津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■平野太郎右衛門宛細川綱利宛行状

2021-05-21 15:39:49 | 先祖附

    《細川綱利書状》肥後国熊本藩主・江戸時代大名・領知宛行目録・花押・手紙・古文書・武将・武家文書

                   

 細川藩では知行宛行状のことを「御書き出し」と言いますが、これは平野太郎左衛門を祖とする6家の内、平野大家の
2代目の太郎左衛門の御書き出しです。

         2、太郎左衛門
          御鉄炮頭衆 二百石 (真源院様御代御侍名附)
          有吉頼母允組 三十挺(頭)五百石 (寛文四年六月・御侍帳)

 特に珍しいものではありませんが、数人の方が興味を示され競り合いになりつつあります。
欲しいと思う方がおられるから当然でしょうが、相変わらず御商売と思われる方が多いようですね。
本当に欲しい人、つまり御子孫や研究者などにはなかなか手に入らなくなりつつあります。仕方がないことですが・・・
あと一日10,000円越は確実です。

        

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■オルゲント

2021-05-21 12:48:53 | 熊本

 このドイツ語のような言葉、ご推察の通り難解熊本弁の一つである。
近所に「おるげんと」という名の居酒屋チェーンが在る。前を通ってなかなかネーミングとしても面白いなと思った。

                                       
                         
この言葉は熊本人でなければ理解できないかもしれない。
熊本弁を開設しているサイトをみてみると、「我が家」とするものが多くあるが、これは正解ではない。
使用例などの文章を乗せているものがあるが、すごく変・・・
正解は「我が家」と意味であるが、「俺の家の」がより正しい。
「おる(俺)げ(家)んと」である。
これを見事に解説してあるサイトがあった。 きゃにゅー、すぴーく、熊本弁?

こちらのサイトはなかなかアカデミックで、次の様に解説している。

       この「おるげんと」、
      品詞分解すると、「おる・げ・ん・と」とです。
      “おる”は主格を表す「俺」、
      “げ”は名詞で「家」、
      “ん”は所有を表す連体修飾格「の」が音便化したもの、
      “と”は「もの」を表す熊本弁の「と」
ということになりますね。


もう完璧ですね。熊本出身だけど、熊本在住でない方の「熊本弁解説」は、少々的外れなものが有りますよ。

ちなみに「オルガツ」という言葉もある。これは「俺のもの」の意だが、対語として「アタガツ」(あなたのもの)がある。
それぞれ現役で使われているが、さていつまで生き残れるだろうか。

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■家紋と植物「片喰」

2021-05-21 06:48:22 | 家紋

 以前住んで居た処では、少々庭があってこの片喰があちこちに顔をだすと、堀り起こしていたものだ。
さやがはじけ、無数の種をとばして繁茂するから、子孫繁栄を願い家紋に使うようになったとされるが、歴史に興味を持ち始めてからは些か見る目も変わってきた。

           片喰紋 – 家紋DB

 日本で一番多いのがこの紋だと言われる。
片喰紋のデザインはハート型の三つの花弁で誠にシンプルだが、これがいろいろアレンジされて多様である。
母の実家の家紋は「二重六角に剣片喰」で、本来のデザインからすると大いに堅苦しいもので、祖母は「女紋には合わないね」と言っていたことを思い出す。
昔は鏡を磨いていたから、「鏡草」とも呼ばれるそうだが、銅鏡の事だろうか?。
細川家家臣の家紋帳をながめても、その多様さゆえに選び出すには少々骨が折れる。
「肥陽諸士鑑」で見てみると・・・・結構多い。

    ・入江十之丞 150石 ・一宮吉右衛門 150石 ・岩男助之允 150石 ・石川寿元 200石 
    ・石川内右衛門 200石 ・橋本勘左衛門 150石 ・早川十郎兵衛 150石 ・岡田八郎左衛門 300石
    ・楯岡源左衛門 1,000石(最上氏) ・楯岡五郎左衛門 300石(同左) ・谷小左衛門 200石
    ・田屋尉左衛門 150石 ・村上七右衛門 100石 ・野口兵助 100石 ・野々村藤太夫 300石
    ・町 喜内 300石(長曾我部氏)・松岡久左衛門 300石 ・深野九郎左衛門 300石 ・船瀬孫三郎 100石 
    ・佐分利平右衛門 300石 ・沢 少兵衛 300石 ・坂 新平 200石 ・下村源五左衛門 300石
    ・守田弥五右衛門 100石 ・末松孫右衛門 400石 ・杉形右衛門 300石 

大いなるご繁栄を祈り上げます。

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