年末に数本の樹を伐採しました。主にくぬぎの樹ですが、春になるとひこばえがたくさん生えてきます。今回、ひこばえが生えないような処理をしておきました。真夏になるとそのひこばえがどんどん大きくなります。そのひこばえを切るのは大変なのです。真夏のその作業は熱中症になる危険性がありますので。
伐採した幹に小さな穴をたくさん開けたり、ノコギリで溝を掘っておきました。梅雨の間に水がたまり幹が腐りやすくなります。腐れば、幹が朽ちてひこばえが生えにくくなるのです。
ひこばえが生えないよう、たくさんの穴を開ける
伐採した幹はとても硬いため、普通のドリルピットではなかなか穴が開きません。そのため、シイタケ栽培に使う短く穴を開けるドリルピットを使いました。径9mm深さ2cmの穴です。ひこばえが生える形成層に沿って穴を開けていきました。樹は成長すると伐採は大変です。地下に張った根っこを引き抜く作業もしないと完全な伐採とは言えません。
形成層に沿って穴あけ 小さな幹も穴あけ 穴あけした幹
ようやく、猫ちぐら(ほぼろ版)の屋根が完成しました。猫ちぐらを床に置くと、屋根部が目に入ります。そのため、屋根をデザイン良く編み込む必要があります。雑にはできません。そのため、屋根の頂上を綺麗に蜘蛛の巣編みしました。網目模様が浮き出るように藍染めした紐を使いました。そして、どの方向から見ても綺麗なように回転対称に編んでみました。次回、丸い底部と合体させ、屋根スロープの上に猫耳を取り付ければようやく完成となります。
屋根の頂上は、どこから見下ろしても回転対称な蜘蛛の巣編み
さて、屋根をなめらかなスロープにするためには工夫が必要です。一つ目の工夫は、側面のわら束四つを一つに縛って窄めます。そして、屋根の頂上に近づくごとに径が小さくなるようにします。二つ目の工夫は、屋根部がぴったり収まるようにわら先を切りそろえます。屋根の頂上が尖りすぎないように調整しながら編み進みます。一方で、屋根の頂上中心が回転対称になるように束ねます。
屋根頂上周りを束ねる 5cmをキープして収束 頂上周辺を一周
最後に屋根部分を蜘蛛の巣編みして塞ぎました。三束ごとに横糸をぐるりと張ります。一周すると、屋根の頂上に向けてさらに横糸を重ねて張ります。遠くから見ると、蜘蛛の巣状に紐を張ったように見えます。蜘蛛の巣が回転対称形をしているように、猫ちぐらの屋根の頂上も同じように編みました。猫ちぐら(ほぼろ版)完成まであともう少しです。
屋根の頂上を囲む輪が完成 蜘蛛の巣編みに取り掛かる
昨年、我家の庭に植えてあったユスラウメが何故だか枯れてしまいました。その後、ユスラウメの苗をいただいて植えたのですが、誤って雑草と一緒に刈ってしまいました。あーあ、残念!そのため、ヤマモモの苗を買って植えることにしました。
10年前にヤマモモを植え付けしたことがあるのですが、茎に虫が入ってやはり枯れてしまいました。赤い実は美味しいのですが、実は小さくばくばく食べる果実ではありません。指で摘まんで、可食部を大きな種からかじり取るようにして食べます。独特の甘みを楽しむ果実だと思います。なお、我家の山には野生のヤマモモの大木がありますが実ができません。雄の樹だからではないしょうか。
枯れたユスラウメの隣に植えたヤマモモの苗
最近、10年前の我家の写真を見て気が付いたことがあります。草刈りや樹の伐採が追いつかないため、少しずつ我家の周りが荒れはじめていることです。例えば山ですが、下草刈りの回数を減らしたことが荒れる原因の一つかと思います。さらに、数年前に熱中症の症状が出たために夏の作業を減らしています。これも荒れる原因の一つです。そのため、今後は優先順位をつけて野良仕事をするしかないようです。山の下草刈りを止めようかと思ったりしています。
購入したヤマモモの苗 スコップで穴を掘る 穴に苗を受け付ける
麦畑の東端土手の整理をしました。東端土手は去年から木々の伐採を続けていますが、なかなか朽ちてくれません。耕運機やトラクタで耕運しやすいように、朽ちかけた木々を土手側に全て寄せました。
南端の土手にはマオランを植え、次に干柿用の柿を植え、続いてクルミやサトウカエデの苗木を植えています。実を収穫できるには年数がかかります。ありがたいことに、干柿用の柿が去年初めて実りました。さっそく干柿にして食べました。
耕運しやすいように、朽ちかけた枝を土手側に移動
あらかた整理が終わると、去年伐採した樹木から出たひこばえをノコギリで切除しました。特にこならは、伐採した次の年に根元からたくさんのひこばえが生えてきます。生えたひこばえは、春から秋にかけて1m近く伸びます。その次の年はさらに2m以上も伸びます。そのため、ひこばえを何度も切除する必要があるのです。
なお、一番元気の良いひこばえを一本残しておくと、5年も経つと再びシイタケ用の原木用に切り出せます。伐採~ひこばえ~伐採~ひこばえ~、を何度も繰り返すことができます。受け継ぐ人がいれば、里山の再生産サイクルが成り立ちます。
ひこばえをノコギリで切除 すっきりした樹木間、後日耕運予定
やっと、猫ちぐら(ほぼろ版)の屋根のスロープを編むところまで来ました。ここまで編み進むと、あーすれば良かったとか、こーすれば良かったのでは、との反省点ばかりです。一番気になっているのは底部です。最初に座布団を作るように丸く編みました。しかし、後で円柱状の編んだ側面と接合しなければなません。
そこで、もしかして屋根も底も一体で編めるのではないかと思うようになりました。そもそも、ほぼろは籠です。底を丸く作って上は開いています。それを大きく変更して、底を編みながら屋根も同時に編めないかとの構想です。とは言え、今作っている猫ちぐら(ほぼろ版)を完成させることを優先しなければなりません。その後、新構造猫ちぐらを試作しようと思います。ただし、長い稲わらを入手して作るか、継ぎ足して作ることになりそうです。
猫ちぐら(ほぼろ版)の屋根スロープを制作中
さて、屋根スロープにするため円柱状の側面を窄(すぼ)めなければなりません。その方法の一つとして、側面を構成する約70のわら束二つを一つに束ねます。そうすることによって、円筒形が窄まり三角錐形の屋根になります。二つのわら束を一つに束ねるには、単に結ぶかチェーンステッチで編みます。今回は5cmの箇所をチェーンステッチで編みました。
円周の長さを測定 5cm離れた箇所を編む チェーンステッチ
ところで、三角錐の屋根を編みながら思いました。チェーンステッチで編む時、余ったわらを加えて縛れば軒下屋根になるのではないかと。今回はチェーンステッチで編み進んでしまったため軒下屋根にはできません。次回猫ちぐらを作る時に試してみようと思います。わらを編んでいると、いろいろなアイデアが浮かんできます。そうこうするうちに、三角錐状の屋根になってきました。
三角錐状に屋根を編み進む 三角錐状に出来上がった屋根
パスタ用小麦が順調に生育しています。この小麦を使って、来年度の放課後学習でパスタを作る予定です。先日のお汁粉作りの時と同じように、子供達に手回し製粉させてパスタ用小麦粉を作る予定でいます。普通は乾麺になったパスタを購入して作りますが、私は素材の加工から体験させようと思っています。
数年前に放課後学習が始まった年は、小麦の種まきや麦踏みなども体験させました。そして、収穫した小麦を手回し製粉してからホットケーキを作りました。素材に卵と牛乳も使いました。そこで、卵を産むニワトリや牛乳を生産する乳牛を見学するために、地元の田布施農工高校に出かけたこともありました。
生育中のパスタ用小麦、美味しいパスタを作ることができるか
最近日差しが強くなったのか、麦畑には無数の小さな雑草が生えていました。今のうちに雑草を退治しておかないと麦の成長が阻害されます。そのため、近いうちに除草をしようと思います。麦が順調に青々と成長しているのを見ていると、こちらも気分が爽快になります。そして心が癒されます。次のコットンクラブで、最後の麦踏みをお手伝いしていただこうかなと思っています。
高さ10cm位に成長した小麦 青々とした小麦、気分爽快
寒くて天候が良くない日は、外で野良仕事をすることができません。そんな時は、部屋で小さな機械の修理をするに限ります。音が出るかどうか分からない古いトランジスタラジオがあるので、久しぶりに修理することにしました。
使われているトランジスタの型番からみて、このラジオは昭和30年代に製造されたようです。私が小学生の頃です。まだ真空管ラジオが幅を利かせていました。当時の我家には、テレビ,電話,そして自家用車がありませんでした。水道はなく井戸でしたし、煮炊きは釜戸でした。そんな貧清な時代でした。
トランジスタラジオ TR-609の筐体内のラジオ基板
当時のSONYのトランジスタは半導体構造が他社とは違っていました。他社はPNPタイプでしたが、SONYはNPNタイプでした。その理由はSONYは自社でトランジスタを開発できたのに対してい、他社はアメリカかヨーロッパからの技術導入だったからです。他社は莫大な特許料を払ったのではないかと思います。自社開発したSONYは先行利益を受ける事になり、今に至るSONYブランド発展の原動力になりました。
小型ラジオTR-609全体像 裏ブタのネジを外す TR-609の筐体内部
修理する前に、裏のネジを回して上蓋を取り外しました。すると、当時の電子回路が分かる電子基板が見えてきました。その基板を見ると電子機器発展の歴史が良く分かります。
例えばエアバリコンです。まだボリバリコンは使われていません。現在はさらに進んだ電子チューナーになっています。またトランジスタはこれまた懐かしい2SCの1桁番号です。高周波増幅用の2SC73,2SC76、そして低周波増幅用の2SD66です。さらに、OSCコイルがシールドされていないのも時代を感じさせます。
小型に作られたエアバリコン シールドされていないOSCコイル
先週、地元の小学校に出かけて國木田独歩と田布施町に関わりについてお話をしました。そして、独歩が当小学校で英語を教えたり、教え子の一人が後に当小学校の校長先生なったことなどをお話しました。そして、仮寓していた吉見家の子供達と一緒に高塔山に登って本を読み聞かせしたり詩を読んだりしていた事、また吉見家から遠くない麻里府に行って家庭教師をしていた事、その教え子の姉に恋をしてプロポーズして破局した事などのお話しをしました。
今回は、生徒さん達を連れて吉見家付近の現地案内をしました。そして、独歩の多感な青年時代のお話をしました。
國木田独歩が仮寓した吉見家前を案内しながら解説
麻郷小学校の五年生とは高塔公会堂前で落ち合いました。挨拶もそこそこに独歩が仮寓していた吉見家跡に向かいました。現在吉見家はありませんので、独歩吉見家仮寓跡の石碑前まで行って生徒さん達に解説しました。その時、旧吉見家の写真を見せました。そして、吉見家の傍にあった東家や後に麻郷小学校の校長先生になった東家の東久治の写真も見せました。なお、東久治の写真は、麻郷小学校の校長室に歴代校長の一人として飾ってあります。
吉見家跡への案内板 解説した独歩石碑前 麻郷神社を参拝
その後、独歩がよく登った高塔山を遠望したり、独歩の日記によく出て来る地名などのお話をしました。続いて、独歩が出かけた惣田山招魂社(現麻郷神社)を参拝しました。そこから見下ろすことができる、田んぼ,塩田跡,平生湾,そして曽根などについてお話をしました。
おまけの解説ですが、明治維新に関わる第二奇兵隊の顕彰碑列柱に行ってお話をしました。戊辰戦争時に亡くなった世良修蔵(列柱に記名)などのお話をしました。麻郷神社で解散としました。
國木田独歩が仮寓していた高塔周辺と解説したコース
空いた時間をみながら、少しずつほぼろ版猫ちぐらを制作しています。前回までに猫が出入りする穴を編みました。その後、猫ちぐらの側面を編み続けました。そして、やっとこさ側面が完成しました。
試しに丸い底部と側面を組み合わせてみました。初試作のため不格好ではありますが、出来上がりのイメージが見えてきました。あとは屋根スロープ部分を編んで、蜘蛛の巣編みをします。最後に底部を組み合わせします。近いうちにほぼろ版猫ちぐらが完成しそうです。迷いながらの試作ですので、何ヵ所か編み方を悩んだ跡が丸見えです。
ほぼろ版猫ちぐらの内側、猫が出入りしてくれるか?
単なるほぼろでしたら一日で完成しますが、猫ちぐらはとても時間がかかります。もう少し慣れれば、3日位で完成するのではないかと思います。編み方を単純にして、迷わずに編めれば二日位に短縮できるかも知れません。円形の底部が半日、側面が一日、屋根スロープや底部のはめ込みが半日と言ったところでしょうか。もっとセンス良く綺麗に作ることができれば、メリカルなどで出せるかも知れません。
側面の編み込み終了 猫ちぐら側面の全貌 屋根部を押切りでカット
今回一番手間取ったのは編み方です。一番悩んだのは、側面に取りつけるわら束をどのように縄と固定するかです。最初12個の駒を使って編みましたが、猫が出入りする穴の左右で編み方を変更しました。最初は駒8個で編みましたが、途中で駒4個で編むことに変更しました。試作品なので、編み方がどこで変わったか編み跡で分かります。試作品完成まで、もうしばらくかかります。
編み方をAからBに変更 側面を繋いで円筒形に置く
今年度最後の田布施農工高等学校 運営協議会に出席しました。この運営協議会、元々は文部科学省の「地域との協働による高校教育改革」農工維新!田布施あいキュービックプロジェクト研究」が元になっています。研究プロジェクトが終わった後も運営協議会に引き継がれています。
これまでは高校生達の地域活動についての協議が多かったのですが、今回は先生方の長時間労働を含めた働き方改革についての協議がありました。私は、小学校のクラブ活動などが先生から地域活動に移行されつつある例をお話ししました。これまでは生徒を中心とした活動でしたが、これからは生徒を指導する先生方の働き方も改革する時代に入ったのですね。
運営協議会終了後、校門前で生徒さんに撮っていただく
去年のことです。野生のクルミの樹を伐採してしまい、二本だけが残りました。伐採後、クルミの樹がとしても有用なことを知りました。剥いだ樹の皮で籠を編めること、樹液を煮詰めるとシロップにできるなどです。残念なことをしてしまいました。がっくりです。
そのため、去年伐採したクヌギの跡地にクルミの苗木を4本植えることにしました。クルミの実を収穫できたり、皮を剥ぐことができたり、樹液を採取することができるまで5年はかかると思います。伐採して惜しいことをしました。
クヌギ伐採跡地に、クルミの苗木を植える
植え付けたクルミの種類は菓子クルミです。実が大きく殻が割れやすいクルミです。実るようになるまで年数がかかります。小さい苗なので、雑草や蔓に負けないように世話が必要です。なお、落葉樹ですので、樹の下は夏は日陰になり冬は日当たりが良くなります。
購入した苗木4本 スコップで植え穴掘り 苗を穴に入れる
クルミで一番期待しているのは皮です。その皮が編めるとは思ってもみませんでした。今生えているクルミの皮を大事に剥ぎながら、柔らかくして籠か何かを編んで見たいと思っています。これから年齢的により体が衰えてくると思います。そのため、体に負担が少ない籠編みなど家の中や庭でできる趣味に移行しようと思っています。
ところで、お正月に孫が座る椅子を製作しました。今、その椅子に座って工作する机を頼まれています。夏までに完成しようと思っています。爺机かあ!
クルミの苗木を植え付けて、周りに土を被せる
猫の出入り口を編みましたが、最初は単に側面をハサミで切り明けようかと思いました。しかし、それでは芸がないため途中で編み方を変えてみました。
猫が出入りする穴とするため、まずは穴の下部をどう編もうか最初考え込みました。一つの解決策として、わらを縦に小刻み3cm位に往復させながら紐で縛る方法を取りました。横に往復させても良かったのですが、今回は側面に合わせて縦方向に編んで出入り口をとすることにしました。
ほぼろ版猫ちぐらの、猫の出入り口を編む
普通の猫ちぐらも、完成までに時間がかかるようです。ほぼろ版猫ちぐらも時間がかかることは明らかです。普通の猫ちぐらは底も側面も巻きつけるように一体で作りますが、ほぼろ版は構造上底面と側面を別々に作ります。そして、後で一体にします。作っていると、次々に問題点が出るためまいります。完成までまだまだ時間がかかりそうです。
黄色の四角部分が猫の出入り口 ほぼろ版猫ちぐらの裏側
今年度最後の田布施町少年少女発明クラブの活動が田布施農工高校でありました。今回は、前々回と前回から続けてきた電子工作(ロボット製作)の仕上げです。制作したロボットを無線(Bluetooth)で前後左右に操縦できます。
最後に、ロボット同士で相撲をとりました。相手のロボットを土俵から押し出すかひっくり返すと勝ちとなります。トーナメント方式で勝負をして1位,2位,3位を決めました。みんなで声援を送りながらの楽しい少年少女発明クラブでした。
製作したロボットを、無線(Bluetooth)で操縦しながらロボット相撲
前回の発明クラブの活動までに、ロボット製作に必要な半田付けを済ませています。そのため、今回は各部品をはめ込むだけで組み立てしました。左右のモーター,LED,スピーカー,IC基板などをどんどんはめ込みました。個人差もありますが、小学6年生達は比較的早く組み立てが終わりました。低学年の小学3年生はいろいろ戸惑っているようで完成が遅れていました。11:00頃には、高校生の支援もあり全員が完成しました。
ロボットの筐体を選ぶ もくもくと製作 無線で動作確認
全員のロボットが完成すると、トーナメント方式でロボット相撲をしました。第一試合は班内(テーブル内)で試合です。そして、8人の班代表を決めます。次は、教室の真ん中に置かれた土俵にロボット2台を置いて試合開始です。そして、最後に三位決定戦と優勝決定戦をしました。子供達全員が声援する中でのロボット相撲です。今回は久しぶりにワクワクする活動でした。これで今年度の少年少女発明クラブの活動は終わりました。
指導していただいた高校の先生方、そして高校生達、ありがとうございました。
最初、班ごとに最初のロボット相撲 班代表者をトーナメント表に書く
12月にクリスマスツリーなどを飾ったと思ったら、もうぐ3月です。そこで、去年郷土館に寄贈していただいたお雛様(七段飾り)を同館に飾りました。飾った場所は、民具を集めた昭和の趣がある畳の小部屋です。
郷土館にやって来たお雛様達は、とある方の娘さんが小さい頃に購入したものです。その後、その娘さんが嫁いだ後に誕生した孫娘に引き継ごうとしたそうです。しかし、お孫さんが住んでいる家が手狭で引き継げなかったそうです。そのため、郷土館に安住の地を見つけることになったお雛様達です。
畳が敷かれた昭和の趣がある部屋に飾られているおひな様達
郷土館にやって来たお雛様達、私はその飾り方がさっぱり分かりません。そもそも我家には雛人形がありませんでした。私の妹には買ってもらえなかったのです。それだけ我家は貧乏だったのです。そのため、お雛様を飾っていた近所の家まで出かけて見させていただきました。私が子供の頃、お雛様を飾っている家はそうありませんでした。そもそも私が通っていた保育園にもありませんでした。
七段の棚を組み立てる アイロンで伸ばす毛氈 毛氈を七段に被せる
大きな箱の中から、箱を数個取り出して雛人形を飾りました。最初、七段の棚を組み立てました。組み立て終わると七段の棚に毛氈を被せました。そして、一段目に金屏風,ぼんぼり,そしてお内裏様とお姫様を飾りました。二段目に三人官女、三段目に五人ばやし、四段目には右大臣や左大臣と思っていたら警護の二人の武官(検非違使?)、六段目に三人上戸、最後の七段目に御籠・重箱・牛車を飾りました。郷土館に来館された方々に、これらのお雛様を楽しんでもらえたらと思っています。
飾り付けをしていただいた方々、ありがとうございました。
お雛様を置けるように毛氈を整える 上段から順番にお雛様を据える
一昨年のことです。郷土館では國木田独歩生誕150周年の記念展示会を開催しました。以降、國木田独歩に関わる史跡がたくさんある田布施町の小学校や公民館に出かけて講演会をしています。今回、國木田独歩が先生として登壇した麻郷小学校に行って講演しました。國木田独歩の教え子の一人である東久治は、その後麻郷小学校の校長に就任しています。ちなみ、東久治は國木田独歩の日記小説によく出てくる少女(吉見はる)と結婚しています。
國木田独歩が仮寓していていた今の麻郷高塔地区の吉見家についてなども説明しました。ちなみに吉見家は、源頼朝弟の源範頼の孫が今の埼玉県吉見郷に住んでいたため吉見家と称しました。戦国時代は毛利家とも争ったこともある名家でした。
國木田独歩と麻郷や麻里府の関わりについて講話