津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■へくそかずら・・その二

2021-09-16 11:33:46 | 徒然

                   

 9時過ぎに朝散歩に出た。最近はなんとか4㌔を歩こうと心掛けているが、暑くて躊躇してしまう。
或る所まで歩き、信号次第で直進したり曲がったりしてコースが決定する。今日は都合4.2㌔ 6,180歩と相成った。
「ヘクソカズラ」の事を思い出して某所で二本ほどを手折って持ち帰る。
近所の背戸屋(路地)に入ると、向こうからお婆ちゃんが歩いてくる。
慌ててマスクを準備してすれ違う時、「旦那さんなよう花ば採ってきなさっですな」と声を掛けられた。
何度か見られているらしい。そして私の手元を見て「あら、こらヘクソカズラじゃなかですか・・」「どけ(何処)あったですか?」と畳みかけてくる。
場所をお教えすると、「おとこし(男衆)の花ば採ってきなはっちゅうは珍しかなー」と言われる。
「いやいや」と手を振ってわかれた。持ち帰ってすぐさま花瓶にさして見た。
一応切り口を匂ってみるが、あまり異臭は感じない。どこが匂うのだろうか・・・
残った一本も本棚にでも置こうと、一輪挿しに入れようと思ったら、なんと二匹の青虫が鎮座している。
モンシロチョウの幼虫ではないのか?それに季節外れじゃないのと突込んでみたくなる。
古の人たちは何という名前を付けたのか、迷惑な話だ。茶花に良いと思うがいかが・・・


          
               

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■丹後舊事記・巻之五から(8)「田邊城攻の事」(四)

2021-09-16 08:27:31 | 史料

 ・・・・・・・・・・・・・・孝和深手蒙りけれども戰死を見て城中に入けるを誰が言ともなく孝和深
手を負て終に果たりと聞えければ玄旨是迄なり自害すべしと有所へ三刀谷城へ入來れば玄旨手を折手思の
外なりと喜悦せらる。内室竝興元の内室もなし孝和に戊樓より見申たり愍れ越中守に見せ申度事なり誰か
ある盃を持來れとある幽齋の曰く三刀谷殿は下戸なりと宣ふにより内室然らば湯漬を進ぜよと有により女
房ども膳を持出湯漬を進ける内三刀谷の曰く今日大橋の邊にて紫縅に小具足着たる若武者いたく相戰ひ敵
の首をも取して覺え候られ共近村申さず候へば姓名を聞ず何人の嫡子何か手柄の若者にて候と語る、興元
の内室曰く今朝より澤田次郎助が女房みえず若武者是にてはあらずやとの玉ふ三刀谷が曰くいかさま若
武者と許り存候へ共仰せられ候へば女にても有べしといふにより幽齋此よしを吟味し玉ふに程なく澤田が
妻を迎へかへるに紫縅の鎧を着て無双長刀をかいこみ家來に打取つたる首を七ッ持せたり。幽齋を初めと
して三刀谷御内室興元が妻も彼が働らきを感じ三刀谷と共に膳を竝べ饗応なし玉ひける。又孝和が下知し
て討取たる首卅餘級かきなければ内室は目を潜め興元の妻澤田が女房を誘ひ内へ入玉ひぬ。其後寄手城を
圍めけれども幽齋妙庵孝和以下更に恐るゝ氣色なく部下二千五百餘人持口を定め身命を捨て籠城すかゝり
ければ寄手の將諸軍士を進め啓發を爭ひ又せめ近付幽齋妙庵持口を巡り敵兵を間なく寄來れども彼付入に
するの氣遣有必突出すべからず弓鐵砲を放て頻りに射すくめ討すくめよ小勢
を配り置たれば塀裏手うすき
様なれ共更に危き事なきぞと父子入替て下知せらる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで注目すべきことは、澤田次郎助女房の働きである。
澤田次郎助については■丹後舊事記・巻之五から(3)「慶長五年八月廿二日竹ヶ鼻城攻之事」(一)で書いたように竹ヶ鼻城攻に
於いて戦死している。
夫の無念に替っての働きであろうがまさに女丈夫である。

 

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■「へくそ葛」という変な名前の可愛い花

2021-09-16 07:22:57 | 徒然

 句集を眺めていたら、高浜虚子の句に「名をへくそ かづらとぞいふ 花盛り」という句があるのを知った。

                     屁糞葛(ヘクソカズラ) - 花図鑑
「へくそかづら」とは何だと思いググってみると、何のことはないいつも散歩の道筋で眺めている蔓性植物だ。
漢字表記すると「屁糞葛」、なんとも嫌な名前だがなんでこのような名前がついたのか、どうやら触れると異臭がするらしい。
スカンク、屁ひり虫(かめむし)の植物編だ。
もともとは「屁臭さ」は転訛したしたらしが、それにしてもそのままではないか。古の人たちの大らかさがうかがえる。
蔓を切って花瓶にさそうかとも思ったりもしたが、やめて置いてよかった。

コメント (2)
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