田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

御朱印収集巡り №14 新川皇大神社

2023-05-11 16:31:02 | 神社参拝・御朱印収集関連
 新川皇大神社では残念ながら御朱印の直筆は3年ほど前から廃止したということで書き置きのものとなってしまった。そのことに対して神職の方は恐縮しながら、いろいろとご厚意を示してくれた。
     

 少し時間が経ったが、4月29日(土)のJRヘルシーウォーキングで新川地区を歩いた際に、コース上の近くに「新川皇大神社」があったので寄り道して御朱印をいただくことにした。事前の電話で「直筆は3年前に廃止した」と聞かされていた。
 神社は辺り全体が住宅街の中に忽然と建っているという感じだった。真っ赤の鳥居が印象的だったが、さらには神社の境内に付きものともいえる樹木などの緑もほとんど見ることができない境内も一般の神社とは趣が違って見えた。 

    
     ※ 特徴のある赤い鳥居から神社全体を写した図です。
 歴史的に見ると、昭和31(1956)年に新川(河川)の拡幅工事に伴い、現在地に遷座したということから比較的新しい建物と映った。
 参拝後、社務所に伺うと神職の方が直筆の御朱印でないことを申し訳ないと言いながら、御朱印の他に、福箸、徹下塩(神様のおさがり)などを同時に授けてくださった。
    
    ※ 新川皇大神社の本殿(拝殿)です。
     
     ※ 今年私が初めて目にした花手水でした。
    

    
     ※ 神社からいただいた福箸(右)と徹下塩(中)です。
 なお、下記の旧社格が「無願神祠」となっていることについて調べてみた。社格とは、明治時代、神社は国の管理下におかれ、それぞれ官社、諸社(この中もさらに細分化されている)に分けられていたという。その中で国から認定されていない神社のことを「無願神祠」と称していたそうだ。しかし、昭和21年に社格制度そのものが廃止されたことから、ある意味全ての神社が同格になったともいえるのかもしれない。したがって、「新川皇大神社」は旧社格では「無願神祠」であるが、そうしたことと関係なく地域住民からの信頼も厚く参拝者が絶えない神社の一つであると言われている。 
     
    ※ 神社境内の遠景ですが、他の神社とは少し趣きが違って見えました。                                              
【新川皇大神社 情報】
◇旧社格:無願神祠
◇所属:北海道神社庁
◇住所 札幌市北区新川3条13丁目3-12    
◇御朱印:あり(書置き 初穂料500円)
◇参拝可能時間:24時間
◇社務所受付時間: 9:00~17:00
◇例祭日:9月 秋分の日
◇駐車場:有り
◇アクセス:地下鉄南北線「北24条駅」から、北海道中央バス「北72新川線」に乗車、「西陵橋」で下車、徒歩約3~4分(約250m)外種々の方法あり。
◇創建: 1908年(明治41年)    
◇代表的ご利益: 〇病気回復・健康祈願 〇縁結び・恋愛成就 
           〇合格祈願・学業成就 〇必勝祈願・勝利成功
        〇商売繁盛 〇開運厄除け       
◇御朱印記帳日 4月29日




残念!サンカヨウは時期尚早だった…

2023-05-10 17:05:33 | 環境 & 自然 & 観察会
 いつもより春の訪れが早い今年は、一昨年が5月20日、昨年が5月14日に開花を目にしたことから、「今年はそろそろでは?」と思い、マイフィールドの「盤渓市民の森」に出かけてみたのだが、時期尚早だったようだ…。
 
 ※ 盤渓市民の森の山中で7~8株が高まって咲いていたシラネアオイです。
 サンカヨウの花を私が意識し始めてからまだ日が浅い。花そのものは白い可憐な花だが、それほど珍しい花とは思わない。ところが、いったん雨が降り花びらが濡れると、花びらはまるで氷のように透明感のある花びらに変化するという。その様子が儚く、透明感のある様子から密かに人気のある花だという。
 その花が、私がマイフィールドと勝手に呼称している「盤渓市民の森」の最奥部に咲くことを一昨年に初めて知ったのだ。それ以来、サンカヨウの花は私を虜にしてしまった。昨年は不満足ながらも雨に濡れて透明になった花びらも観察することができた。
 そこで今年はいつもより早く春が到来したので「そろそろでは?」と思い、本日午前中は所用があったため、珍しく午後になってマイフィールドに出かけてみたのだが…。
 「盤渓市民の森」へは4月14日以来だったが、森の様相はすっかりと変り、市民の森入口ではニリンソウの群落に歓迎されて森に入った。まず目に入ったのはヤマスミレである。詳しいスミレの種は不明だが(ヤマスミレの種類は相当に多いらしい)、ごく普通に山で見られるスミレである。
 また、春の花であるエンレイソウ、ヒトリシズカ、フッキソウなどが次々と顔を出してくれた。また、春の花の代表選手の一つであるエゾエンゴサクは低地ではもう花の季節を終えていたが、標高の高い最奥部では今が盛りと、群落を作って咲き誇っていた。
 
 ※ 市民の森の入口でニリンソウの歓迎(?)を受けました。
 嬉しかったのは、薄紫の優雅な花であるシラネアオイが二か所で目にしたことである。一か所の方では7~8株の花が咲いていて嬉しかった。以前、登別市の来馬岳に登った時には無数とも思える大群落を目にしたことがあるが、札幌ではなかなかお目にかかることができない。7~8株でも十分であるが、なんとか保全されて少しでも大きな群落に育ってほしいものだ。
 さて、肝心のサンカヨウである。期待に胸を膨らませながら市民の森の最奥部に向かった。周りはエゾエンゴサクが盛んに咲き誇っていた。その間に、小さなフキの葉のような形をしたサンカヨウの葉が見え始めた。ところが花は一つも付いていなかった。何株かには小さな蕾を付けているものもあったが…。時期尚早だったようだ。
 
 ※ フキの葉に似たサンカヨウの葉です。
 
 ※ わずか数株でしたが、葉の間から蕾が見えたのがありました。開花は間もなく?
 う~ん。残念であるが、自然の営みであるから仕方がない。花が咲くのはここ4~5日後くらいだろうか?花の付いている期間は1週間くらいだという。私のスケジュールと相談しながら再チャレンジしたいと思っている。
 
 ※ 最初に掲載したのとは別の個所で見かけたシラネアオイの花です。
 ※ 花の写真は多くの方がアップしているので、印象的だった一部のみ掲載することにします。

遅まきながらエスコンフィールド初見参!

2023-05-09 21:11:08 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 注目を浴びる日本ハムファイターズの新ホーム球場が今年3月にオープンしたが、なかなか球場に行く機会がなかった。本日、ようやくスタジアムツアーに参加し、新しい球場を隅々まで(?)見ることができた。 
※ この図は写真ではなく、Fビレッジ全体の概念図です。
 友人と「早く一度新球場に行ってみたいですね」と話していたが、なかなか機会に恵まれなかった。そうしている中、ファイターズの対戦がない日に「スタジアムツァー」を実施していることを知った。友人にそのことを話すと「それいいね!」ということになった。善(?)は急げである。スタジアムツアーには「ベーシックツアー」と「プレミアムツアー」の2種類があったが、私たちは無理をせずに「ベーシックツアー」(平日1,800円)をチョイスし、本日10時30分開始の回に申し込んだ。
 球場のある北広島市には、見学後に球場内で醸造されているクラフトビールを試飲することもありJRで向かった。北広島駅からは徒歩で球場に向かい、スタジアムツアーの受付のところへ行くと、たくさんの高校生の姿が目立った。高校の修学旅行でスタジアムツアーを組み込んでいる高校が多いようで、その後もたくさんの高校生が球場内に目立った。 
 
 ※ エスコンフィールドの正面入口です。
 いよいよスタジアムツアーである。ガイドはファイターズガールの植村ゆうなさんという方だった。しっかりと訓練を受けているようで歯切れの良い説明と、案内でスタジアムツアーを楽しむことができた。
 
 ※ 私たちのツアーのガイドを務めてくれたFガールの植村ゆうなさん。
 見学できたところは、バックネット裏の特別席である「ダイヤモンドクラブシート」に座っての球場の眺め、ファイターズの歴史を表示した一角、続いてプレミアム感漂う「ダグアウトクラブシート」席とその後方のレストラン、そしてガラス壁を隔てた「インタビュールーム」などを見て回った。
  
 ※ ファイターズのこれまでの歴史を概観するコーナーです。
※ 試合後のインタビューが行われる部屋をガラス越しに見ました。
 そしてそこからグランドに足を踏み入れて木製の椅子が特徴のダグアウトに腰かけて選手気分を味わった後に、グランドを実際に歩いてみた。(といってもアンツーカーの部分だけであるが)
※ グランドレベルから球場内を見たところです。
※ ファイターズ側のベンチです。新庄監督が座る席が特徴です。
 私たちはツアーを終えた後、ちょうどお昼時間だったこともあり、予定していた球場内のクラフトビール醸造所兼レストラン「そらとしば」でクラフトビールを味わいながら昼食を摂った。ビールは既成のビールとは一味違ったが美味しいビールだった。
※ 見学後にクラフトビールをグィッと…。
 その後、スタジアムツアーで回らなかった球場内の施設を見て回ろうとしたが、試合開催日でなかったために立入禁止部分があったりして、球場全体を見て回ることはできなかった。ただ、球場内は試合がないにもかかわらずかなりの人数の人が訪れていて、けっこうな賑わいを見せていた。
 
 ※ ホテル・タワーイレブンの入口前に描かれたダルビッシュと大谷選手の壁画です。
 全体を見て回っての印象であるが、本場アメリカの球場を参考にしたり、これまでの日本の球場の欠点を補正したりと、理想を追求した球場であるとの印象だったが、球場だけでなく周辺も含めた「Fビレッジ」構想が、地域の発展に繋がることを期待したい。

苦手な日本酒をちびりと 狸二条酒まつり

2023-05-08 17:16:46 | イベント
 日本酒をほとんど嗜まない私であるが、広告を見て「これは面白いかも?」と思い、友人を誘って参加してみた。予想どおりに面白い企画だったのだが、少々寒すぎたきらいがあった。十分に楽しめたとは言えなかったが、面白い企画だった…。
      
 5月6日(土)午後、狸二条酒まつり実行委員会が主催する「狸二条酒まつり」に友人と共に参加した。まつりの売り文句は「道内蔵元14蔵 50銘柄」の中から最大6杯まで600円で試飲できる」というものだった。
 その試飲会の仕組みは次の通りである。まずは受け付けて50 銘柄のうちから6銘柄を選び、チェックする。(但し、一杯が200円、300円の銘柄もあるので合計で600円とすることが必要)わたしは上述したように日本酒に憧れはあるもののふだんほとんど嗜まないので何が何たるかも分からずに、100円銘柄を6種類チェックした。ただ、まつりの期間が4月28日から5月7日までと閉幕一日前だったこともあり、品切れの銘柄が結構あったのが残念だった。
 私がチェックした銘柄は、◆(株)日本酒精の「千歳鶴 純米 札幌の地酒」◆男山酒造の「男山 特別本醸造 寒酒」◆国稀酒造の「国稀 純米酒 吟風」と「国稀 北海鬼ごろし」◆小林酒造の「北の錦 特別純米 まる田」◆田中酒造の「宝川 純米酒」の以上6銘柄だった。訳が分からずに選定したのだが、振り返ると「純米酒」が多かったようだ。「純米酒」は、もしかすると廉価の日本酒なのだろうか? 
  
  ※ ここで自分の希望の銘柄にチェックを入れ、会計に向かいます。   
 会計を終えると小さなカップ6個を渡され、それにそれぞれの銘柄が30mlずつ注がれた。それを持ち、席を確保して試飲するという仕組みだった。日本酒が苦手とはいっても30mlくらいなら抵抗なく試飲することができた。ただし、どれがどうだという評価はまったくできなかった。その中で、割合スムーズに飲むことができたのは「千歳鶴 純米 札幌の地酒」のような気がした。そこで「千歳鶴 純米 札幌の地酒」のグラス(120ml 500円)を追加注文した。しかし、私は翌日にヘルシーウォーキングが控えていたこともあり、それ以上飲むことが躊躇われた。
  
  ※ 右側は酒の肴を提供する店が並び、左側がお酒を嗜む席でした。
 お誘いした友人のK氏は日本酒が得意な方で造詣も深いようで、若い頃の武勇伝も伺った。肴の方も魚介類や肉類などの出店が多数あったが、私はまた貝類や魚卵系がダメなためにK氏に迷惑をかけてしまった。ということでK氏もいま一つ乗り切れないようだった。その上、気温が低く、風も吹いていたために私たちは早々に引き上げることにした。
  
  ※ 写真のような小さなカップに6銘柄の日本酒が入っています。(既に空いているのもありますね)
 私としては雰囲気を味わえたことでヨシとしたいところだが、K氏はやや消化不良だったようで申し訳なく思っている。
 来年同様の企画がもしあったなら、すこし腰を落ち着けて楽しむのもいいなぁ、と思いながら会場を後にした。

ヘルシーウォーキング③ in 港湾都市と自然の調和、緑が丘公園・苫小牧ウォーク

2023-05-07 19:57:26 | JRヘルシーウォーキング
 港湾都市と謳いながら海を一度も眼にすることができないウォーキングコースはいかがなものだろうか?などと思いながらのウォーキングだったが、苫小牧の街の一面を見ることができた心地良いウォーキングだった。(距離約12km)
   

 列車の乗車代金を支払いながら、他都市の街中をウォーキングすることにどれほどの意味があるのか?私自身納得していないところはあるのだが、まあJRの戦略に乗っかって今まで知らなかった他の都市の街並みを眺めてみるのも悪くはないとの思いもあり、今年はこのヘルシーウォーキングを少し続けてみようと思っている。
 朝、自宅を6時半前に出て、札幌駅の「みどりの窓口」で土日限定のフリーパス「一日散歩切符」(2,540円)を購入して、午前7時発の苫小牧行きの普通列車に乗った。(フリーパスは普通列車しか利用できない)
  
 ※ この切符が範囲限定で1日乗り放題の「おさんぽ切符」です。
 
 各駅停車の普通列車は途中でちょっとしたアクシデントもあり、予定より20分遅れて苫小牧に到着したのは8時35分過ぎだった。駅構内に設けられたサービスステーションでマップを受け取り、早速スタートした。設定されたコースは駅(線路)の北側に設けられていた。海は線路の南側のためにまったく海を見ることのできないコースだった。
 
 ※ スタート地点の苫小牧駅北口です。

 天気は薄曇り、気温も高くなく、ウォーキングには絶好のコンデションだった。日曜日の午前9時前後、郊外型の店舗が続く通りは、まだ人通りのない中でウォーキングは始まった。最初は苫小牧駅からひたすら東へ向かうルートで、途中から国道36号線と合流するコースだった。やがて苫小牧市内を流れる「幌内川」に至ったところから国道36号線とは分かれて北へ進路を変えた。そこを北上するとその先に、一時甲子園旋風を巻き起こした「駒大苫小牧高校」の校舎やグランドがあった。
 
 ※ スタートから東方向に歩き始めた街の様子です。

 
 ※ 幌内川は北大演習林を源流とする小さな川でした。
 
 駒大苫小牧高校が近づくと、高校野球児たちが練習する声が響いてきた。しかし、コース上からは練習する高校生の姿はまったく見えなかった。そこで私はコースを外れ、高校の敷地にお邪魔して野球場(グランドではなく完全な野球場だった)を覗かせてもらった。球場では佐々木監督(だと思われる)がノックをしていて、一つ一つ細かく、丁寧に高校生に指導しているところを伺うことができた。10数分お邪魔して、元のコースに戻りウォーキングを続けた。
 
 ※ 駒大高校のバックネットには「勝利への執念 全国制覇」と書かれていました。
 
 
 ※ 真ん中の黒いユニフォーム姿が佐々木監督だと思われます。

 今回のコースは全体として方形のコースとなっており、駒大苫小牧高校を過ぎると西に進路を取った。そしてしばらく行くと今度は「苫小牧工業高校」があった。ただし高校の敷地は台地の上にあったためにその姿を目にすることはできなかった。ただ高校の傍には「創立100周年記念」の看板があった。1923年、北海道庁立苫小牧工業学校として誕生したという伝統校のようです。
 
 ※ 創立100周年の看板が誇らしく立てられていました。

 その高校の横に、とても大きな鳥居が目に入った。鳥居から本殿を望むことはできず、境内も相当に広いと思えた。確かめてみると「樽前山神社」という神社で苫小牧の総鎮守ということだった。
 
 ※ 鳥居の傍にひかくするものがあればその巨大さが分かるのですが…。

 コースはやがて苫小牧市民の憩いの杜である「緑が丘公園」に導かれた。公園内にはかなりのサクラの木が立ち並ぶ「サクラ並木」があったが、残念ながら盛期は過ぎていた。その 緑が丘公園の一角に「金太郎の池」という小さな池があったのだが、そこではちょうど「緑が丘公園まつり」が開催されていて、多くの市民が押し寄せていた。
 
 ※ ちょっと最盛期を外れて残念なさくら並木です。
 
 ※ とても小ぶりな「金太郎の池」には海が近いためかカモメが浮かんでいました。(手前)
 
 ※ 公園内ではちょうど「緑が丘公園まつり」が開催されていました。

 公園内でまた方角を変え、南方向に導かれてしばらく行くと苫小牧駅のゴールにたどり着き約3時間のウォーキングを終えた。
 
 ※ さすが氷都の苫小牧です。駅の南口にはアイスホッケー選手の像が建っていました。

 予定のウォーキングを終えたが、私には今一つ納得がいかなかった。「苫小牧まで来て、太平洋を見ないで帰れない」と…。そこで私は駅から約2kmある太平洋岸までさらにウォーキングをして太平洋をしっかりとこの目で確かめ、本日のウォーキングを終えた。都合、本日の歩行距離は総計19.4kmとかなりの距離となった。
 
 ※ 執念(?)で見ることができた太平洋です。
 
 また、海へ向かって歩いたことで、帰りの列車の時間が合わず、苫小牧駅で1時間半も待たされ、帰宅した時刻は午後4時少し前となってしまった。

若々しい歌声を楽しむ 中学生スペシャル

2023-05-06 13:17:04 | ステージ & エンターテイメント
 中学生の合唱を聴くなどということはいつ以来のことだろうか?札幌市内の中学校合唱部が一堂に会してのコーラスに耳を傾けた。若々しい歌声が耳に心地良く、楽しいひと時だった。
   

 5月4日(木・祝)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて「スプリング・コーラス・セレクション! ~中学生スペシャル~」が開催され参加した。
 この催しは詳しくは承知しないのだが、今月の3・4・5日の3日間を「Kitara あ・ら・かると」と称してKitaraが主催する様々な催しの一環として開催されたようだ。
 出演したのは札幌市内17中学校の合唱部の人たち総勢224名の生徒たちだった。総勢を見るとかなりの人数であるが、一つ一つの学校の部員数を見ると中には6~8名と合唱をするには少なすぎる学校も数校含まれていた。このような学校の合唱部の生徒たちに多人数の合唱の楽しさを体験させたいというねらいがこの催しにはあるのかな?と思われたのだが…。

 プログラムの方である。最初は「女声合唱」と称して男性部員がいない8中学校の合唱部を集めてのステージだった。披露した曲は、◆竹内まりや作詞/村松崇継作曲「いのちのうた」◆野上彰作詞/小林秀雄作曲「落葉松」◆アンジェラ・アキ作詞・作曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」 の3曲だった。
 続いては「混声合唱」で男女の部員がいる6中学校がステージに登場した。披露した曲は、◆谷川俊太郎作詞/松下耕作曲「信じる」◆森山直太朗。御徒町凧 作詞作曲「虹」◆鶴見正夫作詞/荻久保和明作曲「混声合唱組曲『IN TERRA PAX – 地に平和を』から『In Terra Pax』 の3曲が披露された。
 間にオルガン奏者の吉村怜子さんによるオルガン演奏が2曲挟まれた。
 続いて「合同合唱」と称して全17校224名の皆さん全員が登場しての合唱となった。 披露された曲は◆小林真由美作詞/横山未央子作曲「札幌の風、四季の道」◆大木惇夫作詞/佐藤眞作曲「カンタータ『土の歌』から『大地讃頌』◆高野辰之作詞/岡野貞一作曲「ふるさと」の3曲だった。
 私としては2008年度にNHK全国音楽コンクールの中学校の課題曲となった「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」がとても懐かしく、披露された合唱も曲想を上手に表現されていたと感じた一曲だった。また、中学校の合唱コンクールなどでよく取り上げられた「大地讃頌も男声合唱も加わった迫力ある歌声が印象的だった。
 今回、ステージに上がった生徒たちを見ていて、やはり中学校では男子部員が少なくなる傾向なのだろうかぁ、と思えた。女声合唱も良いが、やはり男声も加わった合唱の方が音に厚みが感じられ、より良い合唱として完成するのではと思えた。
 関係者の皆さんには、合唱の魅力を広範に伝える努力をされ、より多くの男子中学生を合唱部に勧誘するよう努めていただきたいと思ったのだが…。

映画 №360 すずめの戸締り

2023-05-05 17:04:26 | 映画観賞・感想
 「すずめ」と聞いて、野鳥のスズメを連想したのだが、とんだ勘違いだった。東日本大震災をモチーフとした、ある意味で奇想天外なアニメーション映画だった。新海誠監督の才能が余すところなく発揮された映画を堪能した。

※ タイトルにナンバーリングを付けているが、この数字は私が2007年に札幌に転居後〈つまり退職後〉に観た映画の通算の映画の数である。「映画は最高のエンターテイメント」と考える私にとって、これからも有料・無料にかかわらずできるだけ映画を観ていこうと思っている。 

              
 5月2日、遅ればせながら(2022/11/11公開)シネマフロンティア札幌に足を運び話題の映画を観た。話題と表現したがもちろん日本でも公開時には大変話題となったようだが、私は最近のニュースで、中国で大人気となっていると伝え聞き、「どんな映画なの?」と気になって観てみることにしたのだ。
 予備知識をあまり持たずに観たのだが、まずは美しい画面に魅了された。画面の美しさは新海監督制作の「君の名は。」の時にも感じたが、新海監督の得意分野の一つなのかもしれない。
 ストーリーの方は「君の名は。」と同様に我々世代には「あれっ?あれっ?」という感じなのだが、若い感性には十分に受け入れられているようだ。ただ、私のような者でもその展開の速さにぐいぐいと画面に惹き付けられた。そして映画中盤になってようやく「あゝ、3.11をモチーフとした映画なのだ」と気づかせてくれたのだった。
        
            
 “すずめ” はスズメではなく、主人公の岩戸鈴芽(すずめ)の名であり、“戸締り” は大地を揺るがす(大地震を引き起こす)ミミズの暴走を防ぐために、ミミズがこの世に出てこられないように “戸締り” をするために鈴芽と鈴芽が密かに惹かれる草太の二人で全国を飛び回るという内容である、とお爺は理解した。
 ストーリーは我々シニア世代から見ると奇想天外にも思うのだが、新海監督には未だ人知の及ばぬ地震というものに対して、監督が空想する新海ワールドを描いてみたいという欲求が、こうした映画を創造するエネルギーとなっているのだろうと思われる。
          
 ストーリーの解釈は置いておいても、そのスケール感、スピード感、そして画面の美しさは十分に観客を魅了するものであり、私も画面に惹き付けられた。中国においても大ヒットしたという理由が分かるように気がした。こうなると、新海監督に次作にも期待したい思いが強くなった。      


西区オーケストラの音はやっぱり素晴らしい!

2023-05-04 17:02:44 | ステージ & エンターテイメント

 西区オーケストラを聴くのは何度目だろうか?いつ聴いてもアマチュアレベルとしては素晴らしい音を紡ぎ出してくれる。4月30日(日)の定期演奏会でもその力を十分に発揮したステージだった。

 

 少しレポが遅くなってしまったが、4月30日(日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて札幌西区オーケストラ35回定期演奏会が開催されたので聴く機会を得た。

 西区オーケストラの演奏はこれまで何度が聴く機会があったが、多くの楽団員を擁した分厚い音は、確かな技量に裏打ちされていていつも感動を戴いていたが今回もその印象は変わらなかった。今回演奏された曲目は、

        

 ◆エルガー/行進曲「威風堂々」第4番

 ◆ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 作品43 ピアノ 三上 絵里香

 ◆ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 作品98   第1楽章 ~ 第4楽章

  以上3曲だったが、今回の特徴の一つは2曲目のラフマニノフの曲がピアノの三上絵里香さんとの共演だったことだ。三上さんはまだまだ若手といった印象だったが、その技量は相当なものと思えた。演奏後の鳴り止まぬ拍手に応え、アンコール曲として演奏したプロコィエフの「トッカータ Op.11」の超絶技巧には驚かされた。

            

 もちろん西区オーケストラの方々の演奏も素晴らしいものだった。彼らの技量を高め、維持しているのは、指揮者の鎌倉亮太氏の指導力によるところも大きいのではと思われる。鎌倉氏はいまや札幌のクラシック音楽界においてさまざまな場面で活躍されている方であるから、西区オーケストラの指導にも力量を発揮されているに違いない。

            

 今回の演奏会はプログラムによるとステージに登壇した楽団員は総勢80人あまりと理想的(?)な団員を擁していた。西区オーケストラは風の便りに聞くところ、札幌西高校のオーケストラ部出身の方々が多くを占めていると聞いた。北海道の高校でオーケストラ部を擁している高校は珍しい。高校で育てられた方々はきっとその後大学でも、卒業後も管弦楽を一生の友として励んでおられる違いない。なるほど昨年末に西区オーケストラの「ファミリーコンサート」を聴いた際に間近に楽団員を見ることができたが、若い人たちばかりでなく主婦のような方々も目立ったのはそうしたところに楽団の特徴の一つがあるのかもしれない。 

 演奏の中で気になる部分もあったが、素人がそのことに言及するのは野暮というものだ。

 ともかく、今回も十分に楽しむことができた演奏会だった。


ヘルシーウォーキング② in 梅の花咲く、平岡公園・新札幌ウォーク

2023-05-03 19:20:15 | JRヘルシーウォーキング

 よく考えられたコースだった。梅の花はちょうど満開時で、さらに東部緑地、厚別南緑地を巡るコースは快適だった。気温が上がると予想されたが、午前中ということもあって気持ち良く歩き通すことができた。

       

 JRヘルシーウォーキングの第2弾は本日JR新札幌駅をS&Gとして「梅の花咲く、平岡公園・新札幌ウォーク」と銘打って開催された。私はJRの思惑に反して地下鉄で新札幌まで移動して参加した。前回通りスタート地点でコースマップを受け取り午前8時30分、直ぐに出発である。

   

   ※ コースのS & GとなったJR新札幌駅などが入る複合ビルです。

 それにしてもJRの新札幌駅周辺は高いビルが立ち並び、新都心と呼ばれるに相応しい発展ぶりである。   

 ビルの間を抜け、住宅街に入ってくるとまず目に入るのが「旧馬場農場サイロ」である。ずーっと以前に一度訪ねたことがあるが、今や新札幌の貴重な歴史遺産と言えるのかもしれない。

   

   ※ 旧馬場牧場で使われていたサイロがこのように残っています。

 そしてそこから少し行くと、おそらく馬場農場と関係があると思われる特異な地形をした「馬場公園」が目に入る。特異な地形とは、公園全体が自然の地形のままに残され、そこに地形を利用した遊具などが配置されている公園なのだ。公園は南郷通に面していることもあり、私は度々目にすることがあるのだが、その丘陵のような公園で遊ぶ親子の姿が微笑ましく感じさせてくれる公園である。

   

   ※ ちょっと特異な形をした「馬場公園」です。

 次にあらわれるのが、懐かしい「厚別運動公園競技場」である。懐かしいと書いたが、この競技場は以前に「コンサドーレ札幌」のホーム競技場として使われていたところで、何度も応援に通った競技場である。今日は市内中学生の陸上競技大会が開催されていたようだった。

   

   ※ 「厚別運動公園競技場」では市内中学生の陸上競技大会が行われていたようです。

 コースは道央自動車道を跨いで「平岡公園」に向かった。平岡公園は湿地植物が生育する公園として有名であるが、同時に梅の花が咲く公園としても知られている。園内は梅の花が見ごろということでたくさんの花見客が訪れていた。満開といえるのかどうか私は判断できないが、赤や白の梅の花が多くの人たちの目を楽しませてくれていた。

   

   ※ 平岡公園の梅は満開(?)でした!

   

 平岡公園を後にすると再び道央自動車道を跨ぎ、右手に長い「東部緑地」を横目で見ながらのウォーキングが続く。私は以前に札幌市内の緑地巡りをしたことがあり、東部緑地も訪れていた。北広島市との境界に位置する緑地はけっこうワイルドな印象が残っている。

   

   ※ 残り5キロの表示と、道路向かいに広がる「東部緑地」です。

 長く単調な東部緑地横のウォーキングを終えてコースは東札幌と北広島を結ぶサイクリングロードに導かれる。導かれたところは「陽だまりロード」とも称されていて、長いサイクリングロードの中で、私が最も気に入っている部分である。祝日、しかも穏やかな天気とあって、サイクリングの楽しむ人、マラソンに励む人、ウォーキングの楽しむ人、もちろん私たちも含めてそれぞれが思い思いに休日を楽しんでいる風情だった。「陽だまりロード」を挟むように広がっている「厚別南緑地」も懐かしい緑地である。

   

   ※ 私の最もお気に入りの「陽だまりロード」の様子です。

 2kmほどの陽だまりロードと分かれると一路ゴールへ向かって住宅街、ビル街を抜けてゴールの新札幌駅に無事に到着した。

        

   ※ ゴールでは写真のような機械にカードを挿入するとポイントが付与されます。

 コース後半はやや気温も上がり汗ばんできたが、コースの大半は心地良い気温の中でウォーキングを楽しむことができた。

 次回は3日おいて、苫小牧まで遠征である。老いに抗って頑張るぞっと…。                                          


札幌の枝垂れザクラめぐりVol.3

2023-05-02 16:46:14 | 環境 & 自然 & 観察会

 前回の枝垂れザクラめぐりから4日おいて、いよいよ最終章です。今少し後に満開の時が来そうなところあったが、ほとんどは今がピークという感じだった。巡り歩いた3ヵ所の本日の枝垂れザクラの様子をレポします。

【円山公園の枝垂れザクラ】

 以前からやや小ぶりの上に、最も開花が遅れているとレポしてきた円山公園の枝垂れザクラもようやく見ごろを迎えていた。今シーズンはこれで見納めとするが、後5年もすると樹高もそれなりとなって見栄えもするのではないかと思える。その時まで健康寿命を保ち、見栄えする円山公園の枝垂れザクラを見届けたいと思っているのだが…。

   

   

        

【中島公園の枝垂れザクラ】

 私が札幌市内で最も見応えのある枝垂れザクラだと記した、中島公園の日本庭園内にある枝垂れザクラはすでに盛期を過ぎて葉桜状態となっていた。

 ところが先日30日、キタラであったコンサートに行った際に、キタラに向かう沿道に一本の枝垂れザクラを見つけた。その様子が気になって本日訪れたところ、こちらは満開状態だった。水辺に植わっているのだが、残念ながら水面に映える枝垂れザクラとはなっていないところが残念だった。

   

        

   

【北大構内の枝垂れザクラ】 

 3度も訪れることになった北大附属病院前の枝垂れザクラは、ようやく見頃を迎えたという感じだった。それでも開花度は8分咲きくらいか?ここの枝垂れザクラはそれなりの大きな樹なのだが、やや優美さに欠けるように感じられる。せっかくの大樹なのだから、周りの整備が必要に思うのだが…。

   

    

 続いて、北大総合博物館横の枝垂れザクラを観察した。こちらも見ごろを迎えていたのだが、先日も報告したが何故か樹高が高く、花が付いている位置が私たちの目線よりかなり高いところ位置しているのが残念に思われる。成長過程で異常に樹高が発達してしまったのだろうか?

   

        

   

 以上、3回にわたって札幌市内の主な枝垂れザクラを巡ってきた。同じ枝垂れザクラでも場所が違ったり、あるいは種に違いがあるのだろうか、開花度に差があることが分かった。

 枝垂れザクラは他のサクラと違い、サクラの花が優雅に垂れ下がっているところが他のサクラにはない特長であり、そこが私に興味を抱かせる。来年も枝垂れザクラを追ってみたい。