経糸をあらかた織機に張ったため、次は横糸を作ることにしました。手紡ぎは終わっているため、その糸を等分に分けてそれぞれ山野草染めすることにしました。今回は、基本的な染めである藍染めをしました。私の畑で収穫した藍の乾燥葉などを使って染めました。これまで、自分で育てた藍を使っていろいろ染めてきました。藍の生葉染め体験や発酵させた藍の葉など、いろいろ試しました。その結果、一番私に合っているのは藍の乾燥葉を使った藍染めです。
藍の乾燥葉を使って藍染めした手紡ぎ毛糸
最近の藍染めは、藍染め液がそのまま袋に入った藍液を使うようです。袋の中から液を取り出してから、還元剤などを入れることによって簡易に藍染めできます。私もその催しに参加したことがあります。また、小学校の放課後学習で子供達に体験学習してもらいました。今回は、手紡ぎ毛糸を藍の乾燥葉だけを使って藍染めしました。
使った藍の乾燥葉 ミキサーで細かく粉砕 藍染め液を温める
私は藍染めの素人ですが、次のようにして藍の乾燥葉を使って藍染めしました。まずは、水に入れた藍の乾燥葉をミキサーの入れて粉砕します。次に、粉砕液を温めます。温まるとアルカリ液と還元剤を入れます。しばらくその液を混ぜていると、液表面が綺麗に輝くようになります。それは、藍染めOKの合図です。洗って湿らせた毛糸を、静かに液の中に沈めます。30分程度浸しておいて取り出します。すると、最初は黄色なのですがだんだん濃い青色になります。染まったことを確認すると、何度も水洗いします。これで、手紡ぎ毛糸が綺麗な青色に染まりました。次は紫色の染色をしようと思います。
藍の液に毛糸を静かに沈める 染まった毛糸を何度も水洗い
花オクラの花が次々に咲き始めました。種まきが遅かったため、ちゃんと育つか心配でしたが杞憂でした。普通のオクラは、花が咲いた後の実を食べます。一方、花オクラは花を主に食べるとのことでが、私はもう一つの目的のために花オクラを栽培しました。それは紙漉きのためです。楮はすでに栽培していますので、あと必要だったのが花オクラでした。花オクラはトロロアオイ?とも言われています。紙を漉く時にその根の粘りが必要とのことです。この冬、絵ハガキ程度の紙を漉いてみようと思っています。
巨大な花が咲いた花オクラ(トロロアオイ?)
花オクラの葉はとても変わっています。普通のオクラと似てはいるのですが、尖った形をしています。遠くから見ると爪のようにも見えます。ところで、花オクラはどうやって食べるのでしょうか。煮物,天ぷら,それともサラダ・・・・さっぱり分かりません。美味しそうには見えませんが、特別な食べ方があるのだと思います。
爪のようにも見える尖った葉 薄い黄色の花、どう食べる?
経糸をほぼ通し終わったため、これから横糸の染色をしようと思います。これまで、藍、紅花、タマネギなどの山野草を使って染色してきました。今回初めて、畑で栽培したヘナを使って染色してみました。去年は収穫した葉の量が少なく、染まることだけを確認しました。今年は、ヘナをたくさん越冬してこの夏に育てました。その結果、今年はたくさんの葉を収穫することができました。その乾燥葉を使って手紡ぎした毛糸を染色してみました。茶色に染まるかと思いましたが、明るい橙色に染まりました。ヘナのことを知っている方に聞くと、自然に脱色するかもしれないとのことです。
この夏に育てたヘナの葉を使って染めた手紡ぎ毛糸
去年は乳鉢でヘナの乾燥葉を粉にしました。今年はたくさんの葉があるため乳鉢では時間がかかりすぎます。そのため、手回し製粉機を使って粉にしました。しかし、麦や白米と違って刃に葉が詰まって製粉がうまくいきません。それでも時間をかけて粉にしました。それをいったん水に浸しました。
手回し製粉機で製粉 あらかた葉は粉々に ミキサーで微細に粉砕
水に浸したヘナの粉をミキサーでより細かく粉砕しました。しばらくミキサーを回していると、ミルク状になった茶色の液になりました。その液に直接毛糸を浸しました。かれこれ1時間位、浸したままにしておきました。その浸した毛糸を、水で何度も洗い流しました。すると、綺麗な橙色に染色された毛糸が現れました。けっこう綺麗な橙色です。ヘナは髪染めに使うと聞きます。髪を染めると、やはり橙色に染まるのでしょうか。
ヘナを粉砕した液に毛糸を浸す 何度も水洗いすると橙色の毛糸
残っていた中央部の経糸を張り終えました。黄色に染色した毛糸を張りました。これで、白色,青色,そして黄色の経糸を全て張り終えました。次回は張った経糸を巻く作業と、経糸の半分を綜絖に通し直す作業があります。それらの作業を終えて、かつ横糸の染色が終われば、いよいよ織りに入ることができます。
筬のスリットに通しながら、残っていた黄色の経糸を張る
前回経糸を張った時、黄色の経糸を張れるように間を空けておきました。中央の白い経糸8本を挟むように両側にそれぞれ8本ずつ張りました。この経糸も単糸であるため、織る時に経糸同士が絡み合うことが予想されます。そのような経糸のため、織る時は横糸を1本ずつ注意深く通す必要があります。当然のことですが綜絖を上下前後移動するたびに、経糸がからんでいないか確認する必要があります。
綜絖通しで経糸を引く 経糸を端の棒に結ぶ あと残り8本の経糸
前回の織りで苦労したのは、経糸同士の干渉です。それを少しでも防ぐため、水で薄めた糊を経糸に吹き付けておきました。単糸ではどうしても避けられない糸の解けを少しでも防止する効果もあります。次はいよいよ経糸を軸に巻きつけようと思います。今後は、デザインを決めて、横糸を染色するなどして、織りに入ることができればと思います。
この状態で薄めた糊をスプレー 糊が乾いてから経糸を巻きつけ
燃料ホースが硬化していたため、取り外した時に縮んでしまいました。そのため元の位置に繋げることができなくなってしまいました。このさい、新しい燃料ホースを1m購入しました。そして、新しい燃料ホースに取り替えました。ところが、燃料コック~キャブレター間はピッタリ繋げることができました。ところで、燃料タンク~燃料コック間は燃料ホースの内径は合ったのですが、外径が合わないのです。こんなことがあるのですね。外径が太い燃料ホースを買わなければなりません。とりあえず、内径は合ったので繋ぎました。燃料タンクからガソリンを流して、始動ロープを勢いよく引っ張りました。すると、一瞬ですがエンジンがかかりました。一歩進みました。
燃料ホースの外径が合わない燃料タンク~燃料コック間
燃料ホースは本来ゴムのはずが、長年の間に硬化してプラスチックのように硬くなっていました。そのため、なかなか外せませんでした。そこで、ナイフを使ってホースに切れ目を入れました。その切れ目に沿って強く引っ張ると、剥がれるように外れました。燃料コック~キャブレター間に新しい燃料ホースを取り付けました。難なく取り替えることができました。
購入した燃料ホース1m キャブレター側を外す 新品燃料ホースに交換
続いて、燃料タンク~燃料コック間の燃料ホースを取り替えることにしました。同じように硬化した燃料ホースを取り外しました。そして、新しい燃料ホースを取り付けようとすると、あれっ!と気が付きました。燃料ホースの内径はピッタリ合うのですが、燃料ホースの外側に取りつけるクリップがスカスカなのです。つまり燃料ホースを締め付けることができないのです。明らかに外径が細いのです。やれやれ、外径の太い燃料ホースを買いに行かなければなりません。仕方ありません。
新しい燃料ホースの取り付け スカスカのクリップ、やれやれ!
織機に経糸を張る作業をしていますが、まだ張っていない中央部の経糸の染色をしました。経糸128本のうち、両サイドは藍染めした青色16本にしました。そして、中央部は黄色の経糸16本を張ります。その黄色の経糸にするため、紡いだ白い毛糸を紅花で染めました。次のような手順で染めました。紅花の染色成分のうち黄色成分を水に溶かします。その液に白い手紡ぎ毛糸を浸します。そして、よく染まるように液を温めます。数時間そのまま浸し続けます。最後、黄色に染まった毛糸を水洗いして天日乾燥して完成です。この黄色に染まった毛糸を、後日経糸として張ります。
紅花の水に溶ける染色成分で黄色に染色中
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紅花は面白いことに、黄色と紅色の二つの染色成分が花びらに存在します。黄色成分は水に溶けて、赤色成分はアルカリ液に溶けます。今回は毛糸を黄色に染めたいので、水に溶けた黄色の染色成分を使いました。黄色の染色液に浸す前、毛糸を水に十分浸して空気を追い出します。その上で染色液に浸して染色します。
ミキサーで紅花を粉砕 黄色の染色液に浸す 液を温めながら染色
今後は横糸の染色に入ろうと思いますが、何色に染めようか思案しています。数学の問題に「地図は最低何色があれば塗れるか」の難問があります。解答は4色です。これは、二次元の図形を染めるには4色あれば足りることを示します。これを布に応用すれば、4色あれば足ります。そのため、紡いだ毛糸を次の色に染めようと思います。紅花を使って黄色と赤色、藍を使って青、タマネギを使って茶色の4色です。加えてヘナや紫根で染めた2色も使ってみようかと検討中です。
染色後水で洗い流す 染色された毛糸を乾燥
我家近くの山の斜面に生えるクリが、そろそろ収穫時期を迎えます。我家の栗は早生なのか、収穫する時期がやや早いような気がします。栗は、熟すとイガ栗が地面に落下します。そのイガ栗を両足で踏みつけるようにして中の栗を取り出します。この栗、すぐに収穫しないとイノシシなどの獣に食べられるようですぐに無くなります。先に獣に取られないように、毎朝栗の木の下を見回る必要があります。
いつ栗が落ちてきてもよいように、根本を綺麗に草刈り
落ちてきた栗をすぐに見つけることができるように、栗の木の下を綺麗に草刈りしました。草が生えていると、草の下を探し回わさなければなりません。それに、まだまだ蚊がいますので、刺されないためにも付近を綺麗にしました。おそらく、早ければ来週にはイガ栗が落下し始めると思います。虫が入っていない実だけを取り出しながら収穫しようと思います。
草刈り前の栗の木の下 草刈り後の栗の木の下
ところで、栗の中にいる虫はどうやって取り除くのでしょうか。どんぐりの場合は、水の中に入れて虫を取り除きます。水の中にどんぐりを沈めると、虫は息ができなくなり苦しくなるようです。苦しくなった虫が、どんぐりの外に出てきて水の上にプカプカ浮くのです。栗の場合も同じでしょうか。栗を収穫後に試してみようと思います。
栗の成熟具合を確認 未成熟なイガ栗 割れ始めたイガ栗
ところで、栗の木はけっこう背が高いものです。子供の頃、先端を割った竹を上に伸ばして栗を収穫していました。ところが、我家の栗は斜面に生えているためか、しだれ桜のように枝が垂れ下がっています。そのため、低い位置にイガ栗が実ります。つまり、手に取ることができる位置に栗が実るのです。栗が成熟しているかどうかを直接見たり触ることができます。すでに割れ始めたイガ栗があります。栗の収穫時期はもうすぐです。毎年の事ですが、収穫した栗を子供や孫に送ろうと思います。
低い位置に実るイガ栗を、直接見たり触って観察
経糸用の毛糸を紡ぎ終わり。いよいよ織機に経糸を張る作業に入りました。織機は去年使ったカランコ織機ではなくリジット織機を使うことにしました。前者は綜絖二つに筬一つに毛糸を通さなければなりません。後者は一つしか通さないので合理的です。ただ、手紡ぎ毛糸は太さがまちまちです。気を付けながら慎重に綜絖に通しました。なお、中心部の経糸はまだ染色していないため、染色後に張ることにしました。
中心部を除いて、経糸をほぼ通し終わる
経糸を張る前に、長椅子の端に織機を固定しました。そして、長椅子の反対側に経糸の端を渡す棒を立てました。この棒は元々、小さなカラー糸巻を置くために作ったものです。紡いだ糸を織機側から綜絖を通して反対側の棒まで渡しました。そして、棒を折り返した後に織機に戻すように張りました。織機と棒を何度も往復しながら経糸を張りました。模様を付けるために藍染めした青色の経糸も張りました。
最初の経糸一本目 綜絖通しを使って 40本位の経糸を張る
経糸の中心部に模様を付けるための黄色の経糸は、まだ染色が済んでいません。それに必要な経糸本数を別に取っています。それを染色した後、経糸として張ることにしています。ところで、今回も経糸を単糸にします。そのため、織っている途中に必ずほつれたり隣の経糸と干渉するようになると思います。横糸の一本通すたびに経糸の状況を確認しようと思います。布のデザインを決めて横糸の染色を済ませれば、いよいよ織りに入ろうと思います。まだ先の話ですが。
経糸の128本のうち90本位完了 中央の経糸を残すのみ
雨続きで雑草は生え放題です。草刈りしようと思いつつ、雨で中断した場所の草は背丈がだいぶ伸びていました。明るい曇り空でそれほど暑くないので、久しぶりに草刈りしてみました。いつ雨が降るか分からないため、短時間で止めました。早く秋になって、紺碧の青空を見たいものです。
このところ長雨に台風にコロナと、気分が晴れない日々が続きます。読書したり、糸紡ぎしたり、農機具やラジオの修理をするなどしながら気分を紛らわしています。何か美味しい食事をしたり、どこかウォーキングしたり、はたまた皆さんと楽しく談笑したりしたいものです。朝の来ない夜は無いので、気長に時を待つしかないようです。
畑の土手隅の伸びた草を中心に草刈り
また台風がやって来るようです。8月初めはあんなに天気が良く猛暑だったのに、この天候不順はいったいどうしたことでしょう。日本の寒さに弱いインド藍は葉が黄色くなり、下の方から葉が落ち始めました。その他、夏に強い植物ほど元気がないようです。
伸びまくった土手の草 草刈り後、半乾きした草
コロナ禍で自粛の中、ひたすら毛糸を紡ぎました。新しい毛糸布を織る予定ですので、たくさんの毛糸が必要になります。まずは、まだ足りない経糸分を紡ぎました。続いて、経糸とほぼ同じ長さの横糸です。経糸と横糸、合わせて計400mほど紡がなければなりません。時々毛糸が切れることがあるため、予備として余分に100mは紡いでおこうと思います。自粛で静かな今回のコットンクラブ、150m位は紡いでしょうか。
今回紡いだ荒い毛糸、後日染色して横糸に
毛糸を紡ぐのが下手な私ですので、荒い毛糸になりました。良い方に考えれば、モヘヤ状の毛糸でしょうか。紡いだ糸はボビンに巻かれますが、ボビンは三個しかないため、かせくりに掛けてはボビンを空にしては再び紡ぎました。休まず紡ぎ続けたため、さすがに腰が痛くなりました。後日、もう二巻位ボビンに紡ごうかと思います。太さの検査・修正をしてから染色して、いよいよ織機に経糸を張ろうと思います。模様や色の配色などもおおまかに決めなければならず、織りに入るのはまだまだ先です。
紡ぎ続けた両足踏み紡ぎ機 紡いだ毛糸をかせくりに掛ける
今年も染色用にヘナを栽培していますが、寒い日本では花が咲かず当然ながら種ができません。そのため、毎冬苗木で冬越しをしています。長雨の中、薄日が差したのでヘナの挿し木をしました。植木鉢に土を入れた後、ヘナの小枝を何本か切ってきました。そして、その小枝を植木鉢に次々に挿し木しました。最後に、木陰に植木鉢を置きました。ちゃんと根が生えてくるでしょうか。
ヘナを挿し木をした植木鉢
ちなみに、インドなどの熱帯地域ではヘナは低木のようです。日本で言えば、茶の木や椿のようなものでしょうか。雑草さえ取り除けば勝手に育つようです。そして、お茶の葉のように年に何度か葉を収穫するようです。日本は寒いので、霜に当たるとヘナは枯れるようです。去年、畑で栽培したヘナは寒さで全て枯れてしまいました。
土に水を入れて混ぜる 植木鉢に土を入れる 数個の植木鉢に土入れ
ヘナがどの程度毛糸などを染色するかまだ実行していません。また、退色がどの程度なのか分かりません。今年そのテストしようと思います。その結果、染色材としての効果が少なければ来年から栽培は止めようと思います。ヘナは、熱帯性の植物のため栽培に手間がかかります。特に冬は、温室で越冬しなればなりません。沖縄のような亜熱帯でないと、栽培は難しいようです。
ヘナの小枝を何本か切り取る 植木鉢に次々に挿し木
田布施農工高校の原毛を洗浄しつつ、次々にカーディングしながら毛糸にしています。今回は、紡いだ毛糸の太さを検査しました。太さを検査する理由は、織機の綜絖の穴に通せないと経糸を張ることができないためです。検査の方法ですが、綜絖と同じ太さの穴を板に開けます。紡いだ毛糸をその穴に通すのです。ただそれだけの簡単な検査です。何も問題なれば毛糸はその穴をスースー通ります。しかし、たまに毛糸が太くなったり、毛玉が付いていると、つかえてその穴を通れません。そのような場合は、太い場所を細くしたり毛玉を取り除く手直しをします。このようにして、経糸専用に使う毛糸を作っています。
かせくりと玉巻き器の間に置いた板を通過させ、毛糸の太さを検査
太さを一定に紡ぐことができれば、このような無駄な検査をする必要がありません。紡ぎ方が悪いのか,羊毛の毛質が悪いのか,あるいはその両方のために、太さが一定の毛糸を紡ぐことがなかなかできません。そのため、紡いだ毛糸の太さを検査することが避けられません。去年も同じような検査をしました。ところで、私のように紡いだ糸の太さを検査する人はいないでしょうね。
板の穴に毛糸を通す 毛玉があると通過できず 毛玉を取って細く
経糸の本数は128本で経糸の長さはそれぞれ1.5mを予定しています。そのため、毛糸布を織るために必要な経糸の長さは192m(1,5m x 128本)です。これを紡いでいます。この192mを紡ぎ終われば、ほぼ同じ長さの横糸を紡ごうと思います。なお、去年の余り毛糸も横糸に使おうと思います。
紡いだ毛糸をかせくりに掛ける 検査しながら毛糸を玉巻き
このところの長雨でさっぱり野良仕事ができません。雨が止んだ隙に、畑を見回りすることぐらいしかできません。今回はや我家の山裾を回ってみました。すると、イチジクがたくさん実を付けていました。まだ小さな実ですが、鼻を近づけるとほのかにイチジクの香りが漂っています。その他、クリは今にもイガグリが落ちそうです。クリの収穫はもうすぐです。その他、柿も随分と大きくなりました。また、上を見上げるとクルミがたくさんぶら下がっていました。秋はもうすぐです。
小さなイチジクの実がたくさん
最近我家にもイノシシが来るようになりました。今年もサツマイモを荒らされていました。イノシシの大好物の一つがクリです。クリの実が地面に落下すると、すぐに収穫しなければなりません。放っておくとイノシシに全て食べられてしまいます。どうやってイガの中からクリを取り出すのでしょうか。
もうすぐ収穫時期のクリ だいぶ大きくなった甘柿
秋になればクルミを収穫できますが、さすがにイノシシはクルミを食べません。クルミを食べることができる動物はとても少ないようです。あれほど硬い殻を割ることができるのは、歯が丈夫なリスぐらいなものでしょうか。我家近くの山にはどういうわけかリスがいません。松や杉が多いので、リスの好物の木の実が少ないからではないかと思います。その代わり、キツネ、タヌキ、イタチ,テン、野生のネズミなどが多くいます。最近は、イノシシ、アナグマ、アライグマなどが増えました。一方で、ヘビ、トカゲ、カニ、カメなどが減ったように思います。少しずつ、我家の周りの動物の種類が変わっています。
まだ色が緑ですが、茶色になると収穫時期のクルミ
羊毛をカーディングしながら並行して紡ぎをしています。なるべく均一な細い毛糸を紡ぐようにしています。しかし、なかなか細い糸が紡げません。その理由をいろいろ考えてみました。一つ目の理由は、当然ながら私の紡ぎ方がまだ未熟であることです。二つ目は羊毛の毛質にあると思います。田布施農工高校の羊の毛と、須金にあるブドウ園で飼われている羊の毛を比べてみました。すると明らかな違いがあるのです。飼い方の違いや刈り方の違いが、紡ぎやすさや毛糸の質などに関係しているように思います。毛質の良い羊毛を使うと、良い毛糸を紡ぐことができるようです。
暇をみては両足踏みの糸紡ぎ機で毛糸を紡ぐ
毛質の違いは、飼われ方と毛刈りの方法によると思います。まずは飼われ方と毛糸についてです。動物園などのように一日中檻の中で飼われていると、どうしてもチップや排泄物の上に寝転がることが多くなります。このような毛では良い毛糸を作ることは難しいです。一方で外飼いでは草の上や岩上に寝転ぶため毛が汚れることは少なくなります。いつぞや、とある動物村の狭い檻の中で飼われている羊を見たことがあります。糞尿や泥で汚れ、しかも全身の毛がフェルト化していました。とても羊毛には使えそうもない羊でした。
カーディングした羊毛とボビン 毛糸の所々に毛玉が付く
次に毛刈りの方法と毛糸についてです。田布施農工高校の羊は羊毛用でなく毛刈り体験用に飼われています。毛刈りするのは生徒さんです。毛刈りが初めての生徒さんが次々に交代しながら毛刈りします。毛刈りではなく散髪のようです。そのため、毛の長さがバラバラです。毛の長さがバラバラだと良い毛糸を紡ぎにくいです。やはり、毛刈りが上手な方が刈った方が、良い羊毛になると思います。とは言っても、今は羊を選べないため、なんとか良い毛糸を紡げるように工夫しています。
ボビン1巻分紡いだ田布施農工高校の羊の毛糸
このところの長雨で、野良仕事をすることができません。自宅に籠って本を見たりテレビを見たりするのも飽きてきました。久しぶりにトランジスタラジオを修理してみることにしました。直すのは醜く壊れた古いラジオです。ラジオには早川電気と記名されていました。シャープの前の会社名前です。使われている部品からすると、昭和30年代前半に作られたトランジスタラジオと思われます。底などが醜く割れているため、ちゃんと治るか分かりません。時間をみて、のんびりと数ヶ月か数年かけて直そうと思います。
懐かしいハイトップ乾電池とシャープ製のトランジスタラジオ
まずは外観ですが、倉庫に何年も放っておいたため埃だらけでした。正面と裏面は汚れているだけでしたが、底は醜く割れていました。このラジオはトランスを使っているようでため、とても重いです。そのため、床に落とした時の衝撃で割れたのではないかと思います。錆びたハイトップ乾電池が入っていたため昭和40~50年代に落として壊れたのではないかと思います。最初に割れの修理から始めなければならないようです。
正面から見た外観 醜く割れた底面 裏側の端子類
裏ブタを開けてみると、さらに醜く割れていました。6個の単一電池を入れる電池BOXがバラバラに割れていました。これを修理するには単に接着剤でくっつけるだけでは済みません。補強しないと、再び電池を入れることができません。ちなみに使用されているトランジスタは日立のHJシリーズです。これはJIS化する前の日立独自規格のトランジスタです。確か昭和30年代前半に使われていたトランジスタです。どこから修理してよいか困るほど醜く傷んだラジオです。
醜く壊れた電池BOX 日立独自規格のトランジスタ