毎年のことですが、年末になると注連縄を作ります。今日は私を含めて4人が集まりました。まず田んぼを間近にした畦に座って昼食です。風もなく暖かい日差しに恵まれた暖かなお昼でした。
注連縄作りの前に、私を含めた4人で昼食
注連縄の材料は今年収穫した稲わらを使います。今年作った稲の品種は二種類です。一つはキヌヒカリ、もう一つは古代米です。このうちキヌヒカリは短茎品種のため注連縄に向きません。注連縄にすることはできますが、短い注連縄になってしまいます。今年もそうですが、茎がとても長い古代米の稲わらを使って注連縄を作りました。
古代米の稲わらを木槌でたたいてやわらかく
まず、古代米の稲わらを木槌でたたいてやわらかくします。手櫛でしごいてわらのゴミを取り除きます。そして、ミゴと呼ばれる茎だけを抽出します。次に、田んぼ脇の小川に行って水に軽く浸しましす。水に浸すと茎がさらに柔らかくなって加工しやすくなります。
続いて稲わらの根元を新たに細く編んだ縄で結んで固定します。そして、いよいよ注連縄を編んでいきます。普通の縄は二本で撚りますが、注連縄は三本で撚ります。
まず二本を撚る 三本目を撚って仕上げ
最後に、注連縄を火であぶってほつれを焼きます。そして、稲わらで強くこすって磨きます。これで注連縄の完成です。素人が作った注連縄のため、多少のほつれがあるなど見かけは良くありません。しかし、自分で作った注連縄はたった一つの大切な注連縄です。来年にかけた気持ちを入魂したとても貴重な注連縄です。
完成した注連縄、来年もいい年でありますように
注連縄を作っている間、少し休憩して小麦畑を見渡しました。日差しに映えて麦の葉がきれいに光っていました。来年の初夏、また小麦が収穫できることでしょう。収穫した小麦を粉にして、パンを作ったり、団子にしたり・・・来年も自然の恵みを楽しむことができることと思います。
冬の日差しに映える小麦畑
リアカーで移動中の脱穀機
収納したのは、いつも収納させていただいている鈴木牧場です。他の農機具の間に押し込むように収納しました。来年の脱穀までここに置きます。なお、来年早々の小学校用のお米を籾すりします。その籾すりに使用する籾摺機が取り出せやすいように手前に置きました。
籾摺機を手前に置き、その奥に運んだ脱穀機を収納
今日は、年に一度のクリスマスパーティーです。私の役目は、サンタクロースに扮装して患者様に楽しんでいただくことでした。今回、初めて紙芝居をやってみました。サンタクロースが紙芝居をするなんて変ですが、意外に好評でした。患者さんはお年寄りの方が多いため、紙芝居の演目はなじみの「桃太郎」や「怪人20面相」などを披露しました。
サンタクロースに扮して、紙芝居をする私
私がサンタクロースで紙芝居をしている間、クリスマスケーキが作られていました。今年のケーキは、ルーマニアからきて日本人のだんな様と暮らしているNVさんが作ったものです。ルーマニアでよく作られているケーキとのことです。パーティー後、私も美味しくいただきました。ごちそう様でした。
ケーキを作っているNVさん ケーキを食事介助している看護師さん
私の紙芝居が終わると、いよいよ美味しそうなケーキが次々に配られました。自分で食事できない患者さんには看護師,介護福祉士などが付いて、食事介助で美味しく食べていただきました。
クリスマスケーキをカットして皿に入れ、患者さんの元に運ぶ
美味しいケーキを食べ終わった頃、病院内の有志で結成した音楽隊が讃美歌などを演奏しました。私もかつてはバンドに所属して楽器を演奏していた時期がありました。今はすっかり演奏方法を忘れてしまいましたが、有志の演奏を楽しく聞かせていただきました。こうして、クリスマスパーティーが無事に終わりました。
こちらは患者さんがケーキを作る 病院内有志による音楽隊
午後4時頃、深夜まで勤務するB勤務の方に作業を引き継ぎました。体の思わしくない患者さまばかりですので、最新の注意をはらいながらのクリスマスパーティーでした。パーティーが終わった後、余ったケーキは職員でおすそ分けです。
次の勤務の方に作業を引き継ぎ 業務内容を入力しつつ後始末
稲の脱穀以来、ずっと田んぼに置きっ放ししていた足踏み脱穀機を家に持って帰って収納しました。田植えや稲刈りなどのイベント時にはたくさんの人数が来ますが、その片付け時にはなかなかやって来ません。このため、収納作業が延び延びになっていました。さすがに年を越せないので一人で収納をしました。
田んぼに置いていた足踏み脱穀機を運搬機に載せる
昔の足踏み脱穀機はとても重いので、田んぼから一人で持ち上げるのは不可能です。運搬機の力を借りて持ち上げます。ぬかるむ田んぼはキャタピラ式の運搬機でなければ運び上げることができません。
足踏み脱穀機を乗せた運搬機で田んぼを運ぶ
田んぼから足踏み脱穀機を運び出すと、今度はそれを車の後部に乗せました。そして、家まで運び駐車場の倉庫に収納しました。これで、来年の秋まで安心して保管することができます。やれやれ毎年のことですが、とても疲れます。
田んぼを眼下に見下ろしながら脱穀機を運搬
ユギ・ファーマーズクラブの忘年会がありました。ここの2,3年仕事の関係で参加できませんでしたが、今日は久しぶりに参加できました。各人一品の持ち寄りでの参加です。なお、忘年会の前に日ごろ農作業で使った種代、燃料代、資材代などの清算をしました。そして、今年の活動や来年の活動予定なども話し合いました。
忘年会に参加したメンバー達
飲み食いだけでなく、いろんなイベントがありました。一種のかくし芸大会のようでした。日ごろ得意にしている、芸と言うか特技の披露です。今回は、マジックと草笛です。
マジックを披露のⅠさん 草笛を吹くKさん
私は得意の芸はないので、ひたすら拍手をする一方でした。先日仕事でした紙芝居でもすれば良かったのでしょうが、照れくさいのでやめました。
中央は、グリーンツーリズムなどで全国を飛び回っているⅠさん
3年ほど前に修理を中断したディーゼルエンジンの再修理をしました。修理した箇所は、吸気バルブの錆による圧縮低下です。バルブにわずかな隙間があるため、圧縮ができずかすかに空気が漏れます。このバルブをすり合わせして修理しました。
今回修理したディーゼルエンジン
このエンジンは3年ほど前には実際に脱穀などに使っていましたが、一冬越した夏からエンジンがかからなくなりました。もともと圧縮が弱かったのですが、バルブの空気漏れが増したのかエンジンがかからなくなりました。
マフラーと空気清浄機をはずす バルブカバーをはずす
空気が漏れるバルブを修理するためには、先にいろいろな部品を外す必要があります。マフラーや空気清浄機、それにバルブカバーなどです。最後にシリンダーブロックを取り外します。
取り外したシリンダーブロック
バルブはシリンダーブロックに付いています。シリンダーブロックを取り外すと、バルブを外したりバルブを磨く作業場所に運びました。
吸気と排気のバルブが二個 分解されたシリンダー部
バルブを磨くためには、バルブのバネを外してコッターピンも外します。このバネを外すのはなかなか難解です。普通は専用器具が必要ですが、自作したものを使って外します。バネを外すと自由にバルブを取りはずすことでできます。こうなると自由にバルブを磨くことができます。
バルブ付属のバネの取り外し 取り出し可能になった吸気バルブ
バルブは専用の器具で磨きます。バルブの弁部分に砂と油を混ぜた専用研磨剤をつけてすり合わせて磨きます。吸盤のゴムが付いた専用の器具で、バルブを回したり、たたいたりしながら時間をかけます。
専用器具でバルブを磨いている途中
そして、バルブの扇状に回転するドリルを押し当てて回すこともしながら気長に研磨しました。最初に荒い砂で研磨した、そして仕上げに微細な砂で研磨した。磨かれた箇所は凹凸がなくなり、きれいに光るようになります。
きれいに磨かれて光るバルブ面
バルブを研磨するとシリンダーブロックに取り付けます。そして、分解とは逆にディーゼルエンジンを組み立てます。この時、注意するのは、バルブを動かすプッシュロッドを元通りに収めることです。このロッドを取り付けが悪いと、正常に弁を動かすことができません。
シリンダーブロックに、プッシュロッドをちゃんと取り付け
シリンダーブロックを取り付け、マフラーや空気清浄機などを取り付け元のようにエンジンを組み立てます。分解時もそうですが、手が油まみれになります。最後にバルブを磨いた成果があるかどうか、クランクを回してみます。しかしながら、まだわずかな空気漏れがありした。少しがっかりです。
今日は天気が悪かったため、実際に燃料の石油を入れてエンジンがかかるかどうか試すことはできませんでした。天気が良い日に試そうと思います。まだかからなければ同じような修理を再度しようと思います。
元通り組み立て終わったディーゼルエンジン
麦自体が押し上げられていなかったので、麦には影響なさそうです。しかし、さらに寒くなると霜で麦が根ごと押し上げられて麦が枯死するかも知れません。特に、今年は麦の種まきが遅れたため十分根が張っていないので心配です。早急に麦踏をしようと思います。
朝日に照らされて、霜が白くきらめく麦畑
4年ほど前にいただた石油発動機の修理をしました。そうとう古い発動機ですがクランクを回すと圧縮も問題ありません。ただ一つ故障しているのがマグネトー(磁石発電機)でした。このため、プラグから火花が飛びませんでした。このマグネトーを入手することができたため、この発動機を修理することにしました。
最初はガソリンで始動、続いて軽油で動作する発動機
マグネトー以外は故障していません。このため、この故障したマグネトーだけを交換することにしました。ほぼ4年ぶりに分解するため、すっかり分解方法を忘れていました。初心に戻って、少しずつネジをはずして分解しました。
マグネトーのカバーをはずす 故障したマグネトーが現れる
故障したマグネトーを4年ほど前に分解したことがありました。結局どこが故障したのか分からずじまいでした。おそらく、内部の高圧コイルが断線していたのではないかと思います。まったく火花が飛ばす、コイルの抵抗がまったくありませんでしたから。
左が今回入手したマグネトー、右は故障したマグネトー
交換するマグネトーは全く同じものなので、故障したものをはずした跡に難なくはめ込むことができました。故障したマグネトーはいずれ高圧コイルを巻きなおして修繕しょうかと思います。しかしながら、数万回も微細なコイルを巻くのは大変な忍耐が必要です。
新マグネトーに高圧線を取り付け ガソリンと軽油の流量調整器
プラグに高圧線を取り付けてクランクを回すと、ちゃんと火花が飛びました。これで、修理は完了です。しかし、一つだけ見落としていました。ガソリンと軽油双方の燃料フィルターが二個脱落していました。これでは、ガソリンと軽油が漏れてしまいます。今日試運転しようと思っていましたが、この燃料フィルターを手に入れないと試運転できません。がっかり。
暇を見て燃料フィルターを探して手に入れようと思います。そうすれば修理の完了なのですがいつになることやら。ただ、燃料フィルターは必須ではありません。フィルターがどうしても見つからないならば、フィルターなしでいつか試運転してみようと思っています。
マグネトーを交換してプラグに火花が飛ぶようになった石油発動機
砂糖を作るため初夏に種を蒔いて育てた砂糖もろこしの収穫をしました。普通のもろこしは穂に実った種を収穫して食します。山梨県の山間部では、昔この種子を精白したものを食べていました。今回収穫したもろこしは、砂糖成分を茎に蓄える種類のもろこしです。種を収穫するのではなく、茎に蓄えられた砂糖分を取り出します。
霜が降りて半ば枯れた状態の砂糖もろこし
砂糖もろこしの茎をカマでばっさりと切り倒します。茎はかなり硬いため、カマを思い切り降らないとスパッと切れません。切り倒した茎を何本か重ねて置きます。沖縄などで収穫するサトウキビのようです。
カマを大きく振って切り倒す 集めた砂糖もろこしの茎
砂糖をとるための第一段階として、硬い節を取り除きます。サトウキビのような搾る機械がないため、時間がかかりますが砂糖が蓄えられた茎だけを切り分けます。押し切りを使って、硬い節を取り除いた茎に断片化します。
押し切りで、節を取り除いた茎だけに断片化
節を取り除いた茎の断片は各20cmほどの長さです。根元近くの茎は太く短く、穂先に行くほど細く長くなります。次に、茎に巻きついている葉皮を取り除きます。この時点で茎をかじってみると、穂先の茎の方がやわらかく、砂糖分がじわりと楽しめます。
茎に巻きついた葉皮を剥く 皮剥きを待つ一本の茎の断片
茎の表面はとても硬いため、そのままではとても砂糖を収穫できません。少なくともその硬い皮をはがないと甘い砂糖成分を取り出すことができません。子供の頃、この砂糖モロコシを皮を歯ではいでから、中の髄の部分を噛みながら甘い汁を吸いました。昔の瀬戸内海ではこれが子供のお菓子だったようです。古老の話では、お祭りなどでこの甘い茎を売っていたそうです。
砂糖もろこしの茎の断面、内側の髄に甘い砂糖成分
続いて茎の硬い皮を剥ぎます。歯で剥いでもよいのですが、唇を切るなど皮膚を傷つけてしまいます。このため、皮むき器を使って一本ずつ丁寧に硬い皮を剥いでいきます。とても時間がかかります。
皮むき器で硬い皮を剥ぐ 皮を剥いで、髄だけになった茎
すべての茎の皮を剥ぐのに一時間ばかりかかりました。今日は天気が良かったため、日向ぼっこしながらのんびりと作業できました。しかし、曇ってしかも風が強い日ならば、寒さが染みるとても辛い作業になったと思います。
左は剥いだ皮、右は皮を取り除いた茎の髄
この段階以降は、屋内で砂糖成分の抽出作業です。茎の髄を包丁かはさみで細かく切断してミキサーにかけます。ミキサーがなければ、ジューサーにかけて茎の髄の水分を取り出します。ミキサーの場合、水を入れると粉砕しやすくなります。
茎をはさみで細かくカット ミキサーにかけて粉砕
粉砕した茎を布でこします。すると薄緑色の甘みを含んだ水分を取り出すことができます。この時点で、その水分を飲むこともできます。この水分を冷蔵庫に保存してジュースとして飲むこともできます。疲れた体には最高です。
粉砕されたシャーベット状の茎 布でこして薄緑の水分を抽出
抽出した水分中の砂糖成分は薄いものです。砂糖成分を濃くするため、火にかけ煮詰める必要があります。細い火でトロトロと煮込んでいきます。煮始めた頃はぐつぐつと沸騰して、白い蒸気が逃げているのがよく分かります。そのうち、アクのような物が水面に浮かんで広がります。このアクはひしゃくですくい取り捨てます。
次第に水分が減って煮立つ泡がなかなか消えなくなり、泡と泡が重なるようになります。このように液に粘りがでてくると出来上がりです。
煮込んで蒸気が上がる 粘りが出て泡が消えにくくなる
このようにして苦労の末、ようやく砂糖成分を取出すことができました。砂糖もろこしの砂糖成分はサトウキビの砂糖成分と異なるため、いくら煮込んでも黒砂糖のように固化することはありません。煮込みすぎると炭化してしまいます。水あめ状の砂糖です。舐めてみると、抹茶が入った和菓子のような甘みです。ビンに詰めて保存して利用します。自家製の貴重な砂糖です。
砂糖の完成、スプーンですくうと水飴のよう
木々を見上げると、落葉寸前の紅葉が茂る
12月になるとさすがに公園の道筋は落ち葉で敷き詰められていました。歩くと落ち葉でサクサクと音がします。また、落ち葉の上を踏みしめながら歩くと、なんだか絨毯の上を歩いているように軽くふわふわします。
落ち葉で敷き詰められた山道
この公園は北側に開けているため、昼でも影っています。南側が開けた場所に来ると急に太陽が顔を出して明るくなります。このような場所を歩くと、紅葉が光るように輝きます。
太陽に眩いばかりに照らされたモミジ
公園の植物はだいたい三層になっています。一層目の地面は落ち葉で満たされています。二層目は笹が生い茂っています。そして、三層目は木々が空に向かって立体的に立っています。特に杉などの針葉樹が少ないのも特徴です。
落ち葉の斜面に、南側の木々の陰がなびく
温暖化の影響か最近は今の時期になっても落葉していないものがあります。特に、どんぐりの木はほとんど葉が木々にしがみついています。山全体を見渡しても、茶色や黄色のどんぐりの葉が主に山を染めています。
茶色や黄色に染まったどんぐりの葉
山はほとんどが茶色や黄色に染まっていますが、芝生はまだ緑が主です。このため、芝生のそばにはえる赤く染まったモミジはとても目立ちます。
モミジに近づいて、手を開いたような形のモミジの葉を見ていると心がとても和みます。「これで今年も終わりなのかな」と。
青い芝生の色に映えるモミジの赤
公園の西側、北野台に近くなるとそろそろ公園の終点です。この付近は芝生が整備されている箇所が多く、夏の北斜面は草スキーができます。真冬に雪が積もると、スキーやソリが楽しめます。10年ほど前でしょうか、ソリを持って子供と雪の上をすべりにきたことがあります。
芝生が整備された長沼公園西方面、紅葉と芝生のコントラストが見事
この公園は北側に開けており南側は住宅や道が通っていますが、ところどころ木々が茂っています。南側は木々の成長が良いのかより高く伸びています。太陽の光が直接当たるため、紅葉が眩しいほどに綺麗です。
南側斜面の紅葉、太陽に照らされて明るく眩しい
遅れた種まきにもかかわらず、ちゃんと発芽した小麦
今年種を蒔いた麦は、小麦と裸麦です。去年蒔いた大麦と二条大麦は種を蒔きませんでした。小麦、裸麦共に脱穀後の調整調整が簡単だからです。大麦、二条大麦共に皮をとるのが難しいため自給用には不向きです。このため、大麦、二条大麦は二年おきに採種用として細々と種を蒔いています。なお、ライ麦はいつでも種が手に入るため約3年ごとに種まきして収穫します。
小麦が帯状に発芽、小さな緑が美しく映える
とても古い木製電気アンカの修理をしました。このアンカは私が子供の頃にあった物で、内部はニクロム線を使いながら外側は木製のアンカです。今のようすぐに温まらなくて、じわじわと温まるアンカです。ところが、内部の通電ランプが故障しているため今では点燈しません。このため通電して温まっているのかどうか分かりません。
子供の頃にあった、懐かしい木製電気アンカ
修理のため分解してみました。案の定、内部ほこりだらけでした。圧搾空気でゴミを吹き飛ばして、さらに布巾で拭いて掃除しました。
このアンカは、ニクロム線に電気を通して熱を出す仕組みです。中学生の頃にこのニクロム線部分を取り出して小さな温室を作った記憶があります。当時、ニクロム線と一緒に取り付けてあったバイメタル温度調節器を使って温度調節をしました。
ネジをはずして内部のニクロム線を露出
温度調節器には、バイメタルと言って異なる種類の金属を張り合わせたものを使っています。現代のような半導体素子を使っておらず、古典的な機械式温度調節器の一つです。二つの金属の温度膨張率の違いを使って電気接点をON/OFFします。
アンカの天井は金属板で被覆 四角部分が機械式温度調節器
通電しているとき点燈するランプはネオン管でした。調べるとネオン管自身が取り外されていました。これでは点燈するはずがありません。さらに、回路を丹念に調べると昔間違って修理したのか、ネオン管に直列につなぐ抵抗がが誤って接続されていました。たまたま持っていたネオン管を取り付け、抵抗(100KΩ)も正しく取り付け直しました。
あるはずのネオン管が無し 新しくネオン管を取り付け
新しいネオン管と抵抗を取り付け終わると、100V電源を通電しました。すると、ほのかにネオン管が光りました。ネオン管は今や、ほとんど使われない電球の一種です。私が中学生や高校生の頃によく真空管機器(ラジオ,アンプなど)によく使ったランプです。発行ダイオードのようなとげとげして光ではなく、何か温かみがある光でした。また、光がゆらゆら揺れるのも魅力の一つです。
ネオン管の温かみのある橙色の光
ネオン管が光るのを確認すると、ニクロム線部を再び木製アンカに収めました。この電気アンカはなかなか温まらないのが欠点ですが、ひとたび温まると手で木部を撫で回したくなる暖かさが魅力です。
温度が規定まで上昇すると、通電が止まると同時にネオン管の光が消えます。そして、規定以下に温度が下がると、軽くカチンと言う音と共に通電してネオン管が光り始めます。そして、再び温度が上昇します。このようにして温度が一定内に保たれます。
温度調節ダイヤルと、通電して光っているネオン管
先日購入した稲わらカッターを使って、田んぼに積まれた稲わらを少し裁断しました。初めて使う機械のため、今日は機械調整を中心にした試し裁断です。最初、稲わらカッターを運搬機で畑に運び上げ、続いてそれを動かす発動機を畑に運搬しました。
運搬機の荷台に稲わらカッターを載せて運搬
畑に機械を運ぴ終わると稲の裁断長を決めるギアを調整しました。一番短い裁断長は2cmで一番長い裁断長は15cmです。なるべく短く裁断できるようにギア比を変えました。
二つのギア比で裁断長を決定 調整後、安全カバーで覆う
発動機を動かしてから稲わらカッターのプーリーと平ベルトで繋ぎました。意外と静かにカッターが回り始めました。稲わらカッターのクラッチを入れて、稲わら投入口に稲を入れてみました。
すると、稲がカットされていることは音で分かりましたが、一向に排出口から稲わらが出てきません。どうも回転が遅いようです。回転を上げるため、発動機のローター径を太くして試して見ることにしました。
発動機の細いローター 太いローターに急遽変更
今度はちゃんと稲わらが裁断されて、排出するようになりました。いろいろ稲わらの量を変えて入れてみました。すると、発動機の馬力が弱いのか平ベルトがスリップするのか、大量に稲わらを入れると裁断された稲が詰まって排出されません。わら束を半分にして入れると良いようです。今回は稲わらカッターの調整が主でしたが、今後の課題です。試しにモロコシの茎を入れるときれいに排出されました。
もう少し回転が早く馬力のあるエンジンが最適か
私が稲わらの裁断に奮闘していると、東京薬価大学ASIATOの1,2年生達が田んぼにやってきました。先月の脱穀の後始末にやって来たとのこと。田んぼに置いてあった竹ざおなどを整理していました。長い竹ざおは大学に持って帰るとのことで、二人一組になって長い竹ざおを持って大学に帰って行きました。
竹ざおを田んぼから運び出している東京薬価大学生達
10月に種を蒔いたのらぼう菜が、思いのほか順調に育っています。たくさんの苗ができたので、あちこちに苗を移植しています。今回、田んぼを見下ろす場所を耕運機で耕して畑にしました。そして、その場所にのらぼう菜の苗を移植しました。
田んぼを見下ろす畑の角地を耕運機で耕運
この場所は畑としては一等地です。周りに木々がないため日当たりは最高です。これまで、日向ぼっこする場所として主に休憩用に使っていました。ただ、石ころがたくさんあったので、耕運後に平らに均すのに時間がかかりました。
耕した場所をレーキで丁寧に均す、休憩用の丸太を脇に置く
苗をクワで掘り取ってから、一輪車で畑に運びました。そして、約30cm間隔に苗を移植していきました。天気が良かったので苗がしおれ気味だったのがやや気がかりです。でも、これまで移植した苗は元気に活着しているので、一週間ほどで活着すると思います。春には美味しい葉や花を食べることができそうです。
苗を運んだ一輪車と約30cm間隔ごとに2列で移植した苗
稲や麦の脱穀に使っている脱穀機の修理をしました。修理と言っても、本体ではなく脱穀機の台座です。長年使っていると、どうしてもその木部が腐ってきます。その腐った部分が一部脱落していたため、新しい木部を取り付けました。
新しくした脱穀機の台座部分
台座が腐った理由は主に湿気です。田んぼに置いておくと湿気を吸ってだんだん痛み、ついには腐ってしまいます。自然に痛むのは仕方ないとして、一番困るのは、稲や麦を脱穀した後に、どうしても稲や麦のごみが脱穀機内に残されます。そのごみを取り除かないと、そのゴミに虫がわいたり糞がたまります。そして、それが腐りの原因になります。
古い台座に穴を開ける 新しい台座と古い台座を固定
去年と今年、他のグループに麦の脱穀のためにこの脱穀機を貸しました。しかし、その人たちが使った後、脱穀機内に大量の麦粒やゴミが放置されていました。その麦やゴミに大量の虫がわいて、さらにその糞が数cmもたまって納豆状態になっていました。このため、台座ならまだしも、鉄部もだいぶ錆びてしまいました。いいかげんな人に機械を貸すのは考え物です。来年からはこの脱穀機は貸さないつもりです。その方が脱穀機を長持ちさせます。
修理を完了したした脱穀機の台座、鉄部の錆は今後修理