年も同じくらいで、元気な頃は一緒に日帰り温泉へ行ったり
どこどかのお参りなども、もう一人の友達と連れ立って出掛けていたっけ…。

しかし…どうみても ばぁちゃんの元気な時に似ていてなんだか懐かしく
思わず後ろから写真を撮ってしまった。
麦藁帽子に割烹着を着て、自転車の荷台にはプラスチックの箱を取り付け
思わず…ばぁちゃんに似てるなぁ~と思ってしまう。
うちのばぁちゃんも同じ様に、麦藁帽子に割烹着で自転車と
今朝会った友達と同じ様な格好で自転車に乗っては出掛けていたものだ。
その友達は、今回ちょっとサイケな模様のズボンを履いていたが
うちのばぁちゃんは会津木綿で作った『さっぱかま』を履いて…。
なんと言うか、前と後ろに紐がついていて後ろ部分の紐を解くと
そのまま用を足せる優れものの野良袴(笑)
昔は道端の隅っこで、そんな格好で用を足すお年寄りを良く見かけたっけ。
因みに会津木綿とは
400年ほど前に蒲生氏郷公が綿花栽培を奨励したのが始まりといわれ
昭和30年ごろまで野良着などに日常的に使われていた。
地縞と呼ばれた地域ごとに異なる縞模様など、主に縞柄に織られ
往時は各地域にある植物の染料で染めた色を組み合わせて縞柄にしたので
それぞれの地域ごとの地縞ができあがった…という事だ。
白虎隊士も医聖・野口英世も、少年時代はこの会津木綿を着ていたらしい。
…と、まぁ いつもの如くコピペではありますが!

思い立って、ばぁちゃんの部屋の押入れを捜索したら、また履いてない新品の「さっぱかま」発見!
その『さっぱかま』は猿袴などとも書くようで、猿の姿に似ているからか?
さるのさは狭の字が当てられて、さばかまといっている地方もあるらしく
細身のはかまの意味から出ているのかもしれない。
決して会津の特有なものではないと思うが
福島県内でも、中通りや浜通り地方では履いてるという話は聞かない野良袴のようだ。
それでも、この『さっぱかま』を履いてる人はかなり少なくなって
最近は農作業をしている人には見かけられなくなってしまった。
そういう昔ながらのものが廃れていくのは寂しい気がするなぁ。。。
と、ばぁちゃんの友達と会った事で、『さっぱかま』の話に熱く語ってしまった^^;
暫く立ち止まってばぁちゃんの様子などを聞かれるままに話し込んで
外孫が嫁を貰うから、お祝いをあげるのに郵便局へ行くんだって
自転車で走り去って行った。
うちのばぁちゃんも、孫が結婚する時には同じ様にするんだろうなぁ…。
という事で朝露に濡れたトンボをUP!
