イヌビワが結実し始めました。通称ちちんぼと言ってその実を食べることができます。野生のイチジクなのですが、その実は小さく食べてもそれほど美味しくはありません。黒くなった実を食べるのですが、野鳥も狙っているようでしょうか、なかなか黒い実を見ることがありません。黒くなる前の赤い実はとても食べられません。その赤い実を潰すと白い汁が出てきます。指にその汁を取ると、接着剤のようにねちゃねちゃします。もちろんその汁の味は最悪です。
イヌビワは皮を収穫して皮細工に使うことができます。初夏に手で剥ぐようにして皮を収穫できます。その後、天日乾燥しておけば通年細工に使えます。
色づき始めたイヌビワの実、黒くなれば食用可
イヌビワは野生なので枯れたり病気になることはありません。いわば雑草のような樹でとても丈夫です。しかし、園芸種のイチジクは実が大きく甘くて美味しいですがとてもひ弱です。幹内に毎年カミキリムシに入られて枝がバタバタと枯れてしまいます。そのため、イチジク農家は農薬を使ったり網で囲ったりして栽培しています。
我家は農薬を使っていない上にタヌキなどの害獣が多くいます。そのため、それほど多くのイチジクの実を収穫できません。
まだ未成熟の赤い実 実を割ると白い汁
去年芭蕉を植え替えました。植え替える前、日陰で枯れそうな痩せた芭蕉でした。植え替えた先は、日当たりが良くしかも土地が水けを多く含んでいました。場所が良かったのか背の高さが2~3mに育ちました。根元を見ると新しい芽が数本出ていました。よほど今の場所が快適なのでしょう。植え替えて良かったです。秋に葉を収穫して籠を持つための取っ手にしようと思います。
高さ2~3mに伸びた芭蕉の葉
沖縄では芭蕉の繊維を使った布(芭蕉布)を作っているとか。私はそこまでの技術はありませんし、覚える時間はありません。利用するのは、せいぜい籠の持つための取っ手にするくらいです。
思い出しましたが、子供の頃にこの芭蕉を雨笠代わりに使ったり日除けに使っていました。また、腕に沿わせるとひんやりするので、夏は体の熱を冷ますのに使っていました。また枯れた葉はよく燃えるため、風呂焚きの火付けに使っていました。また、台風が去った後に芭蕉の葉が櫛の歯のようにバラバラにちぎれていたのを思い出します。
根元には芽生えた芭蕉 日除けにもなる特大の葉
数年前から栽培しているハーブ(トゥルーシー)の苗をやっと畑に植え付けることができました。このハーブの甘酸っぱいほのかな香りがとても好きです。去年栽培した畑をよく見るとこぼれ種から育ったトゥルーシーが育っていました。野生でも育つ力があるのでしょう。
同じようなハーブでクールミントも育てています。このハーブも野生に近く、わざわざ育てなくて大きくなります。宿根性なのであちこちにはびこっています。たまに葉を千切ってその香りを楽しみます。真夏でも涼しい香りなのです。その涼しいと感じる秘密を知りたいものです。
育苗したハーブ(トゥルーシー)を畑に植え付ける
ところでハーブ(トゥルーシー)はブルービーと呼ばれる蜂を呼ぶようです。花が満開になるとその蜂がトゥルーシーの花の周りを飛び回ります。花の蜜を吸うのですが、すぐに花から離れるのでなかなか良い写真を撮れません。今年もブルービーがやって来るに違いありません。ブルービー以外の昆虫もたくさんやって来ます。
育苗したハーブ(トゥルーシー) クワで耕した畑に植える
クロッカスやアネモネなどの春の花がすっかり散ってしまいました。これらの花の球根を掘り上げました。花壇に植えっぱなしでも良いのですが、来年別の場所に花壇を作りたいので掘り上げました。
最初はクロッカスの球根を掘り上げましたが、肥料をそれほど与えなかったので小さな球根ばかりになっていました。ただ小さくても数は植えた時より増えたため、この秋に植える時は日当たりが良く、肥料をちゃんと与えれば来年も綺麗な花を咲かせてくれるはずです。もくもくと球根を掘り上げました。掘り上げて空っぽになった花壇はあとで耕運機で耕します。
最初にクロッカスから次々と球根を掘り上げる
クロッカスの次はアネモネの球根を掘り上げました。続いて、ラナンキュラスの球根です。ひげ根のような球根です。だいぶ増えていました。次に葉がまだ残っているラッパ水仙の球根を掘り上げました。水仙は球根の数が増えていませんでした。最後にチャーリップです。一つの球根が四倍に増えていました。ただし、増えた球根は前より小さくなっていたため秋に植える時は、やはり日当たりの良い場所で、肥料たくさん施せば良い花が咲くと思います。
ラナンキュラスの球根 ラッパ水仙の球根 チューリップの球根
掘り上げた球根は天日乾燥しました。昨日は雨だったためなかなか乾かず、最初室内で扇風機の風に当てて乾かしました。今日になると快晴でしたのでベランダに出して自然の風と日光に当てて乾かしました。乾いたことを確認すると、球根の名前を書いた茶封筒に入れました。秋まで室内で保管して秋に花壇に植えようと思います。
風に当てて乾かした各球根 茶封筒に入れて秋まで保管
晩秋に球根を植えたクロッカス,アネモネ,水仙,チューリップがようやく咲き始めました。10月に植えるべきでしたが11月に植えました。植える時期が遅れたため心配していましたが、ちゃんと咲いたので良かったです。
ところでラナンキュラスは葉は出ているのですがまだ咲いていません。もう少し経たないと咲かないのかも知れません。クロッカスは花が落ちそうです。その他の花も次々に落ちると思います。来月中頃には球根を掘り上げて天日乾燥しようと思います。そうすれば、この秋にまたその球根を植えることができますので。
咲いたアネモネの綺麗な紫の花
ところで梅の花はほとんど散ってしまいましたが、桜の花がもう少ししたら咲くと思います。我家の裏山に十本以上桜が植えてあります。その桜は三十年以上前に亡き父親が植えたものです。今では大木になっています。そのため、桜が咲き始めると我家は桜に囲まれます。我家の白色、桜の桃色、空の青色のコントラストがとても映えます。その桜が散り始めると、交代するように桃やスモモの花が咲き始めます。
咲いたクロッカス 咲いたチューリップ 咲いたラッパ水仙
これまでは秋冬春野菜を中心に種を蒔いたりしました。今回は野菜ではなく、春に花を愛でるための球根を植え付けました。植えた球根は、クロッカス,アネモネ,ラナンキュラス,水仙,チューリップです。私の好きな春の花です。
毎年の今頃に花の球根を植えるのですが、初夏に球根を掘り上げるのをよく忘れてしまいます。その理由は、花が落ちた後に雑草が茂ったりして球根の場所が分からなくなるためです。今回初めて黒マルチに植え付けてみました。マルチを使えば、掘り上げる場所が分かると思います。
黒マルチの穴に、春の花の球根を次々に植え付ける
花の球根を植える前に花壇を作りました。最初、生えている雑草を刈り取りしました。そして、鶏糞肥料をバラまいた後、耕運機で丁寧に耕しました。続いて、レーキを使って鞍型の畝を作りました。最後に穴あき黒マルチを被覆しました。
耕運機で丁寧に耕す レーキで畝を整える 穴あき黒マルチを被覆
畝を耕していると、去年咲いていたクロッカスの球根が出てきました。購入した球根と一緒にその球根も植え付けました。植え付け終わると花の名前を書いた札を刺しておきました。
3月にクロッカスに咲き始めます。その後、他の球根が次々に咲き始めます。花壇の花を観賞できる春が待ち遠しいです。
出てきたクロッカスの球根 植え付けた球根の数々
我家裏の山を歩いていると、アケビの実を見つけました。私が子供の頃、チョコレートなどのお菓子をめったに買ってもらえませんでした。そのため、秋になるとアケビの実を口に含みました。その実は種だらけで、食べると言うよりも甘みを楽しむだけでした。楽しんだ後、種をぼろぼろ吐き出していました。
種ばかりと言えばザクロも同じです。我家にありましたが、種ばかりで食べがいが無いため、今は樹はありません。
樹上にからみつくアケビの蔓、そして甘そうな実
アケビの蔓で籠が編めるようです。20年位前に一度でチャレンジしたことがあります。ところが、アケビの蔓でなくクズの蔓で編んでしまいました。クズは乾燥すると蔓がスカスカになって籠がゆるゆるになります。つまり籠作りには適しません。それを知らずにがっかりして、蔓による籠作りを諦めてしまったのです。
今思えばアケビの蔓で籠を作れば良かったのにと反省しています。暇をみてアケビ蔓で籠を作ってみたいと思います。山に入るとやまブドウの蔓もあるようです。どんな蔓が籠作りに適しているのか調べてみようと思います。
中の実をほおばり甘みを楽しむ まだ口が開かず色が茶色のアケビ
我家の畑ではハーブの一種であるトゥルーシーの花が咲き乱れています。その花に近づくとトゥルーシー独特の甘くてやや酸っぱい匂いが漂っています。花は、花房の下から上に向かって花が咲きます。そして、花弁が落ちた順に種ができます。トゥルーシーの花弁を見ていると、小さな蜂が何匹も動き回っています。あまりに早く飛んでいるため、なかなか写真に撮れません。花弁にとまった瞬間を狙って写真を撮ります。
甘い匂いが漂うトゥルーシーの花弁、蜜を求めて蜂が飛び交う
トゥルーシーの花にはブルービーと呼ぶ青い蜂がやって来るそうです。飛び回る小さな蜂をよく見ると、背中が若干青いように見えます。ブルービーでしょうか、もう少し大きな蜂と思われるのですがよく分かりません。9月になるとだんだん花が散っていきます。11月になるまでに、来年蒔くための種を採取します。
たくさん咲いているトゥルーシー 背中が若干青い小さな蜂
10年ほど前、東京の自宅に生えていたムラサキツユクサを1株田布施に持ち帰りました。その後数年間、梅雨時になると紫色の可憐な花を咲かせていました。ところが、近くに植えた柿がだんだん大きくなるつれて日陰になるのか、花を咲かせることがなくなりました。そして、さらに元気が無くなりました。そのため、日が良く当たる場所に植え替えることにしました。
元気がなく今にも枯れそうなムラサキツユクサ
大きく育った柿の木の下に生えるムラサキツユクサ、最初どこに生えているのか分かりませんでした。それだけひ弱でした。今にも枯れそうなムラサキツユクサを数株、根ごと掘り上げました。その株を日当たりの良い場所に植え付けました。今にも枯れそうなムラサキツユクサ、元気に葉を出して育ってくれるでしょうか。秋にその答えが出ます。
ひ弱なムラサキツユクサ 株ごと掘り上げる 一部茎が折れてしまう
秋に種まきをした紅花がいっせいに咲き始めました。梅雨時の今、早く花弁を収穫しなければなりません。紅花の花弁には二色の自然染料が入っています。一色目は黄色です。二色目は紅です。このうち、黄色は水に溶けてしまいます。そのため、梅雨の雨で流れ去ってしまうのです。その後、黄色の染料が流れ去った花弁は紅色になります。
一斉に咲き始めた紅花、急いで花弁を収穫
ちなみに、紅花は紅色の方が貴重のようです。そのため、昔は紅花の黄色の染料を抜いて、団子のようにして乾燥して売っていたそうです。紅花は東北地方が主産地で紅花団子にして都に持って行ったそうです。
咲いたばかりの紅花 雨に当たって黄色が抜けた紅花
どこを見渡しても春の花が賑やかに咲いています。大きく分けてピンク色と黄色があります。黄色の花で一番多く咲いているのは菜の花でしょうか。この花は、今よりも昔の方がたくさん咲いていました。里山における春の風物詩のように思います。
この花はただ観賞用に咲いているのではなく重要な作物でした。私が子供の頃のことです。乾かした菜の花を叩いてナタネを取り出していました。そして、唐箕でゴミを飛ばして出荷していました。ナタネは食用油を取るための大事な産品だったのです。確かナタネを蒸して砕いて圧縮して油を取っていたように思います。
その昔、食用油を取るための菜の花(種のナタネを収穫)
私が子供の頃の昭和30年代初期、冬の作物として麦と菜の花がありました。麦は初夏に収穫しますが、菜の花はそれより前に収穫しました。鞘が大きくなって茶色になり始めると一斉に刈り取って天日干しします。
そして、鞘がはじけるほどに乾燥すると、叩いてナタネを収穫するのです。大勢が集まっての一日仕事でした。そのような時、親戚同士が集まって助け合ったものです。今はそのような助け合うことが無くなりました。
黄色のラッパ水仙 名前を忘れた花 枝に咲いたレンギョウ
何げなく庭や畑を見ていると、雑草が茂っていることに気が付きます。暖かくなり草が元気に育っているのです。雑草は園芸作物よりも耐寒性があるため、3月になるとよーいドンで一斉に競争しているのでしょう。早く背が高くなった草が勝ちなのです。中には、花が咲き終わって種が飛んでいる草があります。タンポポです。
いつの間にか花が咲き終わり、種が飛んでいるタンポポ
タンポポが咲いているのを見つけたため、その周りを見てみると、いろんな雑草が花を咲かせていました。まだ肌寒い季節なのに、雑草達には春爛漫なのでしょう。どんな花が咲いているか腰を落として探してみました。背が低いままタンポポがあちこちで咲いていました。こんもり盛り上がったカラスノエンドウもちらほらマメ科特有の花を咲かせていました。
背が低く咲くタンポポ カラスノエンドウの花 ピンク色のホトケノザ
その他に、ホトケノザがあちこちで多く咲いていました。花弁を摘まんで引っ張るとポロリと取れます。また、小さなスミレもたくさん咲いていました。子供の頃、スミレの花弁同士を引っ掛けて遊んだことがあります。これまではピンクや紫などの有色の花弁でしたが、ぺんぺん草とも言われるナズナが白い花を咲かせていました。尺八に似た種がたくさん、花と同じ茎に付いていました。だいぶ前から花を咲かせていたようです。
子供の頃に遊んだスミレの花 通称ぺんぺん草のナズナ
つい先日、我家の梅の花が咲き始めたと思ったら、もう散り始めました。春になると、一気に時間が早く進むように感じます。花壇や畑を見ると、雑草がぐーんと大きくなっています。今のうちに草を引き抜かないと大変なことになります。また、秋に種まきした秋冬野菜のとうが立ち始めました。これまた早く引き抜かないと後始末が大変です。三月中には整理しなければと思います。
散り始めた中で、唯一花弁が落ちていなかった梅の花
忙しい仕事の合間に花壇に行くと、もうクロッカスが咲いていました。花が散ったら球根を掘り上げて乾燥しなければなりません。また、アヤメの仲間が咲いていました。何の種類のアヤメか分かりませんが、我家で一番最初に咲くアヤメの仲間です。水仙もつぼみが大きくなり今にも咲きそうです。花ではありませんが、つくしも顔を出しました。
クロッカスの花 咲いたアヤメの仲間 つくしも顔を出す
畑の隅っこに植えてある蝋梅が今年も元気に咲きました。私が田布施に帰る前に、亡き父親が植えたようです。蜜蝋を薄く平に伸ばしたように見える半透明な黄色の花弁が特徴です。以前、私は蝋梅と紅梅を間違えていました。蝋梅の事を紅梅と言っていました。恥ずかしい限りです。
ところで、10年ほど前に田布施に持ち帰った福寿草が今頃開花していました。しかし、田布施の気候が合わないのか雑草に負けて5年位前に消えてしまいました。園芸植物は常に気にかけていないと、枯れたり虫に食われていつの間にか消えてしまうのです。
今年も綺麗に花を咲かせた蝋梅
ところで、蝋梅が咲き始める頃から日照時間が長くなります。そのためか、畑や庭が少しずつ雑草の緑で覆われてきます。特に、カラスノエンドウはどんどん育ちます。このまま放置していると、3月頃になると始末に負えないほど背が高くなります。そのため、今の時期に軽く草刈りしたり地面を耕運しておくと、その後の畑の管理がやりやすくなります。
半透明な蝋梅の花弁 枝に散らばって咲く花
毎年の事ですが、我家の裏庭のヒガンバナが咲いていました。通勤時に土手などを見ていると、あちらこちらでヒガンバナが咲いているのが見えます。それで、我家も咲いているのかなと裏庭を見ると群れ咲いていました。つい最近までは何もなかった場所に一斉に咲いていました。咲いている範囲が広がっているように思います。四方八方に増えているのでしょう。
草むらの間に咲き誇るヒガンバナ
ヒガンバナは球根が分球して増えます。球根には毒があるようで、さすがのイノシシも掘り返しません。花が散るのと同時に根元から葉が出てきます。そして、晩秋から初夏にかけて葉が茂ります。そして、夏本番にはその葉は枯れてしまいます。地面には何もなくなり更地になります。そして、初秋には再びヒガンバナの花だけが地表に出てきます。毎年それの繰り返しです。
ちょっと変わった花弁 あちこちで花だけが群れて咲く