平茂海岸の端から端まで歩くと、元来た山道を戻りました。来るときも急坂でしたが、当然戻るときも同じ急坂で、体の疲れもあって落葉に滑る方が少なくありませんでした。私も二度よろめいてしまいました。しばらく歩くと、来た道ではない山道に分け入りました。すぐ前に海岸が見えました。
落葉で滑りそうな山道 静かな竹藪を抜ける 三浦の海岸に到着
その海岸は、三浦の海岸です。海岸は砂浜になっており、数人の子供達が水浴びしたり砂山に潜っていました。天気が良いので海に入っても寒くないのでしょう。この三浦は、牛島で最初に人が住み始めた場所との事。海岸近くに長い石垣が隠れるように続いていました。その昔は谷筋に沿って田んぼもあったそうです。
三浦海岸の崖上で景色を堪能 整備中の崖路を港に向かう
三浦海岸は、山を背後にして西に開いています。そのため、風が穏やかで昔は良い漁港だったのではないでしようか。ただ狭い海岸ですので、人口が増えると手狭です。そのため、いつしか今の牛島漁港に移り住んだのではないでしょうか。今は、人がいない静かな湾になっています。
牛島に初めて人が住んだ三浦湾、静かで凪いだ海が綺麗
三浦の海岸を出ると、牛島漁港と三浦の海岸を結ぶ崖路を歩きました。ポランティアの方々でしょうか、崖路を整備していました。ユンボで整地後、道の上に炭をまき、さらにその上に枯草を敷き詰めていました。その枯草は、旧牛島小中学校跡のグラウンドに生えていた雑草を干したものです。
トンネル状に頭上を覆う木々の下を抜けながら牛島漁港に向かう
整備中の崖路から下を見ると、崖下に海がしぶきをあげていました。台風や大風の時には大波がこの崖下にぶち当たるのでしょう。整備中の道は何度も整備した跡があります。毎年整備し続けなければ、崩れて通れなくなると思われます。ボランティアの方々の、整備に向けた努力には頭が下がります。
ウォーキングした牛島のコース
去年の秋、畑に沿う舗装道路の土手にカンナの球根を植えました。かなり小さく細切れにした球根でした。そのため、ちゃんと葉が出るか心配でした。
列になって葉が出てきたカンナ
しかし、それは杞憂でした。植えた球根の8割が葉を出しました。今年は葉が出るだけで良しとして、来年から花が列をなして咲くといいなと思います。
元気よく2つ出た葉 少し弱弱しい葉
だいぶ遅れてしまいましたが、今年もナスの苗を植え付けました。以前は種を蒔いて育苗して、その苗を植えていました。ここ数年、忙しい毎日のため育苗する時間がありません。そもそも我家は二人ですので、苗も三本程度あれば自給できます。種を購入しても苗を購入しても、コスト的にはあまり変わりませんので。
購入した3本のナス苗 ボットから苗を抜く 植穴に苗を入れる
今回購入したナスの苗は、中長タイプで皮が柔らかい品種です。収穫してすぐに焼きナスにすれば美味しいのではないかと思います。根元を見ると接木してあるので、病気にも強いのではないかと思います。ただ、ナスの害虫であるニジュウヤテントウムシにどの程度抵抗性があるのか分かりません。ナスは比較的病気に強いのですが、ニジュウヤテントウムシやカメムシに弱いものが少なくありません。育ててみてのお楽しみでしょうか。
植え付けたナス、うまく育つでしょうか
先日洋綿の種を蒔きましたが、あまり発芽しませんでした。その発芽しなかった場所が空くことになります。そのため、その場所に枝豆の種を蒔きました。枝豆は毎年、麦の脱穀が終わる真夏に種をまいていました。今年は麦の脱穀をしないため、今回と真夏に分けて蒔こうと思います。
種をまく穴掘り 種を穴に蒔く 三粒の種を蒔く
私が毎年のように栽培する枝豆は、鞍掛豆(通称:パンダ豆)です。普通の枝豆より重厚な味がします。そのためか、食べすぎるとお腹がもたれます。東北地方では、この豆を煮てから酢醤油などに浸して食べます。「浸し豆」とも言います。この種は田布施では売っていないため毎年、来年用に種を採種・保存しています。
洋綿の芽が出なかった場所に枝豆の種を蒔く
たまたま花のカタログを見ていたら、アーチチョークの苗に目が止まりました。日本ではあまり見かけませんが、その花を食べることができます。実は7年ほど前、この花を栽培して調理して食べました。その花は巨大で直径が10cm以上はあるでしょうか。アザミの種類で、その高さや大きさは巨大です。
購入したアーチチョークの苗 植穴に苗を入れる
その巨大な花のがくと花の根元を食べます。がくはまるで鱗のようです。一度煮た後、柔らかい場所を口でこそげ落としながら食べます。不思議な食感です。次に花の根元は少し大きくて、おたまかスプーンを使って加工します。そして、包丁で一口サイズの大きさに切ります。これまた不思議な食感で、煮たタケノコのようです。今年は大きく育てることに専念して来年その花を食べてみようと思います。超贅沢な食べ物です。
今年大きく育てて、来年の夏に巨大な花を食べる
毎年5月初めに苗を植えるピーマン、ようやく今年も植え付けることができました。我家は二人だけですので、3本だけ苗を購入しました。去年は5本位苗を購入したのですが、そのうち3本位はカメムシにやられて枯れてしまいました。そのため、必要最低限の本数だけ育てることにしました。
耕耘機で畝作り 購入したピーマン苗 畝に穴を掘り植え付け
いつものように、耕耘機で畑を耕しました。去年サトウキビを植えていた場所です。サトウキビの硬い根が残っていたため、最初クワでその根を取り除きました。次に耕耘機で耕して土を攪拌した後に畝を作りました。そして、ピーマンの苗を植え付けました。株間はたっぷり1mとりました。ピーマンは病気には強いのですが、カメムシなど害虫に弱いのです欠点です。今年も美味しいピーマンを収穫できるでしょうか。
1m間隔で苗を植え付けたピーマン
昨年の12月に冬越させたサトウキビが芽を出し始めました。今年は越冬できたサトウキビが3本しかありませんでした。一昨年と比べて越冬率が悪いのです。一昨年は部屋の中で保存しましたが、今年は廊下で保存しました。廊下は冷たい空気が当たります。それが影響したのではないかと思います。
サトウキビの茎二ヶ所に芽が出る
もともとサトウキビは沖縄や南九州で育ちます。この山口県ではあまり育ちません。7月の猛暑の季節になってようやく背が伸びるようになります。育つ期間がとても短いのです。そのため、甘い茎の汁を堪能できるのは9月になってからです。
茎の一ヵ所から発芽 ぎりぎり越冬セーフで発芽
平茂海岸に着くと、タコと茂平の伝説のお話をしました。生き物を大切に、欲張りは良くない、家族を大切になどの口承説話だと思います。昔話として子供に聞かせたのではないかと思います。その昔、誰かが考えたのか、どこからか伝わった話が土着したのではないかと思います。
平茂海岸に並んだウォーキング参加者
平茂海岸に着いた頃、ちょうど正午になりました。そのため、広い海岸線を見渡しながら昼食休憩をとりました。日陰が全くなく、少しばかり暑い中での昼食でした。そのため、昼食が終わるとすぐに海岸を散策しました。
平茂海岸南側を散策 岩場で青海苔を食す 平茂海岸北側を散策
平茂海岸の南側と北側を散策しました。この海岸はとても長く全長1kmはあるでしょうか。南端から北端まで歩いて15分位はかかりました。砂浜ではなく小石ばかりの海岸です。とても歩きにくく、しかも猛暑のためとても疲れました。数人の方は途中の木陰で休みました。
コナコーラを望んで ナコーラの向こうに牛島北端の灯台
牛島に来ることはもう無いのではないかと思い、積極的に海岸線を歩きました。そして、平茂海岸の北端岩場まで行きました。すると、北側を見通すことができました。北側にはナコーラ(奈子浦),コナコーラ(小奈子浦),そしてその向かうに牛島北端の赤い灯台が見えました。
平茂海岸の北端から南側を見て、綺麗な海
時間があれば、牛島北端の赤灯台に行ければと思っていました。しかし、数人の方は小石まじりの海岸は歩きづらいようでした。そのため、平茂海岸の北端までしか行きませんでした。平茂海岸の北端までいくと、来た道を引き返すことにしました。
ウォーキングした牛島のコース
麦の穂が少しずつ熟し始めました。緑色だった穂の色が、だんだん黄金色になっています。2週間後頃には収穫できるのではないかと思います。4月に小麦畑のほとんどを緑肥にしたため、小麦は多くありません。この秋の種まき用だけでも、収穫しようかと思っています。
黄金色に染まりつつある小麦
小麦以外の麦もだんだん色が変わっています。先週までは緑色だった紫麦は、だんだん紫色に変わっています。オートミールはまだ穂が緑色ですが、来週にはだんだん黄色に染まってくると思います。6月はとても暑いのですが、麦類の収穫で忙しくなります。雨が降らない日に一気に刈り取ります。
ところで、23日から29日まで東京に帰省します。その間、茨城や神奈川にも行く予定です。
紫色に染まった紫麦の穂 まだ緑色のオートミールの穂
毎年5月は離島のウォーキングをしています。去年は上関町の八島でしたが、今回は光市の牛島を楽しくウォーキングしました。好天に恵まれたため、半袖でもOKな暑さでした。午前10時、室積港から牛島向けて出航しました。
室積を振り返って 牛島の家々がお出迎え うしま丸を下船
21日は、牛島探訪イベントがあったようです。船の臨時便が出て、たくさんの子供達や大人が牛島内を歩いていました。我々は船を降りると最初に西端にある牛島八幡宮に行きました。この神社は15世紀に周防大島から勧請してできたそうです。今回のウォーキングは22名の参加で、牛島八幡宮境内で自己紹介をしました。自己紹介後、本殿前でウォーキングの無事を祈りました。
牛島八幡宮境内で、参加者22名の自己紹介
牛島八幡宮を見学すると、次に教念寺に行きました。ちょうど、島の方々がお寺近くで道普請をしておられました。教念寺のご住職様がおられないかお聞きしました。すると、いつもは室積におられてお盆などに牛島に来られるとのことです。教念寺本堂を開けていただいて本堂内を見せていただきました。道普請の途中にもかかわらず、ありがとうございました。
牛島八幡宮で無事を祈る 教念寺を見学 平茂海岸に向かう
下見では教念寺近くの牛鬼石碑,荒神様,明神様,タブノキ,丑森明神などの史跡を先に巡りました。しかし、今回は先に平茂海岸に行くことにしました。教念寺を見学し終わると、牛島小中学校跡前を通り山道を通って平茂海岸に行きました。
教念寺見学後、山道を通って平茂海岸に向かう
途中の牛島小中学校跡地や山道で、牛島探訪中の方々とすれ違いました。平茂海岸から帰る途中のようでした。子供達が多く家族で楽しむ牛島探訪ウォーキングのイベントのようでした。みなさん胸に橙色のゼッケンを付けていました。静かで涼しい山道をしばらく歩いていると、平茂海岸に着きました。
ウォーキングした牛島のコース
このところ晴天が続いています。5日ぶりに、先日作った土器や土製品の乾燥具合を見に行きました。すると、思いのほかよく乾燥していました。小さなひび割れが、ハート四つで作った四つ葉のクローバーの中心部一ヵ所だけにありました。その他は全くひびがありませんでした。
Tさんが作った湯呑 ひび割れが無かったイノシシ(犬?)
乾燥する時に水分が抜けていきます。その時に10%位縮むそうです。均一に縮めばよいのですが、不均一に縮んでしまうとひび割れが起きるそうです。四つ葉のクローバー以外、均一に乾燥したのでしょう。
どの土器も土製品も、よく乾燥
、
どれもよく乾燥しているので、今からでも焼くことができるように思います。しかし、今週は東京に帰省しなければならず、6月になってから焼いてみようと思います。焼くときにも縮んだりするそうです。その時ひび割れしなければ大成功です。
「楽」の字土製品 模様付きおちょこ 鳩
私は陶芸については全くの素人です。残りの課題は焼くことです。少ししかない土器や土製品です。窯は大きすぎてもったいないです。そのため、七輪で焼こうと思っています。七輪の火力を上げるため、フードをつけたり、送風機を使おうと思います。ちゃんと焼けるでしょうか。
箸置き スピンドルの車(紡錘車) おちょこ
織物の経糸にしようと糸を購入したのですが、てっきり巻いてある糸かと思っていたら紡いだままの束になった糸でした。紡いだままでは、糸を繰り出す時に糸がからまってしまいます。そのため、糸巻き器で巻き取ることにしました。
古いかせくり器を組み立て 組みあがったかせくり器
二人いれば、一人が解く役、一人が巻き取り役をすることができます。しかし、郷土館には私一人しかいません。かせくり器を使って糸を解くほかありません。そのため、古いかせくり器を使うことにしました。何ヶ所かひびが入っている今にも壊れそうな頼りないかせくり器です。そのかせくり器を組み立てると、束になった糸を掛けました。
束になった糸をかせくり器に掛ける
糸をかせくり器に掛けてみると、二つの束から成っていることが分かりました。束を一つ取り出しました。かせくり器に掛かった糸の束から、糸の両端を探しました。しかし、両端が見つかりません。束は三か所が結んでありました。二ヶ所はループになっていました。一つはに四つの糸でループになっていました。
糸は二つの束 二つの糸でループ 四つの糸でループ
どうも、四つの糸がループになっている箇所が怪しいようです。よく確認すると、この箇所に糸の両端が結ばれていました。次に、三か所のループをハサミで切りました。そして、糸の両端の一つを取り出すことにしました。結果的にそれはうまく行きました。両端の一つを糸巻き器につないで、くるくる回して糸を巻き取りました。
かせくりか器ら糸を取り出しながら、糸巻き器で巻き取る
実は最初、その糸の巻き取り方法が分からなくて、Eさんに紡ぎ糸の束と糸巻き器を預けていました。糸の扱いをよく知っているようで、難なく糸を巻き取っていただきました。そして、巻き取った糸巻二つを郷土館に持ってきていただきました。ありがとうございました。Eさんから糸巻き器を返してもらった後、私ひとりで黙々と糸を巻くことになりました。初めての糸巻き器を使った糸巻きでした。
糸巻き器に巻き取られた糸 巻き上がった糸(Eさんによる)
5月初めから次々に綿の種を蒔いていますが、発芽状況に差が出ています。和綿はほとんどすべて発芽しました。また、綿ではないのですが、紅花も発芽して次の葉が次々に展開し始めました。しかし、洋綿が思わしくありません。
次の葉が出始めた和綿 色が良く元気な紅花
洋綿の発芽状況を調査してみました。発芽しない原因は二つあるようです。一つ目の原因は、土がとても硬いため芽が上に出ることができないことです。実際、土のわずかな隙間に芽が出かけた綿がありました。二つ目の原因ですが、畑を掘ってみると種が腐っていました。種が古いのか発芽力が弱いようです。50株位種まきしましたが、10株しか発芽していませんでした。
窮屈そうな芽 上の土を取り除く 腐ってしまった種
綿に限らないのですが、2年以上経った種は種まきしても発芽率が悪いようです。また、硬く粘土質な畑は綿の栽培には向かないようです。苗を作って植えた方が良いようです。来年は育苗して植えようと思います。同時期に、育苗して植えた藍や紅花は同じ畑で元気に育っています。
何とか発芽した洋綿、周りに施肥
洋綿は今年は収穫があまり見込めません。そのため、いただいた残りの和綿をすべて蒔くことにしました。先日1列ほど和綿の種をまいて、その隣に紅花の種を蒔きました。さらに、その隣に2列和綿の種を蒔きました。今年は試しの綿の種まきです。来年は今年の教訓を生かして種まきをしようと思います。
紅花の隣2列に和綿の種まき
今は絹さやエンドウ豆の収穫真っ盛りです。毎日のように収穫できるため、我家ではもう食べるのにあいでしまいました。収穫しないでいると、どんどん豆が大きくなります。とても食べきれないため、何度か友達にさしあげました。
どんどん収穫でき、背がのびる絹さやエンドウ豆
子供の頃から絹さやエンドウ豆の収穫を手伝ってきましたが、今もって上手に収穫できません。片手でさやの根元を摘んでひねるようにもぎます。その微妙な動作が上手にできないのです。取り急ぐと、さやが切れたリ、逆にさやに茎が付いてきます。さっさと収穫してしまいたいせっかちな私には向きません。気が利くのんびりした女性に向いているように思います。
絹さやエンドウ豆を摘む 収穫した絹さやエンドウ豆
さすがに、食べるのにあいできたので今度は収穫を遅らせようと思います。収穫しないでいると、豆がどんどん膨らんできます。そして、さやが硬くなった頃に収穫するのです。すると、グリーンピースの代わりになります。グリーンピースより食味が劣りますが、豆ごはんにして美味しく食べることができます。
次々に花が咲いては実が成る、絹さやエンドウ豆
ところで、絹さやエンドウ豆が好きなもう一つの理由は、花がとても綺麗なことです。グリーンピースやスナップエンドウ豆は花が白くて鑑賞に堪えません。しかし、絹さやエンドウ豆の花は、スイートピーに劣りません。
色が鮮やかでとても綺麗な、絹さやエンドウ豆の花
これまで、洋綿と和綿の種をまいてきましたが、もう一ついただいた綿に緑綿があります。種を蒔こうかどうしようかと思っていましたが、蒔いてみることしました。うっすらと緑色ですので、どちらかと言うと原種に近い綿なのでしょうか。もふもふした綿の中に何粒か黒い種がありました。
もふもふした緑綿 緑綿の中にある黒い種 種を取り除いた緑綿
洋綿と比べやや大きめの黒い種を綿の中から取り出しました。一つの綿の中に30粒位の種があったでしょうか。取り出した種を、あらかじめ耕耘して作った畝に2粒/株ずつ蒔きました。洋綿や綿綿の発芽状況から判断して、一週間後頃に発芽すると思います。
綿の中から取り出した緑綿の種
不思議に思うのは、、白い綿が多い中で何故緑色の綿が残ってきたのかです。緑色だと染物になりません。商品価値が低いはずです。何らかの長所がないと、種が残らなかったはずです。もし発芽すれば綿になるまで育ててみようと思います。そして、白い綿との比較をしてみたいと思います。
緑綿の種をまいた畝 2粒/株ずつ種を蒔く