あいにくの曇り空でしたが、瑞穂農芸高校の学生達と稲刈り、脱穀、もみすり、そして芋ほりをしました。本当は11月11日の予定でしたが、当日が雨だったため今日に延期したものです。この延期した2週間の間にすっかり寒くなり、紅葉した山を眺めがら稲刈りを始めました。
彼女達は6月に田植えに来たことがあるため、和気あいあいと楽しく話しながら作業を始めました。最初は稲刈りです。彼女達が田植えした稲は先月に小学生達が刈り取ったため、今日は大学生が田植えした古代米(赤米)を稲刈りしました。
古代米は背が高くて倒れたため、稲を起こしながらの稲刈り
刈り取った稲は束にして稲ワラで縛ります。彼女達は稲刈りや刈った稲を束ねることは初体験だったため、最初稲刈りや束ね方や縛り方の講習をしました。縛り方が一般の結び方とは異なるため、最初は戸惑ったようです。しかし、小学生と違って飲み込みがとても早く、2,3度の試行錯誤で覚えてくれました
稲ワラで刈った稲を縛る 稲束を絞めるように縛る
古代米はとても背が高いため茎が重く、普通の稲よりやや重くなります。このため稲の結束にはやや力が必要です。稲ワラを持って縛ったまま、稲束の方を回すようにしながら絞めてきつく縛ります。そして、回してできた稲ワラのこぶを、縛った稲ワラの内側に回すようにして稲束を硬く留めます。このようにすれば、簡単に稲束を結束できます。
稲束を回すようにしながら絞めて縛る
稲刈りが終わると脱穀の開始です。今日刈り取った稲はまだ乾燥していないため、脱穀できません。先日刈り取って干しておいた、ため池の田んぼの稲を脱穀しました。干した稲をよく見るとスズメがだいぶ食べたようで、地面には食べたあとに散らかした籾殻が散乱していました。やれやれ、スズメの食べ残しを脱穀するようです(笑)。しかし、彼女達はこの初体験の脱穀をとても楽しんでいました。
干した稲を脱穀機に運ぶ 干した稲束を脱穀
彼女達は交互に脱穀しました。私も加わって脱穀しましたが、脱穀機にごみが詰まらないように監視したり、エンジンの調子をみることに徹しました。紅葉した山に高らかに響くエンジンや脱穀の音を聞きながら、もくもくと作業しました。
交互に稲束を運びながら稲を脱穀
古い発動機も快調に回転 時々右のレバーを引いてゴミを取る
脱穀も終盤に入ると、脱穀を終わった稲が山のように積み重なる
脱穀が終わると午後1時頃でした。さっそく、弁当を開いて昼食です。曇り空のため休むと体が冷えてくるため、コンロでお湯を沸かして紅茶やコーヒーの飲んで体を温めます。食べながら高校生活や日常生活の話題で楽しくお話をしました。
農芸高校の畜産科では男子が5人しかいないとのことでした。昔は逆で、男子が多かったとの話を聞いたので今と昔の違いに驚きました。また教わる動物も昔は、牛や豚が中心だったそうですが、今は犬やサルなどのペット類も教えているそうです。例えばトリマーを勉強する犬は人気があるとのこと。そういえば、去年農芸高校を訪れた時にたくさんの犬がワンワンとにぎやかに吠えていました。
今日来た二人の女子高校生は、まだ1年生のため来年担当の動物が決まるとのこと。羊と豚を希望しているそうです。
近くの鈴木牧場を訪れる、牧場主は彼女達の大先輩
昼食を済ますと脱穀したお米(籾)を籾摺りします。籾摺りとは、籾がついたお米の殻を取って玄米にする作業です。籾摺り機は近くの鈴木牧場にあるため、脱穀したお米を一輪車で鈴木牧場まで運びました。
鈴木牧場に着くと、彼女達の通う高校の大先輩である牧場主に会いました。いろいろと高校の昔話や酪農組合などのお話を伺いました。ついでに牧場内を見学しましたが、その時に生まれたばかりの可愛い子牛が一頭いました。彼女達は顔をほころばせてさかんに撫でていました。
牛舎を見学すると籾摺りです。籾摺機を出して、玄米を入れる袋をセットして籾摺り開始です。彼女達は初めての籾摺りに興味津々のようで、玄米が出来る様子をじっと眺めていました。
玄米ができる工程を始めて経験
籾が籾摺機に入る箇所 籾摺りされ、玄米が袋に排出
籾摺りが終わると玄米ができますが、このままでは食べられません。この玄米を精白して、やっと食べられる白米になります。残念ながら玄米を精白する精米機が故障していたため、今日は精白はできませんでした。コイン精米機を使って精白するか、健康食の玄米ご飯にして食べるしかありません。彼女達にはこの玄米を持って帰ってもらうことにしました。
籾摺りが終わる頃には、だいぶ日が傾いていました。帰る前に、ジャガイモ堀りして持って帰ってもらうことにしました。赤、紫、白の三色のジャガイモです。
掘り取ったジャガイモを袋に詰める
彼女達は、農作業にとても興味を持っているようで「来年も来てみたい」とのことでした。なぜだかよく分かりませんが、農業に興味を持つ若者には女性の方が多いようです。
農業は金儲けのできる仕事ではありません。しかし、環境と共存し、生きる糧の食べ物を生産するとても大切な仕事だと思っています。少しでも農業に興味を持ってくれる若者が増えて欲しいと思っています。
夕暮れで薄暗くなった田んぼ前で写真をパチリ
今日は午後遅くからの仕事のため、明日来る予定の高校生達のための準備を兼ねてもち米の脱穀を午前中にしました。明日雨の場合は稲刈りや脱穀はできない代わりに、今日脱穀したもち米を籾摺りしたり精米してもらうつもりです。
最初に発動機を始動しなければなりませんが、このところ寒いのでなかなか発動機が動いてくれません。仕方なく、発動機の上にやかんを載せてお湯を作って暖めることにしました。沸騰するまでの間、脱穀するもち米の稲束をはさから下ろして脱穀機の横に積みました。
農業用発動機の上にやかんを載せてお湯を作る
お湯ができると早速発動機の中に注ぎ込みます。しばらくして発動機全体があたたまったことを確認すると、吸気口の横にあるガソリン注ぎ口に数滴のガソリンをいれました。クランクを勢いよくまわしてデコンプレバーを離すと、黒い煙を吐き出しながら発動機から回り始めます。回り始めると、発動機と脱穀機の両方のプーリーに平ベルトをかけて、発動機の回転を脱穀機に伝えます。すると脱穀機のドラムが勢いよく回転を始めました。
発動機と脱穀機の両方のプーリーに平ベルトをかけて繋ぐ
脱穀機にもみを入れる米袋を取り付けて、もち米の脱穀の開始です。米袋には次々に脱穀されたもみが入ってきます。天気も穏やかで脱穀される稲束のザーザーという音が心地よく耳に響きます。
もち米の稲束を次々に脱穀
約1時間ほどで脱穀が終わりました。お米はだいぶスズメに食べられていたので、思ったより収穫は多くありません。スズメの食べ残しをいただいた感じですが、とにかく収穫できたので嬉しい気持ちです。今日の収穫は30Kgぐらいでしょうか。このお米は明日、高校生達と籾摺りして精米する予定です。
脱穀されて米袋にたまったもち米の粒
午後遅くから仕事のため、午前中に近くのシイタケ栽培場にいきました。そこの経営者から耕運機の修理を頼まれていたためです。古い耕耘機を手に入れたのだけれど、ガソリンを入れてもさっぱり動かないという相談でした。
故障した小型2.8psの耕耘機(クボタ製)
最初故障修理の定番どおり、プラグキャップを抜いてガソリンに点火する点火プラグを露出させます。次に、ガソリンがキャブレターに流れ込まないように燃料コックを閉めました。しかし、動かそうとしても硬くて素手では動かせません。ペンチを使ってようやく閉めることができました。次に点火プラグの点検をしました。
プラグキャップを外す 燃料コックを閉める
プラグレンチを使って点火プラグを外して火花が飛ぶ先端を見ると、案の定ガソリンで濡れていました。キャブレターがガソリンオーバーフローするとこのような現象になってガソリンに点火しません。点火プラグをバーナーで焼いてきれいに取り付けて指導ロープを引くとエンジンが動き出しましたが、動き方が異常です。回転があがりすぎてすぐに止まってしまいます。回転を一定にするためにスロットルを調整する調速器が故障している可能性がありました。そこでキャブレターに付いている調速器をよく見るとガソリンのタール分が付いて固着しています。これではエンジンの回転が不安定になるわけです。調速器にCRC556を塗布して何度もペンチではさんで前後に動かしていると、調速レバーが動くようになりました。これでエンジンが安定して動くはずです。
ガソリンで濡れた点火プラグ 固着して動かない調速器
始動ロープを引くと耕耘機のエンジンが安定して動くようになりました。しかしながら、チョークを引いたままでした動きません。また、一度回転を止めると始動しません。再び点火プラグをみると、ガソリンで濡れています。どうもキャブレターのオーバーフローが止まらないようです。この故障を直すにはキャブレターを外して全面的に洗浄するしかありません。今日は時間がないので次の機会に直す予定です。
耕運機の修理後に田んぼに寄ってみると、昨日の雨で田んぼに水が溜まっていました。この溜まり具合では明後日以降にならないと脱穀作業はできそうもありません。またまた農作業が遅れそうです。
雨水が溜まった田んぼ、干した稲束の脱穀は2,3日後に延期
右が故障予想されたハードディスク、左は代用のハードディスク
故障予想されたハードディスクは60GBですが、古いパソコンのハードディスクは15GBしかありません。また、温度測定機能がないためハードディスクの温度は分かりません。あと、2ヶ月ほど動いてくれればよいハードディスクです。
上段が代用のハードディスク、下段はDドライブの250GBのもの
代用のハードディスクを入れた後、CD-ROMからブートするようにBIOSを書き換えました。古いハードディスクは二分割してC:ドライブとD:ドライブにしていたのですべて削除して、C:ドライブだけにしました。そして、OSのインストール開始です。久しぶりのOSインストールでしたが難なく終わりました。
Window XPのインストール中画面 インストール完了画面
OSのインストールが終わると、各種アプリケーションソフトをインストールして元の状態に戻しました。ハードディスク診断判定ソフトを使用するとおおよそのハードディスクの寿命が分かりますのでとても重宝します。
一番勉強になったのは、ハードディスクの温度が上昇すると、例えば50度を過ぎるととたんに読み書きエラーやシークエラーが発生しやすくなることです。温度上昇警告が出て以来、ファンを回してパソコンを冷やすようになりました。
最後1株の稲は田んぼに残しておく
稲刈りを終えると、刈り取った稲をワラで丁寧に束ねます。今日は天気も良く、また程よい風で気持ちよく農作業できました。しかし、どの稲もスズメに食べられて実入りがよくありません。実った米で重いはずの稲穂がとても軽くて、さびしい限りです。
耳を澄ますと、スズメの大群が田んぼを狙って空を群れ飛んでいます。都心の田んぼは新潟などの穀倉地帯と比べて面積が極端に少ないため、数百羽のスズメが集中して集まり食害します。やれやれ!!
刈り取った稲をワラで束ねる
束ねた稲は一輪車で脱穀機のある場所まで運びます。何回が往復して運びますが、ぬかるんでいる田んぼは一輪車がよろよろして運びにくいものです。でも、1時間ほど往復してすべての稲束を運びました。
一輪車で稲束を運ぶ
ぬかるんだ田んぼからすべての稲を運び出しました。この頃になると、日差しも傾いて山の陰が田んぼにさしかかるようになりました。
今日以降、この田んぼで食事していたスズメ達は仕方なく他へ移動することでしょう。豊富にあった餌が無くなった今日から春までの数ヶ月、スズメ達は厳しい冬を乗り切らなければなりません。稲をすべて刈り取ってちょっと可愛そうな気もしますが仕方ありません。
すべて稲を刈り取った田んぼ、山の陰がかかってきました
運んだ稲はすぐに干さなければなりません。まず、竹を組んではさを作りました。そして、稲を次々にはさに掛けていきました。日が陰ってきたので手早く作業します。今日は竹を上下二段にして稲を干すことにしました。
下の段から干して、次に上の段に稲を掛けて干す
最後数束の稲は、はさを支える竹棒の上に掛けて干します。すべての稲をはさに掛けると、スズメに食べられないように細い防鳥網を周りに張り巡らせます。これで今日の作業は終わりです。一週間後頃に今日干した稲を脱穀する予定です。稲の品種はキヌヒカリでうるち米です。コシヒカリの系統の美味しいお米ですので、早く脱穀して精米して食べて見たいものです。
最後数束の稲を、はさに掛けて干す
今日もぬかるむ田んぼに行って稲刈りをしました。たった一人での稲刈りは、とても寂しいものです。とても静かで、稲株を刈る音と風の音しか聞こえてきません。 そして、時々トンビのピーヒョロロという鳴き声が空から聞こえてきます。
秋空の元、ひたすらに一人で稲刈り
去年は田んぼが乾いていたので、バインダという機械を使って稲刈りは数時間で終わらせることができました。しかし、今年のようにぬかるんで田んぼでは機械を使うことができません。およそ4日かかりそうです。特にぬかるんでいるため足を取られてなかなか作業がはかどりません。それでも、お昼頃には田んぼ全体の2/3まで刈ることができました。刈り残した稲はスズメが食べた稲ばかりなので気落ちしますが仕方ありません。
あと一日程度で稲刈りが終了。あー疲れた!
午後からは深夜勤務に入るため、早々に作業を切り上げました。次の休みにすべて稲刈りを終了させたいと思います。これ以上遅らせると、麦の種蒔きなどの農作業に影響がありますので。他の田んぼを見ると稲刈りも脱穀もすっかり終了して、乾いた稲を田んぼに積み上げていました。
稲刈りと脱穀が終わった隣の田んぼ
家に帰って稲刈りした手を丁寧に洗いましたが、なかなか泥臭さがなかなか抜けません。
刈った稲を運ぶだけでも、泥土に足を取られて一苦労
朝10時に稲刈りを開始してから3時間ぐらい経ったでしょうか、やっと田んぼの1/3を稲刈りしました。あと2/3も残っていますが、毎日少しずつ稲刈りすれば一週間以内には完了しそうです。周りを見渡すとこの田んぼを除いてすべて稲刈りが終了しています。残った稲をめがけて何百羽ものスズメが集団で襲来するため、なんとか早く稲刈りを完了させなければなりません。何しろ一人作業なので遅々として進みません。
周りは全て稲刈り完了のため、この田んぼめがけてスズメが襲来
午後15時過ぎから雨が降り始めたため稲刈りを中止しました。明日は天気も回復する見込みのため、夜勤に入る前に少しでも稲刈りをしようと思います。
失敗の原因は、その日の天気予報では夕方が雨の予想だったので、てっきり稲刈りができると思い込んでいたことでした。そして、たまたまその日は深夜明けで朝九時まで仕事をしていて、まったく雨に気がつきませんでした。その後高校生達と連絡をとって23日に稲刈りや脱穀をすることに決めました。
今日は、昨日とうって変わって快晴でした。田んぼに行って遅れている稲刈りをすることにしました。最初は古代米(赤米)を稲刈りしました。全部刈り取らないで、高校生のために少し稲を残しておきました。
倒れた古代米(赤米)を稲刈り、高校生のため少し稲を残す
次に、ため池の田んぼに行って稲刈りしました。この田んぼは水はけが悪くて今でも地面がじくじくしています。しかし、いつまでも稲刈りしないとスズメなどの害鳥に貴重なお米を食べられてしまいます。長靴をはいてぬかるむ田んぼに入り、稲刈りを開始しました。
水はけの悪い田んぼで稲刈り開始
近くを流れる小川の水位が田んぼより高いことが、田んぼの水はけが悪い一番の原因です。小川から少しずつ水が田んぼにしみこんでいるようです。このため。小川側の田んぼに一番水が溜まっています。
長靴が田んぼにはまり、歩くことがとても困難
気がついたことですが、スズメの被害が大きい稲元には水気がありません。そして、水はけが悪いところの稲は被害が少ないのです。被害が大きい田んぼの地面を見ると、スズメの足跡がたくさんあります。スズメは稲穂に乗っかかり、稲穂を地面に落としてから落ちたお米を食べるようです。
水気が多い田んぼを四苦八苦して稲刈りしましたが、ぬかるんだ田んぼで足腰が疲れたので3時間ばかりで稲刈りをやめました。泥水が足腰,手足,顔に付いて、体中がすっかり汚れてしまいました。
今日稲刈りをした田んぼ、水はけが悪くて稲刈り四苦八苦
このような水はけの悪い田んぼは、バインダのような機械で稲刈りすることができません。手刈りで少しずつ稲刈りするしかありません。休日の時にでも少しずつ稲刈りしようと思います。
先月恵泉女学園生のゼミとして稲刈りや脱穀などをしましたが、その生徒達からその感想のメールが届きました。彼女達にとって稲刈りや脱穀は初体験でした。どんな気持ちで田植えや稲刈りをしたのか興味を持っていました。次に彼女達の感想を紹介します。
コシヒカリの稲刈り、雑草が生えていたので刈りにくい
(**可奈子)
先日はお世話になりました。今回は初めての稲刈りと脱穀に挑戦できて、本当に楽しかったです!稲刈りをしているときカマでザクッと切る感触がとても心地好くて、束ねる作業も慣れるとどうやればしっかり束ねられて綺麗に仕上がるかなど考える余裕まで出てきました。
脱穀の作業では、千歯こぎがどれだけ大変な物かわかりました!脱穀機はリズミカルで早く仕上がる、せばこぎはゆっくり丁寧に仕上がるという違いに面白さを感じました。昔のやり方、今のやり方では全然違うこともあるというのが実感できて、とてもいい経験になりました。ありがとうございました!
刈り取った稲の束ね方を教える
(**直子)
田植えに引き続き、稲刈りという貴重な体験をさせて頂き有難うございました。稲を縛るのも稲、という事に「昔の人は無駄にすることなく利用したのだ」という事を実感し、また現在の生活を見直さなければいけないところがたくさんあるのだと改めて感じました。 そして束ねた稲を連ねていく並べ方が、昔話の挿絵やTVなどでよく見るものと一緒であったので、変に嬉しかったです。
そして脱穀なのですが、まさか江戸時代に発明された千歯こぎを間近で見て、体験出来た事がとても感動しました。実際、現代人には向いている道具ではないとしみじみ感じてしまいましたが、当時は画期的だったのだという事が高橋さんのお話からもよく理解できました。
田植えも稲刈りも未経験のものばかりだったので驚きばかりでしたが、色々な意味でとても勉強になりました。本当に有難うございました。
束ねた稲を、竹竿で組んだはさに掛けて干す
(**千寿)
自分たちの植えた苗が大きくなっている姿に驚き、同時に感動しました。稲を刈る→結ぶ→干すという作業の繰り返しでしたが、私たちは初めてで新鮮でしたので、飽きずに作業を続けられました。でも、これを仕事にしていて、何時間も何日も作業を続けるというのは、本当に大変なことだと感じました。自分たちの食べているものがどういうふうに作られているかを知る、大変良い機会となりました。
また、脱穀機を2種類共体験できたことも良かったです。高橋さんはお話しやすくて、ご指導もわかりやすいです。これから寒くなりますが、くれぐれもお体に気をつけて下さい。
足踏み脱穀機を使って、稲の脱穀
(**教子)
先日は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございます。とても楽しく、多くの事を学ぶことができました。私たちが毎日食べているお米はこんなにも長い時間をかけ、また様々な過程を経ているのだということを知りました。
江戸時代で使用していた千歯こぎは少量ずつしか脱穀できなかったのに対し、明治時代で使用されていた脱穀機は短時間に大量に脱穀できたことに技術の進歩を感じます。全てが初めての経験でしたが、本当にありがとうございました。
江戸時代の千歯こぎを使って、稲の脱穀
環境教育で実際に田植えや稲刈りまでするゼミはとても珍しいと思います。生きる糧である食べ物を作ってみることは、最も身近な環境教育ではないでしょうか。
昨日のバイクツーリング中は快晴でしたが、昨日以上に今日は最高の秋晴れでした。11月のためやや肌寒くはありましたが、心地よい風が吹いてきました。しかし、田んぼに行ってみてガッカリしました。昨日の大風で、竹竿のはさに掛けて干していた稲が全部倒壊していました。倒れたままにしておくと、稲は地面の水分を含んで品質が落ちてしまいます。
風で倒壊していた竹竿のはさと稲束、がっかり!
倒壊したはさや稲束を復旧すると稲刈りをしました。これまで稲刈りしたのは普通のうるち米やもち米ですが、今日は古代米(赤米)の稲刈りです。この米は野生に近いためとても稲の背丈が高くしかも米がこぼれやすい特徴があります。
このため風に弱くすぐに倒れてしまいまいます。コシヒカリも風に弱いのですが、この古代米はさらに弱く倒れやすい品種です。ほとんどはべったりと地面に倒れていました。カマで稲を起こすようにしながらの稲刈りは、とても時間がかかります。そして、米がこぼれやすいため、雑な刈り取りができません。注意深く稲刈りをしました。
べったり倒れた古代米を、起こすようにしながら慎重に刈り取り
この古代米はとても背が高いため、竹竿のはさを高くしなければ干した稲の穂が地面に届いてしまいます。私の身長162cmと比べてその長さが分かると思います。この背丈が高い特徴(120cm前後)は、「足踏み縄ない機」で縄をなう時に重宝します。また、正月用のしめ縄を編むときにも重宝します。
古代米を竹竿のはさに掛けて乾燥、この稲の高い背丈
午後から用事があるため、稲刈りは2時間ほどで終了させました。稲刈りが済んでいない田んぼがまだありますが、時間はかかっても11月中には終わらせる予定です。
旧奥多摩有料道路から奥多摩湖の対岸を望む
旧奥多摩有料道路を登っていると、眼下に奥多摩湖と奥多摩の山々が見えてきました。この頃になると、雲ひとつ無い秋空になる。しかしながら、高度が上がるにつれて気温が下がり寒くなったので防寒具に着替える。
眼下に奥多摩湖,そして雲取山,七っ石山などの山々が見渡せる
三頭山下にある休憩所にバイクを止めて、しばし湖や山々を見下ろす。奥多摩湖をせき止めているダムがよく見える。じっくり眺めを満喫したかったのですが、11月の冷たい強風が吹き荒れていたためすぐに出発しました。
奥多摩湖をせき止めているダムや奥多摩の山々を望む
平地ではまだまだ紅葉はまだですが、ここ標高1000メートルでは紅葉真っ盛りです。道を走っていると道の両脇を紅葉した木々が囲みます。その紅葉を楽しみながら道を走りました。
道の両脇は紅葉した木々に囲まれる
しばしバイクを止めて紅葉鑑賞 尾根に沿った舗装道
三頭山下を過ぎると、今度は奥高尾や武蔵野の山々が姿をみせる。遠くをみると小さく都心が見える。緑の山々の上に、点のような白いビルや街がのりかかっているようだ。奥多摩の山々が紅葉を迎えているのに比べて、まだ緑が濃く紅葉はまだのようにみえる。
遠望すると、新宿などの都心が白く点々に見える
奥多摩の山々を降りて桧原村に入り、甲武トンネルを通って山梨県の上野原に出ました。上野原に出たのは「酒まんじゅう」を買う予定だったからですが、残念ながらお店は休みでした。上野原から藤野に行ってから、奥高尾に行きました。急な坂を上って和田峠に到着です。和田峠にバイクを駐車して、陣馬山に歩いて登りました。薄暗く急な山道で息もたえだえになりましたが、しばらくハーハー言いながら登っているとにわかに視界が開けて山頂に到着です。ボーイスカウトの副隊長をしていた頃、何度もこの山に子供達を引き連れて登ったことがありました。その頃を思い出すと、ちょっぴり懐かしくなります。
陣馬山の頂上には、とても目立つ大きな白馬の像が建っています
山頂には木々が生えていないため、周りの山々がよく見えます。360度見渡すことができます。東を見ると都心のビル街が小さな点に見え、南を見ると神奈川県の町が、西を見ると富士山が、そして北を見るとさっきまでバイクで通ってきた奥多摩の山々が見えました。
もう少しのんびり景色を楽しみたかったのですが、もう11月日が傾くのが早いため軽く食事をするなど30分程度休憩してから下山しました。
北の方角を見ると、さっき通ってきた奥多摩の山々が見えました
通勤やツーリングに使っているバイクの前ブレーキが先週から異音を発するようになりました。ブレーキするたびにキーキーと音が出ます。ブレーキパットが磨耗するといつもはシャラシャラ音が出ていたので、とても聞きなれない音です。バイクの前輪ディスクブレーキをよく観察すると、やっぱりブレーキパットが磨り減っていました。
午後の空いた時間を利用してブレーキを修理することにしました。まず、磨り減ったブレーキパットを新品に交換するためバイク店にいきました。新品のブレーキパットは3,591円でした。
家に帰ると車の車庫にバイクを入れてスタンドを立ててブレーキ修理の開始です。まずは古い磨り減ったブレーキパットを外しました。
取り外したブレーキパット。だいぶ磨り減っていました
取り外したブレーキパットをよく見ると、磨り減り限界の溝が無くなっていました。これでは異音が出るはずです。このまま使い続けるとディスクそのものも磨耗してしまいます。 次に新しいブレーキパットを取り付けます。取り外しの逆なので簡単そうですが、タイヤに当たるなどしてなかなかうまく取り付けることができません。
まず、ブレーキの油圧ピストンを引っ込め、パットを装着し、キャリパーボルトを締めるなどしました。バイクの下に頭を埋めるようにしながらのきつい作業です。
今回交換した新品のブレーキパット(赤色の部分)
ブレーキ交換を終えたままではブレーキは正常に作動しません。ハンドルのブレーキを何度か握って油圧ピストンに正常な油圧がかかるようにします。ブレーキが直ったことを確認するために、バイクに乗って街を運転して回りました。そして、問題なくブレーキがかかることを確認しました。
このバイクはフリーウェイという製造中止になったバイクですが、一番のお気に入りのバイクです。今のビックスクーターのはしりのバイクです。今回ブレーキを修理した愛用のこのバイクは、同じ車種(フリーウェイ)で3代目のバイクです。250ccなので高速道路に入ることもできます。今や通勤にもなくてはならないバイクです。
3代目のバイク(フリーウェイ)
溝を掘っていると、田んぼの水溜りにメダカが群れで泳いでいるのを発見しました。メダカのためには水を抜かないほうがいいのですが、お米を収穫するためには水を抜かなければなりません。水が流れる溝の方にメダカを誘導して救助しようとしますが、どうしても田んぼに戻ってしまいます・・・やれやれ。メダカが溝に逃げやすいように、田んぼの水溜りと溝の間に水路を掘ってから小屋の田んぼに行きました。
小屋の田んぼでは、先日恵泉女学園生が稲刈りして干した稲であるコシヒカリを脱穀しました。農機具を始動していると手助けが一人来たので、一緒に脱穀作業をしました。ところが気温が低くくいつも使っている発動機が動かないため、予備の発動機を動かして脱穀作業を開始しました。
いつもの発動機(左)が動かないため予備の発動機(右)を動かす
脱穀作業そのものは順調に進みました。このところ天気が良いので適度に稲が乾燥していたため綺麗に籾がはずれます。一時間ほどで脱穀作業は終わりました。
稲がほどよく乾燥していたため脱穀作業は順調
時々ワラ屑が脱穀機の中に溜まると脱穀の効率が落ちます。そのような時は脱穀機右に付いているレバーを引いてゴミを後ろに飛ばします。するとまた脱穀が順調にできるようになります。
脱穀機についているレバーをひいてワラ屑を飛ばす
脱穀が順調に進むたびに米袋には籾が溜まっていきます。この籾を見るとやっと収穫した気分を味わうことができます。脱穀した籾は再来週には精米します。そこで初めて籾は玄米になり食べることができるようになります。
米袋に溜まる脱穀された籾
脱穀作業が終わるともうお昼です。田んぼを見下ろ土手に座って食事をとり家に帰りました。軽く睡眠を取ってから深夜勤務に入ります。
水が抜けず、水面が光る田んぼ
まず最初に草刈りをしようとしたところ、草刈機がまったく動きません。やれやれ、草刈機を分解してキャブレター部を修理しました。しばらくして直しましたが、1時間もロスしてしまいました。直した草刈機で田んぼの周りを丁寧に草刈りしましたが、ずっと草刈りをしていなかったため草背が伸びていてなかなか思うように刈れません。草刈機に巻きついたり、刈って倒れた草が進行を邪魔するなどして、なかなかはかどりません。
苦労してある程度田んぼの周辺の草を刈ると、今度は水を抜く作業です。まず、水を小川に通す溝をクワで掘りました。たまった水が勢いよく流れ出ます。続いて、水が通る道路側の溝もさらいました。たった一人の作業なので時間がかかります。
小川に水が流れるように溝を掘る
気がつくと、田んぼの周りにスズメが集まっていました。チュンチュンとうるさいほど鳴いています。稲刈りが進むと、最後まで残った稲をめがけてスズメが集まるようです。田んぼをよく見ると、すでにお米はスズメにだいぶ食われています。このまま稲刈りが遅れ続けると、全部スズメに食べられてしまいます。かと言って、今日のようにだれも手伝いに来ない現状では、今年はお米の収量は多くは望めません。スズメの食べ残しの収穫では量も限られてしまいます。