている人も目立ち始めた。
※ 山口運河を超えるとこのようなワイルドなところにも導かれました。
※ 通年スケートが楽しめる星置スケート場です。
コースの後半、「手稲土功川」の川沿いを歩くコースに導かれた。こちらは運河ではなく、周辺の湿地帯を干拓するために造られた排水溝だという。この排水溝のおかげで周辺では農耕が可能となり、手稲地区の農業が盛んとなったようである。
※ 左側の柵の外側に「手稲土功川」が見え、その脇には遊歩道が続いていました。
その「手稲土功川」の延長線上に、私が一昨昨年にパークゴルフで訪れたことのある「曙西緑地」があった。パークゴルフなど楽しめないほど荒れていたが、今日通った時も同じような状態だった。ちょっと残念である。
※ 「曙西緑地」はご覧のように雑草が伸び放題の残念な光景でした。
コース後半、いよいよ雨が本格的な様相を呈し始めた。ここで私もザックから傘を取り出し、傘を差しながらのウォーキングとなった。
星置地区は今や農業地帯から札幌市のベットタウンに変貌を遂げている。「星置駅」の近くにはスーパーや商店なども目立ち始めている。
雨や寒さもあり、休憩もとらずに一気に歩き通したためにけっこうな疲れを伴いながらゴールし、会員カードに1ポイントを付与してもらい本日のウォーキングを終了した。
リード文で触れたコース設定のことだが、これまで数多くのウォーキングコースを歩いた経験のある私だが、これまで歩いたJRヘルシーウォーキングのコースは良く考えられたコース設定だなぁ、といつも感心しながら歩いている。JRヘルシーウォーキングの場合、JR駅をスタート&ゴールとする制約が第一にある。その上、コース距離は概ね12~13km程度に収めねばならない。このような制約がある中で、効率よく地域の名所的なところを巡るように設定することが求められているようだ。今日の場合も地域の名所である「星置の滝」は崩落の危険があり除外されたが、「星置神社」、「星観緑地」、「山口運河」、「明日風公園」、「手稲土功川」といった名所を効率よく繋いだコース設定には苦労もあったに違いないが、参加する私たちにとってはとても有難く思っている。これからのコースではどんな景色を見せてくれるのだろうか?とても楽しみである。