昼すぎに本棚がやってくるというので、押し入れの段ボールを引っ張り出したりしている。
本は地震後押し入れ上段のダンボール棚に収まっていて、下段はほとんどが史料の山である。すさまじい量で引っ張り出したのは良いが足の踏み場もない状態である。
袋を開いて中を確認していると、思いがけない資料が見つかっては、見入ってしまって時間を費やしている。
本は収納できるとして、この資料類はどう分別記録するかが又頭の痛いことではある。
スキャンという手もあるが、やはり紙資料には得難いものがある。苦労して取寄せたり、収集したり、またはいろんな方から頂戴したもので、当時の事が鮮やかによみがえるから不思議である。
引っ張り出した資料が無事に収まってくれるのか、どうも懐疑的状態である。本を入れた段ボールが他にも二三個あり、開くのが恐ろしい。
元に戻すのにはニ三日かかりそうな予感がしている。
(寛永元年八月)八日
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| 八日 両人当番 曇
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江戸ヘノ披露状 |一、佐藤安右衛門所ゟ、江戸へ上ケ申披露状参候事、
| (寒田・築城郡)
寒田牧山ノ馬見分 |一、平野加右衛門沢田之牧山御馬共見ニ参候由候而、登城候事
煎薬ノ炭ヲ求ム |一、籠番登城、籠者煩人ニくすりせんし申候間、たきすミ御渡候て可被下由、被申候事、右之煩人昨
| 日ゟまいくわんくすり申候事
|一、西川與介、昨日ふん後ゟ罷帰候、相替儀無之由、物語ニ候、
| (渡辺) (山本)(城脱)
鷹師鷹落シノ人夫 |一、御鷹師三十郎・三蔵登ニ而、御鷹ヲとしニ参候間、道具持申候者、御長ゑノ者一人可被下ノ由、
ヲ要ス | 被申候事
| (問 紹 甫) (間) ( 極印 )
長崎極印所 |一、津川四郎右衛門殿、といのじやうは召連、登城ニ而、長さきゟ太郎兵衛こくい所ゟ状参候を、御
遣明船ナラズ | 奉行衆へ見せ被申候事、当秋たうへ舟遣儀成間敷由、申来候事
腰当出来ス |一、伊藤文五郎・成田與兵衛登城、御こしあて出来仕候を、見せ被申候事
| (小脱)
|一、林加兵衛登城ニ而、主与歩之御性煩果申ニ付、替りノ御小性新参ニ、中所平左衛門と申人をき申
| 候、則札を御奉行衆へ被渡候事
| 長崎舟之儀 助・甚
|一、式ア殿ゟ江戸へ使者参候ニ、御奉行衆ゟ〇言上被上候、道倚所へまで両人状遣候事
諸郡代官入替ノ談 |一、諸御郡御代官衆入替ノ談合相究候事
合決定 |
切米取扶持取等ノ |一、御切米取之内、御切米へり候者、御扶持被放候者之談合、書立相究候事
書立 |
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