12月も中旬になり、何かとせわしくなりました。先日、たくあんにする大根を何本か干していました。その大根がだいぶしなってきました。急いでたくあん漬けをしなければなりません。まずは、浸けるための樽などを用意して、糠などの具材を調合しました。なお、他の用事と重複したため漬けるのは次の日にしました。
漬けるための糠はいただいたものを使いました。重さを測ると1.76kgでした。この糠の重さに合わせて、食塩、昆布、唐辛子、昆布を用意しました。色付け用のクチナシは我家で収穫した実を使いました。隠し味として先日干し柿を作るために剥いた渋柿の皮やミカンの皮を使いました。これらの調合は各家によって違うでしょうが、糠と食塩だけは共通ではないかと思います。
糠,食塩,昆布,唐辛子,昆布,果実の皮などを混ぜ合わせる
ところで、以前使っていた樽に小さなヒビが入っていました。そのため、新しい樽を購入しました。昔、樽は木でできていましたが今はプラスチック製が主流です。ついでに、樽に合った大きさのビニール袋も購入しました。蓋や押さえ蓋は樽に付いていました。重石ですが、代用品として作業小屋にある機械を重しとして載せようと思います。
糠の重さは1.76kg 食塩を糠に混ぜる 乾燥した我家産クチナシ
最初、バケツに糠を入れました。そして、食塩などを次々に放り込みました。昆布はハサミで切ったものを、クチナシはミキサーを使って細かく砕いた物を、果実の皮は手で細かく千切って入れました。
ところで、調合した糠を保管のためビニール袋に入れる時、うっかりこぼしてしまいました。ズボンなどが糠だらけになりました。やれやれ、湿らせた布巾で拭いたり、はたきで叩いたりと大変でした。素人の私は、こんな失敗は日常茶飯事です。次の日はいよいよ、吊るした大根を下ろして漬けます。
砕いた唐辛子を糠に混ぜ込む 丁寧に糠や塩などを混ぜ合わせる
一昨日小麦(パン用)の刈り取りをしましたが、今回は紫大麦と小麦(パスタ用)の刈り取りをしました。刈り取りはもう少し後でもよかったのですが、スズメなどの被害がひどく、このままでは全て食べられそうな勢いでした。そのため、まだ完全には成熟していないのですが、急遽刈り取りしました。麦を刈っていると、周りではスズメたちがチュンチュンとうるさいほど鳴いていました。私が立ち退くのを待っているようでした。早朝のいい餌場になっていたのでしょうね。ところで、先日伝書鳩を保護したと思ったら、今度は麦の下にいたスズメを保護してしまいました。
紫大麦と小麦(パスタ用)の小麦を急遽刈り取り
ところで、紫大麦は脱穀後に押麦にして、ご飯に混ぜて食べる予定です。小麦(パスタ用)は、農作業小屋にある製粉機で製粉後に調理して食べます。それとは別に、放課後学習の成器塾でも使う予定です。手回し製粉機で製粉後、パスタか去年のようにホットケーキにするつもりです。
食害された小麦 食べられた小麦の穂 成熟直前の小麦
刈り取り前、麦の株下にスズメを見つけました。このままでは刈取機の下じきになるため、保護する事にしました。動きが鈍かったため、なんとか捕まえることができましたが、指先を少し噛まれてしまいました。麦の穂に飛び上がるのに何度か失敗して、下草の朝露に濡れて冷えてしまったのかも知れません。今年生まれた子スズメでしょうか、麦を食べる経験が浅かったのかも知れません。小さな箱に入れて日の当たる暖かい場所に置いていたら、麦を刈っている間にいなくなりました。箱の上が空いていたので、飛んでいったのではないかと思います。
実が付いた紫大麦 スカスカの紫大麦 保護したスズメ
今は梅雨に入るシーズンです。刈り取った麦を外に置いておくと、雨は降らなくても夜露に濡れてしまいます。農作業小屋に入れて自然乾燥することにしました。来週小麦(パン用)を脱穀するので、ついでに今回刈り取った紫麦と小麦(パスタ用)も脱穀しようと思います。
ところで、明日から仕事です。仕事が終わったらニンニクを収穫しようと思います。試しに1本掘ってみたら、「掘ってください!」とばかり球根が大きく育っていました。梅雨が本格的になる前に収穫しておかなければなりません。やれやれ忙しい毎日です。
運びやすいように束ねる 担いで農作業小屋に運ぶ
初冬に小豆を収穫して、天日干ししていました。せっかくのお正月、鞘から小豆を取りだしてぜんざいを作ってみました。ぜんざいはお汁粉とも言うようです。関西ではぜんざいと言い、関東ではお汁粉と言うようですが、具体的な違いはよく分かりません。小豆としては遅れに遅れて8月に種まきしました。そのため、それほど大きくならず実入りも多くありませんでした。しかし、婆様と二人で食べるには十分なぜんざいを作ることができました。
カラカラに乾いた鞘から小豆を取り出す
最初は手で鞘から小豆を取り出していたのですが、とても時間がかかりそうでした。かつては、くるり棒で叩いて鞘から小豆を取り出していました。今回はくるり棒を使うほどではありません。鞘を袋に入れて足でギュウギュウ踏みつけて小豆を取り出す方法をとりました。踏みつけた後、袋から取り出して鞘と小豆を分けました。
袋から取り出した鞘と小豆 網で鞘と小豆を分離 唐箕で細かなゴミを除去
鞘と小豆を分離すると、鞘は畑にばらまきました。鞘は腐って土に返ります。小豆はいったん箕の上に広げて、目で見てゴミなどを除きます。さらに唐箕を使って細かなゴミを除去しました。最後に水に浸します。虫が食べた小豆や未成熟の小豆などは水に浮いてきます。それらを手ですくうようにして取り除きます。
水に浮いた虫食い小豆やゴミなどを手ですくい取る
あとは、水に浸した小豆をひたすら煮続けます。なお、普通の豆はあらかじめ水に浸して柔らかくしておきます。しかし、小豆は乾いたまま水に浸してそのまま煮ます。2時間以上煮続けます。その間、あくが浮いてくるので取り除きます。煮続けていると水が蒸発してだんだん減ってくるため、そのつど水を追加します。気長にあく取りと水の追加をします。
小豆を浸して煮る 浮いてきたあくを取る 砂糖を入れ好みの甘さに
箸でつまんで崩れるほど柔らかくなると裏ごしします。裏ごしした方が小豆らしい味が出るのですが手間がとてもかかります。そのため、今回は裏ごししないでミキサーに入れて皮ごと粉砕しました。お客さんに食べてもらう時は裏ごししますが、我家で食べる時や大人数に食べてもらう時はミキサーにします。以前、水羊羹にした時もミキサーを使いました。次に、好みの甘さになるように砂糖を加えます。これで、甘い小豆汁の出来上がりです。この中に、お餅や団子を入れると、美味しいぜんざいの出来上がりです。今回は餅を入れて食べました。とろりとした美味しいぜんざいに仕上がりました。ご馳走様でした。
ぜんざいをお椀に盛る 美味しいお餅入りのぜんざい
我家で育てているブラックベリー、次々に実がなっています。実は、緑>赤>黒と変化します。黒くなると収穫することができます。赤い実も美味しそうですが、かじるとジャリジャリして美味しくありません。実は、小さな粒粒の実の集まりです。食べると酸っぱい甘さが口内に漂います。改良されていない果実なのでしょう、野性味のある甘さと言った表現が当たっているかも知れません。
枝に実ったたくさんのブラックベリー 黒い実だけを収穫してジュースに
黒くなった実だけをボールに集めました。そして、汚れを落とすために軽く水洗いします。枯草やへたがあれば取り除きます。実をジュースにしないでそのまま食べてもかまいません。粒の中に小さな種がありますが、気にならなければ種ごと噛み潰すようにして食べます。その方が、まるごと自然な味で良いかも知れません。今回は潰してジュースにしました。
実を綺麗に洗う ミキサーで潰す 布で種や皮を除く
ミキサーで実を潰した後、布で絞るようにして濾します。すると、赤いブドー色の汁が滴り落ちてきます。布の中には種や皮などが残ります。この搾りたてのジュースをそのまま飲んでもかまいませんが、シロップを入れた方が飲みやすいと思います。私はシロップを入れて冷やして飲みます。ほんのりとブドーワインのような香りがあるブラックベリージュース。まさに我家の夏のジュースです。
シロップを入れて飲みやすくした後、冷蔵庫で冷やす
先日干した干柿がようやく出来上がりました。とは言え、干しあがっただけで、表面に糖分が析出して白くなっていません。白くするためには干柿を揉むとよいそうです。そのため、吊るしてある干柿をいったん降ろしました。そして、手で揉みました。干柿の生産地ではいちいち揉めないので、大量の干柿を板で叩いたり落とすようにして回すようです。
ようやく出来上がった美味しそうな干柿
出来上がった干柿を婆さんに食べてもらいました。すると、婆さんは中身がトロトロに近い干柿が大好物なようです。逆に私はやや硬めの干柿が対好きです。そのため、婆さん用にする干柿はこれ以上干さないようにしました。私用の干柿は揉んだ後、さらに干します。お正月頃には美味しい干柿が食べられそうです。
中身がトロトロの干柿 ちょうどよい干し頃 手で干柿を揉む
前回まで同じ小麦を3回製粉してきました。しかし、まだまだ粉には程遠い状態です。そのため、4回目と5回目の製粉をしました。4回ほど製粉を繰り返すと小麦粉にある特徴が現れるようになります。それは、小麦は個体なのですが製粉を繰り返すごとに液体のような様相になるのです。具体的には、粉が入っている箱をゆすると波打つのです。
同じ小麦を4回と5回と製粉を繰り返す
製粉を繰り返すと、小麦の粒がだんだん細かくなります。すると、臼がどう言う訳か詰まりやすくなるのです。そのため、一度に製粉する量をだんだん少なくするために、投入口を少しずつ狭める必要があります。あるいは、投入量を手元で少なく調整します。入れる量が多くなり過ぎると、臼がゴロゴロ音をたてます。空回りするのでしょうか。するとすぐに投入量を減らさなければなりません。
投入量を調整する楔 小麦粉をすくい上げる 製粉投入口に注ぐ
製粉を5回繰り返してようやく実用的な小麦粉が出来上がりました。出来上がった小麦粉は、製粉依頼を受けた東田布施公民館に持って行きました。そして、その日の主事さんに小麦の全粒粉の扱い方を伝えておきました。なお、預かった小麦のうち半分しか製粉していません。残りの半分は12月中に製粉を済ませて持って行こうと思います。
完成した全粒粉 完成した全粒粉をビニール袋に入れる
自家製のパンをまた作ってみました。我家の畑で収穫した小麦を天日干ししたものを製粉した全粒粉を使っています。砂糖,塩,バター,そしてドライイーストだけを使ったとても素朴なパンです。市販のパンより見かけは悪いのですが、それなりに美味しく食べています。
小麦を製粉中 規定量の全粒粉 規定量の砂糖
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まずは小麦を貯蔵タンクから取り出して、製粉機を使って全粒粉にしました。そして、200g位の全粒粉を製パン機に入れます。次に、砂糖を大さじ一杯,食塩を小さじ一杯,パターを少量、それらも製パン機にそのまま入れます。続いて、水を規定量入れます。最後に、ドライイーストを製パン機の上蓋に大匙一杯入れました。ドライイーストは、練りが終わった頃に自動的に投入されるようです。
バターを少々投入 200ccの水を投入 最後にドライイースト投入
我が家で使っている製パン機は、婆様が20年位前に購入したものです。倉庫の中に置いてありました。その当時、家庭でパンを作ることが流行ったそうです。とても古い製パン機ですが、なんとか動いています。ただし、時刻や経過時間が曇ってよく見えません。また発酵がうまくいかず?それほど膨らまないのは、材料が悪いのか、温度や時間が少しずれているのではないかと思います。かと言って、新品を購入する余裕はないため、この古いパン製造機をそのまま使っています。
20年位前の製パン機、練りの途中
スイッチを入れて5時間程度後、パンは出来上がります。小麦品種はパン用なのですが、グルテンが少ないのかあまり膨らみません。包丁で切ると、断面はフランスパンのようでもあり、カステラのようでもあり、ややぼそぼそしています。食べる時は、トースターで焼きます。わずかに糠のような香りがしますが、焼いた直後にバターを塗れば糠の香りは消えます。
少しぼそぼそするパンですが、焼き立てはとても美味しいです。このパンを食べ終わると、数日後また同じように製粉してパンを焼きます。その繰り返しです。パンに関して我家の自給率は30%位でしょうか。もっと美味しくパンを焼くことができるようになれば、自給率が上ると思います。
焼き上がったパン 断面は茶色カステラのよう 焼いた後バターを塗る
一昨年の11月に種まきし、去年の夏に刈取りし、脱穀機で脱穀し、そして天日乾燥し貯蔵した小麦をいつものように製粉しました。これまで何度か製粉したため、貯蔵した小麦は半分位に減りました。今後も製粉しますが、今年夏に収穫する小麦まではもちそうです。小麦の貯蔵は意外に難しく、ゆだんするとすぐに虫が湧いてしまいます。そのため、去年から専用の貯蔵タンクを使っています。さらに、乾燥剤と脱酸素剤を小麦と一緒に入れています。なお、脱酸素剤は、専用のものは高価ですので、私はホカロンを使用しています。
貯蔵タンクの小麦 製粉機の上に小麦を 最初は荒く製粉
パンに使う分だけの小麦を貯蔵タンクから取り出し、製粉機の上に入れます。そして、製粉を開始するのですが最初は荒く製粉します。そのため、回転臼の隙間を少し開けておきます。トウモロコシの場合はさらに隙間をあけておきます。最初は、製粉すると言うよりも小麦を砕きます。
最初、砕いた小麦 3回臼を通した小麦 5回臼を通して製粉完成
小麦を砕いた後、だんだん回転臼の隙間を狭め通します。私は5回通せば十分かなと思いますが、8回程度通せば完璧です。なお小麦の糠が残る全粒粉ですので、どんなに製粉しても市販の小麦粉のようにさらさらはしません。細かい網でふるって濾すことによって、つまり糠を取り除くことによって、市販に近いさらさらした小麦粉になります。
私が栽培している小麦はパン用です。そのため、ほとんどをパンにして食べています。時々すんとんにしています。全粒粉のため、フランスパンのような硬さで茶色の糠味が残るパンに仕上がります。美味しいとは言えませんが、バターなどを付ければそれなりに食べることができます。なお、市販の強力粉を混ぜれば市販のパンに近づきます。
製粉が完了した小麦粉(全粒粉)
先月収穫して干した大根、少ししわが出てきて曲がりやすくなってきました。干しあがったようなので、たくあんを漬けることにしました。試しに一本を20Lの樽に押し込んでみました。すると、ポキンと折れてしまいました。漬けるには早かったかな?そこで、縁にヒビが入っている一ランク大きな30Lの樽を使ってたくあんを作ることにしました。色付けのため、農作業小屋近くにあるくちなしの実を取りにいきました。しかし、不作で5個程度しか獲れませんでした。しかも、実は痩せていました。黄色のたくあんは望めなさそうです。
たくあんにする大根 少量のくちなしの実 具を入れた塩水
1.8kg程度の糠を使いました。そして400gの食塩を使いました。具材として、昆布,唐辛子少々,いりこ,婆様のリクエストでニンニク少々,そしてくちなしの実5個を使いました。それらをミキサーの中に入れて食塩と一緒にして撹拌して、それを糠の中に入れました。そして、柔らかめの粘土位の硬さになるように手でこねました。なお、このミキサーは八王子市南原台に住み始めた直後の昭和60年(1985年)8月31日に購入したものです。30年使っています。どんぐりの実を粉砕して、そのでんぷんを取るために購入したものです。その後、砂糖を作るため,小豆から水羊羹を作るため,そしてクズの根からでんぷん(葛根湯)を取るためなどに多用しています。
具を混ぜた規定量の塩水を、樽に入れた糠に入れる
粘土状になった糠は一時間程度寝かせておきました。その間、具を作るために利用したミキサーを洗ったり、テーブルなどを布巾で拭きました。そして畑に出て、燃やすための残渣を集めたりしました。一時間程度経つと、干し大根を糠と一緒に樽に詰め込んでいきました。
糠と具材をこねる 綺麗に洗ったミキサー 干し大根と糠を詰める
全ての大根を詰め終ると、さなの上に重石を載せました。そして、我家北側倉庫の白菜漬けの隣りに置きました。一ヶ月後には食べることができると思います。今年は細く長い大根でしたが、干し足りなかったのか一本折れてしまいました。来年は、小さく短い大根にしてみようかと思います。数年かけて、我家に合う大根をいろいろ試してみようと思います。
白菜漬けの隣りに、たんあん漬けを置く
先日から、白菜の収穫・仮漬けをしました。今回、年越し前に本漬けをしました。春までに食べきることができる量です。本漬けには昆布と唐辛子を使いました。いりこなどを使おうかと思いましたが、ほんらいの白菜の美味しさをキープするため使いませんでした。最初、仮漬けした白菜を別の樽に移しました。昆布などを混ぜ込みやすくするためです。
綺麗に洗ったミキサー 刈漬けした白菜を移した樽
さ
毎年昆布は細かくハサミで切って混ぜ込んでいますが、今回はもって細かくするためミキサーを使ってみました。買ってきた昆布と唐辛子をボールに入れて、仮漬けした白菜から染み出た塩水にしばらく浸けました。すると、昆布の一部が溶け出たのでしょう、塩水がとろとろしてきました。あらかじめ綺麗に洗ったミキサーに塩水ごと入れて撹拌しました。1mm四方位に細断されました。
塩水に浸した昆布他 ミキサーに昆布などを移す 細かく撹拌
続いて、別の樽に移していた白菜に、細断した昆布を塩水と一緒に入れました。一度にすべて入れるのではなく、白菜の葉の間に入るように混ぜ込みながら入れました。私は漬物の素人なので、この方法が良いかどうかは分かりません。正月早々食べてみて、ダメならば来年別の方法に切り替えようと思います。10年位毎年漬けていれば美味しい我家の漬物になるのではないかと思います。今年は昆布と唐辛子だけですが、来年はニンニク少々、いりこ少々入れてみてはどうかと考えています。
細かくなった昆布などを、少しずつ仮漬け白菜に混ぜ込む
全ての昆布を混ぜ込み終わると、本漬け用の樽に移しました。この樽は、仮漬けに使っていた樽です。底の方から並べるようにしながら、白菜を移しました。すべての白菜を移し終わると、ビニール袋を閉じて重石を載せました。そして、冷たくて暗い北側の倉庫に置きました。お正月前後に取り出して食べてみようと思います。さて、どんな味でしょうか。楽しみなような、心配なような気がします。
本漬け用の樽に移した白菜 冷たくて暗い北側の倉庫に置く
今年も白菜漬けやたくあん作りの季節がやって来ました。白菜は寒冷紗内に虫が入ってしまい穴だらけです。今年は白菜漬けしようか迷っています。大根は種まき後、順調に育っていますので、今年もたくあんが作れそうです。ところで、一昨年は作り過ぎて、春までに食べきれずにだいぶ廃棄してしまいました。このため、去年から大根を4本程度にしています。抜いた大根は、その場で葉を落としました。
人の脚ほどに太った大根を収穫
このところの寒さで、収穫した大根を洗っていると手がしびれるように痛くなります。しかし、4本程度の大根ですので我慢できます。井戸水だからでしょうか、水をかけ流していると水が心持ち暖かくなりました。洗って真っ白になった大根にはほれぼれします。やんわり曲がった大根は、なんとなく人の脚のようです。
冷たい水で手が痛い 人の脚のような白い大根にほれぼれ
綺麗に洗った大根は、農作業小屋に持って行きました。乾燥中のサトウモロコシの隣りに縄を張って干しました。今はパンパンに硬い大根ですが、何日か後に乾いて柔らかくなれば漬けることができます。糠に混ぜる昆布などでたくあんの味が決まりるようです。積物素人の私ですが、毎年少しずつでもより美味しくなるように漬けることでできたらと思います。そして、人様にあげても恥ずかしくないようなたくあんを、いつか漬けることができたらと思っています。
軒下に縄を張って、洗った大根を天日干し
2ヶ月位前にオリーブを採種して、灰汁であく抜きを始めたオリーブ。ようやくあくが抜けたようです。かじってもそれほど苦みを感じなくなりました。それにしても、オリーブのあくは、なかなか抜けないのですね。小川に浸けておいた方が良かったかも知れません。来年は、小川の流水に浸ける方法も試してみようと思います。どんぐりのあく抜きも大変ですが、煮る方法をとることができるのでオリーブよりは楽ではないかと思います。
約2ヶ月間灰汁に浸けていたオリーブを洗い出す
灰汁の中からオリーブをザルに取り出して、流水で実を洗いました。あく抜きを開始した時に比べて、ややくすんだ緑色になっています。そして、黒い実は相変わらず黒いままです。実を綺麗に洗うと、まばらに変色した実,柔らかすぎる実,そして小さな実は捨てました。
漬ける塩水は海水を使ってみました。海水は平生町の佐賀付近の海岸で採水しました。海水は濃度3%位ですので、丁度良いのではないかと思います。試食して塩分が濃いようでしたら、濃度2%程度の塩水に作って入れ替えようと思います。
醜く変色した実などは廃棄 海水を入れた瓶に実を入れる
3月初めに東京に行く予定ですが、その時に家内に試食してもらいます。食べることができるのか未知数です。その前に一度、市販されている塩漬けオリーブを購入して、自己判定しようと思います。結果が散々だった場合は、今年の晩秋にあく抜きをもう少し工夫してみようと思います。ところで、今のままでは種があり食べにくいです。種抜き器が欲しくなりました。
瓶に入れた海水に浸したオリーブの実
毎朝きっかり8:00に起床して私は朝食を作っています。簡単な食事で、ほとんどが野菜炒め,食パン,そしてコーヒーです。食パンとコーヒーは毎日ですが、野菜炒めの具材は毎日変わります。我家の畑で収穫した野菜だけを使うため季節ものばかりです。大根葉,チンゲンサイ,高菜,京菜,小松菜,ホウレンソウ,白菜など、たくさんの野菜を食べます。今はシイタケも出ていのでこれも毎日食べています。
今日はチンゲンサイを朝食に シイタケもついでに収穫
今の時期は、10月に種をまいた小松菜を一番多く食べています。先月から間引きしながら我家のメニューに加えています。隣りに種をまいたホウレンソウも収穫できます。里芋も収穫できますし、土の中にまだ眠っているサツマイモも収穫しなければなりません。畑作業,木の伐採,草刈り,たき火,雨の日は古いラジオの修理など、その合間に野菜を収穫しています。
間引き菜にしながら毎日のように食べている小松菜
私が子供の頃は、調理はかまどでした。かまどの構造上炒め物はできませんでした。どうしても煮る料理が中心でしたので、炒め物料理を食べる機会があまりありませんでした。今でもばあ様は、炒め物は苦手で煮物料理が中心です。石油コンロや、その次にガスコンロを入れた頃から炒め物がメニューに加わるようになりました。
ところで、今の時期は寒いため朝食を食べる前に台所の石油ストーブをつけます。暖房と言えば、私が子供の頃は火鉢でした。その火鉢でよくもちを焼きながら食べました。50年位前のことですが、昨日のことのように思い出します。
今日の野菜炒めの具材 バター,牛乳,そして食パン
今日の朝食は、チンゲンサイ,シイタケ,ポークウィンナを合わせて炒めたものです。そして、食パンにバターを塗って、温めた牛乳です。新聞を読みながらのんびり食べます。食べ終わる頃に、ばあ様が起きだしてきます。野菜炒めはばあ様の分を残しておきます。
新聞を読み終わり朝食を食べ終わると、部屋に戻ってパソコンでメールを確認します。またインターネット上のニュースを見ます。そして農作業,ラジオの修理など、きままな作業に入ります。毎日のスタートがこんな朝食です。
新聞を読みながら、のんびりと朝食を済ませる
鞘から外した小豆を使って、何か料理してみることにしました。小豆料理は限られてきますが、今回は水羊羹を作ってみることにしました。普通はあんこを買ってきて作りますが、収穫したばかりの小豆を使ってみました。野菜炒めや味噌汁程度しか作らない料理無精者で、しかも初めての小豆料理なので、いくつも反省点があることは承知済みです。
大豆など豆類の料理は、事前に水でふやかすことが多いと思います。しかし、小豆を水でごしごし洗った後、いきなりごとごとに煮ました。煮ると水がほんのりと小豆色に濁っています。この濁り水の中には、豆固有の苦いあくがあるようです。
いきなり小豆をごとごと煮る 濁り水は捨て、小豆を水で洗う
煮た小豆を再び煮ました。後で分かりましたが、小豆が柔らかくなるまで辛抱強く煮ると良いようです。煮ている途中で一粒取り出して、容易につぶれるか確認しました。もういいかなと思うときに、鍋の暑い水と一緒にミキサーに入れました。そして、スイッチを入れて粉砕しました。
鍋から暑いまま熱湯と一緒に茹で小豆をミキサーに入れる
しかし、ミキサーを回してもなかなか粉々になりませんでした。もう少し煮続けていれば、小豆が柔らかくなったのではないかと思います。それでもミキサーを回し続けていると粒が細かくなりました。そして、細かくなったところで、裏濾し器に入れて裏濾ししました。
裏濾しの本当の方法は、小豆をより柔らかく煮てへらなどでつぶすようにして裏濾しするのではないかと思います。ミキサーを使うと、皮も粉砕されて裏濾し器を通過してしまうようです。ミキサーを使うと、こしあんのような細かなあんにはならないことが分かりました。濾し布を使うと良いかも知れません。
ミキサーで粉砕した小豆を裏濾し 裏濾しされたトロトロの小豆
裏濾しされた小豆は、とても粘っこい小豆汁になりました。この小豆汁に砂糖と粉寒天を入れ、鍋の温度をあげながらかき混ぜました。後で気がつきましたが、熱湯を別に作っておいて追加すれば良かったようです。
分量の寒天を入れ終わると、しばらくかき混ぜ続けました。火を止めてからガラスの皿に移しました。そして、冷やすために冷蔵庫に入れました。
砂糖と粉寒天を入れて混ぜる ガラスの皿に入れた小豆
2時間位経ったのち、冷蔵庫からガラスの皿を取り出しました。すると、固まっていて安心しました。さて、試食してみました。自己評価ですが、
・甘さが少し足りない。
・小豆の味はGood。
・包丁でするりと切れるも、寒天の量が少なかったのか硬いあんこ状。
・食べた感触は、羊羹と水羊羹の中間。
・小豆のあくが少し残っている。
・ミキサーを使ったためか、裏濾しするもややざらつき感
以上、反省点が多いので少しがっかりしました。しかし、初めての小豆料理ですので仕方ないでしょう。明日友達に試食してもらい、その結果をもって地域のお祭りにおすそ分けとして出すかどうか決めようと思います。お祭りに出すならば、上の反省点を改善しようと思います。
お祭り当日は、焼き芋屋さんと水羊羹屋さんを兼ねるかな。
硬めのあんこ状の水羊羹。美味しいような、そうでないような
我家には竹林があるのに、タケノコのことをすっかり忘れていました。ある日、知人からタケノコがいらないかとの電話がありました。その電話の事を母親に話すと、母親が急に思い出したように「タケノコを食べたい。」と言い出しました。
そこで、今年は我家のタケノコを掘って,あく抜きをして,調理して食べてみることにしました。食べるのは2人だけですので、小さなタケノコ1本で十分です。竹林に入る入口付近に小さなタケノコがひっこり顔を出していましたので、そのタケノコを掘りました。
竹林入口に生えたタケノコ、クワで掘る 掘り上げた小さ目のタケノコ
先が細長い平クワを使って掘りました。この平クワはめったに使いません。タケノコを掘ったり、深い穴を掘る専用のクワです。タケノコの根本めがけてそのクワを打ち下ろすと、簡単にタケノコを掘ることができます。竹が増えないようにタケノコをつぶす時にも使います。小さなタケノコを掘るとすぐに皮を剥ぎました。
庭の隅で、タケノコの皮を剥ぐ
タケノコの皮を綺麗に剥ぎ終わると、タケノコの外周を包丁でそぎました。外周は硬いので綺麗にそぎ落としました。私がタケノコのその外周を削いでいると、母親がやってきました。興味を示したようで、以降の作業を自分でしたいと言いだしました。食材の加工や調理はリハビリに良いと思われるため、後は任せることにしました。
タケノコの硬い外周を削ぐ あく抜き前に包丁で切る
たくあんを漬けた時に使った糠、余っているかと思っていたら余っていませんでした。そこで、急遽バイクで近くのスーパーに買いに行きました。買ってきた糠を渡すと、母親はあく抜き作業をてきぱきと始めました。昔タケノコ料理をよくしていたので、あく抜きや料理を覚えているようです。その夜は、タケノコの煮物やタケノコご飯をいただきました。
あく抜き中のタケノコ 夕飯のおかずはタケノコの煮物