マオランの葉があるのですが、どうしたら繊維が容易に取れるか思案しています。先日、周防大島の内入に行って、かつてマオラン工場を経営していた方の娘さんにお話を聞く機会がありました。娘さんとは言っても私と同じくらいの年齢です。そのお話の中で「剣山のような~」がありました。
それにヒントを得て、実際に剣山でマオランの葉を刺して引っ張ってみました。引くのにとても力がいりましたが、ひげ状の繊維質になりました。
剣山で刺して引っ張り、繊維状にしたマオランの葉
マオラン工場の機械は全て廃棄したとのこと。そのため、具体的にどのように繊維化したのかは分かりません。とにかく剣山を使って次々に繊維状にしてみました。この後の工程も分からないため、とにかく湧き水の溜り場に繊維状にしたマオランの葉を浸しました。腐らせた後、葉肉を綺麗に除去してみようかと思っています。うまく繊維だけ取れるでしょうか。
マオラン(150cm位)の葉 丸いのは剣山 溜まり場の水に浸す
10年ほど前、東京の自宅に生えていたムラサキツユクサを1株田布施に持ち帰りました。その後数年間、梅雨時になると紫色の可憐な花を咲かせていました。ところが、近くに植えた柿がだんだん大きくなるつれて日陰になるのか、花を咲かせることがなくなりました。そして、さらに元気が無くなりました。そのため、日が良く当たる場所に植え替えることにしました。
元気がなく今にも枯れそうなムラサキツユクサ
大きく育った柿の木の下に生えるムラサキツユクサ、最初どこに生えているのか分かりませんでした。それだけひ弱でした。今にも枯れそうなムラサキツユクサを数株、根ごと掘り上げました。その株を日当たりの良い場所に植え付けました。今にも枯れそうなムラサキツユクサ、元気に葉を出して育ってくれるでしょうか。秋にその答えが出ます。
ひ弱なムラサキツユクサ 株ごと掘り上げる 一部茎が折れてしまう
次に、八角形の厚紙の隅をハサミで刻みを入れました。あらかじめ付けた3本/cmの刻みの通りに。切り込みは3mm位です。一つの隅に10個の刻みを入れたので、全ての隅で80個の刻みを入れたことになります。この刻みに毛糸を掛けました。売ってる毛糸ではなく、私が双糸に紡いだ毛糸です。太さがまちまちで、切れた箇所一ヵ所ありました。ただ、毛糸が四本交差できるのか心配になりました。特に厚紙の中心部は毛糸が混み過ぎる予感がしてきました。実際に2本でも混んでいます。これにもう2本交差するのは無理のようです。
双糸2本(1,2)を10本交差するものの、追加2本(3,4)は無理か
最初、厚紙の方がハサミで加工しやすいと思いました。ところが、毛糸を掛けていると厚紙に入れた刻みが壊れる箇所がありました。厚紙に刻みを入れるのではなく、八角形の板に細釘を打った方が良かったかも知れません。でも、まずは厚紙でできるところまで毛糸を張ってみようと思います。
厚紙の辺にハサミで刻みを入れる 紡いだ毛糸を厚紙に掛ける
ポシェットの底の編み込みはとても繊細です。ポシェットの内側の底は狭い上に暗いため、針を通したり紐を絞めたりがとても難しいです。このポシェットの大きさが限界のようです。これより小さいポシェットにするならば、試作のポシェットのように底から編む方が易しいです。底の閉じ方や編み方をもう一種類ほど考えた方が良いのでは思います。
ようやく編み上げたポシェットの底部
底を編む上で一番気をつけたのは編み込みの綺麗さです。わらを規則正しく折り込みながら紐で編みます。しかし、少しでも手を離すと、固定したわらが暴れたりバラバラになります。その都度、わらを束ねるように配置して紐で固定するように編みます。この方法で底を編んでいる方はいるのか分かりません。自分なりに綺麗に編めるよう今後さらに練習する必要があります。
曲がり針をわらに通す 最初中心部を編み込む 底の端を踏み込む
底は長楕円形をしています。その中心を一直線に編み込みます。端まで編み込むと、そこから底の縁に沿って編み進みます。そして、片方の端まで編み込むと、今度は反対側の縁に沿って編み進みます。これですべての底にわらを挟み込むように編み終わります。これで底の完成です。次は蓋を作ろうと思ます。そして、最後に肩掛け紐をワラかマオランの繊維で撚ろうと思います。
編み込む終わると紐をカット ポシェットの外観が完成
どの方もそうでしょうが、夏の野良仕事で一番辛いのは草刈りです。我家の周りは草ボーボーです。草刈りをしたいのに、雨が降ったり勤務があるとできません。また平地の草刈りならば簡単なのですが、山の斜面や雑木が生える場所は疲れます。疲れるだけなら良いのでが、蚊が襲ってくるため長袖をしていると熱中症になる恐れがあるのです。雑草を刈ってくれるルンバのようなロボットがあればいいのですが。
蒸し暑い中、草刈りした農作業小屋付近
草刈機の操作で疲れるのは、クズのような蔓性植物です。細かく細断しながら刈刃を振らないと絡みつきます。また、草の間に隠れている枝類です。さらに、石や枯れ木も注意を要します。枝に気が付くとエンジンを止めてから取り除きます。石は刃が傷みますので、同じように取り除きます。太い枝や幹は草刈機に衝撃を与えて手がしびれます。そんなこんなで辛いのですが、やらざるを得ない今日この頃です。
それでも一つ良いことがありました。先日移植した芭蕉が葉を広げていました。無事に育っているようで安心しました。
クズが生えた場所を刈り取る 無事に着生した芭蕉
織物は昔から二次元です。その二次元の布を使って三次元の衣服にしてきました。そこで、最初から立体である円柱形に織れないのか試してみることにしました。円柱状に織ることができれば、瓶や缶のケースになるし、靴下、あるいは回り灯篭などに応用できないかと。
そこで、織り目幅を自分なりに決めることにしました。持っているリジット織機(カランコ織機も同じ)は4本/cmです。例えば毛糸で織ると絡みつきやすいため、やや隙間をとって3本/cmで織ってみることにしました。さあて、うまくいくものやら。
持っているリジット織機の織幅を綜絖で計測
円柱状に織り上げるため、最初に八角形の底辺から織ってみることにしました。当初、四角形の底辺にしようとしましたが、八角形の方が円に近いです。八角形が難しいなら、後で六角形に変更しようと思います。織り目として3本/cmの刻みを六角形の型紙に書きました。
八角形にした底辺の型紙 3本/cmの刻みを書く
側面を編み終わって編み台から取り外しました。その後、両サイドを閉じるように縫って円柱状にしました。次は、底を麻紐で縫って底面を製作します。この底を縫うことが、このポシェットの一番難しい所です。まず、底に出た余分のわらを底の形に合わせてハサミで切ります。そして次に、わらを重ね合わせながら縫うのです。
底に出たわらを麻紐で縫いながら底面を製作
だいたいの手順は次の通りです。①はみ出したわら端を底外に出す。余分なわらは内側に曲がっているため、外側に全て取り出すのです。②はみ出たわら端を底の形に合わせてハサミで切り揃えます。綺麗に切らないと底の美観が損なわれます。③外に出したわら端が内側に戻らないように、内側に木製の型板を押し込みます。
わら端を外に取り出す 片板を底に押し込む わらを綺麗に重ねる
④わら端を底の形に合わせながら綺麗に重ねます。これが意外と難しいのです。手を緩めるとばらばらと元に戻ります。湿らせてアイロンをかけるか、接着剤を使っても良いかも知れません。次はいよいよ底を麻紐で縫います。
作業しやすいよう型板に載せる わら端を整えながら重ねる
秋に採種した種をまいて育てた茜と、挿し木して育てた茜があります。挿し木した茜は、冬越しした根から芽生えた茜の茎を切ったものです。その両方を畑に植え替えしました。
雨の日が多かったため、なかなか植え替えできませんでした。ところで、今年もそんなに多くは植え付けできませんでした。そのため、草木染めに仕える量の根を収穫できるか分かりません。来年さらに増やしてみよと思います。
ネギを収穫した穴に植え付けた茜の苗
茜は元々、雑草の一つだったようです。しかし、育ててみると、何故だか雑草に負け気味です。他の栽培植物のように弱くなったのかも知れません。雑草に絡みついて、かろうじて育っています。今年は去年よりたくさん育てているので、種もたくさん取れそうです。
種から育てた茜 畑に持ち込んだ茜 穴に植えた茜
真竹はだらだらと細いタケノコが生えます。刈り取った後、しばらくするとより細いタケノコが出ているのです。そのため、初夏の間は常に山を回らないと心配です。油断していると、タケノコが伸びて枝や葉が出てしまいます。そうなると、来年はさらに太い真竹のタケノコが生えてきます。隣山の持ち主が真竹を伐採しないので困ります。常に我家の山に入ろうと、地下茎を伸ばしているのではないかと思います。
山道に生えていた真竹の細タケノコ
以前は、大きな山鎌を持参して山を見回っていました。しかし、草刈りを以前よりしなくなったせいで、灌木や笹がたくさん生えるようになりました。そのため、今は草刈機を持って山を回っています。数年前までは、体が元気で時間もあったため笹を含むすべての下草を刈り取っていました。体力が落ちた今、山を見回ることができる山道だけを刈っています。
暗い山道を草刈り 草だらけの山道 アジサイが咲く山道
ほぼろは、制作にまる一日かかります。その点、ポシェットのような小物は半日で制作できます。先日製作した試作ポシェット1とは別の製作方法で作ってみることにしました。
前回作った試作ポシェット1は底から編み始めましたが、今回は縁から編み始めて最後に底を作ります。ほぼろとほぼ同じ製作工程です。編み台を使うのは共通です。
ポシェットの側面をマオランで模様付け
ポシェットを作る前に、底の形付けをする型板を作りました。それが終わると、ほぼろと同じように編み台上でわらを兼ねるようにして編みました。今回つくるポシェットは、地面に置いた時に倒れないように底を平にします。そのための工夫をしてみます。側面の編み込みが終わると、次は底の編み込みです。果たして、ちゃんとした試作品が出来上がるでしょうか。
編み台上でわらを重ねるように編む 編み終わったポシェット側面
先日、周防大島に行ってマオランをいただきました。その葉から繊維をどうやって取り出そうか思案しています。水酸化ナトリウムを使うと葉肉が溶けて容易に繊維だけを取ることができます。しかし、劇薬ですのでためらわれます。
さて、葉を切り離すと根の部分が残ります。そのままにしておくと枯れるか腐るので畑の土手に植えることにしました。畑の土手は今、真っ赤なカンナの花が咲いています。カンナの続きに2株植えました。今年は根付いて、来年に長い葉を出してくれたらなと思います。
カンナの花が咲いている畑傍の低い土手に、マオランを植え付け
ところで、真っ赤に咲いているカンナ、11年前に東京から田布施に持ち帰りました。私が精神障害者の方のホームヘルプをしていた時に見つけたカンナです。精神統合失調症の患者様だったのですが、一緒に外に出て道端のゴミ箱に掃除ゴミを捨てました。その時に偶然見つけました。道のコンクリートの隙間から息も絶え絶えに生えていた1株です。
道端の土手に植えたマオラン 真っ赤な花を咲かせるカンナ
毎年の今頃の夜、我家にカブトムシなどの虫が照明に引かれて飛んできます。特にカブトムシは、大きく重い虫なので窓ガラスに大きな音をたてて当たります。その音でだいたいカブトムシかどうか分かります。よく似ている音はカミキリムシです。我家に接する山にはたくさんの虫が住んでいるようで、窓ガラスには毎日のように虫がやって来ます。
夜に窓ガラスに当たってきた、雄のカブトムシ
コクワガタの雄も飛んできました。カブトムシもコクワガタも昆虫用の餌を与えました。コクワガタはお腹がすいていたのか、餌をすぐに吸い始めました。美味しかったのでしょう。
一方、カブトムシはあまり餌を吸いません。羽が少し泥に汚れていたので、堆肥の中で脱皮して出てきたばかりなのかも知れません。それでお腹がすいていないのかも。
餌が浸み込んだ綿とコクワガタ 昆虫の餌を吸う雌カブトムシ
毎年の事ですが、草木染めに使う藍を栽培しています。今年は種まきが遅れて苗があまり育ちませんでした。それでも草木染めに使うほどの葉を収穫できそうです。使うことが決まっているのは小学校の放課後学習です。去年できなかった藍染めや紅花染めを小学生に体験してもらおうと思っています。今回、移植した藍の周りの雑草を刈り取りしました。また、育てている畑は肥料が少ないため肥料をやりました。
藍の周りに生えた雑草を一本一本手で抜く、この姿勢は腰が疲れる
最初、藍の周辺に生える雑草を削りながら取りまし。次に、藍の間に生える雑草を座って一本一本で手で抜きました。座りながらの作業は腰が痛くなるし、日差しが照りつけて暑く汗が滝のように出ます。作業の間に木陰に座って水分補給を兼ねて休憩を取りました。今の時期の野良仕事は猛暑でよけい疲れます。
最初平クワで藍の周りを除草 藍の間に生える雑草は手で抜く
ポシェットの形が出来上がると縁を加工しました。編み台に縁部分を載せると、駒を交差しながら編んでいきました。ただ、ワラの端が縁になるため折れ曲がるように止めました。ポシェットの口がやや狭くなるようにきつく締めました。何だかビクのような形になりました。中の物を取り出しやすいように、片手がするする通る広さに口を開けました。あとは、肩掛け紐を取り付けるだけです。
肩掛け紐を取り付けて、ポシェットの試作品が完成
片袖式の編み台ですので、底を編む時と同様にポシェットを回しながら編みました。全体的に形が整うように気を付けながら編みます。口が窄まるような形になりましたが、編みの強さを加減すると、金魚鉢のように広幅の口にすることもできます。
縁の編みをスタート 回り込みながら編む 縁の編み込み完了
肩紐は長さが調節できるようにしました。最後に縁に出たわらの端をハサミで綺麗に切りそろえました。今回は編み方を探りながら試作品です。まあポシェットの形になったので良かったです。次は、もう少し丁寧に編んで、実用的なポシェットにしようと思います。
この後、縁のわらを切り揃える ポシェットの底、少し課題
先日収穫したジャガイモ,赤と黄タマネギ,そして大小のニンニクを段ボール箱に詰めました。我家には私と婆様しか住んでいません。そのため、全部食べきることができません。そこで、毎年の事ですが東京に住む家族に贈りました。
私が東京に住んでいた頃、亡き父親はジャガイモやタマネギなどを贈ってくれていました。何故だか今、同じことを東京に住む息子夫婦や孫達にしています。
段ボール箱に詰めたタマネギや大小のニンニクなど
段ボールに詰める時二段にしました。一段目はジャガイモと赤タマネギです。二段目は新聞紙を敷いてから、その上に黄タマネギと普通のニンニクとジャンボニンニクを詰めました。詰め終わると、新聞紙を被せてから、段ボール箱を閉じました。そして、テープで塞いでから紐で結びました。2日後の夜に届くように指定しました。
最初、ジャガイモを詰める その横に赤タマネギを詰める