鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

アユの放流

2008-04-28 23:03:16 | お知らせ

 昨日の続きということになります。

 27日の(その1)の写真は、稚鮎をトラックから大きなバケツに移して、川辺に運び、脂びれを切除しているところのものです。

 (その2)は脂びれの切除のアップということになります。

 いずれもピントが合わなくてすみません。

 今日の写真は同じくきのうのものですが、漁協の組合員の人の可愛い孫です。孫が是非とも稚鮎の放流を見たいということで連れて来たものです。

 

 きのうは1時から説明をして、1時30分から切除を行うと聞いていました。そんなわけで、昨日の午前中は仕事があったのですが、早めに切り上げさせてもらって帰宅し、軽く食べて、12時30分頃オトリ缶を持って長靴を履いて河原(澱橋付近)に向かったわけです。

 すでに車が5,6台、組合員らしき人が10人前後も集まっていました。懐かしい人たちもいました。後からもやってきました。最終的には20人以上集まりましたか。

 何でも既にこの付近には午前中に放流したとのこと。他にも名取川の数箇所に放流してきたといいます。そして、今中新田に行って鮎をトラックに積んで仙台に向かっているとのこと。

 

 しかし、時間になってもトラックは見えません。まあ、最初の頃は久し振りに再開した釣り仲間として鮎釣り談義に花が咲きましたが、それにも飽きてくるようになります。漁協の鮎放流担当の I さんはマスコミ相手に話に絶好調です。マスコミはテレビ局は来ていません、新聞社から二名、男の記者と後から女の記者が河原にやってきて、取材をしていました。

 宮城県の内水面管理事務所の若い職員も来ていました。少し話をしてみました。鮎に関する予算はどのくらいあるのかと聞いたところ、毎年減額されてきて今は40万円しかないとのこと。そこには調査のための投網を投げる人の報酬も含まれているとのこと。

 

 河原に集まった人は20人前後。いつになったらトラックが到着するのか気に病んで、気を揉んで待つこと、何時間だと思いますか??ようやくトラックが到着したのは3時半近くでした。

 それから Iさんの話が始まり、対マスコミ用にパフォーマンスの開始。もう既に澱橋付近には鮎を放流しているのですが、トラックからバケツに鮎を移して川辺に運び、脂びれを切るところをマスコミの二人に実演させて見せたわけです。それがきのうの(その1)(その2)の写真です。数匹の鮎の脂びれをカットし、残りの鮎は追加放流となりました。

 

 鮎は、本当に久し振りに見る鮎はぴちぴちしてとっても元気でした。さすが”我らが鮎”です。”希望の星” みんな運動性能抜群に見えます。大きさは大中小といろいろいます。小さいのは7,8センチくらいから、大きいのになると14,15センチくらいもあります。何故か?

 前にも書きましたが、今回放流する鮎の親は、秋田県の阿仁川産と北上川産の2種類です。そして大きい方の鮎は阿仁川産、小さい方は北上川産とのことで、こうすることにより、釣れる時期をずらして少しでも永くアユ釣りを楽しんでもらいたいということです。

 7月1日の解禁日から数日で釣りきられないように、はじめは阿仁川産の鮎が釣られるように、そしてその後に北上川産の鮎が縄張りを持って釣られるようにとの漁協の配慮が背景にあるわけです。

 

 そしてその他に鮎の行動調査というか、放流地点からどのくらい移動するものか、それもあわせて調査してみようということで、我々鮎釣り師を動員したわけです。それが放流アユの脂びれの切除ということになります。

 

 とりあえず澱橋で対マスコミ用のパフォーマンスを行ったあと移動です。時間も残り少なくなってきましたし、下流域に向かい、1)追廻で大橋下流域に放流、その後2)花壇で評定河原橋の上流域に放流したあと、3)霊屋橋下流の米ヶ袋での脂びれを切除しての放流と相成りました。

 放流されたばかりの鮎の行動は、大体が流されますが元気な鮎は上流域に果敢に挑戦します。頼もしい限りです。

 

 米ヶ袋での脂びれの切除は結構大変でした。水中に入って、オトリ缶に入っている鮎を1匹ずつ掴んでは小さい脂びれをはさみで切ります。腰を下ろしての作業は疲れるし、切れども切れども数は減らないという感じでしたが、粘り強く継続すればなせばなるです。付近でバーベキューをしていた外国人の協力?もあって、午後5時半頃に何とか目標数をクリアしました。

 実際にカットして放流した鮎の数は”2600匹”です。

 目標は2000から3000匹をカットし、米ヶ袋から放流し、7月1日の解禁までにどのくらいまで動くのか、移動するのかその調査を釣り人の協力の下実施し、来年以降の鮎の放流に役立てようというわけです。

 

 果たして実験は成功するのか否か、あとは実際に川に入って鮎を釣ってくれる”鮎釣り師のあなた”の協力にかかっています。漁協に代わって、協力のほどよろしくお願いいたします。

 

 そうそう今回はトラックからパイプで一括放流するのではなく、バケツに取り分けて、数回に分けて放流しました。これも鮎の群れ、群れて仲良く遊ぶ鮎を少しでも少なくしたいということの表れです。”群れ崩し”とでもいうのでしょうか、少なくともその思いがあって放流したことをお知らせします。

 まあ、縄張りを持ってくれないことにはどうしようもありませんが・・・。

 

 漁協としての鮎の放流量は”1850キロ”のようです。追加放流は5月4日以降にも行う予定です。(5月3日にはにじますの放流があります。)

 

 米ヶ袋から、つまり霊屋橋から澱橋までは4250メートルもあるそうです。4.25キロメートルです。牛越橋までは5600メートル、5.6キロメートルとなります。こうしてみると、澱橋と牛越橋間の距離は1350メートルもあるのですね。意外にも多い、改めて鮎釣り師には何といっても体力が大切と思った次第です。

 7月1日の解禁日を待ち遠しく思っている皆様方、今からでも遅くはありません、体力を、脚力をつけておくように努力いたしましょう。怪我もしないように。

 

 長くなりました。気を取り直して書きました。読んでいただきまして謝謝です。

コメント (3)
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