田んぼの全景、左端の苗代では田植え用の苗を育苗中
のらぼう菜を抜いて作った畝に厩肥を入れる
この畝は4月までのらぼう菜を植えていました。のらぼう菜のトウが立ってさらに花が咲いてきたため、後にニラを植えることにしました。植え替えするためにスコップで抜いたニラは、根が乾かないように水を入れたボールにすぐに浸しました。そして、植え替えする畝に持って行き移植しました。
ニラを束ごとスコップで抜く 水を入れたボールに浸す
ニラは、二列約10cm間隔で移植しました。晴天の日が続くと思われたため、移植後ジョロで水をかけておきました。数日は枯れたように萎えていると思います。しかし、活着すれば一週間ほどで元気になると思います。
二本/株程度でニラを畝に移植完了
でも、なかなかしぶとい芋です。去年枯れてしまってもう一度種芋を買わなければと思っていたところ、去年芽が出たところからまた芽が出ていました。今年はなんとか食べられるほど育てて見たいと思います。支柱もこの芋にあったものを探してみようと思います。
3株のアピオスが越冬して出芽、その一つ
その後2サイクルエンジン搭載の草刈機を使っていました。しかし、去年の秋に始動ロープなどが故障して使えなくなりました。これも部品が手に入りませんでした。
3年ぶりに使用する4サイクルエンジン搭載の草刈機
バイクにも4サイクルエンジンと2サイクルエンジンがあります。2サイクルエンジンは構造が簡単なため価格が安くなります。私が最初に乗ったバイクも50ccの2サイクルエンジンでした。弁機構を持たないため構造がシンプルでよく分解していました。しかし、煙状の排気があるため環境にやさしてエンジンとはいえません。また燃費もよくありません。最近販売されているバイクはほとんど4サイクルエンジンのようです。
エンジンオイルを80cc入れる ガソリンを入れる
エンジンオイルとガソリンを入れてチョークを引いて始動ロープを引っ張ると、いとも簡単にエンジンがかかりました。懐かしい4サイクルエンジン特有の音がしました。紐を回転させる方式で草を刈ってみました。
購入した草刈機で田んぼの畦を除草
背が4cmほどに成長した水苗、苗同士の間隔も良好
箱苗は最初スズメに食害されて心配しましたが、すぐに寒冷紗で覆う対策したため被害は少なかったです。箱苗は苗同士の間隔が狭いため成苗まで育てることが難しいですが、狭い苗場で効率的に育てることができ、田植え時の持ち運びなどが容易です。私は、水苗の予備又は補助として使っています。
元気に成長している箱苗
畑で作っている畑苗は大変な被害を被りました。8割方スズメに食べられてしまいました。思い返してみると、種を蒔いたときに籾のかけらが畝の表面に出ていたのをスズメに発見されたのが原因のようです。数年前に作った畑苗は籾が見えないように丁寧に土の中に籾を蒔きました。種まきをいいかげんにすることの反省になりました。
被害に合わなかった畑苗の箇所
やれやれ。再び寒冷裟を掛けましたが後の祭りです。8割ぐらい食害されたようです。水苗や箱苗はちゃんと生育しているので被害はたいしたことはありませんが、ちょっとがっかりです。まさか地中をほじくり出して食べるとは思いませんでした。
根元をほじくり出されて枯死した稲の苗
5月の連休が過ぎて山々は新緑であふれています。萌黄色の新緑を見ているとすがすがしい気持ちにさせてくれます。毎年の新緑で特に楽しみにしているのは、6年ほど前に秋に奥多摩のある沢で拾った栃の実から芽生えた栃の木です。
まだ2mほどの高さしかなく幹の太さも直径が2cmほどしかありません。しかし、毎年今の時期になるとうちわのようなとても大きな葉を出します。20年後には大木になるだろうなと思いをはせながら、毎年の春に出る大きな葉を楽しみにしています。
うちわのような大きな新葉を出した栃の木
この木は別名マロニエと言い、街路樹などに植えられています。日本原産のマロニエ(栃の木)は白い花を咲かせますが、マロニエ(西洋栃の木)は赤い花を咲かせます。昔この栃の実は栃もちなどの食用にされました。一度自分であく抜きして食べたことがありますが、栗の実に石鹸の苦味を混ぜたように味がしました。とても美味しいとは言えない味ですが、昔は飢饉の時などに代用食として食べられたのではないでしょうか。
新緑の木々をバックに、レンゲのピンクと雑草の黄色が印象的
この田んぼを取り囲むように、山裾を伝う小川が流れています。その小川に沿っていろいろな野草が咲いています。白,黄色,ピンクなど花盛りです。そして耳をすますと周りではカエルが大合唱です。畦際に座って、ひと時の野草と合唱の鑑賞です。
小さな小川に沿って野草が花盛り
ニラは他の野菜に比べて病気や害虫の被害がとても少ないため、放任栽培してもある程度の収穫が見込める野菜です。手間いらずの野菜です。
春になって葉を出し、収穫前のニラ
ニラはそのまま作り続けていると株が混んできます。すると葉が細いニラばかりになります。それを避けるために毎年株分けをします。収穫後の適当な時期に株分けをしたいと思います。
地上部の葉を収穫後のニラ、そろそろ株分け
先日絹さやエンドウが開花していました。今、その絹さやエンドウの収穫時期を迎えました。今日はあいにくの雨でしたが収穫をしました。仕事の同僚を畑に案内して収穫してもらいました。11月下旬に種まきした絹さやエンドウですが、肥料をやったり支柱を立てたりして手をかけただけに収穫をしていると嬉しくなります。
絹さやエンドウを収穫する同僚
雨が降っていたため長い時間収穫できませんでしたが、夕食に使える量は収穫できました。ついでに田んぼの苗場や畑の麦を見学してもらいました。
収穫適期をむかえた絹さやエンドウ
絹さやエンドウの収穫後、ニラ,ネギ,ハーブ,のらぼう菜も収穫してもらいました。収穫後小屋に戻り、暖かいコーヒーを沸かして飲みました。屋根の雨音や田んぼのカエルの合唱を聞きながら談笑しました。
濡れた葉や茎を避けながら収穫
しかし、今年は一工夫してのらぼう菜の間にソラマメを植えてみました。のらぼう菜にもアブラムシが発生するのですが、それほど被害はありません。面白いのは、のらぼう菜に発生するアブラムシを食べて早くから益虫のてんとう虫が発生します。このてんとう虫がソラマメに発生するアブラムシも食べてくれるようです。
今年はアブラムシの被害が少ないソラマメ
のらぼう菜の近くにある乾いた木材や石の表面に、多くのてんとう虫のさなぎがあります。たくさんのてんとう虫が育ったようです。農薬をたくさん使って害虫を殺すよりも、ひと手間かけて益虫を呼び込む工夫をすることが自然にやさしい農業のこつかも知れません。
乾いた木片の表面にいるてんとう虫の幼虫やさなぎ
12月に植え付けしたのらぼう菜は最後の収穫時期です。とうがたくさん立ってきたため、だんだん茎や葉が硬くなったきました。葉はまだまだ食べることができますが、とうの部分は今日が最後の収穫でしょうか。暖かい日差しをあびながらはさみを持ってのらぼう菜の間を飛び回るように収穫しました。
とうが伸びたのらぼう菜、そろそろ収穫終期
3月から4月にかけては主に葉柄を食べましたが、4月後半からはとうの部分を収穫してたぺます。小松菜やほうれん草と違って一年に一度しか収穫しないため今が旬の時期でしょうか。小松菜のように種を一年中蒔いて収穫できなくもないでしょうが、私は秋に種を蒔いて翌春に収穫する一年サイクルです。
今回収穫したのらぼう菜のとう
収穫後、時間をおかないで加工します。お店で売っている菜の花のように柔らかくはないためすばやく加工します。収穫直後は茎を折ると簡単にポキリと折れて折れ口から水がしたたり落ちます。しかし、時間をおくと茎が硬くなってしまいます。
最初茎の根元を中心に熱湯にさらします。そして、茎が柔らかくなったら花や葉柄を熱湯に沈めるようにしてゆでます。そして、自分の好みの硬さになるまでにゆでます。
最初、茎の根元をゆでる 続いて花や葉柄をゆでる
小松菜やほうれん草はさっとゆでるだけですが、のらぼう菜は販売に向いていない野菜のためでしょうか、柔らかくなるのにやや時間がかかるようです。
熱湯から上げる 冷水で冷ます
冷水で冷ましたのらぼう菜を絞るようにして水をきります。ゆでる前と違ってすっかり柔らかくなっています。このままほうれん草のようにかつお節をふりかけその上に醤油をかけて食べることもできます。
手で絞るようにして水をきる
水をきったのらぼう菜はそのまま食べてもかまいませんが、私は冷凍庫で保存することが多いです。一回で食べきる量ごとに分けて保存します。
一回の食べきり量に分ける サランラップで包む
ゆでた後に水を切ったのらぼう菜を包丁で切ってタッパに入れて保存しておくと、食べたい時に解凍すればすぐに使えます。ただタッパをたくさん持っていないので、サランラップで小分けして冷凍しています。
冷凍庫で保存、以前冷凍保存した上に重ねる
これから田植えする6月に向けてどんどん成長します。そして、その成長に合わせて苗場の水深を深くしていきます。根がちゃんと泥に着生したことも確認してまずは一安心です。
きれいな薄緑色に染まった稲の芽
晩秋に植え付けした玉ねぎが旺盛な成長しています。茎が細くてうまく育つか心配しましたが、ちゃんと世話をしたためかぐんと太くなりました。いつもは黒マルチをしていますが、今年はマルチをしないで路地で栽培しています。
か細い苗だった玉ねぎが旺盛な成長
黒マルチをすると土の表面が温められて成長が早まります。しかし、マルチは穴を開けたり、廃棄にとても手間がかかります。プロの農家ではないため成長が多少遅れてもかまいません。マルチのような人工素材を使わないで育てる玉ねぎは自然にやさしい農業かも知れません。
ずいぶんと太くなった茎、今は玉ねぎらしく根が膨らむ時期
今の時期は根がどんどん膨らむ時期です。根の周りの土を押しのけて膨らむため、周りの土がひび割れます。葉が黄色くなって倒れ始めると収穫時期です。収穫がとても楽しみです。枯れた葉を結ぶようにして軒下にぶら下げて貯蔵します。
根が膨らむにつれて周りの土がひび割れ