東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

手作り田車

2000年06月30日 | 田舎暮らし
 今、田の草取り用の田車を手作りしています。本当は購入したかったのですが、5年前に販売していた大阪の業者に打診したところ、製造販売を中止していることが分かったので、手作りしようと思いたちました。
 除草剤が普及した今、除草のために昔から使われてきた田車はもう必要ないのでしょうね。さびしい限りです。

            厚目のアルミ材を加工して回転刃を製作中


 溶接などの技術がないので、木材や加工が容易なアルミなどを使いました。家庭用工具で精度良く加工するにはなかなか大変でした。なんとか出来上がりました。

           完成した田んぼの草取りに使うための田車
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苗取りと代かき

2000年06月27日 | 田舎暮らし
 今年最後の代かきと苗取りをしました。雨が降る中でしたので、カッパもでろでろ、ひざ下もどろどろで大変でしたが、なんとか終わりました。

           雨の中をカッパを着て耕耘機で代かき


 苗取りの時、面白い光景に出会いました。苗取りをするとだんだん苗が少なくなります。すると、小さなイナゴの子供達が残った苗に何百匹と集まってきたことです。数珠のように並んだイナゴは壮観でした。最後に残った苗が取られると、イナゴ達は群れて水面に落ちていきました。

               小雨の降りしきる中、苗を取って束ねる作業
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大勢が田植えに参加

2000年06月19日 | 田舎暮らし
 いろんな人が田植えに参加しました。野鳥の会,自然食関係の方,日野のグループの方など、大人や子供、年配の方や若い人、経験者や初めて方・・・・名前を知らない人ばかりで、私も右往左往しました。
 私は、先週田植えをした田んぼの草取りをしたり、田んぼに滑り落ちかけたワゴンをみんなといっしょに押したり、耕運機を一番上流の田んぼに運んで代かきをしたり、日野市のグループにご一緒させてもらい田植えもしました。

               日野市のグループの方々の田植え


 忙しい中、偶然にたくさんの「ほとけどじょう」の生息を確認できました。そして、そのどじょうを探している時、思いがけずシュレーゲルアオガエルの卵塊を発見しました。卵は真っ白な卵塊に包まれており、おたまじゃくしになる前の状態で小さな尾らしきものも確認できました。普通のカエルは卵がだんだんと黒くなるのに、シュレーゲルアオガエルは塊に包まれているためか、しばらくは白いままのようです。初めて知りました。
 6月は、一年で最も忙しい季節です。麦の借り入れと田植えが重なってほんとに大変です。先日の長雨で二条大麦が穂発芽してしまい、ダメになってしまいました。ああ、がっかり !
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田植え後の捕植

2000年06月15日 | 田舎暮らし
 日曜日に子供達に田植えを体験させたのですが、ちゃんと根付いているか心配で、今日の午後会社を休みました。案の定、浮いたり折れたりしている苗がいくつかありました。
 子供によって上手下手があるようです。ある子供の列だけは、浮いている苗が多かったりします。途中で一本植えにしたので、特に顕著です。田植えを教えることで一番難しいのは、「根をおさえた指ごと、2,3cm泥中に差し込む」と言う動作です。どうしても、「茎を持ってそれを泥の上から刺す」になってしまいます。花瓶に花を刺すような動作です。

       近くの田んぼでは、普段織物をしている方々が田植えの手伝い


 ところで、苗の捕植をしていて「貝エビ」を見つけました。色は茶色で、カブトエビの仲間のようです。大きさが7mmぐらいの貝のような生き物で、水中をよろよろと移動していました。ミジンコ類はどの水中にも、無数うようよと泳いでいました。浮き草類も、ウキクサ(一番多い)、アオウキクサ、オオアカウキクサ、そしてイチョウウキゴケが増えはじめていました。来週あたり、もう少し観察してみようと思います。
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ボーイスカウトの田植え

2000年06月11日 | 子供の育成関連
 11:30から、ボーイスカウトで田植えをしました。参加した子供達は、近隣に住む小学生3年生から5年生です。前日から雨中の一泊キャンプで、二日目の今日も雨の中で田植え体験をしました。田植えに邪魔なカッパを脱いだので頭や肩は雨で濡れ、膝下は田んぼの泥で濡れ、転んだ子はお尻も濡れて・・・・でも、みんな楽しく体験できたようです。最初、近所の古老に植え方を教えてもらいました。

                           古老から苗の持ち方や植え方を教えてもらう


 子供達は全員田植え初体験でしたので、最初は植え方が分らず、苗が浮いたり折れたりしました。でも、30分もすると上手になりました。ちゃんと田植えができるかどうか心配でしたが、私が思った以上に興味を持って田植えをしてくれました。秋には同じ場所で、昔の方法で稲刈り・脱穀・精米体験をする予定です。

          みんな一列に並んで田植え本番、上手くできたでしょうか
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里山の小動物たち

2000年06月05日 | 生き物
 東京サンショウウオを初めてみました。私はこれまで、井伏鱒二の小説「山椒魚」に出てくる、大きくて、鈍いイメージを持っていました。小説では確か、大きくなりすぎて穴から出られなくなった哀れな山椒魚を描いていました。そしたら、実物は小さくて意外とすばしこいのでおどろきました。
 ところで、ホトケドジョウがこの付近にはたくさんいるようです。しかしながら、ホトケド ジョウが危急種だとは知らなかったです。2,3年前のことですが、別の河川でせすが浅川のアシが繁っていてどんよりした水溜りにもたくさんいました。別名「お婆どじょう」と言って、ひょうきんな顔をしています。減ってはきましたが、浅川にはまだいろんな生き物がいるようです。つい2,3年前に、なまず、ホトケド ジョウ、もくずガ二、カメ、えびなどを見たことがあります(もちろん人の気のないところですが)。最近は川に行かないので分りませんが。
 話は変わりますが、苗場の一部で、イネミズゾウムシが大発生しています。苗がかすれたようになっているので、変だなと思ってよく見たら葉をはぐように食べていました。水中でもイネミズゾウムシは足をひこひこさせながら、たくさん泳いでいました。こくぞうむしに形や大きさがよく似ていますが、色が茶色で泳ぐのが得意です。大被害にならなければいいのですが。無農薬で米を作るのは大変な事だと思います。

               指の上にのせてみた、とても小さなイネミズゾウムシ
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里山の生き物の保護

2000年06月03日 | 生き物
 今日は夏キャンプの下見をする予定だったのですが、午前中に用事ができて行けませんでした。そのおかげで?、東京山椒魚(トウキョウサンショウウオ)を見る機会に恵まれました。魚のようにすばしこくて、最初は手にすくい上げるのに苦労しました。
 えらはまだ大きく赤かったですが、前足と後足が生えていましたので、もう少しすれば陸に上がると思います。ウーパールーパーを小型にしたような生き物です。たまたまデジカメを持っていたので写真をとることができました。前足はえらでよく見えませんが、後足が見えます。

          思ったよりもすばしこいトウキョウサンショウウオ


 どういうわけだか、今年はいろいろな生き物に接する機会に恵まれていますが、それぞれ必死に生きているように思えます。残り少ない自然、大切にしたいです。
 ところで先先週のことですが、愛宕神社近くの畑道を散策していたら、大きなヤマカガシ(60cmぐらい)にも出会いました。今後、里山に生きる小動物の保護活動をより考えたいと思います。例えば、その一つとして生息場所を公に掲載しないなど。

              畑を散策中に見つけヤマカガシ


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