津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

灸をすえる

2013-03-30 10:39:28 | 熊本

 熊本城の整備計画に文化庁が待ったをかけた。観光目的の市の余りにも短兵急なやりかたに、お灸がすえられた。
一口城主をつのりいろいろ整備が進められているが、いささか図に乗りすぎたというところであろう。

       熊本日々新聞の記事  http://kumanichi.com/news/local/main/20130330002.shtml 

「国の史跡」という観点からすると、何もかも復元というのも如何かと私は考えていたが、今回の事はそれ以前の問題で関係者は猛省すべきである。

桜の馬場の「湧々座」に於いては、バーチャルリアリティーで江戸期の熊本城の姿が見られるようになった。

                                                                                  
                             http://www.sakuranobaba-johsaien.jp/about/goden.html


熊本城をどこまで復元しようとするのか・・・・ブレーキが懸けられた今、じっくり考える時が来た。 

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桜は中尾山・岩倉谷

2013-03-30 08:35:55 | 熊本

 「歳序雑話」という天和三年の歳の一年を通しての雑記がある。原本は見たことがないが白文であろう。日本都市生活史料集成3・城下町篇1 に活字化されているが、こちらは返り点やオコト点がうたれている。それでもなかなか読むのに苦労をする。

今年の桜は全国的に開花が早く、例年は今頃であれば三・四分咲きと云ったところだろうが、熊本では満開を過ぎて桜吹雪の状態である。
そんな中で今日も各地の桜の名所は花見客でごった返す事であろう。
先の「歳序雑話」を読むと、この時代の桜の名所は「中尾山」と「岩倉谷」であったらしい。中尾山は本妙寺周辺であり、岩倉谷は立田山の東方現在は住宅団地が山頂まで至っている岩倉団地がある辺りであろう。

             青陽謝を告ぐ、朱明新ならんと欲す、
             数樹の残花に春老を知り、一声の啼鳥に山の深きを覚ゆ、
             此時野客岩倉谷と中尾山に至り、花に因て酔臥して帰るを忘る、
             そもそも岩倉の白桜は于畿内之和州芳野の花に増して遥遠たり、
             仰ぎ見れば満山皆桜花なり、さながら雪山の如し、
             花時此に至らずんば、春を得ざる人なり、
             此に至り詩なくば、花を見らざるのみか、
             中尾の花は本妙寺裡の所にして栽ゆる、
             しかして開発の時は白雲を引くに似たり
             山中に又数株あり、花下に油幕を連ね花蓋飾る
             歓を尽くして帰る者は、卻(カエッテ)於岩倉より繁てし、行程近きを以ての故なり

なんとか読んでみても、内容が100%理解できないところが何とも情けない。
今日の熊本は良い天気、我が家の窓から岩倉山の南の高台が望まれる。


数年前に転んで痛めた左ひざの按配があまりよくなく、最近は4キロ散歩もままなりませんが、ちょっと外に出て桜吹雪に身をおいてみましょうか。 

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