東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

育苗箱による稲育苗の試み

2006年04月30日 | 田舎暮らし
 快晴の中を育苗箱による稲の育苗を開始しました。去年までは、畑苗か水苗によって稲を育苗していますが、今年から新たに育苗箱による育苗を開始しました。 育苗箱の利点は、田植え前日の苗取り作業が必要なくなることです。雨にぬれながら、中腰で足を水につけながら、数千本の苗を一本一本選り分けながらの人手による苗取り作業はとても辛いものです。

 省力化のための育苗箱の導入は、これまでの米作り活動としては邪道かも知れませんが、田んぼ作業者が少ない現状では一つの解決方法です。 まず、育苗箱に培養土を平らに乗せていきます。そして、芽出しした籾を均等に蒔きます。その上に籾が隠れる程度に再び培養土を振りかけます。次に育苗箱を静かに苗場に浸します。

 なお、この育苗箱で育った苗は、そのまま機械による田植えに使えます。田植え機の導入は気がすすみませんが、手植えのみでは田んぼの維持に人手や時間がかかり過ぎますし作業も辛いものです。このため将来の課題です。
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麦の穂が出始め

2006年04月28日 | 田舎暮らし
 今、畑では麦が穂を出し始めています。あまり肥料の多くない麦畑のため背は高くないですが、二条大麦、小麦などの麦がちらほらと穂を出しています。あと一ヶ月もすれば麦を収穫できると思います。去年はせっかく収穫した麦をコクゾウムシに食べられてしまったので、今年こそは麦を脱穀して収穫して、最終的に小麦粉にしたいと思っています。そして、その小麦粉でパンを焼いてみたいと思っています。
 30日午前10時から、赤米の籾振りと育苗箱への籾の種まきをしたいと思います。また午後からはため池の整備を続けたいと思っています。
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残ジャガイモ植え付けと薬科大学生

2006年04月26日 | 田舎暮らし
 田んぼが気になったので苗場を中心に見回りました。苗場に蒔いた種はほんの小さく芽が出ていました。また、水鳥やタヌキも入っていませんでしたので安心しました。一週間後には水を落としても活着させても大丈夫のようです。

 去年収穫したジャガイモのうち小さくて食べなかったものがだいぶ残ってしかも芽が出ていました。このため麦の間にその芽が出たジャガイモを植えました。肥料分が少ないのですがいくらかでも食べられる大きさのジャガイモに育ってくれればと思います。
 ジャガイモを植えた後、ため池の田んぼに行ってみました。すると薬科大学環境グループアシアトの二年生がクワで田んぼを耕していました。ちょいと彼らに声をかけて一昨年の学園祭や田んぼの話などをしました。今年は新一年生が6人入部したとのことでした。また去年のように彼らに田植え前の代かきに耕運機を貸す約束をしました。学生といろいろ交流するのも楽しいものです。

 家に帰ると、去年採取した赤米の種籾のノギを取り除きました。また、農機具店から安く買った中古の育苗箱八個を田んぼそばの小屋に収めました。近いうちにその育苗箱に籾を蒔こうと思います。
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早朝の種まき、苗場の封印

2006年04月23日 | 田舎暮らし
 今日は早起きをして苗場に行きました。そして、芽出しした種籾を蒔きました。この付近は谷すじなので昼間は風が吹くことが多い場所ですが、春先の早朝はとても風が静かです。しかしながら、春先とはいえ引き入れた水はまだまだ冷たいです。まだ肌寒い中を左手に籾を入れたたボールを持ち、右手でその籾をすくい手の内に軽く握ります。そして、右手を小刻みに震わせながら均一に籾を落としました。

 水面に落ちた籾は小さなさだ波を立てながら静かに沈下していきます。今日蒔いた籾はコシヒカリ,キヌヒカリ,そして満月もちです。あと二週間もすれば尖った剣山のように芽が出ることでしょう。

 籾を蒔き終わると、水鳥やタヌキなどが入らないように網の周りをしっかりと泥で封印しました。小川から水が入るところだけはわずかに隙間を空けました。この水田は農薬をいっさい使っていないので、どじょう、かに、タニシ、ザリガニ、カエルなどの小動物がたくさん生息しています。このためその小動物を狙っていろいろな水鳥やタヌキなどがこの苗場に集まります。困ったことですが消極的防衛策として網を張らざるを得ません。
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種まき延期、タヌキの足跡

2006年04月22日 | 田舎暮らし
 苗場を整備して種振り(種まき)をしようと思いましたが、水が濁っているためできませんでした。濁っていると沈下した種の様子が見えないため、種の密度を目視することができません。このため日曜日の朝まで延期することにしました。なお、芽出しした種を生かすために緊急に冷蔵庫に入れました。このようにすると種の出芽が抑えられます。

 ところで、苗場にタヌキが現れました。夜だと思いますが、畦にくっきりとした足跡がありました。犬の足跡とは明らかに違うので分かります。まだまだ野生の動物が生息しているのですね。
足跡の写真を紹介します。

 今年も、恵泉女学院大学から米作り体験の依頼がありました。今年も米作りをしていただこうと思います。以下が依頼のメールです。
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高橋さま
 いつも大変お世話になっております。今年も、また学生とともに田んぼへお邪魔できればと希望しております。
 今年のゼミは、月曜日の午前中になりました。まだ、1ヶ月以上先のことだとは思いますが、そろそろ、少しずつ日程などについて話を詰めていければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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へとへと、雨中の苗場整備

2006年04月20日 | 田舎暮らし
 午前中、雨しかも大風が吹いて作業は困難を極めました。最初は、友人に頼んでいた代かき中に故障して放置された耕耘機を運び上げました。そしてね運び上げた耕運機の故障を直して軽く苗場を代かきした後、苗場を囲む畦に平クワで畦塗りをしました。

 次に、トンボで苗場の泥が偏らないように均しました。この作業と並行して畦に沿って網を張る棒を何本か立てました。 そして棒と棒を結ぶように紐を張りました。紐を張るのは網がずり落ちないようにするためです。トンボ,棒立て,紐張りの作業が終わると、去年使った網を小屋から運び出してほぐした後、棒にかけるようにしながら苗場全体を覆うように網をかけていきました。この頃になると風が強くなったため、網が吹き飛ばされるように風になびくため作業はいっそう大変になりました。

 網を張り終わると水鳥が苗場内に入らないように周りを完全にふさぎました。この頃になると足、腰、腕が泥だらけになってしかも疲れが溜まってふらふらになりそうでした。一度転んでしまいまた。

 最後に籾をふるために歩く動線を示す藁立てをしました。巻尺で示された動線4本に沿って立てていきました。細い動線に藁を立てているのはこれまた大変です。特に風が強いので体が振られながら、大事な苗場を守るように千鳥足で歩くのは大変です。冷たい田んぼの泥水に何時間も足をつけているのもこたえます。明日早朝、いよいよ籾ふり(種まき)です。
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田んぼ整地と苗場作り

2006年04月19日 | 田舎暮らし
 ため池横田んぼの整地をしました。去年田んぼにだいぶ高低差があったので慣らし、また小川側から水が漏れていたので畦を直しました。まず、トラクタのショベルで田んぼの高いところをすくい、すくった泥を畦側に盛りました。ショベルの使い方が不慣れのため、時々負荷がかかってエンジンが止まりましたがなんとか作業しました。ついでに田んぼをロータリーで耕しておきました。
 さすが機械は能率がいいですね。去年までは人海戦術で整地していました。人数が少ないときはスコップですくって一輪車で運んでいては日が暮れます。

 田んぼの整地と畦の修理が終わるとトラクタを戻して昼食にしました。芽生えの山を見ながら食べていると心がすっきり癒されます。昼食のあと耕運機に取り付けたしろかきローターで苗場をしろかきしました。昨日ちょろちょろ流れ落ちていた水がほどよく溜まっていたので作業がはかどりました。

 ところで、農協に注文してあった種籾を受け取り21日の籾ふり(種まき)に間に合わるよう芽出しを開始しました。注文したお米は、コシヒカリ、絹ヒカリ、満月もちです。なお、自己採種した赤米も籾ふりします。
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田んぼ苗場と雑穀種まき

2006年04月18日 | 田舎暮らし
 6月の田植えのためには4月下旬から苗場で稲の苗を育てなければなりません。今日は田んぼの端に苗場を作りました。最初は水が漏れないように苗場を取り囲むように畦を築きました。スコップとクワで土を盛って畦を作ります。作っていると土の中から何匹か子供のどじょうが出てきました。きっと冬眠していたのでしょう。しばらく続けて畦を盛っていると、今度は青ガエルが出てきました。

 次に、苗場の周りに生えた雑草を草刈機で刈り取り、中を耕運機で荒く耕しました。もともと湿っているところなのでロータリーがはまって大変でした。苗場の形を整えた後は水を入れるだけです。水を入れるといっても、山から湧き出るわずかな清水を溜めます。ちょろちょろと流れ落ちる清水が溜まるには明日の朝までかかります。

 昼休みをとった後、今度は畑に行きました。6月頃に移植する予定のヒエとシコクビエの種を畑に蒔きました。種をまきながら手を休めて畑を眺めると、麦が勢いよく育ち、菜の花が黄色く咲き、エンドウ豆の花が綺麗に咲いていました。ほんとうに春の到来です。
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トラクタPTOにジョイント直結

2006年04月15日 | 田舎暮らし
 今日はトラクタにロータリーを取り付けました。取り付けたのはいいのですが、PTOの回転をロータリーに伝えるユニバーサルジョイントが長すぎてくて接続できず困りました。このため長いユニバーサルジョイントを切断して使うことにしました。切断機で短く切断するのですが、大きな音とともに火花が散るのでちょっと緊張しました。

 短くしたユニバーサルジョイントをPTOに直結した後、エンジンをかけるとPTOの回転がちゃんと伝わってロータリーが回転しました。これでやっと耕運に使えます。このトラクタは田んぼの作業などに使います。今年はため池の田んぼに最初使う予定です。
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トラクタ三点支持装置の装着

2006年04月06日 | 田舎暮らし
 トラクタの後ろに付けてある草刈り用のモアをはずしました。そして、土を耕運するためのロータリーを付ける三点支持装置を取付けました。今日はそこまでで作業は終わりました。
 次回はロータリーを付ければすぐにでも耕運できます。ただし、土地の工程差を吸収して耕運の深さの平均化を調整する鉄車輪が無いため、耕耘に工夫が必要になりそうです。しかしながら、このトラクタを使うことによって、去年のように汗だくになり顔が青くなりながらの耕運作業が改善されればといいなと思っています。

 今は一年で一番桜が満開の時期です。桜が植えてある公園はピンク1色です。風が吹けばひらひらと無数の桜の花びらが舞い散ります。ところで、別所小学校から今年も米作り体験の依頼が着ました。今年の五年生の児童数は90名の3クラスだそうです。去年の120名4クラスよりは指導が楽になりそうです。今年もまた、地域の多くの子供達と米作りができると思うととても嬉しいです。
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ため池横田んぼの耕運

2006年04月03日 | 田舎暮らし
 ため池横の田んぼをすべて耕運しました。水場に近い、特にぬかるんでいるところは、耕運機が泥沼にはまらないように気をつけて耕耘しました。でも長靴が泥に足を取られて困りました。いつもこの田んぼの水管理ができればいいなと思っていますが、雨水を使う天気任せの自然そのままの田んぼでちょっと無理のようです。でもそれがまたいいところですが。
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田んぼの準備

2006年04月01日 | 田舎暮らし
 ため池そばの田んぼを耕運機で耕しました。6月の田植えに備えてそろそろ耕耘をしなければなりません。去年の稲刈り時に残したワラくずが耕運機のロータリーに巻きつくため、時々耕運機を止めてそのワラくずを取りながら耕耘しました。しかしながら、田んぼ近くのモモの花を見ながらのんびり耕運するのはとても気分が良いものです。

 一方、畑そばの斜面ではお花畑のように雑草のピンク色の花がいっせいに咲き乱れています。昼食を食べながらその花に囲まれて昼寝したくなりました。
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