外は早い梅雨入りで大雨だし、図書館も閉館中だし、コロナ禍で時間をもてあましていると頼みはWEBで史料をあさる事である。
今日は、熊本大学の学術リポジトリから「文学部論叢」の一覧を、総チェックしている。
その内に細川家の歴史に関するものをとりだして、ご紹介しようと思っているが・・・
2018年の109号の三澤 純准教授の「熊本藩明治三年藩政改革の再検討ー新出の道家家文書を手がかりにー」を見付け、これが大変面白く、プリントアウトして精読している。
道家家から大学図書館に寄贈された膨大な資料は、平成27年「貴重資料展」で一部公開された。
この史料がもたらした成果は、今後明らかにされていくものと思われるが、いわゆる徳富蘆花の「肥後の維新は明治三年に来た」という文言の呪縛から解放されそうである。
蘆花のこの表現も約半年間のタイムラグがあることを、三澤准教授は指摘されている。
随分以前、「平成肥後国誌」の編者・高田Drと、史談会の若い友人N君と三人、金峰山山中の民家の敷地内にある「道家之山」のお墓を訪ねたことが在る。
なぜこんな処にと思わせる場所だが、道家家の在宅ででもあったのだろうか?
峠の茶屋から下る道筋で漱石の句碑なども拝見した。木瓜咲くや 漱石拙を守るべく とあった。