この図は「赤穂義人纂書」にある「義士十七人於肥後侯亭割腹検使之圖」である。
義士研究家で近世史に詳しい、東京在住の佐藤誠氏が送って下さったものである。謹んで御礼申し上げる。
先にご紹介した大野瑞男氏所蔵の「細川家御預義士十七人切腹之畧図」が底本となっているものと思われる。
下の白金邸平面図と比べると、まさにそのままである。(泉水の形に違いがあるが・・・・・)
大石内蔵助はすでに切腹を終え、戸板に乗せられて運び出されている。
四ツ時過(10時過)から七ツ半過(5時過)までかかったとされるから、約7時間に及んでいる。
後日ご紹介するが、堀内傳右衛門の「旦夕覚書」や「御預人記録」などと併せてご覧いただきたい。