思いがけずどんぐりを拾うことになりました。娘からの依頼で、孫がどんぐりを転がして遊ぶゲームをしたいとのこと。娘夫婦が住む所にはどんぐりの樹がありません。お正月に帰国した時に渡そうと思います。
寒い時期なので、もうどんぐりは無いだろうと思っていました。しかし、落葉を丹念に裏返したらどんぐりが出てきました。良かった!
孫がどんぐりゲームに使うどんぐりを拾う
最近の温暖化のためかクヌギやこなら等のどんぐりの落葉が遅れています。北海道ではもう雪が降っているそうなので、一気に寒い冬になるのではないかと思います。確か10年位前でしょうか11月に雪が降ったことがあります。しかし、今は降っても積もることが無くなりました。
ところで、まだ車のタイヤをスタッドレスに変えていません。お正月前後の暖かい日に変えようかと思います。スタッドレスにするとタイヤの音が少し変わります。タイヤ交換は安心して冬を越すことができるための儀式です。
落葉中のクヌギ 落葉の下を探す 拾ったどんぐり
今年最後の小学校の放課後学習がありました。今回は1コマで作ることができる段ボール織りをしました。段ボール織りは子供達を含む織り物を知らない方々にだいぶ前から体験してもらっています。
段ボール織り体験を始めたの7年前の桜まつりが最初だったように思います。その後、6年前に別の小学校の放課後学習で子供達に体験してもらいました。そして、5年前から今の小学校の放課後学習で段ボール織り体験を始めるようになりました。
段ボール織りが面白いのか、いつもは賑やかな子供達も静かに織っていました。そして、時間内にほぼ完成しました。来月は新メニューとしてクルミの皮を使った籠作りを体験してもらう予定でいます。
集中して段ボール織りを体験中の子供達
さて、段ボール織りは織物のうちで最も簡単ですぐに織ることができます。織り機に相当するものは長編に刻みを入れた長方形の段ボールです。綜絖に相当するものは花の名前を書いて植木鉢に刺す板です。筬に相当するものは食器のフォークです。経糸と横糸は毛糸です。このようにどの家にもある器具で織物ができるのです。
段ボールに経糸を張る 横糸を次々に通す 最後に経糸を切り離す
最初段ボールの刻みに経糸としての毛糸を張りました。次には、好きな色の毛糸を横糸にして次々に往復しながら経糸に通します。横糸を張り終わると経糸をハサミに切ります。そして、切った経糸をフリンジ加工して出来上がりです。
それらの作業中、いつもは賑やかな子供達は集中して作品を作っていました。そのため、いつもより静かな放課後学習でした。
段ボールの背中側の経糸を切断 フリンジ加工して作品完成
田布施の子供達3人とチャレジ創造コンテスト全国大会に出場してきました。このコンテストは子供達が作った動きのある工作物を競技する全国大会です。県内の地方予選を勝ち抜いた上で、県代表となり全国大会に出場することになりました。
ところが、3人1組で出場するはずが、1人の子供が高熱嘔吐などの症状になりました。出場当日早朝、泊まったホテルのロビーで私が救急車を呼びました。そのため、急遽残った2人の子供達でチームを編成し直しました。当然ながら結果は残念なものになりました。しかし、良くも悪くも子供達の一生の思い出になったと思います。入院した子は点滴などを受け、その日の午後には回復したとの連絡が入り安心しました。
第12回チャレンジ創造コンテスト全国大会
1人欠けた2人での競技出場です。会場に到着するとすぐに練習をしました。欠けた1人分を2人でするので大変です。その頃、製作した工作物2台の車検がありました。縦横幅の長さなどの規格に合っていることの検査です。その検査に合格して出場が確定しました。36番目の出場です。
練習する2人の子供達 出場前元気にポーズ 出場直前に競技を見学
大勢の審査員が居並ぶ前で競技が始まりました。田布施の元気な子供2人も、全国から来た子供達に負けないように工作物を操作して懸命にアピールしました。3人分を2人で競技したためなのでしょう、時間オーバーの白旗が上がってしまいました。うー残念!
出場した子供達は5年生以下です。6年生になる来年再度チャレンジできます。ぜひ来年も地区予選を勝ち抜いて、今度は3人一緒に全国大会に出場して欲しいと応援の声掛けをしておきました。
競技直前の待機場所にて 会場の愛知県国際展示場前にて
12月の成器塾は毎年Xmasフェルト作りです。去年までは子供達自身がその場で考えてフェルト細工をしていました。今年は子供達が最初にタブレットパソコンを持ち込んできました。そして、そのパソコンでインターネットに繋いでフェルト細工するアニメキャラを選んでいました。今の子供達は簡単にパソコンを操作して、辞書を引くように探すのですね。驚きました。
講師からフェルト細工の方法について教わる子供達
パソコンで選んだアニメキャラをフェルト細工で作りました。しかしながら、パソコンでアニメキャラを探すのに時間がかかりフェルト細工のスタートが少し遅れました。土台となるフェルト布を選んだ後、アニメキャラを作るための各色のフェルト綿を選びました。そして、針でチクチクしながらフェルト布に各色のフェルトを貼り付けていきました。
フェルトについてのお話 タブレットパソコン フェルト布を選ぶ
子供達はもくもくとフェルト細工を楽しんでようでした。見守る指導員は子供達を優しく見守りながら、細工に困った時は適切に教えていました。フェルトの固め方、広げ方、形の付け方などを教えていました。16時ギリギリまで子供達は楽しんでいました。終了時間を気にするのは私位でした。
左にパソコン、右にフェルト細工 出来上がったクリスマスフェルト
12月中旬に名古屋で開催されるチャレンジ創造コンテスト全国大会に出場するための準備をしました。田布施大会を勝ち抜いた台車は規定により改造できません。外れた箇所や壊れた箇所を元に戻す修繕をするだけです。またスムーズに動作するために油をさしたり、ひび割れたゴムを交換する位です。
修繕後、出場する子供達同士ではPR文章の読み合わせ,テーマとストーリー,そして2台の台車の連携などの確認をしました。
「なかよしイチジク」チームのメインからくり台車
さらに、発表時の衣装をどうするかなどを考えました。チーム名が「なかよしイチジク」なのでイチジクをイメージした衣装にすることになりそうです。そのための衣装作りに保護者の協力をいただくことになりそうです。
衣装を決めた後、実際に動作させながら練習しました。全国大会ではどんな発表ができるでしょうか。
発表する文言の確認 サブからくり台車動作確認 台車などを入れる箱
11月後半の田布施町少年少女発明クラブは田布施中学校理科室で模型飛行機を作りました。模型とは言いながらとても繊細な工作です。図面に合わせて正確に切ったり曲げたり接着します。そのためには製作マニュアルを正確に読まなければなりません。
しかしながら、つい思い込みで作りがちです。マニュアルを理解しないで作ってしまい、余計に切ったり,ちゃんと曲げなかったり,うまく接着できなかった子供がいました。そんな困った時、中学生の先輩たちが助けてくれました。
完成したパタパタ飛行機を広い場所で飛ばす
最初、飛行機の羽を取り付ける主翼支柱を作りました。とても小さくて細いので加工が大変です。老眼の私はメガネをかけないと見えません。ゴムの力で羽をパタパタさせるため摩擦があっては動きません。小さな穴に支柱を通したり止めたりの微妙な指の力配分が欠かせません。
マニュアルを見ながら 細かな部品を組み立て 羽のパタパタ機構
羽は薄いビニールです。両面テープを使って貼り付けます。これまた微妙な指の操作が必要です。中学生の先輩や先生の支援もあり、1時間半位で全員が完成しました。
続いて完成した飛行機を持って広場に向かいました。そして、全員で一斉に飛ばしました。その後、主翼や尾翼を微妙に調整するとだんだんと真っすぐにしかも遠くに飛ぶようになりました。そして、みんな歓声を上げながら飛ばしていました。マニュアルでは表現できない微妙な調整や指使いの勉強になったと思います。
ビニールの羽を取り付け 廊下で試しに飛ばしてみる
前前回草木染めしたシルク布をハンカチにしました。ハンカチにするだけならはロックミシンでジャーっと切り縫いするだけでもかまいません。ですが、今回は子供達にハンカチ定番の額縁縫いをしてもらいました。
額縁縫いは布の各辺を折って縫います。シルクは布が薄くしかも折り曲げにくいです。そのため布専用の糊を使って折り曲げた後、手回し式ミシンで額縁になるように縫いました。
草木染めしたシルクを、手回しミシンで額物縫いしてハンカチに
最初、子供達にはシルクの各辺に三重線をチャコペンで青い線を引いてもらいました。端から最初の一重線で一度目の折りをします。その時に折り目に薄く糊を塗ってからアイロンを当てるようにしました。そうすると折りが安定するのです。
へらを使って折っても良かったのですが、へらを知らない子供がいます。そのため、あえてチャコペンで線を引いた上で折る場所に糊を塗りました。
チャコペンで線引き 折り目に糊を塗る アイロンを押し当てる
四隅の突端を三重線の交点に折り曲げ、続いて額縁になるように二重線で折ります。そして、各隅と各辺にアイロンを当てました。これで額縁折りが完成です。
最後に額縁が崩れないように手回しミシンを使って各辺を縫いました。これで草木染めしたシルクのハンカチの完成です。シルクのハンカチはちょっとした贅沢品です。
各辺を手回しミシンで縫う シルクの草木染めハンカチが完成
私がボーイスカウトで指導していた頃に竹を使った工作をよくしました。その中に竹とんぼがありました。今回は竹ではなく紙で作りました。つまり「紙とんぼ」です。
紙とんぼを作ったのは田布施中学校の理科室です。今回から活動場所が中学校に変わりました。そして、発明クラブの先輩たちが子供達の指導に来てくれました。来年1月からは田布施農業工業高校で電子工作をします。半田付けをして電子装置を作ったり、場合によってはプログラミングを学習します。
作った紙とんぼを一斉に飛ばす子供達
さて、紙とんぼの製作ですが、厚紙に架かれた線に沿ってハサミを入れます。基本的に曲線は無いのですが、とても細かで入り組んだ直線を切ります。切ってはいけない線を切ってしまった子供がいました。注意力と集中力が試される工作だと思います。
紙に書かれた線を切る 切り出した紙とんぼ部品 紙トンボを飛ばす
紙とんぼの部品を切り出すと、今度は接着剤でくっつけます。こうして完成した紙とんぼをみんなで飛ばしました。軽い紙を使っているので竹とんぼほど飛びません。プロペラ部の調整によって飛び方が変わります。
最後、ゴム風船を使ったゴムトンボを作りました。これは市販品で組み立てるだけで完成します。ふくらませた風船内の空気圧を利用して飛びます。上手に作ると天井まで上がります。次回は同じ中学校での科学工作や実験です。
接着剤を使って紙トンボを組み立て 風船を利用したゴムトンボを飛ばす
前回の放課後学習 成器塾では藍の葉などを使って草木染めをしました。最初に藍,インド藍,そしてヘナの葉を重ねて金槌で叩いて出た葉汁で直接布を染めました。次に、その背景を紫根や紅花で薄く染めました。
今回は紅花だけを使っての草木染めです。紅花は黄色と朱色の2色の染料を含んでいます。最初に水に溶ける黄色で染めましたが、ちゃんと染まらなかったは失敗でした。続いて朱色で染めました。朱色はちゃんと染まりました。今回は保護者も参加しての草木染めでした。親子で楽しめたのではないかと思います。
保護者と楽しく草木染めする子供達
放課後学習が始まって数年になりますが、それなりに問題点もあるようです。他の小学校の一つではメニューが減り参加する子供の数が減ったとか。逆に増えすぎたため定員制にするような小学校もあるようです。私が思うに、少子化に加えて役場-保護者-地域の三者で放課後学習に期待する内容が違うためではないかと思います。学校,児童クラブ,クラブ活動,塾などと違って、放課後学習はボランティアなので期待が違うのは仕方が無いように思います。
放課後学習成器塾の旗 草木染めの準備完了 染める布を縛る
今回の放課後学習は特別に保護者が参加しました。保護者と児童は隣同士に座ってもらいました。指導員は親子を取り囲むように支援しました。最初、紅花で黄色に染めました。ところが、紅花は毛糸や絹のような動物性繊維によく染まるようで、今回用意した布は綿でしたのであまり染まりませんでした。次に紅花の朱色成分を取り出して染めました。今度は綺麗な朱色に染まりました。
草木染めは今回で終わりで、次回は前回染めた布を額物織りします。子供達には針で縫うかミシンで縫うか最初に決めてもらおうと思っています。
親子で楽しく草木染め 染色後、水で染料を洗い流す
前回に続いて小さな木枠の置時計を作りました。前回は木をノコギリで切って木枠を作りました。子供達が作った木枠をよく見ると、隙間があったり少しずれたりしていました。ノコギリをあまり使ったことがない子供達にしては上出来だと思いました。
今回はその木枠に透明塗料を吹き付けました。それが乾くと時刻を示す数字を書きました。字でなくても絵でもかまいません。可愛い小動物を描いた子もいました。
各自めいめいに木枠置時計を製作中
私が子供の頃、時計のムーブメントなどありませんでした。そのため、唯一作った時計は日時計でした。一時間ごとに日影の傾きを記録して線を引きました。つまり日陰の傾きで時刻が分かるのです。
当時の時計はゼンマイを使っていました。そのゼンマイの力をギアを通して時刻に変換するのです。往復運動するテンプの音が何故だか好きでした。それが機械が好きになった理由でした。何個もゼンマイ時計や柱時計を壊して怒られました。
塗料の乾きを待つ 時刻の文字を描く 時刻の代わりに小動物
時刻を書き終わると、いよいよ電池を入れました。電池の+-を間違えなければ秒針が動きます。ほとんどの子供の時計は動作を始めました。動かない子が一人いました。秒針と分針が当たったためです。秒針と分針を離すと動くようになりました。
思い出しましたが、私が二十歳の頃にデジタル時計が出回るようになりました。デジタル時計用ICと7セグメントLEDを購入してデジタル時計を作ったことがあります。今でも動作します。私の高校生時代の腕時計はリューズを巻くゼンマイ時計でした。今は太陽光の電波腕時計です。ゼンマイから電波への時計の進化を体現しました。
時間針、分針、そして秒針を取り付け 完成すると電池を入れる
10月の少年少女発明クラブがありました。今月は木工細工で小さな井型の小箱を作りました。その箱に時計のムーブメントを組み込んで時計にします。今回は板を加工して井型の小箱を作るまでです。しかしながら、小箱と言いながら板をノコギリで切ることは子供にとって難しいようです。そもそも家にノコギリがない家が多いこの世の中です。しかも保護者に木工の経験がないと子供が木工を体験する機会がありません。
最近、体験格差の問題が言われています。貧困格差もあるでしょうが、保護者の体験格差が子供の体験格差にも影響します。そう言う意味では少年少女発明クラブでの工作体験は子供にとって貴重だと思います。
木工を始める前に注意事項の説明
さて、木工を始める前にノコギリで切る筋を引きます。この時直角な線を引くための道具である差し金を使います。この道具を使えないと直線や直角線を引けません。私が見ていると、低学年生や今年初めて発明クラブに入った子は差し金の使い方が分からないようでした。そもそも直角の意味や、板に差し金を当てて直角線を引く理屈が分からないようです。
その点、何年も発明クラブにいる子供はすぐに正しい線を引いていました。子供達を見ていて体験のあるなしがよく分かります。
差し金で直角線を引く ノコギリで板を切る 切った板を磨く
板を切り終わると板がちゃんと切れたか確認します。ずれていると紙やすりなどで削って修正します。その後、時計のムーブメントの穴を開けます。板の中心に穴を開けるのですが、やはり中心の求め方にも経験が必要です。
次に釘で板を繋ぎます。金槌による釘打ちがうまくできない子供が多いです。ちゃんと真上から打てないので、どうしても釘が曲がってしまいます。何度も失敗してそのこつを掴んでもらえたらOKです。次回はラッカーを塗ってムーブメントをはめ込むなどして時計が完成します。
板の中心にドリルで穴を開ける 釘を打って板と板を繋ぐ
今回の放課後学習 成器塾「手芸と染め」コースでは、草木染めとして藍の叩き染めをしました。事前に藍畑に行って、新鮮な藍,インド藍,そしてヘナを採集して小学校に持って行きました。萎れないように藍は根ごと掘り上げてバケツに入れて持ち込みました。根を掘れないインド藍とヘナは、切った枝を濡らしたタオルで包んで持ち込みました。
いつものように挨拶をしてから成器塾「手芸と染め」コースが始まりました。染める前に、子供達に「絹擦れの音」を聞いてもらいました。今ではなかなか聞けないシルクが擦れる音です。次に、そのシルクをハンカチ大の大きさにハサミで切りました。そのシルクを順次、藍,インド藍,ヘナ,紫根,そして紅花の各色で染めるのです。子供達と指導者さんによる楽しい草木染めの始まりです。
楽しそうにシルクを草木染めしている、子供達及び指導者さん達
藍の叩き染めは基礎的な染物です。藍の葉を叩いて出た葉汁でシルクを直接染めるのです。最初、シルク上に藍葉をどのように配置するか考えます。最初、子供達は葉の配置デザインに悩んでいるようでした。ちなみに、藍は青色に,インド藍は紺色に,ヘナは茶色に染まります。去年は藍だけを使いましたが、今年は藍以外の葉を使って多色染めします。
なおシルクにした理由は、藍が動物性の布によく染まるからです。
シルクをハンカチ大に切る 切ったシルクを配る 藍の葉を慎重に選ぶ
藍などの葉をシルクの上に置くと、そのシルクをサランラップで包みました。そして、それを上下ひっくり返して板の上に載せました。サランラップ,藍,シルク,サランラップの層になります。サランラップの上から金槌で叩くと葉汁がシルクににじみます。次々に葉を叩いて、葉の形に葉汁がシルクににじんだらOKです。教室に金槌をトントン叩く音が響きました。大人も子供も楽しそうに叩いていました。次、各色に草木染めします。
デザインを考えて葉を配置 楽しそうに金槌でトントン叩く
子供達と工場見学で大晃機械工業(株)を訪れました。この会社の先代社長は田布施町栄誉町民に選ばれており、写真や功績が郷土館に飾られています。ちなみに去年は神和工業(株)を訪れました。
大晃機械工業には思い出があります。小学生の頃の事です。 平生町の親戚から帰る時、田布施川沿いを歩くか自転車に乗って帰っていました。時々夜中に帰ることがありました。そのような夜に北方面を見ると、数珠繋ぎのように点々と光る工場がありました。それは大晃機械工業の長屋のような工場から洩れる光でした。当時ポンプを製造する会社だと聞いていました。それほど私にはなじみのある夜の光景でした。
大晃機械工業(株)の方から、発祥や製造する製品などの説明を受ける
大晃機械工業(株)受付に集合した後に大部屋に移り会社説明を受けました。会社の発祥や製造している製品などについて聞きました。それが終わると、工場内を見学しました。主に船舶用ポンプの製造現場を見学しました。金属を切削加工する工場から、完成した製品を出荷する建屋までを見学しました。
今の子供達は物づくりの現場を見ることはめったにありません。私が子供の頃、近くに鉄工所がありました。小学校から帰る途中によく覗き込んでいました。そして、運がいいと〇や◇の形の鉄の破片をいただきました。子供ながら物づくりの現場を見たものです。
今回の工場見学、子供達にどう響いたでしょうか。私も勉強になりました。今回見学した子供達の中から大晃機械工業(株)に就職する子がいるでしょうか。
工場受付に子供達は集合 製造する製品を組み合わせる
今月と来月、小学校の放課後学習「成器塾」の「手芸と染物」コースでは草木染めをします。去年は藍染めだけでしたが、今年は藍染めに加えて紫根染めと紅花染めをします。今回は紫根染めをしました。この紫は古代において高貴な色とされていました。なお紫を育てたことがありますが栽培はとても難しいです。ゆえに貴重な色なのでしょう。
最初、子供達に白いガーゼハンカチを渡しました。そして、ビー玉,小石,ビーズ,そしておはじきなどを入れた小皿を渡しました。次に、小皿に入ったビー玉などを好きに選んでハンカチでくるんで糸で結びます。つまり紫根による絞り染めです。ハンカチを絞りながら指導員さんと子供達は楽しそうに談笑していました。
綺麗な紫色に染まったハンカチを取り出す
私は、子供達がハンカチを絞っている間に紫根の染め液を作りました。藍染めでは水を使いますが、紫根染めはアルコールを使います。前日無水アルコールに浸していた紫根に水を加えて染め液にしました。アルコール分が逃げないように蓋付きのガラス瓶に染め液を溜めました。
ビーズ等を次々に縛る 紫根染め液で染める 水で染め液を洗い流す
ハンカチの絞りが終わった後、そのハンカチを紫根の染め液に浸しました。染まるまでの間、来月染めるハンカチを同じようにビーズ玉などを入れて絞りました。40分位経つとハンカチは綺麗な紫に染まりました。※今回はできませんでしたが染め液を暖めるとより濃く染まります。
ハンカチを瓶から取り出して水で染め液を洗い流しました。そして、紙タオルやドライヤーで水けを取りました。最後、アイロンでしわを伸ばして紫根染めの完成です。ハンカチは綺麗な模様が付いた紫色に染まりました。来月初めは叩き染めです。藍、インド藍、ヘナの葉を使ってハンカチを染めます。
リッパーを使って糸を外す アイロンを押し当ててしわを伸ばす
2学期最初の小学校放課後学習「成器塾」がありました。今月からは藍染めなどの染物体験を子供達にしてもらいます。その準備として、無地の白いハンカチを子供達に渡しました。そして、大小のビー玉,小石,そしてビーズなどをハンカチの布で囲ってタコ糸で結び付けました。
次回はそのハンカチを紅花で染めようと思います。最初に紅花の黄色成分で染め、直後に紅花の朱色成分で染めようと思います。2枚のハンカチをそれぞれの色で染めます。来月は叩き初めと藍染めをしようと計画しています。
作業しながら楽し気に談笑する子供達と指導員さん
前回の刺し子を仕上げる子供もいました。刺し子はすぐに終わる予定でしたが、手回しミシンの調子が悪く遅れました。布を前に押し出さずに上糸が切れるのです。糸を張り直してなんとか刺し子のコースターが完成しました。このミシンは骨董品でもあるので、もう引退させた方が良いかも知れません。私のお気に入りのミシンだったのですが。
絞り染めの準備 刺し子の仕上げ 手回しミシンでコースタに