そろそろ3月です。梅が咲いたりカエルが卵を産む季節です。春がどんどんやってきます。畑では春夏野菜の種蒔きに備える準備をしました。耕耘機で丁寧に畑を耕してマルチを張ることにしました。
小型の耕耘機で畑を耕し土をふかふかに
春夏の雑草の繁茂に備えて、今回は穴あきの黒マルチを張りました。仕事をしている傍らの農作業のため雑草取りはなかなかの重労働です。この雑草取りの労力を減らす工夫の一つにマルチがあります。このマルチに種を蒔いたり移植したりします。最初に、去年の晩秋に種を蒔けなかったソラマメの苗を買って植えようかと思っています。
黒マルチを張っているYさん
去年収穫したお米の残りをすべて籾摺りして精米しました。最初に古代米の一種の赤米を籾摺りしました。このお米は籾に長いのぎ(ひげ)があるため、籾摺りの時に投入口に籾が詰まります。このため、少しずつ籾を入れなければなりません。
古代米(赤米)の籾を少しずつ投入しているYさん
赤米とは言うものの、籾は赤いのですが籾摺りして得た玄米は茶色をしています。品種改良する前のお米ですので美味しいとは言えません。赤くてきれいな穂を鑑賞するために毎年栽培しています。
赤米の籾を少しずつ投入 籾擦りされた赤米を排出
一回目の籾摺りでは籾が取れない赤米が混じります。もう一度籾摺りすると玄米だけになります。赤米は精米すると白くなり普通の白米と区別できなくなります。このため赤米は玄米だけに加工します。そして、普通の白米と混ぜて食べます。
2度籾摺りする赤米の玄米 今度は籾殻ゼロの玄米
赤米の籾摺りが終わると、排出された籾殻を回収しました。赤米の籾は赤いため普通のお米の籾殻のように燻炭にする必要がありません。とても貴重です。
籾摺り機の外に排出された籾殻を回収(下の写真は普通米の籾殻)
赤米の籾摺りが終わると、今度は普通米のうるち米(品種:キヌヒカリ)の籾摺りをしました。籾摺りが終わると赤米と同様に籾殻を回収しました。そして、精米機で精白しました。今回の籾摺りと精米で去年一年間に収穫したすべてのお米を食べられるように加工しました。
精白度は90%に 精白されて排出される白米
毎年のこの頃、私の庭にフキノトウが出てきます。この出たばかりのフキノトウを食べるとようやく春が来たことを実感します。このフキノトウ、のんびりしているとすぐにとうが立って花になります。がくが開かないうちに採取して天ぷらにして食べました。
枯れ葉に覆われた地面から顔を出したフキノトウ
フキノトウにはいろいろ種類がありますが、我が家に植えているフキは近所に野生しているフキの根を移植したものです。なお、秋田県に自生する大型の秋田フキは有名です。フキは繁殖力がとても強く、我が家の庭は夏になるとフキの葉で埋め尽くされます。
花が咲きかけのフキノトウ 採取して食べたフキノトウ
フキノトウを採取すると水で洗います。最初枯れ草などのゴミが洗い流します。外側のがくは茶色く変色していることが多いため取り除きます。また、がくの内側もきれいに水で洗います。
水できれいに洗っている、薄緑色のフキノトウ
水できれいに洗ったフキノトウは、いったん布巾で水気を取り除きます。そして、小麦粉を溶いた水に入れてかき回します。これで天ぷらの準備はできました。
水気をとったフキノトウ 小麦粉を溶いた水に入れる
油を適度に熱した後、いよいよフキノトウの天ぷらの開始です。熱い油の中にフキノトウを入れると激しく油をパチパチはじきます。注意しないと、熱い油が手首などにかかって火傷になります。
油のなかで激しく揚がるフキノトウ
フキノトウは野草です。動物に安易に食べられないように苦味(あく:一種毒の成分か)があります。人によっては苦味をより強く感じるようです。職場の同僚にこのフキノトウをあげましたが、苦味が体に合わず体調を崩していないか心配です。
むしゃむしゃ大量に食べるのではなく、早春の味を楽しむ程度食べるのが妥当のようです。今年は大量に食べ過ぎて、苦味が一日中体から抜けず失敗して私でした。
天ぷらにしたフキノトウ、美味しそう!
2月上旬からちらほら咲き始めた福寿草がすべての株で満開です。当初は花びらだけが地上に出ていましたが、2月下旬になると花の根元に葉が出てくるようになります。1ヶ月後には花が完全に散って葉だけが茂ります。
花びらの下に葉が見えはじめた福寿草
福寿草は寒い地方の野草でしょうか?一度山口県の故郷に株を植えてみましたが、一年目に花が咲いたきり枯れてしまいました。関東では、早春に日当たりが良くしかも乾燥した山際によく生えるようです。
夏は落葉樹の下で消えたように姿が見えなくなり、春に突然花だけが咲き始めます。花が散った後に葉が出てきます。不思議なことに落葉樹が葉を茂らせ終わる6月頃には葉は枯れてなくなります。
パラボラアンテナのような黄色く可憐な花びら
ペンキを塗る前の耕耘機、錆がだいぶ発生
塗る面積はそれほど広くないため、一番量が少な白いペンキを使いました。塗る前に丁寧にタオルで拭くなどしてゴミを取りました。そして、たれないように丁寧にはけで塗りました。
丁寧に白ペンキを塗る ガソリン給油口はより丁寧に
この種類の耕耘機はガソリンタンクの前部にプラグ点検蓋があります。しかし、今のところエンジンの調子は良いためこれまで一度もこの蓋を開けたことがありません。このため蓋をはずさないで塗りました。
ペンキ塗り完了、雨で濡れても錆の進行遅く
畑の近くに生えている笹を使ってエンドウ豆の支柱を作りました。市販の支柱を使ってもよいのですが、近くに無尽蔵に生えている笹を使わない手はありません。それに、市販の支柱は数年もすれば錆びて廃棄するのに困ります。笹ならば捨てるに困りません。腐って自然の肥料になりますので。
刈り取った笹を適度な長さにカットしているMさん
笹を適度な長さに切った後、地中深く刺さるように根元を尖らせます。そして、エンドウ豆の苗を囲むように笹を地中深く挿します。そして、挿した笹の上部を交差させます。
笹の根元を尖らせる 挿した笹を交差させる
ところで、この地域に生えている笹は東根笹(あずまねざさ)と言う種類です。別名:篠竹(しのだけ)とも言うようです。この地域では古い時代(江戸時代から明治にかけて)、この笹の皮をはいで籠を作っていました。
この笹を使った竹細工の伝統を伝えているグループがあります。私が小学校でワラ細工を教えた時、一緒に竹細工を教えたグループです。剥いだ笹皮を組み合わせて籠を作ります。昔は農家の夜なべ仕事として籠細工をしていたとのことです。
交差させた笹支柱の上部を紐で結んで固定
支柱の上部を固定すると、今度は支柱全体がぐらぐらしないように斜めに笹を挿して固定します。斜めに固定をすると支柱はより頑強になります。少しぐらいの台風では微動だにしません。笹を固定するロープは環境に優しい麻紐を使います。いったん水に浸して結ぶと緩みません。今年も美味しい絹さやエンドウ豆の収穫ができると思います。
斜めに笹を張って支柱全体を頑強に固定
18日別所小学校のおにぎりパーティーに行ってきました。午後1時半に京王堀の内駅に大学生達と待ち合わせてから別所小学校に向かいました。このパーティーは何年も前からの年中行事のようなものです。このパーティーに来るのは父母と私のように子供達にお米作りを教える方々です。
最初父母の作った豚汁を配膳 招待された大学生にも豚汁
食べるのは子供達が一年を通じて田んぼで、下見して,田植えして、雑草取りをして、稲刈り脱穀して収穫したお米です。今日のパーティーは、小学校で推奨されている農業体験の成果発表のようなものです。
自分達が作ったお米で、日本文化の一つであるおにぎりを
もともと小学校では稲を校庭で作っていました。そのころ、その稲の苗を先生に差し上げていました。しかしながら、校庭の田んぼは狭い上に水がすぐ抜けるようでした。田植えは数人の生徒しかできないとのことでした。
1組は楽しくおにぎり作り 父母も同席しておにぎり作り
何年か前に稲の苗を差し上げた時に、私が先生に「本物の田んぼに子供達全員を呼んで田植えしてはどうか」と提案したことから毎年のお米作りが始まりました。小学校から田んぼまで約3Kmの距離にありほど良い距離です。
大学生も父母に混じっておにぎりを楽しむ
ところで、今日来た大学生達は子供達が農業体験している田んぼの近くで米作りをしている薬科大学環境サークルのメンバーです。地域の子供達を呼んで泥んこ大会も毎年企画しています。このメンバーが時々来て小学生の農業体験を手伝ってくれています。お米作りは、小学生と大学生の交流の場としての意義もあります。
小学生と同席して楽しんでいる大学生
今回はおにぎりパーティーでしたが、過去には体育館でもちつきをしたり、お米作りの演劇をしたり、先生の発案でさまざまなお米作りに関わる取り組みがなされました。子供の数もだんだん減り、数年前は5年生で4クラスもありましたが去年からは2クラスに減りました。4クラスの子供達にお米作りを教えた時は、田んぼの数,準備時間,教える人数の確保など大変でした。
2組も楽しくおにぎり作り そろそろ食べ終わったかな
このおにぎりパーティーで私がお話しをしましたが、今回のおにぎりに使ったお米つくりには化学肥料を使っていません。厩肥,落ち葉,枯れ草が主の肥料です。このため、田んぼとしての収量は多くありません。
元気いっぱいの2組の子供達、美味しかったかな
また無農薬のため発生したカメムシなどが汁を吸った米粒があります。このため変色した米粒が混じっています。見た目は少し変でも、自然いっぱいの美味しいお米です。
食べ終わり、感想は? 照れながら話をする大学生
おにぎりパーティーが終わって小学校から出ると、近くのレストランで大学生達と反省会を兼ねていろいろお話をしました。大学生が作っているお米の脱穀や藁切りなどを手伝う一方で、大学生にはお米作り以外の麦の収穫や砂糖作りなどを手伝ってもらっています。今後の協力を約束して分かれました。
小学校前で私を除く参加者(Yさんと大学生3人)
耕運機で、麦の畝を慎重に耕運兼除草
久しぶりに秋葉原に電子部品を買いに行きました。新宿線の岩本町駅から降りて秋葉原に向かいました。学生時代は毎月のように出かけていた街です。この10年ほどの間にこの街はずいぶんと変わりました。パソコン部品を売る店が増えたのは理解できますが、ここ数年フィギュアを売る店がどんどん増えたのにはとても驚いています。萌えのお姉さん達が路でパンフレットを配っているのはあいかわらずです。駅自体は工事中でした。
岩本町駅からすぐの神田川 秋葉原駅東口方面
今日は曇り空で時々雨が降る寒い日でした。このため、あまり長い時間居ませんでした。最初は東京ラジオデパートに行きました。昔、館内は階段で上り下りしたものですが今はエスカレータになっています。真空管など昔懐かしい部品をまだ売っています。ここではケース、点滅LED、クリスタルイヤホンなどを買いました。
昔からよく通っている東京ラジオデパート
次に秋月電子へ行きました。この店は私が学生時代にできました。電子部品やキットが安く手に入り資料もしっかりして学生にはありがたいお店でした。今でも店内には若者があふれています。今日は、安いテスター、電池ボックス、基板、ICなどを買いました。帰りに駅近でラジオ用のバーアンテナ、ポリバリコンなどを買いました。ついでに昔よく行った古い店を覗くと、太陽電池式の2石レフレックスラジオが300円で売っていました。つい買ってしまいました。
今も昔も、若者であふれる秋月電子
肌寒い曇り空でしたので、今日は田畑での農作業をやめました。そこで、今月18日にある小学校5年生のおにぎりパーティー用白米のための精米をしました。このおにぎりパーテイーは毎年この時期に別所小学校で行われます。去年は2月12日に行われました。私の家に保管していた籾を籾摺りして玄米を作り、次にその玄米を精米機で精白して白米にしました。
籾摺りに使った籾摺り機、玄米を作ると同時に籾殻を採取
出来上がった白米は、小学生達が農業体験として田植えして、草取りして、稲刈りして収穫したお米です。農家ではありませんが私はその農業体験のお手伝いをしています。この18日小学生達は、このお米を小学校の家庭科室で炊飯しておにぎりにして食べます。以前はお餅つきパーティーの時もありました。なお父兄もお味噌汁などを作るなどして参加します。私も招待されています。毎年のことですがとても楽しみにしています。
精米機で玄米を精白中 籾殻は集めて野菜作りに使用