田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

世界遺産を映像資料で視る

2020-11-20 19:53:36 | その他

 今改めて図書館からDVD資料を借りて、「世界遺産」を見直している。これもまたコロナ禍で巣ごもり状態の中で過ごすための方策の一つである…。

 札幌市の図書館の DVD資料がかなり充実していることが分かった。そこで最近は図書を借りるよりは図書館からDVD資料を主に借りている。

 というのも、私が所属する「めだかの学校」の来年度の学習計画を現在検討している段階なのだが、先日会員にアンケートを取ったところ圧倒的に映像資料を用いての学習を望んでいることが分かった。しかもそのうちの大半は「世界遺産」に関する映像資料を使用してほしいという希望だった。

        

 そこで現段階では何も具体化していないのだが、あらかじめ関係資料に当たっておくことで学習計画を検討する際に役立つのでは?と考えた。そこで早速、札幌市の図書館の資料に当たり、先日から「世界遺産」に関するDVDを視聴している。

 現在までに視聴した資料は、PSG(ピーエスジー)社が制作・販売する「世界遺産 夢の旅100選」の南北アメリカ編とヨーロッパ編、それと「日本の世界遺産」Ⅰ・Ⅱである。「世界遺産 夢の旅100選」は10枚組である。これから次々と借りて視聴してみたいと思っている。

 南北アメリカ編とヨーロッパ編を視たかぎりでは、「やゝ、ダイジェスト版的かな?」とも思えるが、1枚4~50分程度の中に10ヵ所くらいの世界遺産を紹介するのだから、それも致し方ないと思われる。DVDの制作年は2009年とやや古いのだが、その時点でも世界遺産の数は900件を超えていたというのだから…。(2015年には1,000件を超えたそうだ)

        

 どの資料を、どこの資料を使用するのかはこれからの検討課題ではあるが、私が提案しようと思っているのは、ただ視聴するだけではなく、会員全員で分担して学習する際にナビゲーターを務めてもらいたいと思っている。そのことでナビゲーター役も、それを聴く側もより内容理解が深まると考えている。

 何せ私たちの集まりは「だ~れが生徒か?先生かあ? ♪」という「めだかの学校」なのだから…。


映画 サムライ №289 

2020-11-19 17:09:14 | 映画観賞・感想

 アラン・ドロンの代表作の一つとなった1969年製作のフランス映画である。ニヒルな雰囲気を纏ったアラン・ドロンと、白黒映画と見紛うような暗い色調が観る者に緊張感を与え、ラストまで非常に見ごたえのある映画だった。

    

 今さらながらにコロナウィルスに怯え、すっかり巣ごもり生活を決め込んでいる私である。このところの日本、そして北海道の状況は尋常ではない。かなり感度が鈍いと自覚する私であるが、さすがにこの状況下では不要不急の外出は避けねばと思っている。

 そうなると拙ブログは一気にピンチとなる。何しろ拙ブログは「私自身が体験したことを連日書き綴る」ということだけに価値を見出だしているブログだからである。

 朝から悶々と考え続けた結果、新聞のラテ欄のBSプレミアムでアラン・ドロン主演の「サムライ」が放映されることを知り、苦肉の策ではあるが映画「サムライ」を視聴し、その感想を綴ることにした。

   

 私はまずフランス映画であるのに題名に「サムライ」と付けた点に興味を覚えた。すると映画の冒頭に次のようなクレジットが流れた。(視聴している段階ではもちろん写すことはできなかったが、ウェブ上で見つけることができた)「ジャングルの中の虎に似てサムライの孤独ほど深く厳しいものはない」という一文だった。つまりこの映画の主役の一匹狼の殺し屋ジェフ・コステロ(アラン・ドロン)を、監督のジャン=ピエール・メルヴィルは“サムライ”に見立てたということのようだ。

 映画はアラン・ドロンの独壇場だった。トレンチコートに幅広のソフト帽を目深に被ったジェフ・コステロ(アラン・ドロン)の姿は、一匹狼の殺し屋の凄さとカッコよさを体現していた。そして極端にセリフを削ったストーリーは画面に緊張感を生み、観ている者にとってハラハラドキドキの展開だった。

      

  ※ 相手役を務めたナタリー・ドロンは実生活でもアランド・ロンの妻でした。

 調べてみると、この映画を撮った時アラン・ドロンは32歳という、いわば脂の乗り切った時代の作品である。

 1969年製作というと半世紀前である。映画に使われている道具類にも時代の流れが感じられた。電話、エレベーターしかりである。特に私が興味を抱いたのは映画の中でも重要な役割を果たすシトロエンの乗用車である。シトロエンの車は特異な外観をしているのが特徴だったが、この映画の中でもアマガエルを轢き潰したような(失礼!)形のシトロエンをアラン・ドロンが運転するシーンが何度かあった。私が思うに、フランス人はあのような形に機能美とか、走る流麗さを見ていたのだろうか?私からするとどうも分からないところである。もっともシトロエンファンからはお叱りを受けるかもしれないが…。

     

     ※ 1960年代のシトロエンです。

 映画「サムライ」見応えのあるエンターテイメント性十分の映画だった。

 


天徳寺の屯田兵木像

2020-11-18 16:14:15 | 「めだかの学校」関連

 それは天徳寺の本堂の脇に整然と並べられていた。若き屯田兵の木像32体である。宿命とはいえ、日露戦争に招集され戦地に散った32名の青年たちである。木像は凛々しさの中にもどこか悲しみを湛えた表情に見て取れた。

 天徳寺はJR野幌駅からほど近いところにあった。

   

 天徳寺の庫裡の呼び鈴を押したところ、住職の奥さまが応対してくれた。奥さまはとても気さくな方で、今年度見学をお願いしていて中止となったこと、来年度また同じ企画で訪れたいことをお願いしたところ、すぐさま快諾してくれた。

   

 この屯田兵木像は、記録によると「明治37(1904)~38年日露戦争の際、江別兵村及び野幌兵村から計71名が召集され、同39年3月日露戦争勝利の報をもって凱旋するが、招集された者のうち32名が戦死した。遺族が若い兵の霊を悼み、名古屋のからくり人形師「玉屋庄兵衛」に依頼して本人そっくりの木像を製作した。皆の写真、または特徴を聞き取りの上作られたものであり、体形、顔が皆異なっている。」とある。私が調べたところでは、こうした屯田兵の木像を作り、後世に残しているのはオホーツク地方に一か所あるだけと聞いている貴重なものである。

 私は見学の快諾を得たことで、「これで用足れり」と辞去しようとしたところ「木像を見ていきませんか?」とお誘いを受けた。私に断る理由などない。喜んでお誘いを受けた。

 庫裡の方から渡り廊下を行き、本堂に入るとすぐに左わきにその木像はあった。中央にお釈迦様(専門的なことは分からない)をはさみ、左右に16体ずつ並んでいた。それらは黒い軍服に身を包み、詰襟の部分が赤く彩られているのが印象的だった。また、中に水兵服姿の屯田兵もいた。奥さまに「写真を撮ってもいいですか?」と問うと、全く問題ないといった表情で許可してくれた。

   

   

         

  ※ 奥さまが「左上の兵隊さんは勲章をたくさん付けていますよ。写真に撮ったら」と勧めてくれた。胸のところに勲章が下げられている。

 木像の前には黒い箱に収められた「日露戦役 忠魂録」なるものがあった。奥さまはその箱の中に収められた忠魂録も見せてくれた。その中をちょっと覗かせていただくと、司令官・乃木希典、陸軍大将・大山巌など、当時の軍幹部の名前が散見された他、招集者名、戦没者名などが記され、さらには木像制作のための費用内訳、制作費用を寄進された人々の名前が記録されていた。

         

   

 屯田兵は北海道の開拓と北の守りを担うことが主たる任務であったから、国に一度事が起きれば招集されることは当時としては当然のことと捉えられていたのかもしれない。しかし、本州から新しい土地の開拓という志を抱いて北海道に渡ってきた若者たちにとって、志半ばで命尽き果ててしまったことはさぞかし無念のことだったろうと思われる。そうした思いを講座参加者たちと共有しながら、来年9月7日再び天徳寺を訪れたいと思っている。

 


野幌ぶらり散歩

2020-11-17 18:20:32 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 天気も良かったので江別市野幌まで足を伸ばし、野幌駅界隈をぶらりと散歩した。もちろん無目的に野幌を散歩したわけではない。「めだかの学校」の来年度企画「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」の現地下見のための散歩だった。

 私が所属する「めだかの学校」の野外講座「さっぽろの古を訪ねて」のシリーズ第3弾「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」は、当初今年度実施予定で準備を進めていたのだが、今次のコロナ禍のために実施を1年延期した企画だった。

 札幌近隣に現存する屯田兵関連の施設や史跡を5回にわたって訪れ、見学する企画なのだが、野幌地区以外はすでに下見を終えていたのだが、野幌だけは下見へ赴く前に中止が決まってしまったのだった。

 ちなみにその5回とは、①琴似屯田兵村、②篠路屯田兵村、③新琴似屯田兵村、④山鼻屯田兵村、⑤野幌屯田兵村の5つの屯田兵村である。

 それぞれに見どころは多いのだが、本日訪れた「野幌屯田兵村」もなかなか見どころが多い兵村の一つである。

 私が本日下見に訪れたところは次の10の施設や史跡である。

 ◇開村記念碑 野幌兵村

   

 ◇開村五十年碑

   

 ◇野幌兵村練兵場跡

 ◇野幌屯田兵村開村百年記念植樹

        

 ◇野幌公会堂

   

 ◇野幌屯田兵村記念館

 ◇野幌屯田兵屋

   

 ◇野幌屯田兵第二中隊本部

   

 ◇被服庫

 ◇屯田兵の木像32体(天徳寺内)

いやいや実に盛り沢山である。

 他の兵村は2時間の見学時間であるが、野幌だけは4時間を予定している。問題は移動である。10ヵ所の見学場所は割合近距離の中に集在しているのだが、それでも全てを歩くと7キロ程度にはなる。平均年齢が70歳を超える集団の見学としてはたして耐えられる距離か否か検討してみたい。

   

※ 野幌屯田兵屋がある湯川公園のエゾリスはとても人懐こかった。逃げるどころか、私にまとわりついてくるようだった。

 他の兵村では見ることのできない、野幌兵村だけで見ることができる施設として天徳寺内にある屯田兵の木像がある。本日見せていただくことができたが、非常に貴重な資料だと思う。このことについては明日詳しくレポートしたい。その他にも、野幌公会堂、野幌屯田記念館は野幌兵村だけでしか見ることができないものである。実施の際には、江別市資料館のスタッフ、並びに江別市観光ボランティアの方々の案内をお願いすることにしている。実り多い見学とするために、詰めの作業を急ぎたいと思うが、それにしてもコロナ禍が収まってくれなければ再び延期となることも考えられる。なんとか終息に向かってくれないものか…。

 


三浦しをんにはまってしまいました…

2020-11-16 16:51:48 | 本・感想

 作家・三浦しをんにちょっとはまってしまった。「風が強く吹いている」でその文章の魅力に虜になってしまった私は、その後彼女の著作を立て続けに4冊を読破し、さらにまた彼女の著作を予約した私である。

 どうも気が多い私である。毎日のように話題があちこちと飛んで拙ブログにお立ち寄りの方は戸惑っておられるのではないだろうか?広く浅く何にでも興味を抱く私なので 日々話題はあちらこちらへと飛ぶ。ご容赦願いたい。

 気の多い私は読書傾向もまた、興味関心があちらこちらへと飛んでしまう。沢木耕太郎は別格として、この2~3年の読書傾向は一人の作家が気になると、その作家の著作ばかりをむさぼり読むのだが、ある日パッとその作家から手を引く、そんなことを繰り返している。

          

 恥ずかしながらその遍歴を披露すると、二年くらい前は推理小説の「東野圭吾」にはまっていた。このことについて私はブログではまったく触れなかったが…。この頃はBOOK ○○に通い詰めて、彼の著作を次から次へと買い求めた。その数30冊は下らない。

 やがて東野にも飽きて、次に夢中になったのは「山崎豊子」である。このことはブログでも触れたが、昨年一年間で彼女の著作をほとんど読み終えたと思えるほどのめり込んだ。この時も市内のBOOK ○○をあちこちと彷徨い、彼女の著作を買い求めて歩いた。

 ところが東野圭吾や山崎豊子に夢中になっているうちに彼らの本が私の本棚から溢れ初め「これはまずい」と思い始めた。

 山崎豊子本をほとんど読了した時、「もうたとえBOOK〇〇からでも本を買うことは止めよう。図書館から本を借りる方法に変えよう」と思い始めた。そうした中で出会ったのが三浦しをんの「風が強く吹いている」だった。(この読後感については9月25日にレポしている)図書館から本を借りる場合、新刊書を避けるとほとんどの図書は直ぐに借りられることできる。

          

 そこで私が借りたのが2011年刊行の本屋大賞を受賞した「舟を編む」、2006年刊行の直木賞受賞作まほろ駅前多田便利軒」、その続編的著作である2009年刊行の「まほろ駅前番外地」、さらに2013年刊行の「まほろ駅前狂騒曲」といった具合に申し込んだが、これらは直ぐに借りることができた。

 そのどれもが私にはピタリとはまってしまった。「舟を編む」は、辞典編集部に勤務する変人の馬締光也と適当人間の西岡正志のやりとりが面白い。私は映画を先に観ていて馬締役の松田龍平、西岡役のオダギリジョーが絶妙にはまっていたため、笑いをこらえながらの読書だった。三浦しをんの凄さは面白おかしく登場人物を描きながら、辞典編集の地味さや大変さを克明に描いているところである。

                   

 「まほろば駅前」シリーズは、某駅前で便利屋を営む多田啓介のところに高校の同級生だったという行天晴春彦が転がり込んできて、二人のやりとりを中心にしながら、便利屋を利用する人たちの人間模様を描く物語である。シリーズが三冊も続いたところが凄いと思うのだが、こちらも映画化されたという。多田役が瑛太、行天役が松田龍平だという。 こちらは「舟を編む」ほどはまり役という感じがもてないのだが、映画を観ていないから何とも言えない。

                    

 さて、ここまで来て三浦しをんの魅力って何だろう?と考えてみた。おそらく三浦しをんのコアな読者層は私のようなおっさんではなく、若い女性たちなのではないかと思われる。これまで読み進めて三浦の小説の魅力の一つは、一般人からはちょっとはみ出したようなキャラクターが多いということである。「風が強く吹いている」の清瀬灰二や蔵原走がそうであったし、「舟を編む」の馬締光也も西岡正志もちょっと変わったキャラクターである。そして「まほろば駅前」シリーズの多田啓介、行天春彦もしかりである。これらちょっと変わったキャラクターを用いながら、駅伝マラソンの世界、辞書編集の世界、便利屋の内情などをしっかりと描いているところが三浦しをんの魅力なのではないかと思われる。

 おーっと、私はまだ彼女の処女作である「格闘する者に〇」を読んでいない。現在、その本を予約中である。

 


かでる講座 オンライン講座②

2020-11-15 19:17:08 | 講演・講義・フォーラム等

 木管楽器のオーボエ奏者が直接口に触れるリードの部分をプロの奏者の場合は手作りするという。そのリードの制作が思いのほか大変なことだということがお話から伝わってきた。オーボエ奏者の今井敏勝氏のお話を聴いた。

 かでる講座 オンライン講座の第8回目講座は11月9日(月)、オーボエ奏者で北翔大学教授の今井敏勝氏「音が蘇る『リズム』~オーボエの音にのせて」と題して講演された。

   

 今井氏は大学卒業後、山形交響楽団、大阪フィルなどでオーボエ奏者として活躍後、札幌大学吹奏楽団の指揮者などを経て、現在北翔大学で教鞭をとられている先生である。

 講演は当初、演奏を中心に考えられていたようだが、オンライン講座に変ったことで内容を変えて、オーボエのリードの制作過程を詳しく説明する内容に変えられたということだった。

 オーボエのリードに使われる材料は「ケーン」という細い竹のような素材である。今井氏の場合はフランスから取り寄せているということだった。そのケーンを細く薄く削りだし、二枚を上下に組み合わせ、そこに息を吹き込むことによってリードを震わせ音を出すという仕組みのようだ。したがって、ケーンの削り出し方によって音が微妙に変わるため、細心の注意を払って制作するという。したがってオーボエ奏者にとっては、良い音を出すために大変な労力を払っているという。

   

   ※ 各種の用具や工具を前にしてリードを製作中の今井氏です。

 そのためのさまざまな専用の工具(全て外国製だという)をみせていただき、実際に制作する工程も実演していただいた。あの繊細な音を紡ぎだす、オーケストラ奏者が影では大変な作業をされていることを初めて知ることができた。

   

   ※ 今井氏がこれまで制作し、保管しているリードの数々です。

 講演のほとんどはリードの制作過程を説明し、実際に削り出すところを実演してくれることだったが、最後に数曲独奏していただいた。その曲目は…

 ◇アイルランド民謡/ロンドンデリーの歌

 ◇ドヴォルザーク/新世界第二楽章   ※ この曲はオーボエより一回り大きいイングリッシュホルンという同種の楽器で演奏された。

 ◇ブリテン/メタメルフォーゼ

 今井氏の素晴らしい演奏をお聴きしていて、気になったことがあった。それは息継ぎが

とても大変そうに思えたことだ。あの細く薄いリードの中に息を吹き込むことは、それもまた大変な労力を必要とすることのように思えた。

 


北海道のスポーツファンにとっては忍耐の一年

2020-11-14 19:43:04 | スポーツ & スポーツ観戦

 日ハムは5位、コンサドーレは現在暫定13位、レバンガは直近6連敗の10位、といずれも思わしくない成績が並ぶ。北海道民に元気を与えてくれていたプロチームの不振が続く。スポーツファンの一人として忍耐を強いられた一年が続いた…。

   

   ※ 本日の対鳥栖戦は写真のように1対1の引き分けでした。

 本日、コンサドーレ札幌はホームの札幌ドームで順位が下位の鳥栖と対戦したが、先制を許し、その後なんとか同点にはしたものの勝ち切ることはできなかった。

 今年の私はコロナ禍のこともあり一試合もスタジアムに駆け付けることはなかった。しかし、DAZNと契約したこともあり、これまでコンサの試合をほぼ全試合テレビ観戦をすることができた。コンサドーレは昨年J1で4位というクラブ史上最高の成績をあげたことで、今シーズンに大いに期待したのだが、思うような戦績を残せずシーズンを終了しようとしている。

 原因は多々考えられるが、最大の原因はやはりコロナウィルス感染の広がりによりイレギュラーにシーズンになってしまったことだろう。試合間隔が例年より短く、その中で札幌から全国を飛び回らねばならなかったことは選手への負担が相当に大きかったように思われる。本日の試合も先のG大阪戦から僅か3日後に組まれた試合だった。

 ただ救いは、3年前ペドロビッチ監督が就任以来、コンサの試合が俄然攻撃的となり、それにつれて成績も上向いてきたことだ。観戦していてもワクワクしながら観ることが多くなった。

   

   ※ 日本国内の3チームを渡り歩き指揮を執り続けるペドロビッチ監督です。

 コンサの運営会社である(株)コンサドーレの野々村社長の講演を何度か聴いたことがあるが、氏がよく口にするのは「サッカーの場合は親会社の資金力がそのままチームの成績に反映する」という持論である。そのための野村社長は条件の厳しい北海道において地道な努力を重ね、会社の資金力を徐々に、徐々に大きくしてきていた。その努力がこのコロナ禍で目算が狂ってしまったのはとても痛いのではないか?

   

   ※ 本日の札幌の唯一の得点を叩き出したジェイ選手が観客の声援に応えています。

 それでも期待は大きい。それはペドロビッチ監督を慕ってコンサに入団した若手が確実にチームの中心となりつつあるからだ。来シーズンがレギュラーなシーズンとなるかどうか、今のところはまだ分からないが伸びしろの大きい若手が順調に成長した暁にはきっとJ1戦線を賑わすチームとなってくれるという期待が大きい。

 一方、野球の日本ハムファイターズはどうだろうか?残念ながら2シーズン続けての5位である。こちらの方も今年はDAZNでもって観戦する機会が多かった。しかし、何度悔しい思いをさせてくれただろうか。選手は懸命に野球に取り組んでいるのだろうが、それが観ている者に伝わってこない場面がいかに多かったことか。それを如実に物語るのが観客動員数の激減である。もちろん観客数の制限はあったが、それが緩和されても観客は戻ってこなかったことにチームも球団も危機感を持たねばならないように思える。来シーズンはチームの投打の中心だった有原投手と西川選手が大リーグ入りを目ざして退団の方向である。明るい材料があまり見えないが、なんとか立ち直ってほしいと念願する。

   

  ※ 得点したジェイ選手(真ん中)を手荒く祝福するロペス選手(左)とルーカス選手(右)

 バスケットボールのレバンガ北海道は、これはもう完全にチームの資金力の問題だろう。毎シーズンチームの中心を担う外国人選手が入れ替わっているが、残念ながら現在の資金力では優秀な選手を獲得することは至難のことなのだと想像される。経済的には厳しいといわれる北海道において、なんとか経営陣の知恵と工夫で乗り越えてほしいと念願するばかりである。

 10数年前には、北海道にプロのスポーツチームが存在するなどということは夢物語だった。それから時代の風が吹き、関係者の努力により、各スポーツ分野のプロチームが誕生し、私たち道民に大きな夢と希望、そして活力を与えてくれたことは間違いない。

   

   ※ フリーキックの名手。福森選手がフリーキックを放った瞬間です。

 スポーツには勝敗が付きまとう。やはり勝利を掴んでこそ、その喜びも大きい。北海道において球団のおかれた条件は厳しいが、関係者の努力によって“勝てるチーム”への努力を続けてほしい。そうすると私たちも喜びを求めてスタジアムに通うことが多くなるだろう。そうした喜びの日が一日も早くやってくることを熱望している。


かでる講座 オンライン講座①

2020-11-13 16:52:48 | 講演・講義・フォーラム等

 講師を務めた坂口一弘氏は私の中のスーパースターである。ある偶然から知己を得た坂口氏だが、氏のやってきたこと、これからやろうとしていること、全てにスケールの違いを感じさせてくれる。そんな坂口氏のお話をオンラインで伺った。

 私が毎年楽しみにしている北海道生涯学習協会が主催する「道民カレッジ かでる講座」が今年はコロナ禍のために開催中止となっていた。しかし、10月から予定していた「かでる講座」をオンライン(Youtubeチャンネル)で配信を始めたのだ。今年は10回の講座を予定していたが、前半6回を中止し、第7回目から配信を始めた。第7回目「神田日勝の生涯」と題して北海道立近代美術館学芸員の野田佳奈子氏が講演されたものはもちろん聴講した(10月6日配信)。しかし、一か月を経過し配信が終わったようなのでレポの方も控えることにした。

   

   ※ 講演中の坂口一弘氏です。画面に映っている後ろの山はニペソツ山だそうです。

 そして坂口氏が10月21日(水)に「ほっかいどう山楽紀行」と題して第8回目講師を務めたのである。坂口氏がこれまでどれだけの山を登り、どれだけの路を歩いてきたか、については氏のHPを訪ねるなどして知っていたつもりだったが、今回の講座でそれらを並べて示されて改めて驚いた。氏が示されたことを列挙してみる。

 ◇道内730山以上 & 「日本三百名山」完登

 ◇海外トレッキング7回

 ◇四国遍路 2回(順打ち、逆打ち)

 ◇五街道全踏破 

 ◇熊野古道3コース

 ◇大峯奥駈道縦走

といった具合である。アマチュアの登山愛好家、トレッカーとしては国内で考えられることのほぼ全てをクリアしているといっても過言ではないと思える。そして76歳を迎えた今も新たな挑戦を継続中なのだ。

 氏は講演の中で「山の魅力と楽しみ」について次のように語っている。

 ・達成感と充実感、そして自然との一体感が素晴らしい

 ・精神的・肉体的な健康増進のため

 ・新しい感動と発見

 坂口氏が登山を始めたきっかけは40歳代の時に糖尿病の疑いを医師から伝えられたことがキッカケだそうだ。氏は言う。「糖尿病の疑いをかけられたのなら、薬ではなく運動で克服しょう!」と…。その意志と継続力が素晴らしい!

   

   ※ 今秋登頂した羅臼岳山頂の坂口氏です。坂口氏のHPから借用しました。

 坂口氏の実践を真似てみたいが、何せエンジンもシャーシーも違い過ぎると観念せざるを得ない。身体の衰えをとみに感じ始めた昨今であるが、氏の実践を刺激にしながら私なりにアウトドアをこれからも楽しめたらと思っている。

 坂口氏は今、京都から山口県下関市を目ざして山陽道を南下中である。

※ なお、坂口氏のオンライン講座「ほっかいどう山楽紀行」を聴きたい場合は、「Youtubeチャンネル」を開いて「北海道生涯学習協会」と入れると聴くことができるはずである。配信期間は11月21日前後と思われるので、興味のある方はお早く聴かれることをお勧めします。


コロナ禍の中 憂鬱な日々再び

2020-11-12 20:06:04 | その他

 115 (77)、187 (141)、153 (96)、200 (158)、166 (126)、197 (128)、236 (164)、…。この数字の羅列が何を意味するのか?諸兄ご明察のとおり、この一週間の北海道における新型コロナウィルスに感染した方の数字の推移である。 ( )内はそのうちの札幌市の数である。かなり鈍感な私でもこの数字には恐れおののいている。

 添付したグラフを見ていただきたい。北海道が独自に緊急事態宣言を発した2月28日私たちは緊張し、外出を極力控え、巣ごもり状態となり「コロナ鬱」を心配したものだ。しかし、グラフをみるかぎり2月、3月の山は現在と比べるとはるかに小さな山である。(拙ブログで振り返ってみると2月23日は新感染者数が26人となっている)それでもそのころは相当な緊張を強いられたと振り返っている。私などは「コロナ鬱」になるのではと真剣に心配したものだ。   

 それが今ではどうだろう。感染者が100人を超えたと聞いても、コンサートに出かけ、感染対策がしっかりしているからと会食をし、コロナのことをそれほど気に留めることもなくあちこちと出かけ歩いていた。しかし、感染の拡大は止まることを知らないかのように拡大を続ける一方である。いくら札幌市の人口が多いとはいえ、本日までの感染者数の累計は3,356人だという。これは私と同じようにコロナの脅威にやや慣れてしまった結果、不幸にも感染してしまった方々ではないのだろうか?だとしたら私はたまたま感染しなかった、というだけのことなのかもしれない。いやいや、注意を十分に払っていたのにもかかわらず不幸にも感染された方もいたかもしれない。

 先日、申し込んでいたコンサートがコロナ禍のため中止するとの連絡を受けた。そして本日、別なコンサートを申し込んだのだが、それも急遽中止になったと伝えられた。この事態に至り鈍感な私もちょっと考えねばとの思いに至ったのである。

 寒冷期を迎え、ますますコロナウィルスは猛威をふるうとも伝えられている。さて、これからはどう日々を過ごそうか?

 思い返せば今年の2月、3月はふだん利用しないレンタルビデオ店に通いアカデミー賞作品(米、日の)を次から次と観ることに費やした。そして春が来ると人と接触しない野山を散策した。

 これからは寒い冬に向かう。さて、どうして過ごそうか?憂鬱な日々が再びやってきた思いである…。


サンドイッチ工房 サンドリア

2020-11-11 16:28:39 | 札幌(圏)探訪

 昼時を過ぎていたのにお客さんは引きもきらない状態だった。噂通りの人気店である。年中無休の上、24時間営業だという「サンドイッチ工房 サンドリア」のサンドイッチはリーズナブルの上、とても美味しいサンドイッチだった。

   

   ※ サンドリアの外観です。駐車場は7台駐車可能とのこと。

 NHKテレビの「ドキュメント72時間」という番組が大好きで長く視聴している。(毎週金曜日夜10時45分からの30分番組)一つの施設(場所)にカメラを三日間据え続け、そこに織りなす人間模様を描き出す番組である。番組のキャッチコピーは「街角で3日間、同じ時代に居合わせた私たち。みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?」というものである。

 その「ドキュメント72時間」の11月6日分に「札幌・サンドイッチ店 24時間営業は続く」と題して「サンドイッチ工房 サンドリア」が取り上げられたのだ。そこで物好きな私は「一度覗いてみたい」と思い、友人S氏を誘って本日の午後訪れてみた。

   

   ※ 店内で品定めをするサラリーマン風の二人。

 サンドリアは中央区の南8条西9丁目という札幌の繁華街ススキノからやや離れた商店と住宅が混在する一角にあった。建物はごく普通の商店風の造りで、看板がやや目立つ程度の店だった。店内もけっして広くはない。

 私たちが訪れたのは午後2時近くだったが、店内には先客が5人ほどいて、ケースに並んだサンドイッチを注文していたが、その数・種類がとても多いのが特徴だった。案内によるとその種類は40種類を下らないという。目移りした私は、店内に掲示してあった人気ランキングベストスリーを購入しようと思った。しかし、第2位のエビマヨは私の好みではなかったので、第1位の「ダブルエッグ」(230円)、第3位の「フルーツサンド」(230円)、そして第10位の「イチゴジャムサンド」(220円)を選択した。(いずれも税込価格)友人はまったく別の選択をし、4個ほど購入したようだった。

   

   ※ ガラスケースにはずらーっと多種類のサンドイッチが陳列されています。

 話は番組に戻るが、番組の中で購入したサンドイッチを店外で早速頬張る人が「旨い!」と満足そうな笑みを浮かべる人が多かったが、私も帰宅して頬張ってみると、思わず「旨い!」という言葉が口をついて出た。そして友人S氏にも感想を伺ってみた。すると「パンの生地が美味しかったですね」との答えが返ってきた。私も同じ思いだった。

   

   ※ 選択を迷う人には「サンドリア人気ランキング」が参考になる。

 S氏が言うには「価格も良心的である」という。どうやら味の良さ、良心的な価格が人気の高い秘密のようだ。

   

   ※ 店の奥ではたくさんのスタッフがサンドイッチづくりに精を出していました。

 店の奥が調理場になっていたが、そこでは10数人の人たちが一生懸命サンドイッチづくり携わっていた。それだけたくさん販売しているということだろう。

   

   ※ 私が購入した三種のサンドイッチです。食べ物の場合は店のHPの写真を拝借するのがより美味しく見えると考え、拝借して掲示しました。

   

    

 我が家からはちょっと遠いが、近くを通った際にはまた別の種類のサンドイッチを買い求めてみたいと思わせてくれたサンドリアだった。

《サンドリア 概要》

〔住  所〕札幌市中央区南8条西9丁目758-14

〔電  話〕011-512-5993

〔開店時間〕24時間営業 

〔座席数〕 無 テイクアウトオンリー

〔休    日〕年中無休(但し12/31~1/02は休み)

〔駐車場〕 有(7台)