鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.101『聖霊のバプテスマを予告する』(7章)

2005年11月05日 | ヨハネ伝解読
~~ご機嫌いかがですか?

 さあ、今日も元気に「ヨハネ伝解読」いたしましょう。

「解読」というのは、「考える」ことです。
 「考える宗教」を楽しみましょう。



                        


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=聖句=
 「『わたし(イエス)を信じる人においては、その腹からいのちの水が川となって流れで出るでしょう』。これは、イエスを信じる人々が受けようとしている聖霊のことをいわれたのである」(7章38~9節)
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  37-9節で、ヨハネはまた、突然別のことを記しています。イエスの「私を信じるものは、いのちの水がその腹から流れ出るであろう」(38節)という上記の言葉がそれです。

 そして、ヨハネはこれについては自ら解説を加えています。「これは、イエスを信じる人たちが後に受けることになる聖霊について言っておられたのだ」と(39節)

 でも、これだけでは、まだよくわかりませんね。ヨハネは後の章に、イエスがそれについて詳しく語ったところを記録しています。それは、聖霊のバプテスマというものがどういうものであるかの本質を示してくれる貴重な記録になっています。

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 でも、それでも、我々にはまだ、聖霊のバプテスマのなんたるかは十分にはわかりません。それは「使徒行伝」の2章に記述された出来事を読んで、はじめて具体的なところがわかってくるという代物です。

 使徒行伝は、ルカが書いています。これはもともとは『ルカによる福音書』の後半部分だったのです。それが編集段階で分離され「使徒行伝」とされました。

 ヨハネは、最後に福音書を書いた人です。ルカの書いたものはすでに読んでいます。その上で書いているわけです。だから、「具体的なところは、ルカが書いているので私が書く必要なないな」と判断しているのでしょう。

 そこで、神学的、論理的なところに重点を置いて記録しているのでしょう。それは14章以降で、改めて見ることにしましょう。ともあれ、かくのごとくに、7章は諸テーマを断片的に示す予告編という色彩の濃厚な章となっています。


              
コメント
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