津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■美しい日本の風景と風習

2021-09-02 14:31:46 | 徒然

 ほんの数日前、NHK・BS放送で京都 山里の宿~花脊の秋の物語~」の再々放送をやっていた。
私はたぶん本放送ではなく、再放送を見ていてまた今回偶然に見ることが出来たが、京都市左京区花脊の山中にある料亭旅館を素晴らしい映像でおった番組で、四季折々の移ろいの中、地元の様々な行事なども織り込みながら、日本人に日本に生まれてよかったと思わせるような作品であった。
客人を迎えるための四季折々の舗設(しつらえ)や、旬の自然の食材で提供する見事な料理、また「天道花」などかっての地元の風習を守り抜く関係者の覚悟など、感動に値する。10メートルはあろうかと思われる青竹に、藤やツツジその他の花々を括り付けて、天に捧げるがごとく飾り立られるのである。

                                  月遅れ卯月八日の天道花(テントバナ) | 日本玩具博物館 天道花(日本玩具博物館のサイト内ブログから引用)

 実は今日散歩する中、虫食いの葉っぱを見付て、このTV番組で紹介されていた床飾りの生け花(?)の事を思い出した。
何の枝であろうか、若女将は山中に分け入り、わずかに紅葉のいろをのこしながらも殆どを虫に食われた葉脈ばかりといった感じの木の枝を持ち帰り、これを客人のもてなしに床に活けるのである。そしてこれには葉喰い虫のおまけ付きである。
美を見極める眼力にただただ感嘆するばかりである。

便利な生活環境を求めて町中へ居をうつして生活していると、幼いころ身近にあった自然に親しまれなくなっていることに唖然とする。
豊かさとは何なのか、小さなコミュニティーの濃密な関わり合いが古い歴史を絶やすまいと努力されている姿にも感じさせられる。

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■4キロ、6,000歩以上を目指す

2021-09-02 11:44:10 | 徒然

 4キロ、6,000歩以上を歩くコースを設定、今日で3日目となりました。
あくまでスマートホンの数字ですが、今日は4.29㌔、6,310歩を57分で歩きました。参勤交代の行列のスピードがこんなものだろうと思いながら歩きました。
もっとも今日は途中で何度か写真撮影で立ち止まりましたから、通常ですと50分前段の時間で歩けそうです。
数日前のひざ痛はサポーターをする程ではなくなりました。前に歩く分は問題なさそうですが、階段の登り下りや、ひざをひねるとまだ痛みが走ります。4㌔以上歩くに堪える状態にはなったようです。
今日は近頃見受けなくなった「萩」の花を見付け、その他もろもろの植物をスマホ撮影してみました。
丁度帰宅する直前から熊本は雨模様になりました。28度くらいの気温のようですが、これだけの距離を歩くとさすがに汗びっしょりになりました。

         
                           野萩

       
         白い可憐な花をつけていましたが名前は良くわかりません・・・・     むかご下にはさぞ大きな自然薯が成長していることでしょう       

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有吉家文書解説‐「年中行事抜粋」(三十ニ)八後申渡之式

2021-09-02 06:42:53 | 有吉家文書

   〇八後申渡之式                   八・・八つ時(午後二時)

一、御用有之候段者即日及達候間達紙面者手廻之ため前日之御用番より致披見置候事
  御用有るときは即日達に及びて、達の紙面は手廻のため前日の御用番(月版家老)より披見いたし置く事
一、親類身分伺之稜付者兼而銘々之宅江有之候付異候節まて佐弐役より受取候
  親類身分伺の稜付は兼て銘々の宅へ有之るに付、    異候節まて佐弐役より受取候事
一、申渡之人有之候間列座可有之候間御奉行御目附江相渡候書付御奉行より御用番江差出候間一通宛両御役江相渡候事
  申渡の人が有之候間列座可有之候間御奉行御目附江相渡候書付御奉行より御用番江差出候間一通宛両御役江相渡候事
一、刀者加番退出之上右襖之内江直し置硯箱煙草盆等皆片付候事
  刀は加番退出の上、右襖の内へ直し置、硯箱・煙草盆等皆片付ける事
一、当人出答有之八時打候上直ニ繰出之書付ト申渡之書附御奉行より御用番江差出候事
  当人出頭有れば八時(午後二時)の時が打れたる上、直に繰出の書付と申渡しの書附を御奉行より御用番へ差出の事
一、夫より繰出書付を御目附江相渡御用番ハ申渡之席ニ直り候事
     但上之御間境敷居より壱間を前ニ当南より横畳三枚目東向ニ座着之事
  夫より繰出書付を御目附へ渡し、御用番(月版家老)は申渡しの席に直る事
      但上の御間境敷居より壱間を前に、当南より横畳三枚目東向に座着の事
一、御目附当人を口之間江繰付置其段御用番江申達候得者繰出可有之旨返答に及候左候而当番之御奉行北側南向ニ坐着右
  之御目附ハ当人ハ
繰出候而直ニ御奉行之次ニ列座之事
  御目附当人を口の間へ繰付け置き、其段御用番へ申達せば繰出し有るべき旨返答に及ぶ、そうして当番の御奉行北側南向に坐着、右の御目附は
    当人は繰出して直に御奉行の次に列座の事

一、夫より頭当人を同道詰間敷居之内ニ入東之壁付南頭ニ罷出候申渡相済其席ニ而申渡之書付御奉行江相渡候之事
  夫より頭は当人を同道、詰間敷居の内に入り、東の壁付南頭の罷り出、申渡しが済みその席にて申渡しの書付御奉行へ渡す事
朱之印ココニ在
朱印ここに在
一、当人病中ニ而不罷出節ハ達書を以頭又組脇同役等江口達ニ及ひ申渡之書付相渡候左候得者右之面々当人之宅江罷越申
  渡ニ而御請之趣ハ御用番江相渡候之事
     但御知行被召上其タ右之子弟之内江相続被仰付候類之儀有之節政府へ相滞居頭等より御請相達右子弟之内を致
     同道候間前条之通之式ニて猶申渡候事

  当人病中にて罷り出がならない節は達書を以って頭又は組脇・同役等へ口達に及ひ、申渡の書付を渡すこと、そうすれば右の面々当人の宅へ罷
  り越し申
渡しにて、御請けの趣は御用番(月版家老)へ渡す事
     但御知行を召し上げられ、其の他右の子弟の内へ相続を仰付けられる類のことが有る節は、政府へ相滞し居り、頭等より御請けを相達し、
     右の子弟の内を同道いたし前条の通りの式にて猶申渡す事

一、御目附御咎之節不罷出候ハヽ御小姓頭当人宅江罷越候而御目附之内一人同道有之候事
  御目附御咎の節、罷り出ずば、御小姓頭当人宅へ罷り越して御目附の内一人同道有る事
一、御用番於御殿九ツ半時を承直政府へ出席之事
     但八ツ迄之内ハ加番より御用取計候事
  御用番(月版家老)御殿(花畑邸)において九ツ半時を承り、直に政府(奉行所)へ出席の事
     但八ツ迄の内は加番より御用取り計う事
一、刀は直ニ詰間之上之間一枚襖之内ニ置候之事
  刀は直ニ詰間の上の間一枚襖の内に置く事
一、出席之段坊主を以御奉行江為知候事
  出席について坊主を以て御奉行へ知らせる事
一、夫より列座有之候様ニとの儀御奉行御目付江相渡筈之書付并繰出し申渡御請等之諸書付一同ニ御奉行より御用番江差
  出候間列座有之候様との書付ハ直ニ御奉行江相渡御目附江も右同且又繰出之書付も一同ニ相渡候事
  夫より列座有る様にとの事に、御奉行・御目付へ渡す筈の書付并に繰出し申渡し御請等の諸書付一同に、御奉行より御用番(月版家老)へ差
    し、列座有る様との書付は、直に御奉行へ渡し、御目附へも右に同じく、且又繰出しの書付も一同に相渡す事
     但御請書ハ御奉行返し置候へハ申渡相済御殿江仕出せ候若本人出方無之節ハ御請書を御用番物書ニ迄佐弐役よ
     り差廻置御請之趣御用
番宅江支配頭より相達候上御用人江仕出之事

      但御請書は御奉行へ返し置けば申渡しが済み、御殿へ仕出せる、若本人の出方が無い節は御請書を御用番物書迄佐弐役より差廻し置き、
      御請けの趣を御用番宅へ支配頭より達したる上、御用人へ仕出しの事

一、士席浪人御咎之節ハ頭又は組脇江口之間ニおゐて書付相渡候繰出しハ御目附ニ而候事
  士席浪人御咎の節は、頭又は組脇へ口の間において書付を渡し、繰出しは御目附の事
口之印ニ付付紙
口之印ニ付付紙
  ○八後申渡之其身病中ニて出方無之時ハ書付を組頭へ相渡是も御目附繰出ニて於詰間渡本人出方無之時ハ組頭へ本人
  何某へ申渡之書付ト(以下
一行判読不可)
  ○八つ後申し渡しの者病中にて出方が無い時は書付を組頭へ相渡し、是も御目附繰出にて詰間において渡し、本人出方が無い時は組頭へ本人何某
   へ申渡しの書付と(以下一行判読不可)

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