コロナ禍で家にこもっていると非常に一日が長く感じられる。
外に出るのは朝の散歩くらいで、時に郵便局に出かけたり、コンビニに出かけたりするくらいである。
勢い読書三昧ということになるが、わが蔵書も読み飽きた感が有り、一気に読めそうで面白そうな本をと思い見つけたのがこの本。
今般の熊本県南の大水害について、11年前自らダム建設を否定して当選した熊本県知事が、今般球磨川治水の一つの考え方だとダム容認を言い出した。
長い歴史の中で、近辺住民は川の恩恵を受けて生活を続け、今回の未曽有の災害についても雨を恨んでも川に恨み言をいう人はあまり見受けられないように思う。
どう共存して環境を受け入れて生きていくのか、住民の心もダム建設へ動いていくのだろうか。
最近歴史地理学という言葉に良く出くわす。少々興味あって注文した。
出版社からのコメント
過去の日本人の地形・土地とのつき合い方に学ぼう!
私たちは、自然の地形を生かし、改変しながら暮らしてきた。近年頻発する自然災害は、単に地球温暖化や異常気象だけでは説明できない。
防災・減災の観点からも、日本人の土地とのつき合い方、地形改変の履歴に学ぶ必要がある。
歴史地理学者が、知られざるエピソードとともに紹介する、大災害時代の教養書。
著者について
京都大学名誉教授。府立京都学・歴彩館館長。
専門は人文地理学、歴史地理学。1969年 京大文学部卒、74年 京大学大学院文学研究科博士課程修了。94年 京都大学文学部教授、01年 京都大学副学長、04年 京都大学理事・副学長。2001年文学研究科長兼文学部長、同年12月副学長。04年4月理事兼任。06年人文地理学会会長(10年退任)。07年京都大学退任、名誉教授、立命館大学教授。08年人間文化研究機構・機構長。14年人間文化研究機構長退任。