
前回の続き。
ほぼ水平な道を歩く。これでもかというぐらい歩く。水平だから大して疲れるワケでもなく休憩も取らない。
「退屈」という言葉が頭の中をまわり始め、忘れていた黒い雲がこちらに近づいて来た頃昼食兼大休止の場所と暗黙の内に決めていた廃トラックがある場所についた。

一瞬雨がパラついてきたので大急ぎで昼食を摂ったが、食べ終わる頃には再び空も明るくなり一安心。しかしいつまた雲がやって来るか分らないので休憩もそこそこに再出発。ここからは多少の登り下りがあるものの、相変わらず変化の少ない道が続く。

ひたすら歩き続けていると、いよいよ雨がパラついてきた。しかし目指す山小屋はもうすぐ。すっかり冬枯れの景色となった落葉松林の中を早足で歩き、何とか濡れる前に温かい山小屋に到着することが出来た。

小屋の親父さんに挨拶を済ませると間髪入れずにに缶ビール。程よく疲れた体に染み渡る~っ。相変わらず小雨は降っているが、荷を解きしばし休んでいると雨も止みそうな気配。夕方の散歩も出来そうだ。
つづく。