東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

中古のわら切りカッター購入

2008年11月27日 | 農機具,工具

 以前から手に入れたいと思っていたわら切りカッターを購入しました。新品はとても高いため中古品です。お小遣いを節約すれば買える値段(¥5,000)だったため購入に踏み切りました。毎年田んぼで発生するわらの処分には困っていました。多くは畑の被覆材として使いますが、すべては使い切れません。ほとんどは畑に積み上げて腐らせていました。

          中古品のわら切りカッター、錆はあるものの使用可能


 今日は朝から雨模様でしたが、購入したこのカッターを簡単にチェックしました。まずは、錆ですがこれは仕方ありません。へこんだカバー部分もありますが、肝心なわらを切る刃は正常でした。また、回転部分は手でかるく回すことができるため問題はありません。発動機とベルトで結べば問題なく使えそうです。カットするわらの長さを決める歯車も正常でした。

      刃の切れ味は正常            わらの長さ調整部も正常
 

 カットするわらを挿入する口も正常でした。ちゃんとわらをくわえ込んで中に押し込むことができます。試用する前に各部に注油しておけば問題なく使えると思います。今日は雨のため使用できませんでしたが、今度の休日に使ってみようと思います。わらだけでなく刈り取った雑草などのカットにも使えそうです。

      カットするわらの挿入口、問題なくわらを中に送り込む

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麦の種まき、のらぼう菜の植え替え

2008年11月24日 | 麦,穀類,雑穀
 高校生達がやってきたのを幸いに、今日24日に最後の麦の種まきをしました。毎年11月中旬に種まきをしますが、田んぼの作業が遅れたためいつもより10日ほど遅れてしまいました。すでに霜が降りているので気が気ではありません。
 遅れをとり戻すために、麦の種を一日水に入れて吸水させた上で種まきしました。これで4日程度の遅れは取り戻せたのではないと思います。芽が出るまでは心配の毎日になりそうです。

     手伝いの高校生一人が種を蒔き、続く一人が平クワで土をかける


 高校生達はもともと稲刈りに来る予定でしたが、高校の文化祭が忙しくて11月になってしまいました。稲刈りや脱穀はすでに終わったため、今回麦の種まきをしてもらいました。
 大規模農家では、耕運,種蒔き,土寄せ,肥料蒔きはトラクターに付けた機械で一度に済んでしませます。しかし、この畑では、昔ながらに種を手蒔きし平クワで土寄せをします。肥料は芽が出てから蒔きます。

           種まきと土寄せを交代して作業する高校生達


 麦の種蒔きを済ませると、今度はのらぼう菜(多摩地区特産の野菜)の苗の移植をしました。移植する前に畑に堆肥を運び込みました。堆肥場の堆肥を、私も含めて3人それぞれ一台の一輪車で畑まで運んでばら蒔きました。

       堆肥を一輪車に積載         一輪車の堆肥を畑にばら蒔く
 

 堆肥を畑にばら蒔き終えた頃に正午になりました。疲れた体を休める意味で昼食の時間にしました。昼食休憩の間、彼女達といろいろ楽しくお話をしました。ついこの前まで高校一年生だったのに、今は卒業を控えた高校三年生。今後の進路などについてのんびり歓談しました。

              昼食をとりながら、楽しく雑談休憩


 休憩が終わると、のらぼう菜の移植をしました。移植する前に、先月種を蒔いて育てたのらぼう菜の苗を必要分掘って一輪車に乗せました。そして、堆肥をまいた箇所に次々にのらぼう菜の苗を移植しました。

  一輪車の乗せた苗を手に持つ        30cm間隔で苗を次々に移植
 

 のらぼう菜を移植し終わる頃、にわかに天気が悪くなってきました。寒い風が吹いて肌寒くなりました。手早く作業して終わることにしました。

            辺りが暗くなり、雨もちらほら降り始めました


 のらぼう菜の移植が終わると、次に小豆の豆取りを予定していました。先日収穫した小豆のさやをたたいて、中の豆を取る作業です。でも、ちらちら雨が降ってきてはできません。次の機会に作業することにしました。
 今日手伝ってくれた高校生達に、お礼として、サツマイモ,ニンジン,小松菜,チンゲンサイなどを収穫してもらい、それをお土産として持って帰ってもらいました。

      麦の種蒔きとのらぼう菜の移植を手伝ってくれた高校生二人
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たまねぎとのらぼう菜植え付け,エンドウの種蒔きほか

2008年11月23日 | 野菜:葉菜

 たまねぎの苗,のらぼう菜の苗,そして絹サヤエンドウの種蒔きをしました。最初にたまねぎ苗の植え付けをしました。場所はサツマイモを植えていた場所です。サツマイモを収穫して空いたため、やっとたまねぎ苗を植え付けできました。もう少し早くにサツマイモを収穫できれば良かったのですが、田んぼの稲刈りや脱穀などに時間をと取られたため、遅れに遅れました。苗を作る時間もなかったため、苗は購入しました。
 たまねぎの苗を植え付ける時は、毎回黒ビニールシートをするのですが、今回はシートなしで挑戦してみることにしました。黒ビニールシートは保温効果があるため春先の成長が促されますが、ビニールシート無しでどの程度育つか比較したいと思います。

            元サツマイモ畑に植え付けたたまねぎの苗


 たまねぎの苗を植えつけた後、のらぼう菜の苗を植え付けしました。これもまたサツマイモ畑の後に植え付けました。この菜っ葉は私が大好きな野菜の一つです。特に小松菜やほうれん草のようなあくが少ないので特徴です。葉はかき取るため、春先に花が咲くまで収穫できます。花も食べることができます。
 また、F1種子ではないため、自家採取することができます。つまり、毎年種屋さんから購入する必要がありません。小松菜のような全国的大衆野菜ではなく、多摩地域に密着した地域特産野菜ではないかと思います。

           元サツマイモ畑に植え付けた、のらぼう菜の苗


 次に、春先に収穫する絹サヤエンドウの種を蒔きました。冬の間はほとんど成長しませんが、3月頃に気温が上がってくると成長を始めます。そして、5月に美味しい絹サヤを収穫できます。

    絹サヤエンドウの種子           一つの窪みに四つの種を蒔く
 

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秋野菜の収穫シーズン到来

2008年11月22日 | 野菜:葉菜

 今、秋野菜の収穫シーズンです。夏や初秋に種を蒔いた野菜がいっせいに収穫できるようになりました。朝夕の冷え込みが厳しくなってきたこの季節、寒さで害虫の被害も少なく雑草も伸びません。一年で一番新鮮な野菜を食べることができる季節です。
 一番大きく育った野菜はキャベツです。7月29日に種まきしてから育てて、やっと収穫できるほど大きくなりました。外葉はとても大きくなり、巻いた葉も大きく球になりました。

     夏の種まきから育てて、やっと収穫できるほどに成長したキャベツ


 キャベツ以上に大きく育っているのは白菜です。9月14日に種を蒔いて育てた白菜はまだ収穫できるほど葉は巻いていませんが、あと一ヶ月ほどして収穫できる見込みです。寒冷紗を取り払ったため葉の緑がとてもみずみずしく映えます。

               葉が巻き始めた白菜、収穫まであと一ヶ月


 キャベツと白菜以外の野菜も順調に育っています。気温が低く初霜が降りるようになったこの時期、9月頃のように目だって成長しません。しかし、畑にいくたびに思いのほか育っていることを実感します。

    収穫が間近い京菜              美味しそうに育った壬生菜
 

 初めて今年から種を蒔いた野菜は「のらぼう菜」です。この野菜はF1品種ではないようで、この多摩地区特産の野菜とのことです。春先に伸びた葉をかき取りながら収穫します。また、花も美味しく食べることができます。小松菜などよりもあくが少ないため私の大好きな野菜の一つです。葉をかき取りながら長い期間収穫でき、しかも種も取れるとても庶民的な野菜です。

             少しずつ込み合ってきた「のらぼう菜」


 チンゲンサイはだいぶ葉が大きくなってきました。この中国野菜は、大きくて厚く白い葉元が特徴で中華料理に一番合うような気がします。9月初旬に種まきをすればもっと大きく成長したはずですが、小さめのチンゲンサイも美味しく食べることができます。

             葉が広く大きくなってきたチンゲンサイ


 畑で一番多く栽培しているのが小松菜です。夏も冬も作りやすく土壌を選びません。私の家ではこの小松菜を収穫後にいきなり冷凍庫に入れて保存しています。冷凍庫から取り出した時は凍ってカチカチですが、解凍すると茹でたようにしなっとなります。
 次にたくさん栽培しているのがほうれん草です。ここの畑は土壌成分が合わないのかあまり大きく育ちません。消石灰などを種まき前に入れれば良かったのかも知れません。酷暑の夏に作りにくい野菜です。

   葉が茂って収穫時期の小松菜        小ぶりに育ったほうれん草
 

 秋の代表的野菜の一つが大根です。この野菜は葉が大きく広がるため、狭いところにたくさんは栽培できません。大根のこれからの冬に欠かせない野菜です。おでん,煮物,漬物など調理方法はさまざまです。

           大きく広がった大根の葉、根も大きくなって収穫時期

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雑穀(シコクビエ)の収穫

2008年11月21日 | 麦,穀類,雑穀

 野菜の植え付けや収穫で忙しくて、雑穀の収穫がすっかり遅れてしまいました。雑穀類は食べるほど作っておらず、もっぱら種子の更新のために作っています。必要に迫られず収穫が延び延びになってしまいました。
 今日は雑穀の中でも、国内でも作っている人がとても少ないシコクビエを収穫しました。この雑穀は、稲と違って穂だけを刈り取りします。10年ほど前、山梨県の奥深い山間地域にこの雑穀の収穫の応援をして行った時も、穂だけを刈り取って収穫しました。

             刈り取りを待つシコクビエの熟した穂


 シコマピエの穂はとても変った形をしています。鳥の足のような形です。その形から「かもあし」と呼ぶ地域もあります。粒は粟ほどの大きさで、脱穀は棒切れを使ってたたくようにします。実は白いのですが精白はとても困難です。
 昔は、茶色の実をそのまま製粉して食べていたようです。私も製粉して食べましたが、やや錆びっぽい味で美味しいとは言えません。ただ、栄養やミネラルの点では優れているのではないでしょうか。

             穂刈りしたシコクビエの穂、このあと脱穀

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今年最後の稲刈り,脱穀,小豆収穫,麦の種まき

2008年11月20日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 知り合いのS嬢が田んぼにやって来ました。以前友達を連れてやって来たことがありますが、今回は一人でやってきました。これまで仕事の関係でなかなか来ることができませんでしたが、今日は一日中田んぼや畑を手伝ってもらいました。最初は田んぼに残っていた稲(古代米)を刈り取りました。

            田んぼに残っていた古代米を刈り取り


 そして、私の同僚家族が稲刈りして干した稲を脱穀しました。脱穀は10月中に済ませるのが普通ですが、ここの田んぼは農作業する人数が少ないためいつも伸び伸びになってしまいます。今年も11月になってしまいました。しかしながら、10月から引き継ぎしながら脱穀作業をほとんど済ませていたため30分ほどで終了しました。
 脱穀作業の後、砂糖モロコシの茎をかじって甘みを堪能した後、お昼のための休憩にしました。田んぼ横に腰をかけて日なたぼっこしながら、楽しく昼食をとりました。

             秋晴れの中、今年最後の脱穀作業


 続いて今年最後の小豆の収穫をしました。今日全ての小豆を収穫した理由は、この場所に引き続いて小麦の種を蒔くためです。小豆を収穫後すぐに残った小豆の茎や根の残渣を取り除きます。そして、小麦の種蒔きをするため耕運機で綺麗に耕運しました。

     手で小豆のさやを収穫          小豆の残渣を一輪車で搬出
 

 小豆畑の残渣を取り除くとすぐに耕運機を入れて丁寧に耕耘しました。最初は荒く耕運して、二度目は深くしかも細かく耕運しました。もともと小石が多い畑のため、耕運が難しい畑ですが大型の耕運機のため難なく耕すことができました。

             大型耕運機を使って難なく小豆畑を小麦畑に転換


 畑を耕運すると麦の種まきの下準備をしました。麦畑は春になると雑草が繁茂してきます。この雑草を取るために麦の株間は耕運機を使って除草します。この耕運機を通して除草する株と株の間隔を耕運機のロータリーの間隔60cmに合わせます。麦が育つ30cmと除草間隔60cmをあわせた90cmを麦株の間隔にしました。

       麦の種を蒔く線に沿って、目印としての石灰をまいてライン引き


 90cm間隔に巻尺で計測し、その線に沿って石灰粉をまいて白いラインを引きました。そして、そのラインに沿って麦の種を蒔く窪みを付けるために再度耕運機で耕しました。まいた石灰粉は単にラインを引くだけでなく、PHを中和させるなど土地改良剤としての効果もあります。

  麦の種を蒔く90cm等間隔に、耕運機で再度耕しながら播種窪みを付ける


 この季節、午後3時を過ぎると日が傾いて急に肌寒くなりました。急いで小麦の種を蒔きました。時間が迫っていたため、今日は1畝だけ種を蒔きました。手で麦の種を掴んで、均等なすじになるようにばら蒔きしました(一般的には「すじ蒔き」と言う)。
 そして、蒔いた種の上に平クワで土を被せました。続いて、とんとんと平クワで土を軽く押さえました。これで今日の麦の種まきは終了です。残りの麦の種は、24日に蒔く予定です。

  小麦の種を蒔くと平クワで土を被覆     クワでとんとんと軽く押さえる
 

 だいぶ日も傾いて肌寒くなりました。玉ねぎの植え付けも予定していましたが、こう寒く日が傾いては作業できません。玉ねぎの植え付けは来週に延期することにしました。
 今日はサツマイモの収穫で最後にしました。前回彼女がこの畑に来たときは1月頃で、サツマイモは寒さで傷んで食用にはできませんでした。しかし、今回はきっと美味しいサツマイモを食べることでできると思います。サツマイモの収穫のついでに、キャベツ,ニンジン,小松菜も収穫して持って帰ってもらいました。

             日が傾いた中で、楽しくサツマイモの収穫

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遅れた稲刈り

2008年11月19日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 田んぼの片隅に稲刈りしないままで放置した箇所がありました。稲刈りする時間がなかなか無くてそのままになっていた箇所です。しばらく放置していたため、スズメの食事場所になっていたようです。網を張ってはいましたが、その網をすり抜けて食べ放題。稲の穂には籾がほとんど付いていませんでした。稲刈りして束ねても穂が軽いのが分かります。

             スズメに食べられ放題の稲を刈り取る


 稲を刈り取っている間、稲の根元を見るとたくさんの籾殻が散乱しているのが分かります。そして、たくさんの籾殻大の糞が落ちていました。皆、スズメの仕業であることが分かります。

     スズメが稲を食害した後、稲株元にたくさんの籾殻が散乱


 籾がほとんど付いていない稲を束ねて竹竿に干しました。穂が重くないため、竹竿に架けても不安定です。今回稲刈りした稲はとても少ないため、田んぼ全体としての収量にはほとんど影響ありませんが少しがっかりです。

      手前は今回干した稲、向こう側は2週間ほど前に干した稲

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麦の種まき準備

2008年11月18日 | 麦,穀類,雑穀
 麦の種まきが遅れています。稲刈りや脱穀が遅れたのが原因で、ずるずると遅れてしまいました。今年は、自分の稲刈りや脱穀のほかにいろいろな団体の脱穀などの支援や機械修理を依頼されました。しかも一緒に農作業するメンバーもなかなか作業に参加できない状況でした。
 去年を振り返ると、11月13日に麦の種を蒔いていました。このままでは、去年より10日の種まきの遅れになります。でも、種を浸水して種まきするなど、何とか工夫をして遅れを取り戻したい思っています。

           秋晴れの中、耕運機を動かして麦の種を蒔く畑を耕運
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稲の脱穀(東京薬科大学生)

2008年11月10日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白
 東京薬科大学の学園祭が3日に終了しましたが、まだ田んぼには脱穀していない稲がたくさん干してありました。9日の午後に最後の脱穀をすることになりました。このため、瑞穂農芸高校から帰るとすぐに田んぼで脱穀の準備をしました。脱穀の準備を完了した午後1時頃に、学生達が稲を運んで田んぼにやってきました。

            田んぼから稲を運んで脱穀の開始


 学生達が稲を運んでくると、さっそく発動機を動かし脱穀機のプーリーに平ベルトを繋いで脱穀を開始しました。今日は発動機の調子が良いらしく、いつものように熱湯を冷却口に注ぎ込んではずみ車を勢いよく回すと一発で動き出しました。

   脱穀機と発動機をベルトで繋ぐ            稲穂を脱穀機に挿入
 

 今日は朝から曇り空で肌寒い一日でした。このため、私も今年初めてジャンバーを着て脱穀支援をしました。支援と言っても、脱穀機がちゃんと動いているか見守っているだけです。少し暇なので、畑に行って麦の種を蒔く畑を耕運しました。

            肌寒い中で脱穀された稲穂チェックする学生達


 脱穀機で脱穀をしている学生とは別に、来年の苗にするための種籾を取っている学生もいました。脱穀機では籾が傷むため、櫛のように指を使って籾を稲穂から外します。

     脱穀機から排出される籾             種籾を手で取る学生
 

 去年までは稲刈りした稲を牧場の軒下に干していました。しかし、今年からは牧場内に稲を干せなくなったため天日で干すことになりました。 天日で干す以上、雨が降ると脱穀ができなくなるなどのリスクが高くなります。実際、雨が降ったため一部の稲が脱穀できない事態が発生しました。しかし、農業が自然に左右される当然の事実を知ることができて、逆に良かったのではないかと思います。

          夕闇が迫る中、もくもくと最後の脱穀をこなす


 干していた稲は思っていたよりたくさんありました。午後1時過ぎに始めた脱穀は、午後5時になっても終わりません。薄暗くなった田んぼの中で、学生同士わいわい言いながら脱穀を続行しました。

        薄暗くなってももくもくと脱穀、発動機の音だけが闇夜に響く
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瑞穂農芸高校の文化祭(瑞高祭)

2008年11月09日 | イベント,行事

 午前中に瑞穂町にある瑞穂農芸高校の文化祭に行ってきました。この高校3年生の一部ですが1年生の時から田んぼで米作りを教えているため、その高校生達の高校での生活を知るためです。去年も来た文化祭ですが、今日は午後から別のグループの脱穀作業支援をする約束になっていたため午前中だけの文化祭見学です。曇り空でとても肌寒い朝でした。

              15分近く並んで入ることができた文化祭


 去年は食品科に行ったり、講堂でファッショショーを見たり、家畜を見たりいろいろ構内を回りました。しかし、今年は時間が限られていた上にとても寒かったため、2時間ほど見学して帰りました。4年ほど前に羊の毛をもらいましたが、その羊「ナズナ」の飼育場所が変わっていました。かつての羊の飼育場所はシャモの飼育場になっていました。

     犬とのふれあいコーナー         一年ぶりの羊「ナズナ」
 

 毎年家畜コーナーは賑やかです。子豚,フェレット,牛,鶏,犬,リスザルなどを見ることができます。小動物ではハムスターを販売していました。500円/匹だったでしょうか。

            かわいらしい子豚のコーナー、餌をやることができます


 とても寒かったので、熱い肉まんか豚汁を食べたいと思いましたが、大変な行列のため買うことができませんでした。田んぼに来ている生徒に会って話をした後、すぐに帰りました。

    大変な行列の肉マンコーナー       豚汁コーナーも大変な混雑
 

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稲の脱穀(多摩丘陵の自然を守る会)

2008年11月07日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 籾摺り機を修理した6日の午後、多摩丘陵の自然を守る会の方々の稲の脱穀支援をしました。毎年のことですが、隣の田んぼに置いてある私の脱穀機で脱穀をしました。多摩丘陵の自然を守る会の田んぼは隣接しているため、稲の移動は簡単です。干した稲を運ぶとすぐに脱穀を開始しました。

          干した稲を覆っていた防鳥網を片付ける方々


 干した稲を覆っていた防鳥網を片付けると、干した稲を作業しやすいように脱穀機のそばに運びました。運んだ稲は、細かい目の防鳥網で覆っていたためスズメなどに食害されていませんでした。

             干した稲を作業しやすいように脱穀機の隣に運ぶ


 やや曇り空の肌寒い日でしたが、発動機も一発でかかり快調に脱穀できました。昨年は今回使った脱穀機のほかに、足踏み脱穀機も使ってもらいましたが、今年は午後からの脱穀だったため時間がなく、発動機を使った脱穀だけをしました。

           古い発動機と古い脱穀機ですが、快調に脱穀が進む


 先日脱穀機を運搬するときに、籾排出口の一部を欠損させてしまいました。このため、時々その口から籾が漏れてしまいました。その欠損口をふさぎながらの脱穀でしたが、無事すべての稲を脱穀できました。脱穀したのはもち米とのことです。

             籾を入れる袋がいっぱいになると、袋を交換

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籾摺り機の修理依頼

2008年11月06日 | 農機具,工具

 一週間ほど前、里山農業クラブのある方から籾摺り機の修理を依頼されました。このため、仕事が休みの6日午前中に修理に伺いました。見ると、とても古い籾摺り機でした。万石の部分は今の籾摺り機とあまり変わりませんでしたが、唐箕部分が古い構造のものでした。私が近所の農家からいただいたものは、唐箕の籾殻排出口部分が自由な方向に動かせますが、今日修理したものは固定のため動かせない構造でした。

        エンジンをかけて、故障した籾摺り機にベルトをかけて試運転


 どこが調子悪いのが詳細が分からないため、とにかく試運転してもらいました。すると、籾摺り後に籾と籾殻がうまく分離されないことが分かりました。唐箕部分の風を送る箇所が悪いことは直感で分かりましたので、その部分を重点的に調べました。

             板でふさがれていた籾殻排出口


 唐箕の部分を調べていると、板で覆った部分がありました。籾摺り機はすべて金属で作られているのに、その部分だけが木製でした。おかしいなと思って、その板を外してみました。すると、その部分から籾殻が風にのって勢いよく排出されました。この木製部分を外さなかったのが、玄米と籾殻が分離されない原因でした。

                          勢いよく排出されるようになった籾殻、一件落着


 板でふさがれていた箇所に取り付けるフードがあるはずと、里山農業クラブの方に聞きました。すると、使い方が分からない部品があるとのことでした。その部品を見ると、板でふさがれていた箇所にはめるフードでした。フードをネジでとめたあと、籾摺りをする二つのロール間隔を適正に調整して修理が完了しました。

             籾殻排出フードを取り付けて、籾摺り機の修理完了

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東京薬科大学の学園祭(東薬祭)

2008年11月04日 | イベント,行事

 3日の午前中は私の同僚家族との稲刈りや脱穀、芋ほりなどをしました。同じ日の午後遅くになって東京薬科大学の学園祭(東薬祭)に行ってきました。お目当ては、私が今年稲の脱穀などを支援した環境グループASIATOのコーナーです。
 この東薬祭に行ったのは数年ぶりのことです。前回行った時は、確か皆に混じって餅つきなどをしました。そして、薬用植物園にも行きました。園と行っても平山城址公園に接するように山に沿って歩くほど広い植物園でした。ちょっとした山めぐりのようでした。

      東薬祭の入口ゲート     受付の学生さん、教えてくれてありがとう
 

 ASIATOのイベント会場に行くと最期の餅つきをしていました。午後遅いのにたくさんの人が集まっていました。数年前はこれほど集まっていなかったように思います。去年まではお客自身が餅つきできたそうですが、昨今のイベント事故の影響でスタッフだけでの餅つきになったそうです。少し残念です。
 しかし、初代ASIATOメンバーや4年生などに久しぶりに会ってお話できたことは嬉しかったです。8年前は、田んぼを学内に作ったり、籠を編んだり、開墾したりいろいろなことにチャレンジしていました。今は無理がなく洗練され、メンバーが楽しめる活動になったように思います。

             最後の餅つきの後、歓談しているスタッフ

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稲刈り,脱穀,芋ほり,小豆の収穫

2008年11月03日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 私の職場の同僚家族とその保育園仲間家族が、稲刈りや芋掘りなどにやって来ました。以前田植えや草刈りにも来た家族です。いつもの賑やかな子供達もやって来ました。稲刈りは初めての子供達です。親の中にも稲刈りは初めての方もいました。

            刃物のカマを使うため、お互い少し離れて稲刈り


 稲刈りした稲は、6月22日に田植えした稲です。田植えした時、とてもひ弱な苗に見えましたが立派に育ったものです。苗1本が8本程度の株に増えていました。一粒のお米が千粒位に増えた勘定になるでしょうか。

   お父さんの稲刈りを見る男の子      丁寧にに稲刈りするお母さん達
 

 予定では、今日来た家族が田植えした稲だけを刈り取ることにしていました。しかし、28日に稲刈りした小学生達が刈り残した稲も刈り取りました。その稲は、少しばかりぬかるんだ田んぼに刈り残されていました。1株残さずきれいに刈り取りました。

           小学生が刈り残した稲もすべて刈り取る


 刈り取った稲は、縛りやすいように方向を揃えて地面に置きます。稲の穂側と稲の根側を揃えて置きます。しかし、子供達には何故揃えるのか分からず、バラバラに置いてしまいます。そうすると、お母さんが子供達がバラバラに置いた稲を置き直しました。

            刈り取った稲は、穂側と根側を揃えて置く


 次に稲をワラで縛って束にします。小さな子供には少し無理のため、主に大人が縛りました。稲は乾燥すると縮むため、弱く縛るとほどけやすくなります。このため、稲が乾いてもバラバラにならない独特の方法で縛ります。

   稲を縛るためのワラを手に持つ     稲束がほどけないようワラで縛る             
 

 稲束を縛り終えると、その稲束を竹ざおに架けて干します。縛った稲を二股にして、稲穂が下になるように竹ざおに架けます。天気が良ければ3日ほどで、ほど良く乾燥します。水分が15%まで乾燥すると良いと言われています。籾が湿っていると籾摺りや精米がうまくいきません。

         稲束を二股にして、稲穂が下になるように竹ざおに架ける


 稲刈りが終わると、今度は脱穀です。今回稲刈りした稲は、刈り取ったばかりで乾燥していないため脱穀できません。28日に小学生が稲刈りして干した稲を使って脱穀しました。6日間架けて干した稲ですので十分乾燥しています。
 小学生達は千歯こぎや足踏み脱穀機を使った脱穀を体験しましたが、今回は発動機を使った脱穀機だけを使いました。この脱穀機は、籾を人が集めて選別する必要がなく、自動的に風選して米袋の中に籾を収納できます。

        脱穀すると、籾は自動的に脱穀機脇の米袋に収納される


 一部のお父さんは脱穀作業を知っていましたが、ほとんどの方は脱穀作業は初体験のようでした。興味深く熱心に脱穀していました。ただ、子供達は年齢がとても低いため事故のリスクも高く脱穀はしませんでした。大人だけで脱穀しました。

       真剣な面持ちで脱穀          稲が吸い込まれないよう注意       
 

 大人が脱穀作業をしましたが、それでは子供達が退屈です。このため、子供達には乾燥した稲束を脱穀機まで運んでもらいました。稲束を運ぶのは初めてのことです。最初は面白がって運んでいました。

          稲束を楽しそうに抱えて運んでいる女の子


 私も子供の頃、稲が大好きでした。乾燥した稲束はかすかに新しい畳の臭いがします。この新調した畳のような香りがとても好きでした。今日稲を運んだ子供達も、好き嫌いは別にして、この臭いを知ったのではないでしょうか。

      稲束をかかえて嬉しそう        たくさんの稲束で顔が隠れそう
 

 稲束を運んだ子供達もだんだん運ぶのに飽きたのか遊びはじめました。稲を手に持って追いかけっこしたり、持った稲でお互いにたたきあったりとおおはしゃぎです。稲刈りした田んぼは走り回るのに最適です。また、地面はコンクリートと違って倒れても柔らかく受け止めてくれます。

            稲束を手に持って、笑顔いっぱい楽しそうな子供達


 子供達は、運んだ稲束を脱穀中の大人に手渡します。大人は、その稲束を脱穀機のそばに積み上げました。子供達にも脱穀を体験させたいところですが、この脱穀機はとても力が強いので児童にはとても危険です。この近辺で昔、子供がこの脱穀機に引っ張り込まれて腕を損傷してことがあったそうです。

      運んだ稲束を大人に手渡し、稲束は脱穀機そばに積み上げ


 脱穀した稲は先日小学生が稲刈りして干したものです。結構な量の稲のため、すべて脱穀するには一時間以上かかりました。子供達が田んぼで遊んでいる間、大人達はもくもくと脱穀を続けました。
 雨が降るとせっかく干した稲が濡れてしまいます。再び稲が乾くまでに、また時間がかかります。そうなると、脱穀するチャンスはなかなかめぐって来ません。まさに農業は天気しだいなのです。今回、乾いた稲をすべて脱穀してもらいました。

            乾いたたくさんの稲束、もくもくと脱穀作業を続行


 稲刈りして脱穀し終わると、12時を過ぎていました。子供達はおなかをすかせてお待ちかねです。天気はあまり良くはありませんでしたが、一番広い田んぼにビニールシートを広げて昼食です。お母さん達は、腕によりをかけて作ったお弁当のお披露目です。立派な重箱に入ったお弁当、とても美味しくいただきました。

          田んぼの真ん中に陣取って、和気あいあい楽しい昼食


 昼食後、すぐに芋掘りをしました。男心をくすぐるのか、男性が芋掘り担当になりました。芋はサツマイモです。最初、芋のツルを取り除いてから芋掘りのスタートです。芋を傷つけないように芋を掘り続けました。

    お父さん達がクワを打ち込む        男の子が芋を掘って並べる
 

 芋はいろいろなところに植えてあります。一番難儀したのは広い土手の急斜面に植えた芋を掘るときです。体が転げ落ちないように足で支えながらの芋掘りです。しかし、南斜面のため日当たりが良かったのか一番大きな芋が取れました。

         急斜面の芋掘りは一苦労、でも一番大きな芋を収穫


 お父さん方が芋掘りに精出している間、お母さん方は小豆の収穫をしました。そして、女の子達もお母さんに付いて小豆の収穫を手伝いました。

            お母さん達と女の子達は、仲良く小豆の収穫


 小豆はお米のように一度に全部の豆が成熟しません。茶色になった豆のサヤだけを手で取って収穫します。青いサヤはまだ収穫できません。収穫した茶色のサヤを割ると、赤茶色の小豆が5~6個入っています。

           茶色になった小豆のサヤを、手で丁寧にもいで収穫


 お母さん方も小豆のサヤを見るのは初めてのようでした。ましてや、子供達は初めて見る小豆のサヤです。収穫した小豆のサヤを不思議そうに見ながら触っていました。

          収穫した小豆のサヤを、不思議そうに触っている子供達


 芋掘りしたり小豆を収穫した後、ヤーコン,キャベツ,ニンジンなども収穫しました。子供達にとって、ニンジンが引き抜いて収穫されることなど思いも付かないことでしょう。また、ニンジンに葉が生えていたり無数のヒゲ根が生えていることなども思いも付かなかったと思います。

        稲束の山の上で戯れて遊ぶ子供達、とっても楽しそう


 田植え,田んぼの草取りに参加して、今日稲刈りや芋ほりなどに参加した家族達は、大人や子供も本当に楽しそうでした。ディズニーランドのような人工の遊びもいいですが、自然にまみれて遊ぶことも大切なことだと思います。特に子供達にとって、自然は一番の教材だと思いました。

         私の職場の同僚と、同僚が通う保育園の友達家族達

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脱穀機と発動機の移設

2008年11月01日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 これまで稲は畑に設置した脱穀機で脱穀していました。しかし、今後は干している稲がある田んぼで脱穀することにしました。このため、畑に設置している脱穀機を田んぼに移動する必要があります。湿った田んぼを移動するため、キャタピラ付きの運搬機に乗せてソロソロと移動しました。

       畑からの急な下り坂、脱穀機を運搬機に載せてソロソロと移動


 一年ぶりに使う運搬機、最初エンジンが動かなくて困りました。調べてみるとキャブレターのフロート部からガソリンが漏れていました。燃料コックを開け閉めして漏れないように注意深く動かしていると自然に漏れなくなりました。
 脱穀機を移動し終わると、今度は二台の発動機を同じように運搬機に乗せて移動しました。二台の発動機が移動中に落ちないようにしっかりとロープで運搬機に縛って固定しました。ゆっくりと脱穀機と発動機を田んぼに移動しました。

  ぬかるんでいる田んぼ入り口        脱穀機の次は発動機を移動
 

 脱穀機と発動機を移動した場所は、先日大学生が稲刈りして広く開いた田んぼです。明日にでもすぐ使えるように、稲の切り株しかない広場に設置しました。最後に、朝露や雨にさらされないようにシートで覆っておきました。

     脱穀機と発動機、移動完了       朝露や雨に備えてシートを被覆
 

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