東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

哀れ!ヒキガエルの救出

2007年10月30日 | 生き物
 小学生の稲刈りや脱穀体験の準備をしていると、田んぼをスズメなどの害鳥から守る防鳥網に泥の塊がからまっていました。「変だなあ、どうしてこんなところに泥の塊があるんだろう」と不思議に思ってその塊に近づきました。近寄ってその泥の塊をよく見ると、ヒキガエルでした。数日前の大雨の時、田んぼに這い出て防鳥網にからまったのではないかと思います。

              防鳥網にからまって身動きできなくなったヒキガエル


 すぐにからまった網をほどきました。しかし、長い間身動きが取れなく食料も取れなかったためか、すっかり元気がなくなっていました。しかし、しばらく見守っていると目をパチクリさせながらのっそりと動くようになりました。この田んぼ付近は肉食のタヌキやイタチなどが生息しています。幸いにそれらの肉食動物に見つからなかったようです。元気になったのを確認して、近くの小川のせせらぎに逃がしてやりました。すると、水に気が付いたのか草陰に隠れるように逃げていきました。

             目が覚めだんだん元気に、のっそり動き出したヒキガエル
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バイクの買い替え

2007年10月28日 | 農機具,工具

 この20年以上、同じ250ccのスクーター(機種:フリーウェイ)を三代乗り続けてきました。一代目は盗まれてしまい、発見した時はズタズタに改造されていてやむなく廃車しました。二代目は東北自動車道を走行している時にエンジン部のマフラーなどが脱落する故障に見舞われました。修理は不可とのことでした。これもやむなく廃車。とても気に入っていた機種なので三代目も同じスクーター乗り換えました。このスクーターはとても気に入っていて、ずっと通勤やツーリングに使ってきました。
 しかし、ついにその三代目も故障してしまいました。セルを押してもエンジンが全くかかりません。バイク店に取りにきてもらいしたが、通勤に使っているためまた故障しては困ります。四代目も同じスクーターにしたかったのですが、すでに販売していない機種になっていました。やむなく同じ機種をあきらめて、高速道路に入れる最低排気量150ccのスクーターに買い換えました。このスクーターは何年稼動するでしょうか。

      右が三代目の廃車スクーター、左は新規に買い換えたスクーター

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麦の種まき準備(耕耘)

2007年10月25日 | 麦,穀類,雑穀

 秋晴れの中、麦の種まきをする予定の畑を耕耘しました。この畑は、小石が多いスためなかなか耕耘がはかどりませんでしたが、3時間程度もくもくと耕耘機を動かしながら耕耘しました。途中耕耘機のキャブレター詰まりによって2,3度エンジンが止まりましたが、そのつど耕耘機を止めて修理しました。また、クラッチを操作するワイヤーの動きが良くないためワイヤー内に油を注ぎました。

        小石混じりの硬い畑をもくもくと耕耘、途中耕耘機修理


 以前より麦の面積を増やしました。その理由は、収穫した小麦の重量が20Kg以上でないと製粉所で製粉してもらえないからです。去年は収穫した麦が20Kgに満たなかっため、やむなく手回し式の製粉機で製粉するしかありませんでした。来年の春は30Kgの小麦を収穫を目指しています。

           去年より面積を増やし収穫増を狙う麦畑

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干した稲の脱穀と縄ない

2007年10月23日 | 稲:その他

 「多摩丘陵の自然を守る会」の方々への脱穀支援をしました。毎年のことですが、私が持っている石油発動機と古い脱穀機を使っての脱穀です。ついでに、民具館によく置いてある足踏み縄ない機を使ってもらいました。
 脱穀といっても現代のハーベスタやコンバインのような進んだ方式ではなく、昭和30年代に活躍した古い脱穀機を使っての脱穀です。年配の方々には懐かしい脱穀方法ではないかと思います。

           晴れた田んぼ、設置した脱穀機を使って稲を脱穀

 脱穀する稲は隣の田んぼです。干した稲束を竹ざおからはずして、脱穀機の隣に敷いたシートに運びます。現代の脱穀機であるハーベスタは、脱穀機にキャタピラが付いているため干した稲束のところに脱穀機が移動できます。しかし、昭和30年代のこの脱穀機は簡単に移動できません。このため脱穀の設置してあるところまで稲束を運ばなければなりません。

             脱穀機の設置場所まで、干した稲束を手持ちで運ぶ


 脱穀機を動かす石油発動機は最初、昭和20年頃の製造のディーゼルエンジンを使っていましたが、潤滑油の不足のため脱穀途中で動作が不調になりました。このため、予備として隣においていた昭和30年頃の製造のディーゼルエンジンを急遽動かして使いました。

          不調の石油発動機と(後ろ)、急遽交代した石油発動機


 不調の石油発動機を交代すると再び脱穀の開始です。午後から集まりがあるとのことで、一挙に脱穀作業を進めます。最初、一束の稲だけを挿入口に入れていましたが、そのうち一度に二束の稲を入れて脱穀作業です。ポンポンという石油発動機の音のリズムにのりながら脱穀作業を一気に進めました。

            稲を渡す人,脱穀する人,脱穀終了稲を運ぶ人


 脱穀作業が終了する頃、脱穀機の隣りにシートをかけて置いていた足踏み縄ない機を誰かが見つけました。大学生が体験的に使った足踏み縄ない機であることを説明すると、自分達もやってみたいとのことでした。私が最初一人で、足踏みしながら動かして縄をなって見せました。そして、私と交代して動かしてもらいながら使い方を説明しました。でも、一人だけで使うのは無理のため、足踏みする人,稲ワラを挿入する人の三人で体験的に使ってもらいました。この農機具は、とても懐かしい農機具とのことでした。

             足踏み縄ない機を体験的に動かして縄をあむ

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自作パソコンの電源ユニット交換

2007年10月21日 | パソコン,電子機器

 突然パソコンの電源が入らなくなりました。電源スイッチをいくら押してもさっぱり動きません。最近ハードディスクを追加したため電源負荷がかかって規定電圧に達しないのではないかと、新規のハードディスクをはずしてみましたが全く状態は変わりません。電源ユニットの故障だと確信したため、すぐにパソコンショップに行って電源ユニットを購入しました。

                故障した420W電源ユニット


 故障した電源ユニットをはずして、あたらしく購入した550Wの電源ユニットを組み込みました。電源スイッチを入れると何事もなかったように正常に動き出しました。パソコンは、デュアルコアCPU(ペンティアムD930)を使用しているのため、420Wでは電力負荷がかかりすぎたのでしょうか。とにかく直って安心しました。

         手に持った故障電源ユニットと組み込んだ新電源ユニット

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大学生による稲刈り,脱穀,縄ない体験

2007年10月19日 | 農業体験

 今年も恵泉女学園大学の学生による稲刈りをしました。6月に田植えした田んぼ隣に小学生が田植えした稲を稲刈りしました。彼女達が田植えした稲を刈り取りしたがったのですが、田んぼの構成と稲刈りの順序としてやむなく今年は小学生が田植えした稲を刈り取りしました。

                 鎌の使い方に注意しながら稲を刈り取り


 逆に、小学生達は大学生達が田植えした稲を刈り取りします。このように必ずしも田植えした稲を刈り取るわけではありません。田んぼの構成上、日付の早い順に小川方面の田んぼから稲刈りしていきます。

              めいめいに稲を刈り取って結束


 稲刈りを始める前に、刈り取った稲を束ねるワラを作ります。槌でワラをたたいて柔らかくして、さらに水に浸して稲の結束用のワラを作ります。次に、鎌の使い方と刈った稲束の結束方法を教えました。稲はノコギリ鎌という稲刈り専用の鎌を使います。この鎌の刃先はノコギリのような細かいギザギザが付いています。

                刈り取った稲束を、結束用ワラで結束


  最初は慣れない手つきで結束         次第に上手になった結束
 

 刈り取った稲をワラで結束すると、次に竹竿に掛けて乾燥しなければなりません(はさ掛け)。干すときは、稲束を二又に分けて又の部分を竿に掛けます。二段にした竹竿の下段から稲を掛けていきます。下段がいっぱいになると上段に掛けていきます。

               刈り取った稲を次々に竹竿に掛けて乾燥


    最初は下段の竹竿に稲を掛ける   下段が掛け終わると上段に掛ける
 

 時間の関係で1時間ほどで稲刈りとはさ掛けを終了しました。刈った稲は青々してみずみずしい稲の香りが漂います。充実している穂は重く垂れ下がります。約一週間ほどで乾燥が終了します。しかしながら、一週間は待てないため、今日彼女達が脱穀するのは14日に高校生が稲刈りして干した稲です。一方彼女たちが今日稲刈りして干した稲は小学生達が脱穀に使います。このように、稲は高校生,大学生,小学生の間で受け渡されるようにして使われます。
 稲刈りとはさ掛けが終わると、今度は脱穀をします。最初100年以上昔の江戸時代に作られた「千歯こぎ」という脱穀機を使っての稲の脱穀です。始めに、その千歯こぎを組み立ててもらいました。彼女達はパズルを解くように組み立てを楽しみました。

           千歯こぎの組み立てに挑戦、まるでパズル解き


    一度は組み立て失敗              だんだん完成に
 

 千歯こぎの組み立てが完成すると、早速脱穀の開始です。さっき稲刈りした稲はまだ乾燥していないため、今日大学生が脱穀するのは先日高校生達が稲刈りして干した稲です。稲は程よく乾燥していました。櫛のような歯に稲穂を通すと、稲穂から外れた籾がパラパラと音を立てて下に落ちます。とても面倒くさい脱穀方法ですが100年ほど前は画期的な脱穀方法だったそうです。確かに穂を一本一本から籾を取ることに比べれば当時は画期的に効率的だったのでしょうね。

       千歯こぎの櫛の歯に稲穂を通すと、パラパラと籾が取れて落下


     交代して千歯こぎで脱穀      稲束を一度に通すと束がバラバラに
 

 次に明治時代には考案された足踏みの脱穀機を使いました。これまた、当時は画期的な脱穀機でした。勢いよく回転する歯に稲穂を当てると、面白いように奇麗に脱穀できます。
 しかし、最初うまく足踏みしないと歯が逆回転してしまいます。そして、稲穂を歯に当てると回転力が弱まるため、そのつど足を強く押さなければなりません。しかし、彼女達はすぐに要領を覚えました。そして、楽しそうに笑顔をまじえながら脱穀作業をしました。

         回転する歯に戸惑いながらも、すぐに脱穀の要領を会得


 この足踏み脱穀機は子供達にも人気があります。そのリズミカルな動作が体に心地よいのではないかと思います。回転歯が回る音や歯車が回る音も、とてもリズミカルで心地よい響きです。この脱穀機を毎日のように使った昔はとても心地よいはずはなかったのでしょうが、現代人には何か訴えるものがあるようです。

     手に持った稲束を回転歯に当てながらリズミカルに足踏み


  この脱穀機はダイエットになるかも     稲束を裏表と回しながら脱穀
 

 千歯こぎや足踏み脱穀機を脱穀すると落ちた籾を拾い集めます。そして、網を通して大きなワラくずを取り除きます。籾を通してワラくずを通さないように、約1cmX1cmほどの網の目になっています。

              ワラくずが混じっている籾を網で選り分け


 網でワラくずを取り除いた籾ですが、まで細かいワラくずが混じっています。この細かいワラくずを取り除くのが唐箕です。この農具が発明される前は、自然の風や手で扇ぐ箕を使ってゴミを取り除いていました。私の祖母はよく川の土手に行って、箕に入れた大豆を上から落として自然の風でゴミを取り除いていました。この唐箕は手でファンを回して人工的に風を起こして、籾や豆などをゴミを取り除く農具です。風がない時や屋内でも使えるためとても重宝します。「唐」と書くので、古代中国の唐から伝わったのでしょうか。

         手回しで風をおこしながら籾を落とす、最初は四苦八苦


   最初、要領が分からず苦心         原理が分かると使い方は簡単
 

 これまでは人力で脱穀しましたが、次は動力を使った脱穀をしました。昭和20年代の古い石油発動機を動かして、ベルトをつなげて脱穀機を動かします。足踏み脱穀機と違ってあっと言うまに脱穀が完了します。また、ワラくずも奇麗に選別され、さらに米袋に籾が自動的に入ります。今のコンバインに比べれは非効率かも知れませんが、当時は画期的に効率的な農具だったのです。

        発動機を回して、その回転をベルトを通して脱穀機を作動


 この発動機を使う脱穀では、手や足を動かすことがないのでとても楽です。少々音がうるさいのを我慢すれば楽しく早く脱穀することができます。ただし、これ以降の脱穀機などの農機具開発には、石油やガソリンを使ったエンジンが不可欠になります。つまり農作業はより効率的になりますが、高価格の農機具が必要になりそれを動かす石油やガソリンも必要になりました。

            石油発動機の音を聞きながらの脱穀作業


   籾は自動的に米袋に入る        稲束が吸い込まれないように
 

    あっというまに脱穀完了            籾が取れて奇麗なワラ束に                
 

 現代では脱穀したあとの稲ワラは使い道がありません。しか、昔は縄にしたり,わらじにしたり,むしろにしたりと、有用な使い道がいくらでもありました。中でも一番使われたのが縄ではないでしょうか。今でも縄は農業資材として売られています。しかし、今では縄などに利用される稲ワラは極わずかです。ほとんどの稲ワラは、捨てられるか田んぼに切りワラとして散布されておしまいです。
 今回彼女達に、昔よく夜なべしながら作られた縄ない機(「縄撚り機」とも言う)を体験してもらいました。昔、私の祖母は夜になるとこの機械でよく縄をなっていました。なった縄を売れば、ちょっとしたお小遣いになったのでしょう。

           本当は一人で操作しますが、彼女達には3人で操作


 リズミカルに足を交互に踏みながら縄ない機を動かします。二口の受け口からそれぞれにワラの茎を入れると、受け口が交差するところで撚られて縄になります。この機械の難しいところは、足踏みしながら二つの受け口にそれぞれ絶え間なくワラを入れ続けるところです。
 最初、私が一人で縄をなって見せました。彼女たちは何の農機具か最初分からなかったようですが、縄が撚られるところを感心したように見ていました。一人では扱いが難しいため彼女達には、足踏みの係り、右の受け口にワラを入れる係り、そして左の受け口にワラを入れる係りの三人で動かしてもらいました。まず、足踏みの要領が分からず困ったようでしたが、すぐに覚えて楽しく縄をなうことができました。

       足踏み係り、右ワラ挿入係り、左ワラ挿入係りの3人で操作


  要領が分かると楽しい操作          リズミカルな縄ない作業
 

 彼女達は今後、自分達が田植えして稲を刈ることはもうないでしょう。むしろ、十年後位に自分が生み育てる子供が稲刈り体験する時に、懐かしく今日のことを思い出すのではないかと思います。
 今回の体験を通じて、自分達の命をささえる大切な食料がどのようにして作られているのか,食料を生産する自然やそれに関わる生き物の貴重さ、そして、未来をになう子供達のかけがえのない教育の場として里山の大切さを知ってもらえたらと思います。

        今回稲刈りなどを体験した、留学生を含む大学生と先生

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ネギ畑の耕耘

2007年10月18日 | 野菜:葉菜

 10月は一年で農作業がもっとも忙しい月の一つです。田んぼでは稲刈りや脱穀作業がありますし、畑では冬野菜の作業があります。また最後の草刈り作業もあります。今日は田んぼの作業を一休みして、畑の耕耘作業をしました。夏はシソの葉を生い茂った畝を、耕耘機で冬野菜用の畝にするために耕しました。近くの畑で育てたネギをここに移植するつもりの畝です。

             冬野菜用の畝を作るための耕耘(隣はサツマイモ畑)

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田んぼとイナゴ,カマキリの関係

2007年10月17日 | 生き物
 今年はどういうわけか稲を食べる害虫であるイナゴの姿をあまり見かけません。毎年稲を刈っていると、無数のイナゴがパチパチ音を立てながら跳ねて逃げます。しかし今年はなかなかイナゴを見ません。田んぼの中を探してやっと数匹のイナゴを確認できます。

             イナゴ,カマキリ,クモなどがたくさん生息する田んぼ


 昔イナゴを取ったことがあります。手で捕まえて腰に下げたビンに中にイナゴをいれます。ビンに入ったイナゴは中で飛び跳ねて逃げようといますが、ビンの中では逃げることができません。捕まえたイナゴは家に持って帰ると、後ろ脚を取り除いて佃煮にします。見掛けは良くありませんが、海老だと思えばなかなかおつな味です。昔は貴重な蛋白源でもあったようです。

           今年はなかなか姿を見ることができないイナゴ


 イナゴが少ない原因を考えると、今年はことのほかカマキリが多いことが第一にあげられます。稲刈りしていると、けなげに人間を威嚇する小さなカマキリをよく見かけます。このカマキリがイナゴを食べたのではないかと思います。また、今年はおたまじゃくしもたくさん泳いでいましたので、カエルも増えたのかも知れません。この田んぼは毎年多くの青ガエルがたくさん発生します。この青ガエルは器用に稲の穂によじ登ることができます。このカエルもイナゴをたくさん食べているのだと思います。
 近代的な農法では農薬を使って害虫を減らしますが、同時に益虫であるカマキリやクモも減らしてしまいます。多少の被害を目をつぶれば、この田んぼのようにイナゴやカマキリなどがバランスよく生息している生態が、一番害虫が少なく稲の害が少ないのではないかと思います。

           田んぼでよく見かけるカマキリ(害虫のイナゴをたくさん食べる
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農機具運搬機の修理

2007年10月16日 | 農機具,工具
 運搬機を使っているとガソリン臭がすることに気がつきました。どこからかガソリンが漏れているようです。いろいろ調べると、エンジンのキャブレターからガソリンが漏れていることに気がつきました。あまり運搬機を使っていなかったため、キャブレター内部のフロートが故障したようでした。ガソリンエンジンをしばらく使っていないと、このような故障がよくあります。

           ガソリン臭がするキャブレター部のフロート付近


 修理のためフロートカバーをはずすと、フロートの動きがよくありません。ガソリンが蒸発してタール分がつくとこのような現象がおきます。

      露出させたフロート部分         外したフロートカバー
 

 フロートを丁寧に外してガソリン流入量を調節する針のような部分をよく見ると、やはりタール分が固着していました。タール分が付くと、針の部分の動きが悪くなりガソリンが余分に流入します。そうすると、ガソリンがオーバーフローして外部に流れ出してしまいます。

            ガソリンの流入量を調節する針の部分


 キャブレターを修理したついでに、エンジンの始動ロープを直しました。始動ロープはエンジン始動時にエンジンを回転させるロープです。このロープがだいぶ前からだらりと伸びてしまっていました。

     エンジンの安全カバーを外す        ガソリンタンクのネジを外す
 

  始動ローブカバー上ネジを外す       始動ロープカバーを外す
 

  始動ローブが巻きつけてある部分は取り外すことができます。ローブが伸びていた原因は、ロープを巻きつけている部分の油が切れているためでした。このため、潤滑油を吹き付けました。

           潤滑油(CRC556)を始動ロープの中心部に吹きつけ


  エンジンのキャブレターを修理し、始動ローブを直すと元のように組み付けました。そして、エンジンを始動すると一発でエンジンがかかりしまた。このようにして修理した運搬機に、籾摺り機と精米機をのせて鈴木牧場に運びました。

          前に精米機、後ろに籾摺り機を乗せて運搬
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畦豆の収穫

2007年10月15日 | 野菜:豆類ほか
 高校生達が稲刈りを終えた田んぼの畦には小豆を畦豆として植えていました。今日はこの畦豆をわずかながら収穫しました。水気が多い水際の畦にもかかわらず、豆はとても良くできていました。肥料も農薬も使っていないにもかかわらず、虫に全く食われず良い色の大粒小豆です。多少回りに雑草が茂っていたため日陰になったのでしょう、背丈はあまり高くありませんでしたが上々です。

                畦に沿って種を蒔いた、さやが実った畦豆(小豆)


 収穫した畦豆の乾いたさや割ってみました。するととてもよい色の小豆がこぼれ出てきました。全く虫に食害されていません。大きさもそろっていて色も良い小豆色をしています。あんこにするには少量のため、簡単なお汁粉か赤飯にしてみようかと思っています。昔は畦に沿ってたくさんの大豆や小豆などの豆を畦豆として植えていました。今では畦豆を植えている風景は全く見られなくなりました。田んぼを極限までに有効利用する昔の農法は廃れてほしくないものです。

              とても良いできの畦豆が、さやからこぼれ出る
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ごはんCUP稲刈りとNHK取材

2007年10月14日 | 家族関連

 肌寒い天気の中、今年最初の稲刈りをしました。高校生二人が稲刈りにやってきました。彼女達はめでたく今年の高校生「ごはんCUP」優勝大会に出場することが決まりました。去年の大会では涙をのみましたが、今年は晴れての決勝出場です。今日は、「ごはんCUP」優勝大会で調理するお米の収穫のための稲刈りです。農機具の移動などはボランティアの大学生に協力してもらいました。
 「ごはんCUP」では、料理の食材を作る高校生チームと調理を作る高校生チームがペアとなって競います。全国規模で高校が参加するため、決勝大会に出場することは並大抵のことではありません。それぞれのチームの努力と個性、そして良い相手チームとペアになることがポイントです。

     干した稲を、千歯こぎ,足踏み脱穀機など昔の古い脱穀機で脱穀


 今日は、大学生のボランティアとNHKの取材のためのカメラマンもやってきました。取材の目的は、高校生が「ごはんCUP」で決勝大会に出場が決まり、その食材の一つであるお米の収穫シーンなどを撮影するためです。途中インタビューもありました。

              千歯こぎで脱穀した籾の回収     

 作業は稲刈りした稲を束ねるワラを作ることから始めました。木槌でワラをたたいてやわらかくして小川の水に軽く浸します。そして、いよいよ稲刈りの開始です。刈って束ねた稲を次々に竹の棒に掛けていきます。昼前に稲刈りをひとまず終了して、脱穀の開始です。千歯こぎと足踏み脱穀機を使います。この二つの脱穀機は籾とワラくずがたくさん出るので網を使って籾とワラくずを選別します。そして選別できなかった細かいワラくずは唐箕を使って風選します。この後、発動機を使った脱穀機も使いました。

                 網を使って籾とワラくずを選別


 昔の発動機を使った脱穀をしている途中、多摩大学のフィールドワークの社会人学生達がやってきました。その学生からいろいろな質問を受けるため10分間程度の休憩をとりました。その後、脱穀作業を続けました。脱穀作業が終わると昼休みです。ボランティア,取材の方々と雑談しながらの楽しい昼休みです。

      稲刈りの最後、収穫した稲ワラで編んだ縄で「鍋敷き」作り


 昼休みが終わると、今度は収穫した籾を精米しました。まず、籾すり機を使って、籾を籾殻と玄米に分離します。ただ一年ぶりに使うもみすり機はあまり調子良くありませんでした。なにしろ昔の脱穀機で脱穀した籾には、取り除けなかったワラくずなどが混じっていますので調子悪くなるのも仕方ありません。続いて精米機で玄米を白米と糠に分離します。この精米機を通すと、やっと普通に食べることができる白米の出来上がりです。
 続いて、籾を収穫して残ったワラを使って縄を編みました。手で編むと時間がかかるため、今日は縄ない機を使っての縄作りです。縄ができるとその縄を取り出して、数メートルごとに切断します。その網を細いしゅろ縄を使って巻くように編んでいきます。こうして鍋敷きの出来上がりです。今日は一日にしては、稲刈り・はさ掛け・脱穀・籾すり・精米・縄編み・鍋敷き作りなど、本当に盛りだくさんの稲刈りメニューでした。
 高校生達,ボランティア,取材の方々、本当にお疲れさまでした。

           稲刈りした高校生達,ボランティア,取材の方々

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田んぼへ足踏み縄ない機搬入

2007年10月12日 | 農機具,工具
 今日は午後から仕事だったので、午前中だけ稲刈りの準備をしました。稲刈り準備も終盤で、今日は一番運搬が大変な縄ない機を田んぼに運び込みました。重さはそれほどでもないのですが、長さがあるため運搬機にうまく乗せることができません。運搬機に斜めに乗せるようにしてなんとか運びました。
 この縄ない機を使って、子供たちが脱穀した稲ワラを縄にする予定です。足踏み式の縄ない機で、今では製造していない貴重な機械です。私が子供の頃、祖母が夜なべしながらこの機械で縄を編んでいたことを思い出します。今から40年前(昭和30年代)当時、縄一巻きをいくらで売っていたのでしょう。

              田んぼ前の坂道、足踏み縄ない機を運び込む
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稲刈り用農機具の搬入

2007年10月11日 | 農機具,工具

 稲刈りに備えて今日は農機具の搬入をしました。まず最初に、干した稲を脱穀する発動機用脱穀機を搬入しました。この脱穀機は鈴木牧場に置いていたもので、運搬機を使って一般道路を通って田んぼまで運びました。一昨年まではリヤカーを使って運んでいましたが、田んぼまでの途中に上り坂があるため運搬が大変でした。去年からはエンジン付きの運搬機を使っています。速度がちょっと遅いのですが、方向を変えるときだけしか力が必要ないので重宝します。

           運搬機を使って発動機用脱穀機を田んぼに運び込む


 脱穀機を運び入れると、その脱穀機を動かす古い発動機を運び入れました。これはディーゼルエンジンのためとても重く、素手では運搬はとても無理です。やはり、運搬機を使って田んぼに運び込みました。この発動機は製造が60年ほど前のとても古い発動機です。でも、とても丈夫です。いまだに現役で動きます。

             古い発動機を運搬機で田んぼに運び込む


 発動機は予備を含めて2台運び込みました。運び込むと発動機と脱穀機を試運転しました。発動機のうち古い方が動きませんでしたが、もう一台は一年ぶりに煙を吐いて動き出しました。そして、脱穀機も快調に回りだしました。動かない発動機はどうも石油の噴射管が詰まっているのか石油が噴射しません。明日噴射管を分解して直そうと思います。
 明日は午後から仕事のため、午前中に足踏み脱穀機や縄ない機などを運び込もうと思います。また、少し農機具を置くスペース確保するため稲刈りもしようと思います。

             田んぼに運び込んだ発動機2台と脱穀機

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田んぼ角地スペース確保の稲刈り

2007年10月09日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白
 仕事に行く前に、稲刈り準備を少ししました。今日は、干した稲を脱穀するための脱穀機などを置くスペース作りと田んぼ周辺の草刈りです。最初、田んぼの角地を稲刈りしてスペースを作りました。このスペースには、脱穀機3台(発動機式,足踏み式,千歯扱ぎ),予備も含めて発動機2台,唐箕,縄ない機などを置く予定です。

                   田んぼの角地を稲刈りしてスペース作り


 田んぼの角地を稲刈りしてスペースを作ると、その周辺を奇麗に草刈りしました。この夏は草刈りをほとんどしなかったため、だいぶ草が生えています。発動機に注ぐ水冷用の水を確保したり、カマを研ぐための水を確保したり、汚れた長靴などを洗ったりするために小川に行くコースも奇麗に草刈りしました。仕事の合間をみて少しずつですが、今年最初の14日の稲刈りに備えて準備を整えます。

              稲刈り準備を進めている田んぼ全景
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稲刈り準備の開始

2007年10月08日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 14日、高校生達が来て最初の稲刈りをします。今日からその稲刈りの準備を始めました。稲刈りするためには、まず田んぼ周辺の草刈りをしなければなりません。この草刈りをしないと、脱穀機などの農機具を田んぼに下ろすことができません。

               農機具を通す田んぼ脇を最初に草刈り


 草を刈るときに誤って稲を刈らないように、田んぼ周辺の2列分の稲を刈りました。この稲を刈った後に網を寄せて、草刈機で一気に草を刈り取ります。刈った跡は幅2mの道ができます。この道を通って脱穀機や発動機、唐箕などの農機具を田んぼに下ろします。

                 農機具を通す道の出来上がり


 農機具を通す道ができると、今度は田んぼ内の畦を草刈りしました。稲刈りの時、この畦を通って刈り取った稲を運び出します。ただ、田んぼ全面に網を張っているため、その網に草刈機が巻き込まれないように最新の注意を払って草刈りしました。

           網に注意しながら田んぼ内の畦を草刈り


 ひととおり草刈りを終わると、脱穀機などを設置する場所の稲を刈り取りました。田んぼ中央に比べて、田んぼ縁の稲はスズメが食害したため穂が軽くなっていました。最近は田んぼが減ってきたため、少なくなった田んぼを目指してスズメが大群で襲来します。年々食害がひどくなっています。
 午後から仕事だったため、全部は刈り取りできませんでした。2,3日中には農機具をセットするスペースを刈り取ろうと思います。まだまだ準備作業が残っていますが、14日までには完了させようと思います。

             刈り取った稲をすぐに竹ざおを架けて干す

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