先日、今年度最後の放課後学習 成器塾がありました。私はクルミの皮細工が遅れていた児童の支援をしました。すでに完成していた児童には、展示する作品に作品名の貼り付けをお願いしました。
今回はフリーデイとのことで児童たちの保護者が来ていました。保護者は児童たちが作った作品を見たり、一緒に作品名の貼り付けをしていました。
1年間の成果を地元小学校の玄関近くに展示
私が支援したクルミの皮細工は小さな籠です。その籠の縁に皮を巻いて仕げします。足りない皮はハサミで切って追加しました。湿っているため柔らかい場所はクリップで止めました。数日後に乾くと籠は硬くなります。
この籠は文房具かお菓子を入れるのに役立ちます。ちゃんとメンテナンスすれば一生使えます。大事に使って欲しいと思います。
紙上の作品名を切り離す もう少しで籠が完成 草木染めハンカチを縫う
去年4月に始まった今年度の田布施町少年少女発明クラブ、今回が活動の最後になりました。残っているのは閉校式だけです。今年になってからの活動は田布施農工高校工業科の教室です。毎年の事ですが電子工作をしています。今年の電子工作はマイコンを使ったイライラ棒です。不規則に曲がった銅線に輪っかになった銅線を通します。少しでも両者が当たると音が出ます。イライラ棒は昔からありますが、マイコンを使っているため機能が豊富です。イライラ音の選択,タイム計測,タイム設定,自動演奏,簡易キーボードで演奏などができます。
緊張!タイム内に輪にした銅線を曲がった銅線に通す(電子イライラ棒)
最後の活動ですが、いつものように私の方から簡単に全体挨拶をしました。その後、子供達から朝の挨拶をしました。そして、田布施農工高校の先生や生徒さんから指導を受けながら電子工作が始まりました。最初にハンダ付け(電源コード取り付け)をしました。それが終わると、基板を取り付ける木台に取り付け穴を開けました。
先生による工作指導 基板取付け木台に穴あけ 先生や生徒さんの指導
最後に動作確認をしました。電池の向きが逆になっていないか、LEDがちゃんと光るか、銅線に銅の輪が当たると音が出るか、音楽の自動演奏ができるか、たくさんあるスイッチを押して好きな演奏ができるかなどを確認しました。確認し終わると皆で電子イライラ棒を使ってみました。その時、時間設定やイライラ音を変更してみました。全員が完成して良かったです。田布施農工高校の先生や生徒さんの皆さん、ご指導ありがとうございました。
さて、来月発明クラブの閉校式があります。子供達や来場された方々への言葉、終了証授与、この一年の活動を発表しなければなりません。緊張します。
電池や銅線などを繋いで動作確認 電子イライラ棒を手に持ったクラブ員
毎年の今頃、地元の四つの小学校の3年生達が先生に引率されて田布施町郷土館にやって来ます。コロナ惨禍前は隣町の小学生が来館したこともあります。3年生は社会科で昔の生活を習うようで、実際に使われた昔の道具を見たり聞いたり触ったりするなど体験しにやってきます。
コロナ惨禍中は郷土館は休館することが多く、当時館長だった私が小学校まで出向いて教えたことがありました。代表的な昔の道具を何点か持って行き教室内でお話をしました。
明治~昭和にかけての昔の道具を、見たり聞いたり触ったり
最近の子供達はタブレットパソコンを首に下げてやってきます。私が話をしていると写真を撮るなどの操作しているようです。感想文もそのパソコンで書き込んでいるのでしょうか?
最初、郷土に誇りを持って欲しいとの意味を込めて、田布施町が生んだ兄弟宰相の岸さん、佐藤さんのお話をしました。そしてその両宰相が生活した昔の生活を解説しました。両宰相も使ったであろう昔の道具を触ったり動かしてもらいました。そして、最後に蓄音機を回して昔のレコード音楽(流行歌)を聴いてもらいました。
解説しながら、自分達のお爺さんお婆さんにも昔の話を聞くように伝えました。子供達の帰り際、日曜日などに保護者と一緒に郷土館に来るようPRしておきました。より詳しい解説ができますので。
手足を使って動かす昔の農機具を体験 蓄音機から流れてくる音楽を聴く
地元小学校の放課後学習 成器塾の裁縫クラスで、クルミ細工の小篭作り(2コマ目)をしました。次回の3コマ目で小篭を完成させる予定でした。しかし、二人の子供達が頑張って時間ギリギリで小篭を完成させました。
今回は、新たに2cm幅のクルミの皮を帯状に数枚切り抜きました。その切り抜いたクルミの皮を小篭の側面にはめ込んでいきました。そして、最後に縁を固定するため細い皮でクルクルと縁に巻き付けました。ちなみに、使った皮は我家のクルミの皮です。
クルミ細工の小篭の縁に、クルミの皮の帯を重ねる
さて、成器塾が始まると最初に1コマ目で作った小篭を型枠から外しました。そして、小篭の側面が立ち上がるようにクルミの皮を立ち上げました。それが終わると、側面に巻き付けるクルミの皮の帯を作りました。幅2cmの帯を3枚ほど作りました。側面をぐるりと回しても足りるように。長めの帯に切り抜きました。そして、その帯を側面にはめ込みました。
幅2cmのマーキング 帯になるように切り抜き 籠の側面にはめ込む
子供達にとって難しかったのはクルミの皮を隙間なく詰めることです。詰めると同時にクリップで止めるなどしてもらいましたがどうしても緩んでしまいました。しかし、今回はクルミ細工の初体験です。初めて作ったにしては上出来でした。まだ濡れて柔らかい小篭ですが数日すれば硬くなります。今後は小物入れとして末永く使ってほしいと思います。
クルミの小篭の縁を止めるため、クルミの皮の細帯を巻きつけ
最後の皮を巻き付け終わったその時、放課後学習の終了時間がきました。下校時、来校した保護者や児童たちが見学しやすいように裁縫クラスで作った作品を小学校の入口に展示しました。展示したのは刺し子のコースター,草木染めハンカチ,Xmasフェルト,段ボール織り,そして今回完成したクルミの小篭です。
小篭の縁は2重に皮を巻く 2重の縁に皮をぐるぐる巻いて固定
放課後学習で子供達にクルミ細工の籠作りを体験してもらっています。残り2コマで完成させなければなりません。1コマ後、クルミの皮が乾いて製作途中の籠が硬くなっていました。再度柔らかくして手直ししておきました。綺麗に作ってもらい、小物としてずっと使って欲しいと思いますので。
子供達の作っているクルミ細工の籠を手直し
子供達が作った籠をよく見ると、クルミの皮がはみ出たり、よれたり、外れている箇所が散見されました。せっかくなので修正をしておきました。型枠も合わなくなっていたため、新しく型枠を作り直して交換しておきました。
製作途中のクルミ籠 型枠用の木を切り出し 型枠を作り直す
新たな型枠を作り直すと子供達が作った籠をはめ込みました。そして、一枚一枚のクルミの皮を型枠に沿って打ち付けておきました。来週の成器塾で今回手直ししたクルミ籠を子供達に渡します。子供達にはクルミの皮をハサミで切ったり繋いだりして、籠を完成してもらおうと思っています。
型枠に固定したクルミの皮 子供達の人数分のクルミ籠
今年最初の小学校の放課後学習 成器塾がありました。今年度はあと三コマで終わります。その残り三コマを使ってクルミの皮細工をします。去年の夏にクルミの樹を剥いで採種した皮を使って籠を作ります。小学生が作るので簡単な籠にしました。去年試作したクルミのミニ籠です。ちゃんと作ることができるでしょうか。
三コマ目が今年度最後の放課後学習になりますが、その後に今年度作った刺し子や草木染めなどの作品を小学校に展示するそうです。絵手紙なども作品を展示するそうです。また人形劇などは練習の成果を発表するとか。
籠の底を編み終わると側面を立ち上げる
最初は前回の毛糸の段ボール織りの最後の仕上げをしました。それが終わると、クルミの皮を使ったミニ籠作りに入りました。ところで、クルミの皮は採集した時は柔らかいのですが、乾いてくるとカチカチに硬くなります。そのため、放課後学習が始まる前に水に浸して柔らかくしておきました。樹の皮なのですが獣の皮のように柔らかくなります。その皮に線を引いてハサミで切り、クルミの皮を帯状に加工します。
皮を事前に水に浸す 皮に2cmの筋を引く 線に沿ってハサミで切る
皮が帯状になるとその皮を互い違いになるように組みます。いわゆる平織り状に組み合わせます。途中解けないように押しピンで刺しておきます。正方形に編み終わると、余った皮の帯を上に立ち上げます。今回は立ち上げの途中で時間が来てしまいました。残り2コマでミニ籠を作ります。この様子では予定通り3コマ目で完成できそうです。
平織り状に皮を編み込む 隙間が無いように皮を詰める
4~12月の田布施町少年少女発明クラブは、小学校で活動し指導員が付いて工作を支援します。しかし、1月2月は田布施農工高校で工作をします。そして、今度はロボットを製作する高校生達が子供達を支援するのです。ありがたい事です。私はもっぱら見守りだけです。
田布施町少年少女発明クラブは12月にチャレンジ創造コンテストの全国大会に出場しました。今回指導していただいた高校生達もロボットの全国大会に出場したとのこと。小さな田布施町ですが、共に全国大会に出るほどに頑張っているので嬉しくなります。
IC基板へのトランジスタ,LED,抵抗などのハンダ付け方法を習う
挨拶を済ませるとさっそく工作が始まりました。最初にIC基板への部品の取り付け方を習い実践します。参加した子供達のうち1/3位は初めての経験です。部品をハンダ付けして基板に取り付けるのですが、解けたハンダやハンダ鏝でやけどしないように気をつけなければなりません。また、髪が長い女の子は髪が焦げることがあります。そうならないように髪を後ろにまとめておかなければなりません。
部品の説明を受ける ハンダ付けの開始 指導する高校生達
今回は基板への部品のハンダ付けで終わりました。次回はICを基板に取り付けて動作確認をする予定です。部品が、ちゃんと正しい位置や向きで取り付けているか分かります。例えばLEDがちゃんと光らないと、どこか間違って取り付けられています。そんな時は、取り付けた部品をチェックします。そして、取り付け直しします。
全集中して部品をハンダ付け 最後は掃除をして挨拶後に解散
思いがけずどんぐりを拾うことになりました。娘からの依頼で、孫がどんぐりを転がして遊ぶゲームをしたいとのこと。娘夫婦が住む所にはどんぐりの樹がありません。お正月に帰国した時に渡そうと思います。
寒い時期なので、もうどんぐりは無いだろうと思っていました。しかし、落葉を丹念に裏返したらどんぐりが出てきました。良かった!
孫がどんぐりゲームに使うどんぐりを拾う
最近の温暖化のためかクヌギやこなら等のどんぐりの落葉が遅れています。北海道ではもう雪が降っているそうなので、一気に寒い冬になるのではないかと思います。確か10年位前でしょうか11月に雪が降ったことがあります。しかし、今は降っても積もることが無くなりました。
ところで、まだ車のタイヤをスタッドレスに変えていません。お正月前後の暖かい日に変えようかと思います。スタッドレスにするとタイヤの音が少し変わります。タイヤ交換は安心して冬を越すことができるための儀式です。
落葉中のクヌギ 落葉の下を探す 拾ったどんぐり
今年最後の小学校の放課後学習がありました。今回は1コマで作ることができる段ボール織りをしました。段ボール織りは子供達を含む織り物を知らない方々にだいぶ前から体験してもらっています。
段ボール織り体験を始めたの7年前の桜まつりが最初だったように思います。その後、6年前に別の小学校の放課後学習で子供達に体験してもらいました。そして、5年前から今の小学校の放課後学習で段ボール織り体験を始めるようになりました。
段ボール織りが面白いのか、いつもは賑やかな子供達も静かに織っていました。そして、時間内にほぼ完成しました。来月は新メニューとしてクルミの皮を使った籠作りを体験してもらう予定でいます。
集中して段ボール織りを体験中の子供達
さて、段ボール織りは織物のうちで最も簡単ですぐに織ることができます。織り機に相当するものは長編に刻みを入れた長方形の段ボールです。綜絖に相当するものは花の名前を書いて植木鉢に刺す板です。筬に相当するものは食器のフォークです。経糸と横糸は毛糸です。このようにどの家にもある器具で織物ができるのです。
段ボールに経糸を張る 横糸を次々に通す 最後に経糸を切り離す
最初段ボールの刻みに経糸としての毛糸を張りました。次には、好きな色の毛糸を横糸にして次々に往復しながら経糸に通します。横糸を張り終わると経糸をハサミに切ります。そして、切った経糸をフリンジ加工して出来上がりです。
それらの作業中、いつもは賑やかな子供達は集中して作品を作っていました。そのため、いつもより静かな放課後学習でした。
段ボールの背中側の経糸を切断 フリンジ加工して作品完成
田布施の子供達3人とチャレジ創造コンテスト全国大会に出場してきました。このコンテストは子供達が作った動きのある工作物を競技する全国大会です。県内の地方予選を勝ち抜いた上で、県代表となり全国大会に出場することになりました。
ところが、3人1組で出場するはずが、1人の子供が高熱嘔吐などの症状になりました。出場当日早朝、泊まったホテルのロビーで私が救急車を呼びました。そのため、急遽残った2人の子供達でチームを編成し直しました。当然ながら結果は残念なものになりました。しかし、良くも悪くも子供達の一生の思い出になったと思います。入院した子は点滴などを受け、その日の午後には回復したとの連絡が入り安心しました。
第12回チャレンジ創造コンテスト全国大会
1人欠けた2人での競技出場です。会場に到着するとすぐに練習をしました。欠けた1人分を2人でするので大変です。その頃、製作した工作物2台の車検がありました。縦横幅の長さなどの規格に合っていることの検査です。その検査に合格して出場が確定しました。36番目の出場です。
練習する2人の子供達 出場前元気にポーズ 出場直前に競技を見学
大勢の審査員が居並ぶ前で競技が始まりました。田布施の元気な子供2人も、全国から来た子供達に負けないように工作物を操作して懸命にアピールしました。3人分を2人で競技したためなのでしょう、時間オーバーの白旗が上がってしまいました。うー残念!
出場した子供達は5年生以下です。6年生になる来年再度チャレンジできます。ぜひ来年も地区予選を勝ち抜いて、今度は3人一緒に全国大会に出場して欲しいと応援の声掛けをしておきました。
競技直前の待機場所にて 会場の愛知県国際展示場前にて
12月の成器塾は毎年Xmasフェルト作りです。去年までは子供達自身がその場で考えてフェルト細工をしていました。今年は子供達が最初にタブレットパソコンを持ち込んできました。そして、そのパソコンでインターネットに繋いでフェルト細工するアニメキャラを選んでいました。今の子供達は簡単にパソコンを操作して、辞書を引くように探すのですね。驚きました。
講師からフェルト細工の方法について教わる子供達
パソコンで選んだアニメキャラをフェルト細工で作りました。しかしながら、パソコンでアニメキャラを探すのに時間がかかりフェルト細工のスタートが少し遅れました。土台となるフェルト布を選んだ後、アニメキャラを作るための各色のフェルト綿を選びました。そして、針でチクチクしながらフェルト布に各色のフェルトを貼り付けていきました。
フェルトについてのお話 タブレットパソコン フェルト布を選ぶ
子供達はもくもくとフェルト細工を楽しんでようでした。見守る指導員は子供達を優しく見守りながら、細工に困った時は適切に教えていました。フェルトの固め方、広げ方、形の付け方などを教えていました。16時ギリギリまで子供達は楽しんでいました。終了時間を気にするのは私位でした。
左にパソコン、右にフェルト細工 出来上がったクリスマスフェルト
12月中旬に名古屋で開催されるチャレンジ創造コンテスト全国大会に出場するための準備をしました。田布施大会を勝ち抜いた台車は規定により改造できません。外れた箇所や壊れた箇所を元に戻す修繕をするだけです。またスムーズに動作するために油をさしたり、ひび割れたゴムを交換する位です。
修繕後、出場する子供達同士ではPR文章の読み合わせ,テーマとストーリー,そして2台の台車の連携などの確認をしました。
「なかよしイチジク」チームのメインからくり台車
さらに、発表時の衣装をどうするかなどを考えました。チーム名が「なかよしイチジク」なのでイチジクをイメージした衣装にすることになりそうです。そのための衣装作りに保護者の協力をいただくことになりそうです。
衣装を決めた後、実際に動作させながら練習しました。全国大会ではどんな発表ができるでしょうか。
発表する文言の確認 サブからくり台車動作確認 台車などを入れる箱
11月後半の田布施町少年少女発明クラブは田布施中学校理科室で模型飛行機を作りました。模型とは言いながらとても繊細な工作です。図面に合わせて正確に切ったり曲げたり接着します。そのためには製作マニュアルを正確に読まなければなりません。
しかしながら、つい思い込みで作りがちです。マニュアルを理解しないで作ってしまい、余計に切ったり,ちゃんと曲げなかったり,うまく接着できなかった子供がいました。そんな困った時、中学生の先輩たちが助けてくれました。
完成したパタパタ飛行機を広い場所で飛ばす
最初、飛行機の羽を取り付ける主翼支柱を作りました。とても小さくて細いので加工が大変です。老眼の私はメガネをかけないと見えません。ゴムの力で羽をパタパタさせるため摩擦があっては動きません。小さな穴に支柱を通したり止めたりの微妙な指の力配分が欠かせません。
マニュアルを見ながら 細かな部品を組み立て 羽のパタパタ機構
羽は薄いビニールです。両面テープを使って貼り付けます。これまた微妙な指の操作が必要です。中学生の先輩や先生の支援もあり、1時間半位で全員が完成しました。
続いて完成した飛行機を持って広場に向かいました。そして、全員で一斉に飛ばしました。その後、主翼や尾翼を微妙に調整するとだんだんと真っすぐにしかも遠くに飛ぶようになりました。そして、みんな歓声を上げながら飛ばしていました。マニュアルでは表現できない微妙な調整や指使いの勉強になったと思います。
ビニールの羽を取り付け 廊下で試しに飛ばしてみる
前前回草木染めしたシルク布をハンカチにしました。ハンカチにするだけならはロックミシンでジャーっと切り縫いするだけでもかまいません。ですが、今回は子供達にハンカチ定番の額縁縫いをしてもらいました。
額縁縫いは布の各辺を折って縫います。シルクは布が薄くしかも折り曲げにくいです。そのため布専用の糊を使って折り曲げた後、手回し式ミシンで額縁になるように縫いました。
草木染めしたシルクを、手回しミシンで額物縫いしてハンカチに
最初、子供達にはシルクの各辺に三重線をチャコペンで青い線を引いてもらいました。端から最初の一重線で一度目の折りをします。その時に折り目に薄く糊を塗ってからアイロンを当てるようにしました。そうすると折りが安定するのです。
へらを使って折っても良かったのですが、へらを知らない子供がいます。そのため、あえてチャコペンで線を引いた上で折る場所に糊を塗りました。
チャコペンで線引き 折り目に糊を塗る アイロンを押し当てる
四隅の突端を三重線の交点に折り曲げ、続いて額縁になるように二重線で折ります。そして、各隅と各辺にアイロンを当てました。これで額縁折りが完成です。
最後に額縁が崩れないように手回しミシンを使って各辺を縫いました。これで草木染めしたシルクのハンカチの完成です。シルクのハンカチはちょっとした贅沢品です。
各辺を手回しミシンで縫う シルクの草木染めハンカチが完成
私がボーイスカウトで指導していた頃に竹を使った工作をよくしました。その中に竹とんぼがありました。今回は竹ではなく紙で作りました。つまり「紙とんぼ」です。
紙とんぼを作ったのは田布施中学校の理科室です。今回から活動場所が中学校に変わりました。そして、発明クラブの先輩たちが子供達の指導に来てくれました。来年1月からは田布施農業工業高校で電子工作をします。半田付けをして電子装置を作ったり、場合によってはプログラミングを学習します。
作った紙とんぼを一斉に飛ばす子供達
さて、紙とんぼの製作ですが、厚紙に架かれた線に沿ってハサミを入れます。基本的に曲線は無いのですが、とても細かで入り組んだ直線を切ります。切ってはいけない線を切ってしまった子供がいました。注意力と集中力が試される工作だと思います。
紙に書かれた線を切る 切り出した紙とんぼ部品 紙トンボを飛ばす
紙とんぼの部品を切り出すと、今度は接着剤でくっつけます。こうして完成した紙とんぼをみんなで飛ばしました。軽い紙を使っているので竹とんぼほど飛びません。プロペラ部の調整によって飛び方が変わります。
最後、ゴム風船を使ったゴムトンボを作りました。これは市販品で組み立てるだけで完成します。ふくらませた風船内の空気圧を利用して飛びます。上手に作ると天井まで上がります。次回は同じ中学校での科学工作や実験です。
接着剤を使って紙トンボを組み立て 風船を利用したゴムトンボを飛ばす