文部大臣・萩生田氏の「身の丈に合わせて」発言が発端となり、大学入試の民間英語検定問題が先送りとなった。
来年から実施する予定のものが、五年も先の開始に変更と少々首をかしげたくなる制度ではある。民間に託す利権からみの匂いもする。
萩生田氏の将来を考えての官邸の措置だという報道もあるが、いかにも政治的でいい加減ではある。
さて、私も「身の丈に合わせて」やればと思うことが有るのだが、この言葉がどうも差別用語扱いになったようで少々発言しにくくなった。
N君が数日前、ある古文書(K日記)を読む有志の会の機運があることを知らせてくれた。
少々気持ちが動いているのだが、それこそ実力が伴わない自分としては「身の丈」の分しかお手伝いは出来ない。
熊本には読み解かれていない史料が沢山見受けられる。「S日記」「N氏・日録」など、読み解かれれば、大いに熊本の近世史の研究に光を与えてくれると思われる。
又「永青文庫」という日本に冠たる細川家の膨大な史料が熊本大学に委託されて研究が進められているが、上記資料其の他の資料は、手が回らないから何時までも読み下されることもなく、図書館に死蔵された状態である。
古文書を読むことが出来る人材の育成を痛感するとともに、好事者が集まって「ああだ、こうだ」と議論しながら古文書を読むことも、能力を高めるには一番だと思う。
それこそやれる分をやる位の気持ちが必要だと思うのだが如何だろうか。「身の丈に合わせて」やりましょう。