秋分の日もすぎて熊本はいわゆる「随兵寒合」で、朝夕はずいぶん涼しくなった。
昨晩はクーラーも切って就寝したが、クーラーが入っていると思い込んで何度も蹴やった毛布を手繰りこんだことだ。
朝食事後熱くならないうちにと散歩に出かける。先に書いたように最近では向かったコースの角々の信号次第で歩むことにしている。
今日は自衛隊の西と東のブロックを一周+付け足しで4.7㌔ほどを一時間少々で歩いた。
風は何となくひんやりとしているが、汗はかく。タオルで体をふくくらいの事では済まないからシャワーを被ることになる。
最近では奥方が、夕方散歩にすればシャワーは一回で済むと抗議しきりである。
悪友が「膝が痛いとかいろいろ言う割にはよく歩くな」と言ってくるが、階段の登り下りや、方向転換の折には大いに注意しなければならない。
早いところ「血糖由来の水虫」から名誉回復しなければならない。一応市販の薬で治まってはいるが、根を退治するためにはまずは「血糖値」を下げるという大命題がある。
ついでに体重も落としウエストも2~3センチ減らてスマートになろうという下心もある。
スマートホンにデータが残るのでこれで励まされているという一面もある。ありがたいことかどうか判らん・・・
○講堂御賞美申渡
一、三八之内講役ニ申渡候事
三八(不詳)の内講役に申渡す事
一、前々日呼出之事
前々日呼出の事
一、申渡并繰出之書附等講役ニ於君子斎御奉行差出候事
但佐弐役茂致出席候事一両人位之節ハ佐弐役不罷出候付申渡之書附ハ前日ニも詰間ニおゐて請取候尤御小姓頭
御使番も右同断にて繰出ハ学校御目附より取計候併講目ニ者御使番罷出候付居懸ニ取計候儀も有之候事
申渡し并繰出の書附等は講役に於て君子斎御奉行が差出しの事
但佐弐役も出席いたす事、一両人位の節は佐弐役は罷り出ぬに付申渡しの書附は前日にも詰間において請取ること、尤御小姓頭・御使番も
同様にて繰出せば、学校御目附より取計いのこと、併講目には御使番罷出らるに付居懸に取計うことも有る事
一、講堂御間取年始御挨拶之通ニ候事
講堂御間取は年始御挨拶の通りの事
一、繰出名附講後ニ御小姓頭江相渡宜時分同人より案内有之候事
繰出名附は講後に御小姓頭へ渡し、宜しい時分に同人より案内有る事
一、出席之時東中側を通り屏風北迦より出坐此時御奉行御目附助教学校御目附一人東之入側之末ニ控居同席之跡ニ付致座
着候事
但此式ハ諸事御小姓頭より取計候事学校御目附ハ無拘両人共列座ニ而有之候助教ハ一人列座之事
出席の時、東中側を通り屏風北迦より出坐、此時御奉行・御目附・助教・学校御目附一人東の入側の末に控え居り、同席の跡に付座着の事
但此式は諸事御小姓頭より取計いの事、学校御目附は拘いなく両人共列座にて之あること、助教は一人列座の事
一、右御奉行以下同席之左之方壱間程離レ列坐之事学監ハ障子之内御用之面々出口より少引退北向ニ年始之通坐着此所之
脇ニ御奉行以下筋違ニ座着之事
右御奉行以下同席の左の方、壱間程離れ列坐の事、学監は障子の内御用の面々出口より少し引退り北向に年始のときの通りに坐着、此所の脇に
御奉行以下筋違いに座着の事
一、御小姓頭ハ繰出口外南入側同席之方向南之障子を後ニ〆座着其次ニ御使番一人座着繰出候事
但一人之御使番ハ障子之陰ニ居ニ而取計之事
御小姓頭は繰出口の外南入側同席の方向南の障子を後に〆め座着、其次に御使番一人座着繰出しの事
但一人の御使番は障子の陰に居にて取計いの事
一、御用之面々繰出様軽輩迄年始之通候事
御用の面々繰出様は軽輩迄年始の通りの事
一、着座已上出所者畳壱枚進ミ座着之事
着座以上出所は畳壱枚進み座着の事
一、当代者組頭無足ハ父兄同伴之事
但軽輩茂同道人士席之節者同道人際内ニ入候事
当代は組頭、無足は父兄同伴の事
但軽輩も同道人士席の節は同道人際内に入る事
一、陪丞者文ハ訓導武ハ師役より同道有之候事
陪丞は、文は訓導、武は師役より同道る事
一、右相済申渡書付者壱通も不致其席ニて学校御目附江相渡候事
右申渡之書付御奉行江相渡書留事茂有之候得共本行之通ニ付学監江渡候方宜候事
右のことが済み申渡しの書付は壱通も其席にて致さず学校御目附へ渡す事
右申渡しの書付、御奉行へ渡し書留める事も有れ共、本行の通りに付学監へ渡すことが宜しき事
家伝之書付
学監ニ申渡之書付を申渡相済之上相渡候儀申渡前ニ卒度申述置候筈之事右申渡書付ハ学校御目附受取追而佐弐役江致
返納候事
(有吉家)家伝の書付
学監に申渡の書付を申渡しが済んだ上渡すことは、申渡し前に卒度申述べ置く筈の事、右申渡しの書付は学校御目附が受取り、追て佐弐役へ返納
いたす事
一、申渡之書付并不参之面々江申渡之書付其外詰間ニて助教へ相渡候諸書付無之候之事
申渡しの書付并不参の面々へ申渡しの書付其外詰間にて助教へ相渡すこと、諸書付之なき事
一、年始と違此御用者相済候上同席廻有之候事
年始と違い、此御用は済んだ上同席廻りが之有る事
○同席之子弟御用左之通
一、御用有之候段前々日詰間父兄出懸りに御用番坐ニ呼書付相渡候事
文化十一年二月廿八日美濃嫡子小笠原孫次郎御用有之節遂吟味控置候事
御用之あること、前々日詰間父兄出懸りに御用番坐に呼び書付相渡す事
文化十一年二月廿八日美濃(8代長次・家老職)嫡子小笠原孫次郎(9代長視)御用之ある節遂吟味控置きの事
一、御請は其席ニ而一ト通御用番江申達罷帰候上御用番江使者口上書持参之事
但御用有子弟御請ニ相見候儀無之候事
御請は其席にて一ト通御用番へ申達し罷帰る上、御用番へ使者口上書持参の事
但御用有る子弟御請に相見えることは之なき事
一、当日者肩衣着罷出候事
当日は肩衣を着して罷出る事
一、同道人無之候事
同道人は之なき事
一、右之通ニ付三家衆二男末子弟御用有之候ハヽ右ニ准可申事
右之通に付、三家衆・二男・末子弟御用有れば右に准じ申べき事
「有吉家文書解説」は残すところ三回となった。
誠に細やかな作法が定められており、これは「控」を作って、その場に当たる時には事前に目を通し「予習」も必要であろうと思ってしまう。
何処を通りどこから入り、畳の何枚目の畳の目いくつの場所に刀を置き、どこかを背にしてどこどこの方向に頭を向け・・・どこで平伏をし、どのタイミングで頭を上げるETC・ETC
これは当然三卿家老・有吉家の控えであるから有吉氏がそのような作法で行動をしている、そのことをわきまえて読まなければならない。
その他の人々には又それなりの行動規範があるのであろう。座班が定められているとはいえ、どこに着座すればよいのか戸惑うことも大いにあったろうと思われる。
ふと、お茶のお稽古の場面を思い出した。襖の開け方から、ひざの進め方、道具のそれぞれの位置はまさに畳の目で決められていたが・・・・今ではすっかり忘れている。
しかしそういう決まり事があってのそれぞれの道が成り立っているのだろう。
緊張は格式となっているように感じる。