芽を出し成長途上のほうれん草
芽を出し成長途上のほうれん草
日に当たって元気に成長中のジャガイモ
土寄せする前に肥料を少し蒔きました。そして、クワで周りの土を寄せるようにジャガイモの茎元部分に盛ります。鞍のように土を盛ります。この土寄せは雑草対策にもなります。一ヶ月後にもう一度土寄せをします。
土寄せ後のジャガイモ
麦畑を除草中の耕運機
あらかじめ耕運機による除草を想定して麦の畝幅を決めています。その畝幅は耕運機のタイヤ幅か土をかき回すロータリーの幅にしています。この幅の畝の間を、単純に耕運機のロータリーを回しながら通すと綺麗に除草できます。
ロータリー回しながら耕運機を通した後の畝間、綺麗に除草
絹さやエンドウ豆の花が咲き始めました。このえんどう豆は、花の色がとても綺麗なためとても好きな豆の一つです。また、さやが大きいため収穫しがいもあり食べがいもあります。
綺麗な花が咲き始めた絹さやエンドウ豆
同じ豆の仲間で、花が綺麗なスイトピーの花も綺麗ですが、この豆の花もなかなかのものです。緑の葉に映える赤い花はとても目立ちます。
緑の葉に映える赤い花(マメ科特有の形)
去年の晩秋に種を蒔いて、3月に茎が上に登れるように竹を刺したりして世話をしました。またマメ科は肥料が少なくても比較的よく育ちますが、少し肥料も与えました。これらの世話に答えるようにぐんぐん育つととてもうれしく感じます。あと二週間ほどでさやを収穫することができます。
上に向かって伸びる絹さやエンドウ
早速今日も仕事に行く前に雨の振りしきる苗場に行ってきました。予想したとおり苗場は雨水で水没していました。
山や田んぼの畦に沿って流れる雨水
苗場に水を入れる取水口から大量の雨水を苗場に流れ込んでいました。取水口と言っても、畦際を流れる水をせき止めて流れ込むようにしただけです。雨になると決まって大量の雨水が田んぼに流れ込みます。雨の日に油断しているとすっかり田んぼや苗場は水没してしまいます。
大量の雨水が流れ込んでほぼ水没した苗場
苗場を水没させたままにしていると、水底は酸欠になるためせっかく蒔いた籾が死んでしまいます。水深を浅くするために流れ込む水を減らさなければなりません。苗場から雨水を排出するなどの方法をとって適切な水深にします。まずは、苗場に雨水が流れ込まないように取水口をせき止めます。
苗場に流れ込む大量の雨水 苗場への流れ込み防止後
取水口から苗場に流れ込む雨水を止める方法は、江戸時代と変らない方法です。クワで付近の土を掘って取水口に盛る方法です。要するに土の盛り方で流れ込む流量を調節します。盛った土はもろいため雨が降り続くと崩れてしまいます。毎日のように管理しなければなりません。
取水口からの雨水制限をすると同時に苗場にすでに溜まった雨水を排出します。排水口を開けて緊急に大量の雨水を排出します。適正な水深になったかどうかは数時間後に再び苗場に来て確認します。
苗場の排水口から緊急に雨水を排出
今、麦がいっせいに出穂しています。一番最初に出穂したのは、大麦の一種の裸麦です。なお、今年は六条大麦と二条大麦は種を蒔きませんでした。この二種類の麦は皮をむく工程が必要で面倒です。このため、今年は皮をむくのが簡単な小麦と裸麦の種を蒔いています。
出穂している裸麦(のぎが長い)
毎年一番多く作っている麦は小麦です。製粉の工程が必要ですが、パンにしたり、てんぷらの衣にしたり、うどんにしたりととても重宝しています。日本の田んぼでは昔、夏にお米を作り冬に麦を作る二毛作がさかんに行われていました。
出穂中の小麦
早朝に起床して田んぼに行きました。先日は苗場に籾を直接蒔きましたが、今日は籾を箱苗と畑に蒔きました。今年は、苗場,箱苗,そして畑苗と三種類の苗作りをします。去年箱苗だけで苗作りをしましたが、鴨にやられたりしてうまく苗を育てることができず最低数の苗で田植えをしてひやひやしました。今年はリスクを分散する意味でも三種類の方法で苗作りをします。
今日は最初に箱苗による苗作りをしました。去年使った箱を取り出して土を入れ籾を蒔きました。籾は昨日から浸水しておいたものです。
規定の箱に土を入れる 土を均して籾を蒔く
去年は15枚程度の箱苗だけで育苗しました。今年の育苗は主に苗場です。このため、箱苗による育苗は予備としての役割です。箱は5箱だけ使いました。箱に土を入れて平らに均して籾を蒔きます。籾を蒔きおわると、その上にふるいを使って薄く細かい土をかけました。
ふるいを使って薄く土をかけて籾を覆う
薄く土をかけ終わると、箱を苗場まで運んで置きます。日差しが強くなると箱はすぐに乾いてしまいます。乾かないうちに箱を苗場内に並べるように置きます。
籾を蒔いた箱苗五つ 苗場内に並べて置く
昨日の夕方、苗場の水を引いて水深を浅くして箱苗を置きやすくしておきました。ただし、水深を浅くするとスズメなどが目ざとく苗場に降り立ってせっかく蒔いた籾を食べてしまいます。スズメに見つからないようにすばやく作業します。
苗場に並べた五つの箱苗、順調に育つように時々見回り要
箱苗を苗場内に並べるとすぐに水を入れて水深を深くします。深くしないとスズメに入られてせっかく蒔いた籾を食べられてしまいます。特に箱苗は籾の密度が高いのでスズメに見つかると食べつくされてしまいます。過去にもスズメに食べられしまい箱苗に籾を蒔きなおしたことがあります。夕方苗場を見回るとちゃんと水深が深くなっていたの一安心です。
水深が深くなり水没した箱苗、これでスズメ食害なし
箱苗による育苗作業が終わるといったん家に帰って休憩しました。しばらくして今度は畑に行きました。今度は畑で稲の苗を作る畑苗作り作業です。この作業は稲の種である籾を畑に蒔いて育苗する作業です。
籾をまく畝に堆肥を蒔く 一日浸水した籾を蒔く
畝の中心に堆肥を蒔いて、その堆肥を囲むように籾をすじ蒔きしました。畑で育苗するのは数年ぶりです。畑は水田と違って乾燥しやすいためとても管理が大変です。晴天が続くようだと時々水をやる必要があります。
畑の畝に沿って籾を二本にすじ蒔き
昼間は仕事をしている関係でそんなに多く畑に来ることができません。乾燥を防ぐために白い寒冷裟をかけておきました。これで少しは雨が降らなくても大丈夫です。2週間ほどで芽が出てくると思います。
籾を蒔いて土をかけ、その上に乾燥予防としての寒冷裟を被覆
案内した体験学習用田んぼ 下見に来られた担任の先生
今年も小学生達と楽しく交流できるといいなと思います。別所小学校の周りには自然が少なく、マンション住まいの子供達が多いと聞きます。この田んぼでいろいろな自然体験をしてもらえると良いと思います。
堆肥をキャベツ苗を植える畝の中に置く
暑い夏、素人にはキャベツを上手に作ることができません。その一番の理由は夏の暑さと害虫です。暑さに対しては夏用の品種を使えばよいのですが、害虫だけは対策が必要です。
堆肥の上に蔵状に土のせ レーキで表面を均す
農薬を使わないための方法として一番有効な方法が、害虫が来ないようにネットを張ることです。去年の秋に白菜作りに使った1mm目のネットをキャベツに使うことにしました。また、夏は猛烈に雑草が生えるため防草対策として黒い防草用シートを畝に張ることにしました。
畝に防草用のシートを張り、U字に加工した竹を刺す
防草用のシートを張り終えるとその両脇にU字型にした竹を刺していきます。この竹は、切った竹を裂いてU字型になるように加工したものです(3月15日参照)。竹を刺すといよいよキャベツ苗の移植です。この苗は先月から我が家のサンルームで種から育苗したもので(3月20日参照)。植えつける前に防草シートに空き缶を加工して穴あけ器に加工したものを利用して苗を植える穴を開けます。続いて苗を取出してその穴に植えつけました。
植え付け穴を開ける 苗を植えつける
今の時期、園芸ショップでキャベツの苗をたくさん売っています。しかし、自分で種から育てた苗の方が愛着があります。また、種の方がはるかに安上がりです。
小さな苗ですが、一列に植えたキャベツ苗
苗を植え終わると、防虫用のネットを畝全体に張ります。そして、そのすそに隙間ができないように土を盛ります。これでキャベツ苗の移植は完了です。約2ヶ月後には丸々としてキャベツが収穫できるといいなと思っています。
白い防虫用ネットをキャベツ畝全体に張りすそを土で盛る
田んぼは今、レンゲの花が満開です。田んぼが一面にピンク色に染まっています。このレンゲ、去年の初秋に稲穂の間に種を蒔いたものです。この田んぼは、別所小学校の子供達が体験学習として田植えして,草取りして,そして稲刈りや脱穀をした田んぼです。
田んぼ一面、じゅうたんのように咲いたレンゲ
今日も道行く人が感嘆の声を上げていました。孫娘(6歳くらいの女の子)を連れて散策していた三世代家族から「レンゲを見せて欲しい。」と声をかけられましたので、喜んで田んぼまで連れて行って見せました。
暖かい日差しの下、咲きそろったレンゲの花
畦にクローバーの花が白く群生していましたので、そのクローバーの白い花とレンゲのピンク色を組み合わせて即席の花輪を作りました。そして、その花輪を女の子にプレゼントしました。その女の子ははにかみながらもとても喜んでいました。
耳を澄ませるとミツバチ達の舞う羽音
きれいに澄んだ苗場の水
一日前から水に漬けていた籾の水を切りました。その籾を手かごに移していよいよ籾ふりの開始です。水を濁さないようにそろりと苗場内に足をいれます。そして、手に籾をつかんでもみを振るようにしながら水面にばら撒きます。水面に落ちた籾は水中を静かにゆれながら落下して泥面に触れるように着地します。
手につかんだ籾を振るようにしながら水面に落とす
今日蒔いた籾はキヌヒカリと赤米です。苗のときのキヌヒカリと赤米は全く区別がつきません。このため苗取りの時に間違えないように、境にU字柵を目印として刺しておきました。2週間ほどすると芽が出てきますので中干しして芽を固定します。
キヌヒカリと赤米の境にU字柵を刺す
この苗場で育てた苗は6月に苗取りします。そして、苗取りした苗を使って小学生達や大学生達がすぐ脇の田んぼで田植えします。ちなみにお米の品種は「キヌヒカリ」(うるち)です。なお、古代米でもある赤米もこの苗場で苗を作ります。
この地域で「とんぼ」と呼ばれるレーキを使って苗場内を均す
先日耕運機で苗場を耕しましたが、今日はこの地域で「とんぼ」と呼ぶケーキで水面下の泥面の高低差を無くしました。このようにしてて苗作りをしやすくします。高低差がなくなると水面上に顔を出す泥面が無くなり、鏡のように苗場が平らになります。
高低差が無くなると、苗場内を1mごとの線上にワラを刺します。この線は籾ふりの時に蒔いた籾を踏まないように歩く線です。ワラは水面下が濁っても間違えないで歩けるように付ける目印です。
籾ふり時に歩く線上にワラを次々に刺す
ワラを刺し終わると、さらに水面下が平らになるように再度「とんぼ」で均します。均した泥上に籾を蒔くため丁寧に慎重に均します。このとき泥で濁って水面下は見えませんが、一日経つと水面下の濁りが沈殿して透明になり泥上面が見えるようになります。
さらに「とんぼ」で苗場の高低差を無くす
耕運機で苗場の隅を丁寧に代かき
今の季節、どじょうなどの小動物を食べるために水鳥や狸などの動物が苗場に進入して荒らします。これを防ぐため代かきが終わるとすぐに苗場全体に網をかけます。面倒な作業ですが網張りは絶対に必要な作業です。
苗場を覆う網を苗場の横に並べる
最初に棒を何本か苗場の周りにたて、次にその棒の上端にひもをつなげます。そして網を覆う作業に入ります。とても広い網のため、網の半分程度を苗場に掛けます。あまった網は隅に丸めてたたんでおきます。
網をほぼ掛け終わった苗場
水が溜まった苗場
徐々に苗代に流れ込む小川の水