日ハムは5位、コンサドーレは現在暫定13位、レバンガは直近6連敗の10位、といずれも思わしくない成績が並ぶ。北海道民に元気を与えてくれていたプロチームの不振が続く。スポーツファンの一人として忍耐を強いられた一年が続いた…。
※ 本日の対鳥栖戦は写真のように1対1の引き分けでした。
本日、コンサドーレ札幌はホームの札幌ドームで順位が下位の鳥栖と対戦したが、先制を許し、その後なんとか同点にはしたものの勝ち切ることはできなかった。
今年の私はコロナ禍のこともあり一試合もスタジアムに駆け付けることはなかった。しかし、DAZNと契約したこともあり、これまでコンサの試合をほぼ全試合テレビ観戦をすることができた。コンサドーレは昨年J1で4位というクラブ史上最高の成績をあげたことで、今シーズンに大いに期待したのだが、思うような戦績を残せずシーズンを終了しようとしている。
原因は多々考えられるが、最大の原因はやはりコロナウィルス感染の広がりによりイレギュラーにシーズンになってしまったことだろう。試合間隔が例年より短く、その中で札幌から全国を飛び回らねばならなかったことは選手への負担が相当に大きかったように思われる。本日の試合も先のG大阪戦から僅か3日後に組まれた試合だった。
ただ救いは、3年前ペドロビッチ監督が就任以来、コンサの試合が俄然攻撃的となり、それにつれて成績も上向いてきたことだ。観戦していてもワクワクしながら観ることが多くなった。
※ 日本国内の3チームを渡り歩き指揮を執り続けるペドロビッチ監督です。
コンサの運営会社である(株)コンサドーレの野々村社長の講演を何度か聴いたことがあるが、氏がよく口にするのは「サッカーの場合は親会社の資金力がそのままチームの成績に反映する」という持論である。そのための野村社長は条件の厳しい北海道において地道な努力を重ね、会社の資金力を徐々に、徐々に大きくしてきていた。その努力がこのコロナ禍で目算が狂ってしまったのはとても痛いのではないか?
※ 本日の札幌の唯一の得点を叩き出したジェイ選手が観客の声援に応えています。
それでも期待は大きい。それはペドロビッチ監督を慕ってコンサに入団した若手が確実にチームの中心となりつつあるからだ。来シーズンがレギュラーなシーズンとなるかどうか、今のところはまだ分からないが伸びしろの大きい若手が順調に成長した暁にはきっとJ1戦線を賑わすチームとなってくれるという期待が大きい。
一方、野球の日本ハムファイターズはどうだろうか?残念ながら2シーズン続けての5位である。こちらの方も今年はDAZNでもって観戦する機会が多かった。しかし、何度悔しい思いをさせてくれただろうか。選手は懸命に野球に取り組んでいるのだろうが、それが観ている者に伝わってこない場面がいかに多かったことか。それを如実に物語るのが観客動員数の激減である。もちろん観客数の制限はあったが、それが緩和されても観客は戻ってこなかったことにチームも球団も危機感を持たねばならないように思える。来シーズンはチームの投打の中心だった有原投手と西川選手が大リーグ入りを目ざして退団の方向である。明るい材料があまり見えないが、なんとか立ち直ってほしいと念願する。
※ 得点したジェイ選手(真ん中)を手荒く祝福するロペス選手(左)とルーカス選手(右)
バスケットボールのレバンガ北海道は、これはもう完全にチームの資金力の問題だろう。毎シーズンチームの中心を担う外国人選手が入れ替わっているが、残念ながら現在の資金力では優秀な選手を獲得することは至難のことなのだと想像される。経済的には厳しいといわれる北海道において、なんとか経営陣の知恵と工夫で乗り越えてほしいと念願するばかりである。
10数年前には、北海道にプロのスポーツチームが存在するなどということは夢物語だった。それから時代の風が吹き、関係者の努力により、各スポーツ分野のプロチームが誕生し、私たち道民に大きな夢と希望、そして活力を与えてくれたことは間違いない。
※ フリーキックの名手。福森選手がフリーキックを放った瞬間です。
スポーツには勝敗が付きまとう。やはり勝利を掴んでこそ、その喜びも大きい。北海道において球団のおかれた条件は厳しいが、関係者の努力によって“勝てるチーム”への努力を続けてほしい。そうすると私たちも喜びを求めてスタジアムに通うことが多くなるだろう。そうした喜びの日が一日も早くやってくることを熱望している。