津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■祖父のこと

2019-11-03 09:12:48 | 自分史

 熊本史談会の若い友人N君が、私の祖父にかかわる史料をメールで送ってくれた。ただただ感謝である。

昭和19年私の父・祖父・祖母が相次いで亡くなり、母は姉と私を連れて熊本へ帰郷した。姉9歳・私は2歳の時である。
以来熊本地吾郎として育って、齢を重ねてきた。私が突然歴史に目覚めたのは60歳を過ぎてからの事だが、我家の事はいささかないがしろにしていた。
年をへて気が付くと、父や祖父母のことを知る人たちが幽明を異にしていた。
いろんな書物を読み、WEBを駆使して若干の資料を得た物の、判らぬことが多すぎてお手上げの状態であった。
今般のN君がもたらしてくれた資料は、昭和12年発行の会津正夫氏編の『錦渓舊友会』という著書からのものである。
祖父は「錦渓」なる雑誌の編集に携わっていたらしく、これは上記会の会誌ではなかろうかと思われる。

   
                   今年の古書籍販売会目録から           

私が小石川の細川家の職員住宅で生まれたという経緯は、祖父が細川家家政所に勤めていたからだが、いつ頃から勤め始めたかが判らないでいた。
今般の資料により大正4年に奉職したことが判明した。昭和19年に亡くなるまで職にある事30年、人生の約半分を勤めたことが判った。
その思想信条から、平壌に設立された「朝鮮語学校」の校長を努めたりして、某研究者の言を借りると「国粋主義者」なのだそうだが、その後はただひたすら、旧主細川家の為に尽くしたという事になる。

自らがあと数年で80歳になろうとする頃今、こういう風にして、じょじょに明らかになる我家の歴史である。

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■細川小倉藩(63)寛永元年・日帳

2019-11-03 06:59:44 | 細川小倉藩

                         (寛永元年八月)ニ日

         |                            
         |一、二   右同人当番 晴天
         |              作事ニ                              (船場町)
大橋作事  蹴転 |一、林弥五右衛門登城ニ而、大橋近日取付申候間、小屋かけ申ニ、けころ無之候間、せんはニ而かい
         |  申度候、尤ニ候との事ニ候
         |
下毛郡加損米御免 |一、福田善右衛門登城、下毛郡御かそん米御免可被成通、慥ニ承候へ共、各ハ御存知なきとの様子ニ
         |          原久介上申ニ
         |  而御座候間、今度之ひんきニ言上可申由、被申候事
         |           〃〃〃〃                     
舟ノねうしヲ彦山 |                    (忠有)
座主領ニ求ム   |一、御舟之ねうし、田川山取ニ遣候所ニ、彦山座主御れう分山ニ而、御をさへ被成候由、申来候ニ  
杣奉行      |  付、御理り申、御進上被成候様ニと、状をしたゝめ、そま奉行ニ持せ被遣候事
         |
         |    (出脱)(中津郡)                      (勝永)     
上方出家衆見送り |一、上方御家衆今井ニ御とまり被成候、御宿御振舞奉行寺尾左介・千寿新左衛門・谷忠兵衛・平野万

         |                (猿)
         |  五郎・米田久介・沖津作太夫、さる木源太夫、此衆登城ニ而、昨夕罷帰申候、御出家衆おきけん
         |                      井
         |  能、何もつかへる儀ム御座候て、五つ時ニ今を御立可被成候由、被申候事
         |
         |   (吉重)          (正直)
魚住加介遺書遺物 |一、沢村大学殿登城ニ而、魚住加介相果申ニ付、書をき仕、御奉行衆へあて申候を、大学殿持参被成
         |  候事、加介申置候様子、段々御奉行衆へ物語ニ候事、 殿様へ上ケ申道具、七匁玉鉄炮壱丁・
         |  (鞍)  
         |  くら壱口上ケ可申由ニ候事     
         |

                         (寛永元年八月)ニ日

         |                            
         |一、三   右同人 晴天
         |
肥前刀新身購入  |一、竹屋喜兵衛、ひぜんゟ昨晩罷帰候、御刀・ワキさしふるみ無之候て、さらみをうたせ参候、大小
         |  六こし、内四つハ御刀、二つハ小ワキさし也
         |           (性)                       小人一壱人
         |一、江戸へ歩之御小怪原久介ニ、御長ゑノ物少吉と申者相添、上せ申候事
         |                〃〃〃〃
魚町出火     |   小         九つ時分ニ
         |一、東倉魚町もち屋ゟ〇火事出来仕候へ共、頓而けし申候事 
         | 

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