去年の選挙で民主党が大敗、まさに「盛者必衰の理」の言葉通りで自民党が漁夫の利の大勝を得た。
そんな自民党も小泉政権以降、一年一内閣の体たらくで、かっての盛者も滅亡してのことだった。
「奢れるものは久しからず・・」で、民主党も「春の夢」をむさぼり敗れ去った。また立ち上がることができるのか大変疑問である。
安倍政権の再度の登場には驚かされたが、振り子が右に大きく揺れ戻して現況支持率も高いようだ。
ただ「長州魂」などといわれるといささか時代がかって、長州の政敵会津、すなわち福島の復旧復興にどれだけのこまやかな神経を使ってくれるのか、よく見ていかなければならない。(菅直人は高杉晋作が好きだとか言っていたが・・・)
今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」はみようと思っている。幕末の会津は悲しい。判官贔屓の癖がある私としては見逃せないのだ。
「城下の人」の編著者である石光真人が著した、「ある明治人の記録・会津人柴五郎の遺書」を正月休みに読んでいるが、誠に悲惨で読みながら何度も涙してしまった。主人公・山本八重もその同じ風景の中に生きた。そんな彼女の生きざまをよく知りたいと思っている。
会津人の憎しみは薩摩人に向けられ、西南の役では多くの会津人が官軍に身を置き西郷軍とたたかった。
過酷な処分を受けた会津人の憎しみの対象が、かっての仇敵薩長を主とする明治政府には向けられず、西郷郡の反乱に向かったことが私には不思議とも思える。
会津と長州の恩讐を超えた仲直りはいつになったら果たされるのだろうか。長州人・安倍首相には、大きな度量を以て福島の復興で頑張っていただきたいものだ。
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熊本市にある「徳富記念館」がある。ここには八重の夫・新島襄から贈られたというカタルパの木がある。
五月になると大ぶりの白い花が咲き、その時期花を眺めにわざわざ訪れる人も多い。
熊本には同志社に関わる人が多いから、場所を得たともいえるカタルパの木である。