行ってきました、せんくらグランドフィナーレへ。 イズミティ21大ホール。 「第九 第4楽章」の演奏の前に、ブルッフ作曲のヴァイオリン協奏曲の演奏がありました。 ヴァイオリン演奏は、松山 冴花さんです。
(午前10時20分頃)
背の高いスタイルのいい美人のヴァイオリニストでした。 演奏のテクニックはただただすごいと言うほかありません。 オーケストラをバックにあれだけ演奏できれば気持ちいいでしょうねえ、そう思いながらうっとりと聞いていました。
その後いよいよベートーベンの第九・第4楽章の演奏です。 合唱団が入場し、楽団員も指定席に入ってきて、コンサートマスターの入場、4人のソリストが登場し、最後に指揮者の山下一史先生が入ってきます。
もう自分が入場することはないのですが、なぜか他人事ではなく自分でも緊張し、心臓の鼓動が少し速くなりそうに感じました。ドキドキしたのです。
合唱団は下手からテノール、そしてソプラノと続き、上手からはバスとアルトの入場です。いちばん後ろの人から順に入場しますが、この時のひとり一人の歩き方を見ていると面白いものです。硬くなっている人と余裕の人が分かります。
思い出したのはエキストラの出番のときです。歩行者役のときでも何事もないように馴染んで歩く人と、あきらかに硬くなってロボットのような歩き方をする人がいました。同じ”トラ”同士で言うのもおこがましいのですが、意識しすぎないようにして素直に歩くというのも結構難しいものです。
知り合いの人たちの顔が見えます。 ああ、今年も頑張っているんだなと、懐かしさを抱きながら合唱団の出場者の顔を見回します。 Oさん、Sさん、Tさん、Hさん、Mさん、かって一生に喜怒哀楽を共有した面々が並んでいます。
正直なところ、その晴れ舞台を見ると、自分も出たかったなあと思いました。 まだまだ未練、後悔が残っているのです。 煩悩は消えません。 常に揺れています。でも今更どうしようもありません。 この現実を受け止めなければいけません。 凡人です、まさに。
(河北新報の写真)
ティンパニーの位置がいつもと違っていました。どうでもいいことなのですが、いままで5年経験した身としては、常にnewoneはティンパニーのすぐ後ろにいたのです。 もうティンパニーとnewoneは切っても切れないような関係になっているのです。 ティンパニー奏者のTさん、その一挙首一頭足?を見ていたものです。
何といってもベートーベン第九交響曲においてティンパニーの存在意義はとっても大きいのです。これなくして第九の演奏は成り立ちません。本当に重要な役目をになっている楽器です。 いつしかすっかり親しみのある楽器となってしまいました。
演奏は、合唱は完璧でした。少ない人数ながらもテノールのパートの歌は聞こえてきました。ソプラノに消されることなく歌っているなと思いつつ集中して聴いていました。 Mのいわゆる歓喜の歌の部分からはいつしか自分でも歌っていました。もちろん心の中でです。
でもGのラスト、327小節からの vor Gott, vor Gott は山下先生はずいぶん引っ張りましたね。最大限引っ張ったとい感じでした。 654小節からのフーガの部分も大丈夫でした。
ソリストではテノールの中鉢さんですか、ひとり気を吐いていたかのように感じてしまいました。 そうそう、それとあれっと感じたのは、ドイツ語の発音でした。男性ソリストは”er”の部分を巻き舌で歌っていましたが、合唱団は現代風で、巻き舌ではなかったです。
これが何か変だなと思った次第です。 どちらかに統一しているはずなのに。オケ合わせやゲネプロでどうだったのでしょうか。 以前の山下先生のときは”巻き舌”で発音したと思います。 誰だったかなあ、ある指揮者は ”er” の発音を巻くか巻かないかで、巻くのは”劇場用の発音”であるとか言っていました。
そういうことがありましたが、やはり圧倒的な迫力と感動をともなう合唱でした。迫力の中にも厳かなもの、細やかなものが感じられるのが第九第4楽章の合唱です。
去年は少年少女合唱隊の44人が加わって231人というすごい人数の合唱団でしたが、子どもたちを除いても187人、今年は169人編成の合唱団でした。 169人のうちテノールは22人、バスが36人となっています。 去年はTは29人、Bは39人でした。
仙フィルと第九を歌う合唱団だけでみると、今年は13人で、去年より2人少なくなっています。13人中去年も歌った人は8人でした。 新しい人が5人入っています。 何にしてもテノールは少ないのです。第九ではかなりの高音を出さないといけないから大変です。我こそはと思う方は是非ともテノールで応募してください!!!
(中洲にいたおんぶバッタです。)
いよいよ今年も第九の季節を迎えます。 仙フィルの公演は12月23日天皇誕生日です。お忘れなく。 といってもnewoneはまだ買っていませんが。
きのうたくさんの演奏会のチラシを頂きましたが、その中にこういうものも入っていました。 去年友だちからもらって初めて聴きに行った「東北文化学園大学」の第九演奏会です。 演奏は仙フィルです。
11月7日土曜日に川内萩ホールでの演奏ですが、申し込みは往復はがきでの申し込みで、しかも先着順とのことです。 今朝夫婦二人分申し込みましたが、きのうのチラシの中にも入っていたということは、まだ締切にはなっていないということだろうと思い、出しました。 入場無料!!と言うのがすごいです。