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細川幽斎 (コレクション日本歌人選) |
笠間書院 |
この本の存在を知ったのは、読売新聞の「本よみうり堂」の「書評」のコーナーからである。
或る人が「日本の古今東西の歌を集めた選集を作って下さい」と、60億円の小切手を託されたことがこの事業の始まりだとしているが、本当かしらん・・・・
笠間書院のサイトを見ると60人の歌人を対象に、三期に分けて刊行されたという。何冊か読んでみたいというものが目に留まったが、何はともあれ津々堂としては一番に求めなければならないのは、「細川幽齋」であろう。商品案内には次の様にある。
内容説明
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、細川幽斎です。
和歌、連歌、俳句の上手である。
茶道、能楽、刀の目利き、何でもその奥儀に達せぬものがない。
(1行くらいやや空ける:続きの文章ではないので)
信長も、秀吉も、家康も、彼を見るときは、みんな特別な眼つきをした。 松本清張
細川幽斎 ほそかわゆうさい
戦国時代に文と武に生きた武将。本名細川藤孝、玄旨また幽斎と号した。足利義昭と織田信長に仕え、有識と歌学の知識によって秀吉や家康に信任された。三条西実枝から『古今集』の秘事を、九条稙通から『源氏物語』の奥義を授かり、二条家の歌風を中世から近世へと継承。丹後田辺城を石田三成軍に囲まれたとき、歌道の滅亡を恐れた後陽成天皇が綸旨を発して救出したことは有名。熊本細川家の家祖となり、子に三斎(忠興)を持つ。多くの弟子を有し、松永貞徳もこの幽斎から歌を学んでいる。
著者について
主要著書・論文『庵文庫目録と資料』(共著、日本書誌学大系93、青裳堂書店)「小沢庵の和歌指南安永期の添削資料を中心にー」(『中世近世和歌文芸論集』所収、思文閣出版)