あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

拘束と保護の狭間で

2007-10-16 23:29:57 | 介護
どうも寝たきりが長くなると完全に痴呆は始まっているのだろうか。
このところの動く左手のイタズラが激しくて困ってしまっている。
最初 在宅になったばかりの時のマイブームは左手はベッドの柵を掴むだけだったが
次にブームになったのは歯ぎしりで、胆石で手術して入院していた時も
家にいても、いつも歯ぎしりをしていて、特に同じ病室の方には迷惑をかけた事もあった。

今度は左手のイタズラか、パジャマのボタンを外したりとか
肌着やパジャマを掴んで、器用に丸め込みいつの間にかお腹が丸出しになっている。
オムツでさえもグシャグシャにしてしまって、いくら怒っても効き目がない。
思わずコラって怒ってデコピンなんかもしたり…。

そんな時には、退院時に購入したベルトで軽く左手を縛らせてもらって…
それでもギリギリ一杯にベルトを引っ張って…ちょっと怖い気がする。
ホームでもかなり手を焼いているようだが、施設や病院での拘束は禁じられている。

今は病院内売店でも、そういう拘束用品は置いてないらしい。

いろんな問題で病院もそれ関係の施設も拘束は絶対にしてはならなくなった。
拘束=虐待なんだろうか?と思う時がある。
確かに拘束とは本人の意思を無視している事だとは思うが
それは本人が正常な考えを持っているかどうかによるのではないかと思う。

例えば、動く手で着てる物を脱ごうとして、ひょっとして爪で皮膚を傷つけるかもしれない。
例えば、オムツを触って自分の汚物で汚れてしまう場合もあるわけだ。
例えば、ベッドから落っこちたり…例えば例えば…。

いろんな事が予想されるが、施設側は爪は傷つけないようにいつもキレイに切って
汚物で汚れてしまった手は洗うしかない…確かに間違いではないが
それを、そうなる前に予防する事は出来ないのだろうか?
在宅でも施設でも、四六時中目を放さないでいることは不可能だ。

手についた汚物をキレイに洗い去るのは容易な事ではない。

拘束自体の良し悪しで言えば良くない事だと思うのだが
いつだなし裸になってオムツに手を突っ込むばぁちゃんの手を阻止するのは
思うより大変な事で…だから今日は貰い物のタオルでミトンを作ってみた。


なんせ急に思いついて、あるもので作ったので改良の余地あり。 
紐ではなくてマジックテープの方が便利かもしれない。
ちょっと不恰好ではあるが、その辺は我慢していただくとして…^^;


介護用品でも売っているのだが、たくさんタオルは余っている。
簡単なもので良いので、それを掛けさせたら手を縛るよりかは良いかな~と
いつも動く左手は布団から出ていて、忙しなく動いているので
手が冷たい時が多く、保温の為としてでも良いかな? と思った。

でもそんなものでも施設側は使えないらしい。
拘束と保護と、どこでボーダーラインを引いたら良いのだろうか。。。
久しぶりに真面目に考えてしまった。


という事で、今日の一枚



思いがけず白鷺が飛ぶ景色を撮る事が出来た♪



コメント (29)
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