津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

綿考輯録に見る関ヶ原(16)

2013-03-21 21:11:27 | 歴史

 今度忠興君御手の戦功を被改、吟味の上ニ而記之

         首之注文
 加々山庄右衛門・二 朝合戦ニ一ツ、後一ツ
       加々山或ハ奥田姓ハ大中臣、生国摂州芥川郡古曽部住人、始源八と云、高山右近所に居て、山崎合戦ニ十七歳にて始而鎗を合、其後
       蒲生氏郷ニ奉公、奥州ニて手ニ合シなり、丹後ニ始て来候時ハ三十余歳なり
 入江右近・一 加々山庄右衛門見届候
       入江右近昌永 初五郎作 後松井右近と改、但馬国主前野但馬守高麗陳之時取来られしもの也、御息出雲守殿禿童にして御つかひ候ひ
       しか、秀次公叛逆御一味の由にて前野氏中村式部少輔ニ御預之時出雲守殿より異国者ニ而候可愛からせ給へと忠興君へ被仰進候者也
 牧長三郎・一 加々山庄右衛門見届候
       後号丞大夫武次、慶長五年正月十五日初而御目見、豊前ニ而五百石為御褒美被下候
 森新十郎・一 与一郎様御見届被成候
       岐阜の所ニ出
 杉原三平・一 高股ニ手を負
   下人・一
 加々山忠助・一   岐阜の所ニ出
 加々山半左衛門・一
       一ニ半右衛門・後号市正、加々山隼人小舅也
 一宮彦三郎・一
       与一郎様御供切捨の所ニも出、岐阜攻の所ニ出
 喜多与六郎・一
       膝の皿を割られちんはと成、一ニ切捨と有、岐阜ノ所ニ出
 矢野采女・二
       岐阜ノ所ニ出、一ニ切捨と有
 津田夕雨・一    俗名孫右衛門
   下人・一
 新五内 久右衛門・一
     又三郎・一
 竹田半三郎・一
     已上十八

    歩御小姓衆
 今村八右衛門・一   於豊前御知行拝領、生国越前也
 山本十助・一      一ニ山中
 大槻才次・二      後ニ才兵衛御知行拝領、与五郎江被遣候
 吉川平八・一
 藤本勘十郎・一    山本三郎右衛門か甥也、大坂ニて的場次郎左衛門と喧嘩して打果す
 大安与吉・一      
 島三十郎・一      金森半助見届候、島庄右衛門子也
     以上八

    三十人衆
 樽井鶴介・二      岐阜ノ所ニ出
 能勢喜三郎・一    能勢喜兵衛事か、喜兵衛を此比喜三郎と申候なるへし、喜兵衛事ニて候へば今小左衛門・勘大夫・弥次平か祖也、
               関原御陣後御知行弐百石拝領
 荒見仁右衛門・一   岐阜ノ所ニ出
     已上四 

    鉄炮衆
 新兵衛内 小吉・一
 矢野六内・庄村五郎右衛門 一
               切捨、一書ニ御本書矢野庄村弐人の間三ツと有、扨上を黒ニてつり其釣を消候而御座候と云々、岐阜ノ所ニ出
 野村作右衛門・一
     以上三

    与一郎様衆
 魚住与助・一
 的場甚四郎・一
 毛利忠三郎・一    与一郎様の御指物を請取し者也、岐阜ノ所ニ出
 柳田久四郎・一    与一郎様ニ附て太刀打折、高名したり、岐阜ノ所ニ出
 清水市右衛門・一   岐阜ノ所ニ出
 岩崎三左衛門・一
 水嶋平五郎・一
     已上八

    与一郎様御供仕切
 篠山与四郎・二    此内一人馬乗、飯河豊前子、慶長十一年七月御誅伐被仰付候
 岡村平右衛門・二   右同、豊前ニ而千五百石、先主仙石伯耆守、一ニ越前秀久、後ニ忠利君御手討被成候
 荒木左助・三      右同、岐阜ノ所ニ出
 白杉少助・三      此内一ツハ松井長助見届候
 一宮彦三郎・一
 山本左兵衛・二
 松井新七郎・一    岐阜ノ所ニ出
 中路少五郎・一    一ニ和田
     以上十五

    玄蕃殿衆
 与五郎様・一      御働ハ前ニ有
 市村半右衛門・二   秀勝玄蕃殿家老役、市村四郎三郎か養父也
 工上三大夫・一    玄蕃殿家老役
 中村源助・二      一ニ中杉
 田伏八右衛門・二
 窪田善助・一      友岡与左衛門親、加々野井ニ而致討死候、友岡山三郎弟也
 三宅兵吉・一      一ニ長吉
 野村十之允・一    一ニ二ツ
 明石市介・一
 横小路勘右衛門・二 一ニ一ツ
 藤木平助・一      一ニ藤本
 小寺七助・一      一ニ小守
 并河太郎右衛門・一
 田原久助・一
 林勘八・一       一ニ杉 
 灰方勘十郎・一    一ニ炭方藤十郎
 後藤新太郎・一   
 杉野大膳助・生捕四人
 前田甚兵衛・一    一ニ勘兵衛
 大坂又四郎・一    生捕一人、一ニ大塚
 北尾勘三郎・一    
 新保吉兵衛・一
    孫之允・一
 市村四郎三郎内 中村平三・一
         福井久右衛門・二   一ニ吉右衛門と有、又一ツと有
 野村十之允内  吉村次兵衛・一    一ニ二ツ
 速水甚太郎・一
      以上卅六、此内生捕五人

    与十郎殿内
 多羅尾五助・一
 窪田源兵衛・一   田辺衆
 赤塚源助・一
 本島清作・一    一ニ寺島
 小原鹿助・一     一ニ北条
 大塚忠助・二    内一ツ切捨、一ニ三ツ
 中路久六・一    一ニ二ツ
 有吉助兵衛・二  一ニ一ツ、有吉武蔵・芦九大夫等か弟也、後ニ病気ニ成、御暇を願、牢人して八幡ニ引籠、法体宗桂と号
 平左衛門内 真下太兵衛・一
 小兵衛内 中井三助・一    一ニ中村
 久代市右衛門・一    岐阜攻之所ニ出
 荒木左助内 五郎兵衛・一
      已上十四
    此外小原少次郎・中路少五郎両人ハ与一郎様御供ニ入申候 考ニ小原少次郎、与一郎様御供之内ニ見江不申、書落か

    有吉与太郎内
 有吉与太郎・一
 田井助八・一
 馬場孫四郎・一
 吉伝甚助・一    一ニ吉住、或ハ吉嶋勘助、又吉嶋甚助共
 中村小八郎・一
 葛西九兵衛・一
      以上六

    米田与七郎内
 米田与七郎・一    時ニ十五歳
 塩木左助・二     一ニ一ツ
 安威弥三郎・一    一ニ弥太郎
 入江金蔵・一     切捨、一ニ兵蔵
 山崎清三・一     同、一ニ清蔵
      以上六

 

 住江小右衛門・二
      与一郎様ニ能附従て見事ニ働候ゆへ、豊前ニて三双倍の御加増にて九百石ニ成、御鉄炮三十挺預り候、
      此事家記とハ 少異有、岐阜ノ所ニ出
 鯛瀬善助・一 一ニ二
      働前ニ有、一ニ与一郎様切捨ふ時、身方少色めきたるに殊外働き、手負たりと有、考ニ島津殿退口にての事ニ混したるか、
      岐阜ノ所ニ出
 外川平作・一   
      岐阜ノ所ニ出
 篠山与四郎内
 坂下三郎・一
      丹後ニて百石、豊前ニ而百五十石、後御暇
 小右衛門番子
 野原次右衛門・一    一ニ野村
 西郡大炊・二
      切捨、一ニ此一行御本書朽て不見と有、岐阜ノ所ニ詳ニ出

      以上八、此一条口書無之

     松井新太郎内
 松井長助・一       岐阜ノ所ニ出
 生田鵜兵衛・一
 中山仁右衛門・一
 中路甚大夫・一     一ニ切捨、黒田如水いとこなり
 粟坂平助・一      鑓疵を蒙る
 原久右衛門・一     一ニ久左衛門
 渡辺弥兵衛・一
 井上利兵衛・一
 小森角助・一

      以上九

 此外松井新太郎ハ与一郎様御供之内ニ有り

      惣合百三拾六

    此外
 蒲田久右衛門・一
      一ニ久左衛門、又九左衛門、剃髪の後号堅齋、豊前ニて三百石、三齋様仲津ニ被召連候

  


 

                       

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雑花錦語集の内容(21~26)

2013-03-21 07:36:46 | 論考
      雑花錦語集(巻二十一)
 
1 肥後国益城郡甲佐田口村聖廟奉納百首之和歌
2 宝暦七年四月九日 梅仙亭会
3 延享三年三月廿二日 公宴御会
4 姉小路様より出火之節実陰御歌
5 実陰御梅薫風歌
6 実陰御題不知之歌
7 鷹丸光栄卿題不知歌
8 海老蔵兼好法師狂歌
9 津田恒篤桑州詩の和の歌
10 音曲しめしの歌
11 師の心得へき歌
12 弟子の心得に成へき歌
13 慶宅坂にて握食の狂歌
14 毛利元就詠歌二十五首
15 圓了法師歌四首
16 能因法師に長能しめし歌
17 酢屋吉平上京の節智芳院の歌
18 京祇園町百合歌三首
19 宝暦七年正月廿四日 禁裏御会
20 宝暦七年正月廿七日 御当座御会
21 宝暦七年二月六日 当座御会
22 宝暦七年二月 御当座
23 吉川惟足ましらの歌
24 松平直矩春立日御歌
25 松平光政不思旧悪
26 宗祇関月の歌
27 津守国治十五才の歌
28 後醍醐帝為綱ニ被下御製
29 沼田五郎家政女歌二首
30 上杉持房に永享十年
31 御郎ニ被下御製
32 尾州伊戸田の遊女琵琶の歌
33 沢庵盛嗣墓歌
34 伊良子安明井原長博へ遺ス歌
35 幽斎公御たハふれの御歌
36 三斎公御前様へ御取遣の御歌
37 今西行葛城百首并奥書清水谷殿
     

     雑花錦語集(巻二十二)

1 博泉詩集百八十一詩 (賦得こう鴬出谷 等)
     

     雑花錦語集(巻二十三)

1 禁裏御当座 宝暦6年正月
2 禁裏御当座 宝暦6年2月13日
3 七夕御会 宝暦6年
4 七夕御会之内四人歌 宝暦7年
5 有栖川様稚色都築主鈴歌
6 都築主鈴妹悦子歌 一首
7 毘沙門堂中納言為兼卿佐渡配所にて詠歌三十三首
8 或年金子五割増の御触有之候節の御狂歌 (鷹丸光栄卿)
9 天満宮法楽詠二十五首和歌
10 天満宮法楽詠二十五首和歌
11 名所之倭歌四十八首
12 江戸の住隠者之作
13 題しらす歌 (戸田茂睡歌)
14 将軍吉宗公五十の御賀
15 山内雅伯の子規の歌に答へて呈す (友岡貞典)
16 享保8年の春江戸にて (沢田氏と敏真贈答の詩歌)
17 雲合集
     

    雑花錦語集(巻二十四)
1 富士野御狩日記
2 天恩上吉日の事
3 天赦上吉日の事
4 母蒼上吉日の事
5 五姓修宅の事
6 百忌日の事
7 祀かまど日の事
8 洗頭日の事
9 大内裏宮城門
10 南殿桜の事
11 御階橋の事
12 大歌所の事
13 細川殿御屋敷の事
14 大学寮の事
15 滋野井社の事
16 大内裏防門名之事
17 弘文院の事
18 勧学院の事
19 淳和院弉学院の事
20 延命院の事
21 洛陽横竪の事
22 南部殿御使者の事
23 流球人慶賀の事
24 南瓜之縁記の事
25 佐竹御家中の事
26 球磨騒動の事
27 花鳥風月の文の事
28 鷹丸殿より八代申来歌道の事
29 熊野八庄司の事
30 御香典被差上員数の事
31 増上寺拝礼次第の事
32 重賢公御家督御祝御囃子の事
33 公義御誕生日之事
34 里内裏の事
35 仙洞の事
     

     雑花錦語集(巻二十五)
1 重陽御会 宝暦7年9月9日
2 水上雪の和歌 (権中納言定家)
3 弁局上西門院命婦へ遣ス歌
4 庚申五首歌 建保4年4月14日
5 長雅山家百首
6 忠興公小田原御陣の時御歌
7 後普光園院良基公百首和歌
8 幡随院和尚瀬川ト問答の事
9 新町古町贈答の歌
10 写絵の花の歌の事
11 小笠原勘助棲近の歌
12 中川左兵衛殿歌
13 木村豊持歌
14 井田勘左衛門歌
15 岩男嘉右衛門歌
16 平野氏雪の歌
17 中村真常洗車雨の歌
18 長岡寿之殿富士の歌
19 井田友輔富士の歌
20 七月御旅行之節 (冷泉為久卿)
21 田原親胤春の歌三首
22 伊良子梅仙春の歌六首
23 長谷川流意歌二首
24 森松濱閑居の歌並狂歌
25 職人歌合 (一見長崎仁助)
26 沼山津村老人村尽山尽狂歌
27 大坂桃原尭民歌五首
28 戊寅試筆 (津田休影恒篤)
29 題しらす
     

     雑花錦語集(巻二十六)
1 貧福弁
2 姫陽隠語五巻
3 阿蘇神主友成事
4 八所御霊の事
5 五位水の事
6 尊氏公家の事
7 室町殿の事
8 三美人の内道綱母の事
9 武衛義広宅の事
10 桜町の事
11 近院能有の事
12 定家卿亭の事
13 江家文庫の事
14 伊勢家の事
15 左大臣源信の事
16 中川の事
17 向河上人の事
18 紫式部旧跡の事
19 戻橋の事
20 晴明宅の事
21 京都尼寺の事
22 小坂敷時簡の事
23 京六地蔵の事
24 武家諸法度捨子の事
25 左馬殿感状の事
26 秀頼公回文の事
27 上福原村安養寺棟礼之銘
28 田浦系図

 

 

    
 
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