毎年、自宅のしめ縄は自作のものを飾っています。今年は古代米(赤米)のわらを使って作ることにしました。昨年は普通のうるち米のわらを使っていましたが、最近のお米は背が低いためなかなか良いしめ縄になりません。市販のしめ縄は、背が高いお米の品種です。しかも、穂が出る前にしめ縄専用に刈り取ったものだとのこと。
しめ縄にした古代米のわら
乾いた穂付きのわらを数十束選び、木槌でたたいて柔らかくします。そして、株元を細い縄で縛り固定します。そして、束になった藁を根元から三等分します。その個々の束をよりながら巻きこんでいきます。
三等分したわら束を、撚りながら互いに巻き込む
普通の縄は二等分して互いに撚り合わせますが、しめ縄は三等分したものを撚り合わせるのでより難しくなります。三等分したわらを撚りが解けないようにね左手で持つように押さえます。それが一番難しいところです。
だんだん形ができてきたしめ縄
しめ縄が出来上がると一本の縄になります。この縄をくるりと巻いて止めます。これで完成です。今年は、稲穂を残したしめ縄にしました。一年に一度しか作らない縄ですので、なかなか上手にできませんが自家用には最適です。出来上がると火であぶって余分なわらくずを取り除きます。そして、わら束でこするようにして磨いて完成です。
ほぼ完成した自家製しめ縄(綺麗に磨いて大晦日門に飾る)
ようやく発芽した二条大麦(品種:アズマゴールデン)
11月初旬に種を蒔いた小麦は順調に生育
麦の他に、畑にはえんどう豆などの種を蒔いています。えんどう豆の種類は、スナップエンドウ豆と絹さやエンドウ豆です。3月になるとネットを設置してつるが蒔きつくようにしなければなりませんが、今は背が低いままじっとして冬を越しています。
なお、エンドウ豆の中にスイトピーの種も蒔いています。春にスイトピーの花を楽しみながら豆を収穫するのもいいものだと思います。
冬を越しているスナップエンドウ豆
故障したトーチバーナーの余熱
バーナーの後ろには取っ手状の空気ポンプが付いています。そのポンプが異常に硬いことがわかりました。このポンプが故障していると、空気を圧縮できないため気化したガソリンを噴出することができません。この結果炎が弱くなります。
空気が圧縮できないため、とても弱い炎
原因が空気ポンプであることが予想できたため、問題のポンプを分解掃除することにしました。このバーナーの空気ポンプを分解することは初めてのことです。ポンプ内部にある圧縮弁を取りはずし、続いて圧縮筒を取り外しました。
圧縮弁の取り外し 圧縮筒の取り外し
ポンプを分解すると、空気を圧縮できない原因がわかりました。圧縮した空気が逃げないようにする真鍮性の弁が固着していました。その弁にキャブレタークリーナーを吹きかけて手で動かすとあっさりと直りました。古いガソリンが永い時間に徐々に蒸発してタール分が固着したのだと思います。
圧縮筒下部の空気弁装置 真鍮性の空気弁の取り外し
空気弁を修理した後、ガソリンをガソリントーチ底にあるガソリン注入口から注ぎ込みました。そして、トーチ皿にガソリンを数滴たらして火をつけて余熱しました。
トーチ皿にたらしたガソリンに火をつけて余熱
最初は余熱が不十分なため、気化していない生のガソリンが出ました。このため、その生のガソリンに火がついて赤い炎が飛び出します。生のガソリンのため火炎放射器のように火が噴出します。
噴出した生のガソリンに火がつく(火炎放射器のよう)
赤い炎からだんだんに、青みを帯びた炎に変化て赤い炎から
最後には青い炎に変化して、ガソリントーチが直ったことを確認
麦畑がだいぶ賑やかになってきました。発芽した麦(小麦,大麦,裸麦)は、日の光を浴びて美しい緑色に染まっています。今年は種を蒔いたのが二週間ほど遅れました。その功罪として、小麦の発芽が遅れたため背が低いままですが、逆に雑草の繁茂がとても少なくて草取りはしなくてもよさそうです。ただし、霜柱にやられないように麦踏みはかかせません。
いっせいに成長し始めた小麦の畑
まず、一番多く種を蒔いたのは小麦です。小麦は、パン、ビスケット、てんぷらの衣、うどんなどの食材に欠かせません。一番利用価値が高い麦です。初夏に収穫したあとに手回し製粉機で粉にします。毎年汗を流しながら手で製粉機を回して小麦粉を作っていますが、来年は電動製粉機を購入したいと思っています。
小麦(品種:農林61号)
小麦の他には、大麦、裸麦、二条大麦の種を蒔いています。今年は種を更新するためだけのため、少ししか種を蒔きませんでした。
大麦(品種:みのり)
これらの麦の他に、燕麦を蒔く予定でしたが。燕麦は、人間が食べるには利用価値が少ないため、今年は種を蒔きませんでした。なお、二条大麦は、11月に種を蒔くのを忘れていていたため、12月初旬に種をまきました。このため、まだ発芽していません。
裸麦(品種名は不明)
先日ディーゼル耕耘機のタイヤを交換しましたが、実は交換したタイヤがパンクしていることが分かりました。このため、そのパンクしたタイヤを修理することにしました。まず最初に、パンクしたタイヤを耕耘機からはずす作業から開始しました。
パンクしたタイヤの取り外し 予備タイヤの取り付け
パンクしたタイヤを耕耘機から取り外すと、さっそく修理の開始です。自転車のパンク修理と手順は同じです。まず、外側のタイヤをリムの片側からはずします。
タイヤをリムからこじ開けるように取り外し
外側のタイヤをはずすと、内側にあるゴムを取り出します。自転車のものよりだいぶ大きいため取り外すには力と根気が必要です。
タイヤとリムの間から内側のゴムの取り外し
内側のゴムをタイヤから完全に分離すると、空気が漏れている箇所を特定します。そのために、ゴムに空気を充満させます。すると、かすかに空気が漏れる音が聞こえますがなかなかその箇所が分かりません。その箇所を探すために水を入れたバケツにゴムを沈めます。すると、パンクした箇所から気泡が出てくるのが分かります。
はずした内側ゴムとタイヤ 内側ゴムから出る気泡
水に濡れたタイヤをタオルで拭いて乾燥させます。そして、パンクした箇所を良く見るとヒビ割れた箇所から空気が漏れていることが分かりました。このタイヤは40年以上前の製造ものですので、おそらく経年変化でヒビ割れたのでしょう。直したとしても、じきにほかの箇所から空気が漏れてくると思われます。
ヒビ割れて空気が漏れていた箇所
次に、空気が漏れていた箇所をふさぐ作業をしました。この作業のため、ひび割れた箇所を削りだす溶岩石、ゴム糊、バッチゴム、そして糊付けしたバッチをたたくハンマーを用意しました。自転車のパンク修理とほとんど同じ用具です。
左上:修理するゴム,下:ハンマー,中左:溶岩,中中:ゴム糊,左:パッチ
溶岩石でヒビ割れ箇所をひっかく ゴム糊を薄く塗る
ゴム糊が乾くのを待つ パッチを当てハンマーでたたく
これでパンク修理の完了です。空気を入れて空気が漏れていないことを確認します。後はタイヤの内側に修理したゴムを入れるだけです。
パッチを当てて修理が完了したゴム
ゴムをタイヤに収める 薄く空気を入れる
軽く空気を入れるとタイヤをリムの間に入れ込む作業をしました。しかしながら、これがなかなか大変な作業でした。一番困ったのはタイヤの内側が経年変化でぼろぼろとヒビが入ることでした。そのうちにワイヤーが露出してきました。このようにタイヤからワイヤーが出てくることは初めての経験です。あまりにゴムが裂けてくるため作業を中止しました。
やはり40年以上前の耕耘機のタイヤですから、それなりにタイヤのゴムが傷んでいました。この先何十年もこの耕耘機を使うつもりですので、タイヤを交換することに決めました。自家用車のタイヤはよく交換しますが耕耘機のタイヤ交換は初めてのことになりそうです。まず、タイヤのカタログを取り寄せることからはじめます。
やれやれ、パン修理で骨折り損の一日でした。
ぼろぼろと裂けてきた耕耘機のタイヤ
稲刈り,脱穀,唐箕,縄ないなどの体験をした大学生達から、その体験の感想文が届きました。この大学生達は6月に田植え体験をしましたが、自分達が田植えした稲を刈り取る体験するためにまた同じ田んぼにやってきました。最初、刈った稲を束ねる稲ワラ作り始めました。最後は脱穀したあとに残った稲ワラを使って「足踏み縄ない機」で縄を作りました。ほど良い天気に恵まれ、大学生達は皆楽しそうでした。
稲刈りする前に、刈った稲を束ねるための稲ワラ作り
** 彩
先日はありがとうございました。自ら体験してみて、稲刈りや脱穀を手動で行っていた時代の大変さがわかり、良い機会となりました。また今回、手動の脱穀と脱穀発動機を使った脱穀を比べてみて、改めて機械のすごさを感じることができました。昔の道具がなかなか残されていない現在にこのような貴重な体験ができ良かったです。とても楽しい時間となりました。
稲刈りしながら、刈った稲がばらけないように結束
結束した稲束を竹竿に掛けて乾燥
** 里香
小学生の頃に一度稲刈りをしたことがありましたが、脱穀の際に初めて見るような道具を何種類も使わせていただき、とてもよい経験になりました。刈った後の稲を縄にする作業もとても面白く、もっと早くに経験しておきたかったと思いました。
これからもっと様々な学生に田植えや稲刈りを体験してもらい、学習に活かしてほしいと思います。ありがとうございました。
江戸時代に使われた「千歯こぎ」という脱穀機の使い方を教える私
足踏み式脱穀機を使っての脱穀
** 麻未
先日はお忙しい中、稲刈りや脱穀をさせていただき、ありがとうございました。三種類の脱穀機を比較してみて、時代とともに進歩していく違いに驚きました。なかなか出来ない貴重な体験だったと思います。本当にありがとうございました。
脱穀して得られたお米の籾を「唐箕」で風選
昭和初期の、石油発動機を使う脱穀機も体験
** 麻友
先日は、稲刈りや脱穀、縄ないと貴重な体験をさせていただきありがとうございまし
た。田植えは小学生の頃に体験したことがあるのですが、今回行った稲刈りや脱穀、縄ないは私にとっては初めての体験でした。昔の人の知恵や工夫を感じ取ることができました。
脱穀では、江戸時代に使われていたものと現代に近づく過程のものを体験することで、時代の進歩と共に農業形態も進歩してきたことがわかりました。こうしてみると、いつも食べているお米ができるまで時間がかかっているのだなと思いました。なかなかできない体験をさせていただき、とてもよい思い出になりました。ありがとうございました。
脱穀したあとに残った稲ワラを使って「足踏み縄ない機」で縄作り
** 洪媚
田んぼの水がなくなったので、植えるときよりやりやすかった。昔から今まで3種類の収穫方法や荒縄の捻り方を勉強して、人間の知恵には驚いた。稲わらで刈り取った水稲を束ねるとき、稲わらが丈夫になるため、先に叩いて、また水で濡らす方もすごいと思った。4つの機械はどちらでも素晴らしいと思うけど、最後使った刈取機は煙がたくさん出したので、環境にはよくないと深く感じた。
水稲の収穫方法をまだ教わっていただいて、本当にありがとうございました。楽しかった上で、いろいろ感じて、よかったと思います。農民になるため勉強ではなく、人間の知恵の素晴らしさをよく感じしたので、これからも田植えの教わる事をお続きください。いろいろ教えていただいて、本当にありがとうございました