今年は稲刈りや脱穀の遅れによって麦の種蒔きがすっかり遅れてしまいました。毎年11月中旬には種蒔きを済ませるのですが、去年と今年は11月末になってしまいました。ちなみに去年は11月24日,一昨年は11月13日に種蒔きをしました。蒔き遅れると、霜柱などの影響などで枯死したり十分成長しません。
大型耕運機で畝作り 小松菜の中間に種を蒔く畝
最初麦の種を蒔く畝作りをしてから手押し式の種蒔き機で種を蒔きました。最初大型耕運機であるディーゼルエンジン耕運機で大まかに耕しました。続いて、小型の管理機で耕しました。管理機は耕運する速度が遅いのですが、耕運幅が狭いので実際に播種する畝幅に合っています。管理機で春に除草する幅を確保する種の蒔き幅を考えます。
小松菜が育つ畝間を管理機で丁寧に耕運
すでに育っている小松菜,ほうれん草,冬菜の間をぬって耕すには小さな管理機が重宝します。春になって小麦が育つ頃に除草しますが、このときにも耕運幅が狭い小型の管理機が役に立ちます。大型の耕運機では除草するつもりが、耕運幅が広いのでせっかく育った麦も耕してしまいますので。
小松菜の間を管理機で耕運 手押し式種蒔き機に小麦を入れる
管理機で畑を全面的に耕し終わると最初小麦の種を蒔きました。去年は高校生に手蒔きで蒔いてもらいましたが、今年は手押し式の種蒔き機で種をまきました。この播種機は打ち抜き式の株蒔き用です。昔は田んぼの二毛作によく使われていたようです。約15cm間隔に直径3cmほどの穴を開け、そこに5粒程度の種を入れる手押し式の古い機械です。この機械の上には重りを載せる箇所があり、穴の深さを重りで調整します。今回は十分耕したので重りは必要ありませんでした。硬く乾いた田んぼなどでは重りが必要です。
手押し式種蒔き機で小麦の種を蒔く
小麦の品種は農林61号です。日本で一番作られている品種だそうです。パン用の品種を一度作ってみたいのですが、種を売っていないので毎年この品種を作っています。小麦のほかに裸麦の種を1畝蒔きました。そして今年初めて、オート麦と言うカラス麦を蒔きました。小麦,裸麦,カラス麦を蒔き終わると、レーキを使って土を被せました。ただ、蒔いた時期が遅かったのでちゃんと芽が出るか心配です。
麦の種を蒔いた上にレーキを使って土を被せる