昨日電話で東京薬価大学の学生から「籾摺り機が動かなくて困っている」との連絡がありました。このため、30日早朝仕事に行く前に籾摺り機を修理しました。故障している箇所は、脱穀したあとに大量発生する籾殻を吹き飛ばすファンです。蓋をはずして詰まっているゴミを綺麗に取り除くと元のように動くようになりました。一安心です。
仕事が終わった午後5時頃に、修理した籾摺り機を見に行くと学生達が籾摺りをしていました。うまく動作していたので安心しました。
薄暗い中、お米を籾摺りしている東京薬科大学生達
28日午前の別所小学校の稲刈り・脱穀体験が済むと、午後からは東京薬科大生による稲の脱穀作業などの支援をしました。
最初にした作業は、26日に脱穀した籾が湿っていたため、その籾をビニールシートに広げて天日に当てて干す作業です。むしろやござで干すのが一番いいのですが、ビニールシート(透湿性がないので本当は良くない)しかないのでこれで代用しました。
ビニールシートに籾を広げて天日で乾燥
脱穀した稲は26日に田んぼから脱穀機のそばに運んだものです。26日以降雨が降らなかったため、比較的よく乾燥していました。発動機の重いエンジン音が山に響く中、もくもくと脱穀作業をしました。
籾を干しつつ、最初は一人でもくもくと脱穀作業
脱穀機を動かした発動機は昭和30年代の製造のものです。戦前の発動機(ディーゼルエンジン)はエンジンオイルの循環が悪いため、今回は動かすのは止めました。循環が悪いのはエンジンオイルの量が少ないためです。田んぼからの帰り際、お店に行ってエンジンオイルを買いました。次回脱穀時に発動機に入れるつもりです。
脱穀機とそれを動かす発動機 脱穀機からワラのゴミを排出
脱穀作業を続けていると、ASIATOのメンバーがやって来ました。人数が増えると一気に作業が進行します。青空の下、発動機のポンポン言う音を聞いたり、遠くの山の始まったばかりの紅葉を見ていると、晩秋の季節を強く感じます。
遅れて参加したメンバーと脱穀作業
脱穀した籾を学園祭(1~3日)で使う日が刻々と迫っています。学園祭で使う量のお米は確保しなければなりません。夕方近く、脱穀した籾を3年生とその保護者で籾摺りをしました。
3年生とその保護者による今年初めての籾摺り作業
28日朝、別所小学校の5年生達が田んぼに稲刈りにやって来ました。6月に自分達が田植えした稲を今度は稲刈りしました。ほとんどの子供達は稲刈りが初体験です。しかも、お手伝いをお願いしたお母さん方も稲刈りは始めてのこと。
田植えの時と同じように、子供達が稲刈りする前にお母さん方に稲刈りの方法を覚えてもらいました。私一人ではとても教えきれないため、お母さん方にも子供達に教えてもらいたかったからです。
さあ稲刈りの開始、おぼつかない手でカマを使って稲を刈り取る
田植えと違って稲刈りでは刃物であるカマを使います。絶対に事故があっては困ります。このため、最初にカマの使い方や人への渡し方、置き方を何度も教えました。そして、刈る時の姿勢や稲の刈り方も教えました。
初めてカマを使う子供達 しっかり腰を落として稲刈り
私が子供の頃、10歳(小学4年生)になるとほとんどの農作業を大人に混じってこなしました。田植え,稲刈り,カマ研ぎ,風呂たき,木材の切り出しなどです。農業機械もまだ少なく、牛を使って農作業する姿も珍しくありませんでした。
二人並んで仲良く稲刈り 一人が稲を持ち、もう一人が刈る
稲を刈り取ると、今度は刈り取った稲を束にしてワラで縛ります。このワラで縛ることが小学生にはやや難しいようです。稲が乾燥しても解けないように、きつく縛らなくてはなりません。
子供達同士で教えあいながら稲を縛る
稲は乾燥すると縮んで束に隙間ができてしまいます。きつく縛っていないと、その隙間から稲がするすると抜けるように脱落してしまいます。そして、稲束がバラバラになってしまいます。
稲を縛っている子供達、うまく縛ることができたかな
稲をいり取るカマは各組に4個しかありません。このため、稲刈りは常時4人しかできないことになります。稲を刈り取った子供自身が、その刈り取った稲を束ねて縛るととても時間がかかります。このため途中から稲刈りする子供と、稲を縛る子供のグループに分かれました。一種の分業です。これで稲刈りの進行がやや早くなりました。
刈り取った稲を並べる 縛った稲束を積み重ねる
刈り取った稲をワラで縛ると、その稲束を竹ざおに架けて干します。稲束をX字型にして穂が下になるように竹ざおに架けます。このときにちゃんと稲をワラで強く縛っていないと、稲がバラバラと抜けたり外れたりします。
縛った稲束を竹ざおに架けて干す
稲を干して乾燥させる事は、稲を収穫するために欠かせないとても大切な工程です。ちゃんと乾燥されていないと、脱穀がきれいにできなかったり、精米時に熱を持って固まってしまい精米機が故障することがあります。
今では乾燥機があるため乾燥に時間をかけることが少なくなりました。しかし、竹ざおに稲を架けて天日で干す風景は、日本人には昔からなじみ深い光景です。いつまでも日本に残したい情景です。
お母さん方に稲束をチェックしてもらって竹ざおに架ける
1組は刈り取って束ねた稲束を一箇所に積みました。ある程度集まると、今度はみんなで竹ざおまで運んで架けて干しました。稲を刈り取る人,稲を束ねる人が分かれて作業しました。そして、みんなで協力して竹ざおまで運びました。
稲束がだいぶ高く積まれました、そろそろ竹ざおに運ぶ時
各組は稲刈りと脱穀の二つのグループに分かれました。一つは、稲を刈り取って束ねて干す係り。もう一つは、干された稲束を脱穀する係りです。脱穀する係りはブルーシートに置かれた二種類の脱穀機を動かして脱穀を体験しました。
なお、今回脱穀した稲は先日ボーイスカウトが稲刈りして干したものを使いました。今日稲刈りして干した稲は、後日別のグループが引き継いで脱穀します。
ブルーシートの周りでは二種類の脱穀を体験
脱穀では二種類の脱穀作業を体験しましたが、一つ目は江戸時代に発明された千歯こぎを使った脱穀です。櫛のように等間隔に並んだ数十の鉄杭の間に、稲穂をひっかけて籾だけを取る方法です。
千歯こぎの歯に稲穂をひっかけるように通して籾を落とす
鉄櫛の隙間は、稲ワラは通しますが籾は通ることができない間隔になっています。一度に稲を通すととても力が要るため、少しずつ稲を通して籾だけを落とします。稲を通す人、千歯こぎを押さえる人が協力して作業しなければうまく脱穀できません。
少しずつ稲を千歯こぎに通して脱穀します
最初はお母さんに手伝ってもらいましたが、要領が子供達に分かると途中から子供達にバトンタッチしました。千歯こぎは微妙に力加減が必要です。この微妙な力かげんを子供達は楽しんでいたようです。
声をかけ協力しながら脱穀 「気合だあ!」の声で脱穀(笑)
この千歯こぎは日本独特の脱穀機でしょうか。外国ではあまり例を見たことがありません。東南アジアでは、稲刈りではなく穂刈りが多いからなのでしょうか。古い時代の日本も稲を刈るのではなく穂を刈っていました。鉄製のカマができてから稲刈りに変わったようです。稲を刈り取ることができるようになってから、稲ワラを草履,籠,縄などに利用するようになったのではないかと思います。
楽しそうに千歯こぎを使って脱穀
大きなブルーシートを広げて、千歯こぎと足踏み式の脱穀機を置きました。脱穀する人はブルーシートを囲むように並び、脱穀機を押さえたり脱穀する籾を集めることはブルーシートの中に靴を脱いで入りました。
脱穀体験する人はブルーシートの周りに順番に並ぶ
もう一つの脱穀機は足踏み式の脱穀機です。この脱穀機はつい50年ほど前までに使われていました。私も子供の頃に見たことがあります。「ガーコン、ガーコン」と音をたてながら脱穀している光景は今でも思い出します。
お母さんも初体験の足踏み脱穀機を体験
この足踏み式脱穀機は、ペダルを足で往復するように強く踏み込んで脱穀ドラムを回転させて使います。最初、この往復の要領を覚えるのが大変のようでした。脱穀する稲をドラムに当てると回転が落ちるため、回転が落ちないようにさらに強く足で踏む込む必要があります。この足踏み作業と脱穀作業を同時にしなければならないのが、子供達には大変のようでした。
足踏みしながら同時に回転ドラムに稲を当てて脱穀
稲を取られないように強く握る 回転が落ちないように足踏み
千歯こぎも足踏み脱穀機も一度に一人しか体験できません。このため、稲を手に持って並ばなければなりません。待つ間、みんな脱穀機の方を興味津々で見ていました。生まれて初めて見る不思議な機械はとても興味を引くのでしょう。
脱穀機を見つめながら並んで順番を待つ
脱穀されて稲から取れた籾はブルーシートの中に飛び散ります。すると、待機していた子供達がその籾を手ですくい取ってふるいの中に入れました。ふるいを持った子供がそのふるいをゆすって籾だけを選別しました。そして、選別された籾を米袋に入れました。これでお米の収穫ができました。
脱穀して飛び散った籾を、手で集めてふるいに入れる
去年は稲刈りや脱穀の他に縄ない機械も体験してもらいました。動力脱穀機も用意しました。しかし、今年は天候不順などで機械を用意できませんでした。しかし、去年のものより新調した足踏み脱穀機は今の農業機械であるコンバインにも内臓されている基本的な機械です。それを体験できたことは良かったと思っています。
5年1組の生徒、少し疲れて学校に帰って、給食は美味しかったかな
5年2組の生徒、いつも食べているお米、少しは見方が変わったかな
26日の午前中は恵泉女学園大学生の稲刈りをしましたが、同日午後は東京薬科大学生の脱穀支援をしました。例年脱穀作業する人が病気のためできず、私に支援を依頼されたものです。
午後すぐに脱穀作業できるように、あらかじめ畑に脱穀機やその脱穀機を動かす発動機を設置しておきました。学生達が田んぼから稲を運んでくると、すぐに脱穀作業の開始です。最初発動機を動かして、次に平ベルトを使って脱穀機を動かしました。その後すぐに学生達が脱穀を始めました。私はもっぱら見守りです。
脱穀作業を始めた東京薬科大学生
来た学生達は3年生から1年生のようでした。3年生は過去脱穀作業を経験したことがありますが、1年生は初めてのようでした。脱穀の方法を私が教えたり、3年生が教えました。
1年生は恐る恐るも、とても丁寧に脱穀体験
今回、すべての稲を脱穀できませんでした。前日までの雨で十分乾燥されている稲が少なく一部の稲だけの脱穀でした。脱穀本番前の試運転のようでした。そして、1年生の脱穀初体験と言ったところでしょうか。
脱穀機に稲穂を差し込む ちゃんと脱穀されたか目視チェック
脱穀機を動かす発動機を2台用意しました。両方共とても古い機械のため、どちらかが故障しても良いように互いに予備用です。今日は昭和20年前後製造の発動機を最初に動かそうとしましたが動きませんでした。このため、比較的調子の良いもう1台の方を動かして脱穀をしました。
右が今回動かなかった発動機(ディーゼルエンジン)
このところの雨で、稲が十分乾燥できなかったようです。学生達は乾燥した稲だけを選んで脱穀しましたが、それでも中に湿った稲が混じっていたようです。湿った稲を選別して、田んぼに戻していました。
湿った稲を誤って脱穀しないように、選別している3年生
私の目から見ると丁寧すぎるほどノロノロした脱穀作業でしたが、乾燥した稲だけを選んで脱穀したため比較的早く脱穀作業が終わりました。去年は脱穀した籾が脱穀機の下に溜まるタイプの脱穀機を使ったとのこと。その脱穀機を使ったら、早くは作業が終わらなかったのではないかと思いました。
積み上げられた、脱穀が終わった稲
例年は牧場内(ひさしがかかる場所)で脱穀をしたため、雨を気にする必要がありませんでした。今年は野外で晴れた日だけの脱穀のため、例年よりも脱穀が遅れたようです。11月1~3日開催の学園祭に間に合わせなければならないので、とても気がせきます。
脱穀作業も終盤、あと5束程度を脱穀するだけ
最初の作業は刈り取った稲を束ねる稲ワラ作りです。あらかじめ脱穀して穂が無くなった稲を木槌でたたいて柔らかくします。そして、柔らかくした稲を地面にたたきつけて稲茎の芯であるみごを取ります。
木槌で稲をトントンたたいて柔らかくし、稲茎の芯を取る
刈り取った稲を束ねる稲ワラの準備ができると、いよいよ稲刈りの開始です。開始する前に私の方からカマの使い方や、刈り取った稲の束ね方の講習をしました。また、束ねた稲の干し方も説明しました。
稲刈りの開始 しゃがんで稲の根元を刈る
今日刈り取った稲は、6月に学生が田植えした稲です。田植えの時に一株一本植えで植えました。6月から10月までの間に、どんどん株が増えて10本/株以上になっていました。お米の育つ力はたいしたものです。正確に数えたわけではありませんが、一粒の米が1000粒程度には増えている勘定になると思います。
稲を刈り取るとレンゲの芽が生えそろった地面が表出
稲を刈り取ると田んぼの地面にはうっすらと緑に覆われていました。これは、先月レンゲの種を蒔きましたが、そのレンゲが芽がうっすらと緑に見えたためです。なお、カマの数が少ないため、稲を刈り取る人と刈り取った稲を束ねて結ぶ人に分けて作業しました。
刈り取った稲を竹筒に植えに並べ、ワラで結んで結束
稲を刈り取る作業と刈り取った稲を束ねる作業を時々交代しました。全員がその作業を時々交代しながら、ひととおり全部の作業を体験します。刈り取りよりも、稲を結んで束ねる方が難しい作業です。ちゃんと束ねないと、稲が乾燥して縮んだときにバラバラと稲が外れてしまいます。
刈り取った稲を適度な太さに収集 収集した稲束をワラで結束
束ねた稲を乾燥させるために竹ざおに架けて干します。束ねた稲をX字型に両手で割って、稲穂が下になるように竹ざおに架けます。このようにすると、風などで稲穂が乾燥されます。東北地方では、地面に刺した一本の竹ざおを使って干します。
束ねた稲を竹ざおを架けて干す
今日はあいにくの曇り空でした。しかし、稲刈りするなど常に体を動かしたために適度に体が温まって快適に作業できました。そんなに広くない田んぼのため、二時間ほどで一枚の田んぼを刈り取ることができました。
防鳥網を片付け、稲をかり、稲を束ね、束ねた稲を干す
今回稲刈りしていて、学生達がたくさんのカマキリを見つけました。それもほとんどがお腹がおおきな雌カマキリでした。小さなお腹のカマキリもいましたが、秋になってだんだん餌が取れなくなったからでしょう。
刈り取った稲を竹筒に並べる 稲束が稲を解けないよう締める
カマキリが多かったのとは逆に、イナゴの数はとても少なかったです。カマキリが8匹に対して2匹程度しかいませんでした。春にはたくさんいたイナゴもほとんどがカマキリやクモに食べられてしまったのでしょう。
束ねた稲を丁寧に竹ざおに架ける
稲刈りも後半にはいると、竹ざおに刈り取られた稲がずらりと並びます。この並んだ稲束を見ていると米作りの喜びがしんしんと伝わってきます。飢饉がよく発生した大昔は豊かに並んだ稲束を見て、冬を安心して越せ来年まで命がつながったことの喜びを感じたのではないでしょうか。
豊かに並んだ稲束を見ると、働く喜びを感じます
刈り取った稲を竹ざおに干しただけで安心してはいけません。そのままにしておくと、スズメなどの大群がやってきて、せっかく干した稲を食べつくしてしまいます。食べられないように防鳥網を、干した稲束の上に被せておきます。これで、稲刈りの完了です。あとは稲が乾燥するのを待つだけです。
全員で協力して、干した稲束の上から防鳥網を掛ける
6月に大学生が田植えした稲をすべて刈り取りしました。干した稲を見ているとうれしくなります。しかしながら、お米が食べられるようになるまではもう一手間がかかります。この干しあがった稲を脱穀して籾摺りして精米して、やっと食べられるお米になります。11月下旬には今日稲刈りしたお米を食べることができます。
今日の稲刈りに参加した大学生や協力していただいた方々
東京薬科大学生(環境グループASIATO)が収穫した稲を脱穀する支援をするため、朝から準備をしました。重い脱穀機と発動機を畑に運び上げました。そして、故障箇所を修繕したりして調整しました。
13時半頃に学生が一人やってきました。そして、授業が終わったもう一人がやってきました。二人そろってから稲の脱穀を試しました。もともと雨が降りそうな曇り空だったため心配していましたが、やっぱり脱穀途中で雨が降ってきました。仕方がないため、作業を中止して26日午後に再開することにしました。
雨が降りだす前、脱穀作業している東京薬科大学生
朝露で光っている寒冷紗とその中で成長する白菜
一方、7月29日に種を蒔いて苗を作り、その後その苗を移植したキャベツも旺盛な成長をしています。大きくなりすぎて寒冷紗内でとても窮屈そうに見えます。寒冷紗で押さえられているようにも見えます。
しかし、今は寒冷紗をはずすことができません。まだ暖かいこの季節に寒冷紗をはがすとアオムシなどの害虫にやられてしまいます。ちょうちょが飛ばなくなる11月にはずす予定でいます。
寒冷紗内で押しくらまんじゅう状態のキャベツ、とても窮屈そう
畑を見渡すと秋冬野菜が旺盛な生長をしています。ニンジンの横に植えてある砂糖モロコシもだいぶ大きくなりました。高さは2mくらいに成長したでしょうか。登頂部には穂が出ています。12月頃には黒い実がずっしりと実る予定です。ただ、スズメなどの害鳥も狙っているのだ袋かけも必要になります。
登頂部に穂が出た砂糖モロコシ
まだ穂は白く花も咲いていないようです。この穂の粒が茶色になる始めた頃に茎を切ってかじります。すると、青臭くも甘い汁を堪能できます。関東地方では南国のようにはサトウキビは収穫できませんので、この砂糖モロコシによる甘みは格別です。
この汁を集めて煮詰めると水あめのようになるらしいのですが、まだ確かめたことはありません。サトウキビを煮詰めてできる黒砂糖のようなものはできないようです。何か触媒のようなものを混ぜると固形物になるのでしょうか。
虫食いで開いた小さな穴が所々に散見される長い葉
今日はギンヤンマと思われるトンボがカサカサ音を立てて網を抜けようとしていました。しかし、羽が大きいためなかなか抜け出すことができません。網をはずして逃がしてやることにしました。
網から逃がしたギンヤンマ(カトリヤンマ?)
ギンヤンマやオニヤンマなどの大型トンボは子供に大人気です。私も子供のころによく捕まえました。当時、補虫網は田舎ではなかなか売っていませんでした。このため、クモの巣を利用して捕まえていました。竹で丸い輪を作って、その輪の中にクモの巣を丸ごと貼り付けます。つまり、輪の中にクモが糸を張っている感じです。
トンボの胸をやさしく摘んで持つ
次に、クモの糸が付いた竹の輪を竹竿の先に取り付けます。そして、トンボを追いかけながらその輪の間にトンボを通すようにします。すると、トンボは竹の輪の間のクモの糸に引っかかります。
このようにして、補虫網を使わないでトンボを捕まえていました。昔懐かしい子供の遊びの一つでした。今ではトンボを取る子供達の姿すら見ることはなくなりました。
ヘルメットのような複眼が特徴のトンボ
朝から秋晴れ。今日は日野市のボーイスカウトの子供達が稲刈りや脱穀作業などを体験するためにやってきました。9時過ぎから足踏み脱穀機などの機材を車で田んぼに運び込んだり、稲刈りした後の稲束を干す竹竿を組み立てるなどして準備して待っていました。
すると10時過ぎに自転車に乗ったボーイスカウトの子供達が次々にやってきました。数えると8人ほどの小学5年生から中学生でした。自転車を駐車する場所を指示した後にさっそく稲刈りを教えました。まず最初に、刈り取った稲を束ねるための稲わらを作りました。木槌で稲わらをたたいて柔らかくして、小川の水に浸すと出来上がりです。稲わらの準備が済むとさっそく稲刈りの開始です。
稲わらを木槌でたたいて柔らかく 秋晴れの中、稲刈り開始
稲刈りする前に刃物であるカマの使い方や、刈り取った稲を束にして稲わらで縛る方法などを見本を見せながら教えました。そして、使わないカマの置き方や渡し方なども注意を含めて教えました。
稲を次々に刈り取って稲束にする
稲刈りをしたことがある子供が3人いました。すべて小学校の体験学習です。小学校の近くの田んぼに行って体験したそうです。私が子供のころは、親が田んぼでお米を作っていたため大人に混じって稲刈りをしていました。当時ほとんどの子供は一家総出で稲刈りをしていました。
刈り取った稲を縛る 縛った稲束を竹竿に架けて干す
稲刈りが終わると今度は脱穀をしました。今の農家では、コンバインやバインダーと呼ばれる機械を使って脱穀をします。今日来た子供達には、最初に昔の脱穀方法を体験してもらいました。まず、千歯こぎと呼ばれる江戸時代から明治時代にかけて使われてきた脱穀機を体験させました。
髪の毛を櫛で通すように稲穂を千歯こぎに通します。一度に通すと力がかかって稲茎が抜けてしまいます。微妙な力加減が必要です。また、千歯こぎがぐらつかないように押さえる必要もあります。
友達と協力しながら、千歯こぎで稲を脱穀
千歯こぎを使った脱穀の後、足踏み脱穀機で稲を脱穀しました。千歯こぎで苦労して脱穀したあとにこの脱穀機を使うと、ほとんどの人がその効率のよさにびっくりします。今日やって来た子供達も驚いていました。
しかし、この足踏み脱穀機は、足踏みして回転歯をまわしながら同時に稲をかざす二つの作業を同時にしなければなりません。最初のうちは回転の勢いが弱くなったてしまったり、手に持った稲を回転歯に取られてしまったりと失敗の連続でした。慣れると、みなうまく脱穀できるようになりました。
足踏み脱穀機で稲をより効率的に脱穀
足踏み脱穀機の回転歯は、現代の農家でよく使われているコンバインなどにも組み込まれています。この回転する歯で脱穀することで、飛躍的に脱穀作業が早く楽になりました。回転歯を使った脱穀方法は、農業に革新をもたらしたと言ってよいのではないかと思っています。
見学のお母さんも脱穀体験 女の子も脱穀体験
足踏みで回転に勢いをつけた回転歯に稲を当てて脱穀
脱穀した米粒はバラバラなって下に落ちます。落下した米粒をみんなで拾い集めました。ただ集めるだけではゴミと一緒になります。網を通して米粒だけを選別します。
拾い集めた米粒を網を通し、米粒だけ選別
網を通せばある程度大きめのゴミを取り除くことがでます。しかし、お米と同じ位の大きさのわらクズやゴミはどうして混じってしまいます。こんなとき、風が吹いていればその風のうえに米粒を放り上げることによって重いお米とゴミを選り分けることができます。この原理を応用した農機具である唐箕を使ってさらに小さなゴミを選別しました。
唐箕の横には風をおこすハンドルがあります。このハンドルを回して風をおこしながら上に入れたお米を少しずつ落下させます。すると、ゴミだけが飛んでゴミの無いお米を下に受けることができます。
唐箕の上にお米を入れ風をおこす ゴミを飛ばしたお米を受ける
稲刈りして,脱穀して,唐箕で選別したお米(籾)は、子供達に持って帰ってもらいました。後日そのお米は籾摺り,精米して食べてみるとのことでした。
14日に草刈機を分解・修理しました。しかし、修理途中で雨が降ってきたため、修理を延期することにしました。今日は朝からの晴天だったため、草刈機の分解・修理を再開しました。さっそくキャブレターを分解しました。前回はメインダイヤグラム側を分解しましたので、今日は隣にある燃料ポンプダイヤグラム部を分解しました。
キャブレター分解中にスロットル部分をはずす
草刈機のキャブレターは一般のキャブレターと構造が異なり、また小さな部品で構成されています。このため注意深く分解しないと、小さな根ネジやバネがすぐに飛んで紛失してしまいます。
キャブレターの取り外し 燃料ポンプ部の分解
燃料ポンプ部を分解してみましたが、どこが悪いのか一目では分かりません。長年使っている草刈機のため、燃料ポンプやメインダイヤグラム部のゴム製品部が硬化しているのが原因ではないかと推測されます。
草刈機のキャブレター部を元のように組み立て
キャブレターには特に目立った故障部分はありませんでした。もう一つ故障していた、草刈機の始動部を分解して見ることにしました。すると、始動ロープを巻きつけているプーリーの中心部が壊れていました。中心はネジで固定するのですが、プラスチック部分が壊れているためネジがはまりません。部品を入手しないと修理は不可能です。しばらくこの草刈機は使用不能となりました。がっかりしました。
早朝は雨混じりの天気でしたが、10時頃になると晴れてきました。今日は、大学生二人と今年初めての稲刈りをしました。昨日稲刈りの準備をする予定でしたが、雨のためできませんでした。このため、刈り取った稲を干すための竹ざおを田んぼに下ろして組み立てる作業を最初にしました。そのあとに、稲刈りをスタートしました。
竹ざおを組み立てた後、稲刈りを始める大学生二人
刈り取った稲は束にしてわらで縛ります。今日来た大学生は以前稲刈りをしたことがありましたが、わらでの縛り方を忘れていました。このため、最初に稲束をわらで縛る方法を教えました。
刈り取った稲をわらで縛る大学生
わらで縛った稲束は竹ざおを干しました。今日は早朝に雨が降ったために稲刈りスタートが遅れました。このため稲刈りはそれほど多くできませんでした。19日にボーイスカウトが脱穀する量だけの稲を刈り取った干しました。干した稲はスズメに食べられるため網で覆いました。
竹ざおに干した稲束を、スズメに食害されないよう網で覆う
今日の稲刈りは大学生、私、知人一人が参加しました。その他、田んぼにもう一人の知人が寄りました。今日は早朝雨が降ったため、稲刈りに参加した人が少なく稲の試し刈りのようでした。
今日の稲刈りに参加した人、左二人は大学生(私の息子と友達)
明日の稲刈りの準備をしようと思っていたら、草刈機がいつものように動きません。エンジンはかかるのですが、エンジンを噴かそうとするとするするとエンジンが止まってしまいます。ガソリンが足りないのかと思って、ガソリンを継ぎ足しても同じです。やれやれ草刈機の故障です。急遽畑で修理することにしました。
故障した草刈機、やれやれ困った!
エンジンの動作状況から原因はほぼ特定できます。アイドリングのためのガソリンは供給されますが、エンジンを噴かしたときにスムーズにガソリンが供給されません。吸入する空気に比例したガソリンがキャブレターから供給されないためです。そのためにキャブレターを分解しました。
キャブレターを分解 フロート部の分解
草刈機のキャブレターは耕運機などのものと異なります。機械をどのように動かしてもガソリンが供給されるように特殊なダイヤフラム構造になっています。このダイヤフラム部を分解して見ましたが目だってどこが故障しているのか分かりませんでした。
考えられるのは燃料ポンプダイヤフラムの故障です。この部分はキャブレターの別の側にあります。しかし、このころになると雨が降ってきました。このため、今日は修理を途中で止めました。
メインダイヤフラム部を分解 ニードルバルブの掃除
元通りにキャブレターを組み立てて、再びエンジンを起動してみました。しかし、症状は全く同じです。近いうちに、燃料ポンプダイヤフラム部を分解掃除してみようと思っています。雨がだんだん強くなったため、今日の稲刈り準備作業は中止です。
キャブレターを元通りに組み立て
明後日からいよいよ稲刈りが始まります。その稲刈りにそなえて最初の準備をしました。田んぼに運び込むいろいろな機械を透す道を畦に作りました。畦に沿って幅2m程度の草刈をしてそれを道にしました。まだ、雨の影響で畦はじめじめしていましたが、このまま晴天が続けば道は固くなると思います。
草刈する前の畦道 草刈り後の畦道
天気予報では、明後日は雨の見込みです。しかし、秋はなかなか天気予報が当たらないことがあります。もし晴天となっても稲刈りができるように万全の準備をしようと思います。
農機具を通す畦道(草刈前) 農機具を通す畦道(草刈後)
明日も最後の稲刈りの準備をしようと思います。運び込むのは、刈り取った稲束を干す竹竿、脱穀機、発動機などです。田んぼはじめじめしているので、泥だらけになると思います。ししかし、明日運び込まないと後で苦労します。
刈り取った稲束を干すための竹ざおを組み立てる場所
サツマイモ畑の草取りをしました。夏にほとんど手入れをしたいなかったため、サツマイモと雑草が同居している状態でした。もう少ししたら、サツマイモを収穫したいので今回雑草をとりました。しかしながら、雑草を取ろうとすると間違えてサツマイモのつるを抜いてしまったりとさんざんでした。それでも、2時間程度奮闘の結果サツマイモの間に生える雑草を取ることができました。11月初めにはサツマイモを収穫して、その跡には今年も麦の種を蒔く予定です。
サツマイモ間に生える雑草を取る