錆びたガラクタ足踏み紡ぎ機がオークションに出ていました。¥1,000でした。錆びてはいても欠品はなさそうですし、なんとか直すことができそうでした。そのため購入することにしました。もちろん送料の方が高かったです。2週間ほどかかって無事到着しました。軽く油をさして動かしてみたところ、1ヵ所を除いて動かすことができました。明治か大正頃の紡ぎ機です。
明治・大正頃のとても古い足踏み紡ぎ機、錆びるも何とか動く
まずは、糸を紡ぐ箇所を点検しました。私が持っているボビンが具合よくすっぽり入ります。ボビンを差し込む軸は、最初錆びて回転しませんでしたが、手で回ると次第に緩く回るようになりました。また、紡いだ糸を通すガイドも、指で摘まむとちゃんと左右に移動できました。紡いだ糸を巻く箇所は、錆びている以外は問題ないようにみえます。
手持ちのボビンが入る 紡いだ糸を通すガイド
この足踏み紡ぎ機は、紡ぐと同時にボビンが左右に移動する機構が付いていました。そのため、紡いだ糸の位置を手動で変える必要がありません。当時としては優れた機械ではないかと思います。今、世の中で使われている超高速紡ぎ機も同じような機構があります。次に、必ず修理が必要な場所としてペダルがありました。新たに木材を加工して直さなければなりません。回転する車輪とクランクは問題ありませんでした。錆びているだけですので、錆びを落として塗装し直すだけで済みそうです。
ボビンの左右移動機構 車輪とクランク 壊れたペダル
この足踏み紡ぎ機で一番錆びて固着していたのは、ボビンの左右移動機構でした。左右に動くカムがさび付いて動きません。力を入れすぎると壊れることがあります。そのため、潤滑剤を塗布しておきました。数日後ペンチか何かで動かしてみようと思います。それでもダメならば、バナーであぶるなどして対処しようと思います。この足踏み紡ぎ機を直すことができれば、今使っている紡ぎ機からこの機械に乗り換えようと思います。もちろん、その前に綺麗に塗装しようと思います。操作に慣れたならば、細い糸を早く紡ぐことができるような気がします。ところで、当時どんな方がこの足踏み紡ぎ機を使っていたのでしょう。
ボビンを左右に動かすカム機構 カム機構を動かす車輪
夜中、窓の外が騒がしい季節になりました。蛾やコガネムシなどの虫が、電気の光に誘われて窓ガラスに当たるのです。窓に当たる音で、だいたいどの昆虫が来ているのか分かります。一方で、蛾などを狙ってたくさんのヤモリが窓ガラスにやってきます。ヤモリの腹側に私がいるので、ヤモリは私に気が付かないようです。昨日、その窓ガラスにひときわ大きな音でぶつかる昆虫がいました。カブトムシです。
夜中、私の部屋の窓ガラスに当たってきたカブトムシ
去年やって来たのと同じ位の大きさのオスのカブトムシです。捕まえると怒ります。そして、鋭い足の爪やトゲを私の手に引っ掛けて抵抗します。次の日、木の幹に止まらせて山に返しました。カブトムシがやって来るのは、まだまだ自然が豊富な証拠でしょう。来年も来て欲しいと思います。ところで、クワガタはまだ来ていません。そのうち窓ガラスに当たるようにやって来ると思います。
精悍な顔つき 立派な二つの角 山に返す
追記
昨日やって来たカブトムシの事をこのブログに書いていると、窓ガラスに当たる同じような音が聞こえてきました。窓を開けると、雌のカブトムシが勢いよく入ってきました。じゃじゃ馬娘のようで、部屋内を飛び回りました。捕まえると、グーグーと音を鳴らして怒ります。そして、足を動かして逃げようとします。その爪の痛いこと。また摘まんだ指を少しでも離すと、羽を広げて飛び回ります。部屋内を飛び回って埃が立つため、窓の外に追い出しました。何とも元気な雌のカブトムシでした。
入ってきた雌のカブトムシ 飛び立とうと羽を広げる
薄くしか染まらなかった紅花染めを再度確認してみました。薄くしか染まらなかった原因は、染料を抽出する時間が少なかったためです。そのため、今回は十分抽出時間を取りました。その結果はまあ満足できるものでした。絞り染めを確認した後、最後に経糸1束を薄く朱色に染めました。これで、経糸5束をそれぞれ5色に染めることができました。この経糸、空いた時間をみて織機に張ろうと思います。ただし、染色している間に毛糸が毛羽立ってきたため、綜絖や筬に通すことができるかどうか心配です。8月中旬には布が織れるようにしたいものです。
それぞれ5色に染めることができた経糸5束
紅花染めの再確認手順ですが、最初は流水で黄色の染料を紅花からどんどん落としました。最初は濃い黄色が出ましたが、だんだん黄色が薄くなります。しかし、黄色の染料は何度洗っても出ます。そのため、黄色がかなり薄くなった時点で止めました。紅花を仕事にしてるプロの方は、小川の流水に1日中浸けておくようです。続いて、水,アルカリ成分,洗った紅花の花弁をミキサーに入れ攪拌しました。攪拌したドロドロの液をボールに出して酸を混ぜました。アルカリ成分と酸が反応してさかんに泡が出ます。
攪拌液をボールに 酸を入れると泡 絞り染めの布を染色
泡が出なくなると、さっそく縛った綿の布を入れて染色しました。すると、ちゃんと朱色に染まった絞り染めができ上がりました。続いて羊毛を入れました。同じように朱色に染まりました。最後に、経糸を入れました。濃く染まりすぎると困るので、入れてすぐに取り出しました。これまた朱色に染まりました。黄色と朱色の色素をいかに溶かし出すかが、紅花染めのポイントの一つだと分かりました。
朱色に染まった羊毛 朱色に染まった1束の経糸
インドなどの熱帯でしか育たないヘナが、だいぶ大きく育ってきました。ヘナは白髪染めや肌へのヘナ・タトゥー、あるいは染色に使えるようです。どんな色に染まるのでしょう。種から栽培してみました。このところLED光源では光量が足りなくなったのか、下の葉が少しばかり変色してきました。このさい、太陽光で育つように大きめの植木鉢に植え替えました。ヘナは寒さに弱いため、日本では野外で越冬できないとのこと。そのため、冬前に室内に容易に取り込めるようにと植木鉢に植えました。
背が伸びてきたヘナ、もともとは樹木のようです
ヘナはどんな土でよく育つのかまったく分かりません。野菜の培養土は、雑菌や雑草が無いように調合されています。そのため、野菜用培養土を使ってみました。植木鉢に培養土を入れると、手で窪みを作って、その窪みにヘナの苗を入れました。ビニールポット底に溢れるほど根回りしていました。ヘナにとっては窮屈だったようです。
使っていたLED光源 大きな植木鉢へ移植 培養土に窪み
大きな植木鉢に植え変えたので、今後はどんどん育つと思います。苗をよく見ると小さなわき芽が出ていました。今後は、このわき芽もどんどん伸びると思います。夏が終わる9月にはどんな樹形になっているのでしょうか。その頃、葉を何枚か採取して乾燥しようと思います。そして、粉にして染色に使えるのかテストしてみようと思います。まずは、どんどん育つように管理しようと思います。
ポットの底に根回り 移植後、苗の周りに水をやる
今回は皆さんと紅花染めをしました。ところが、途中の工程時間をうっかり間違えてしまって、薄くしか染まりませんでした。唯一、Sさんがスピンドルで紡いだ細糸だけは、とても綺麗なパープル色に染まりました。紅花を使うと基本的には朱色に染めることができますが、条件によって桃色や紫色に染まります。素人のためか、草木染めは思い通りになかなか染まりません。使う草木の量,温度、媒染剤,PHなどによって微妙に変わるのです。思い描く通りの色に、ピタッと染まらないことが少なくありません。今回もそのような染めになりました。後日、再染色しようと思います。
とても綺麗なパープル色に染まった、スピンドルで紡いだ細糸
どなたかが「ピンクのソーメンみたい」と
最初、絞り染めするために絹と綿の布片(ハンカチ大)をたこ糸で縛りました。絹は黄色に、綿は朱色に染めます。皆さんが布を縛っている間、私は紅花に含まれる黄色の染料を抽出しました。その抽出した液に、皆さんが縛った布片を浸しました。ところが、あまり濃く染まりませんでした(原因は後述)。次に、小型鍋にその液を移して煮ました。その中に、黄色く染めたい経糸を浸しました。これは成功でした。紅花の黄色の染料は、水温が高いほどよく染まるようです。
去年染めた布を鑑賞 染めた布を水洗い 鍋に入れて経糸煮沸
黄色に染めた後、朱色に染める準備に入りました。その前に、9月の「織物と染めの歴史展」の藍染め体験で染めた布を縁取りする方法を検討しました。ロックミシンを使ってみましたが、絹のような薄布では使えないことが分かり止めました。接着芯かフェルト布に張り付けた後、ピンキングバサミで縁取りすることに決めました。同じころ、Kさんが何ともエキゾチックで素敵なバスケットを編んでいました。コットンクラブは思い思いに好きに手仕事できるので、各自の制作過程をお互いに見ることができます。
藍染めコースター例 何ともエキゾチックなバスケット
朱色の染色準備が整うと、縛った布を浸しました。ところが、黄色に続いてやはり薄くしか染まりません。唯一綺麗なパープル色に染まったのは、Sさんが綿から紡いだ細糸です。後で反省してみて気が付きました。黄色の色素も朱色の色素も、色素を抽出しきらないうちに布を浸していたのが原因でした。つい気がせいてしまい急いだのが原因でした。今回の反省点です。今後、染色に関わる時間に気を付けようと思います。
縛った糸を解く 各布が薄く染まる 紐に吊るして乾燥
久しぶりにラジオ修理(コカ・コーラ自動販売機型)をすることにしました。さて、このラジオのAM-FMの切り替えスイッチが悪いことはすでに分かっていました。そのため、交換するスイッチを東京で購入する予定でした。ところが、コロナが収束せず購入する予定がまったく立ちません。そのため、故障したスイッチを自力で治せないか試すことにしました。誤ってスイッチを壊してしまうかも知れませんが、トライすることにしました。少々リスキーな修理になります。
スイッチが壊れているラジオ基盤、〇が故障スイッチ
まずは前回のようにラジオを分解しました。その中央の基盤部分についているのが問題のAM-FM切り替えスイッチです。虫眼鏡でそのスイッチを見ると、端子基盤と筐体が斜めに隙間が空いています。これでは正常なスイッチングができません。スイッチを止めているネジを取り外しました。そして、その隙間をラジオペンチで挟んでみました。すると、隙間がきれいにふさがります。しかし、ラジオペンチを外すと、元のように斜めに隙間が空きます。
斜めになった隙間 取り付けネジを外す ラジオペンチで挟む
端子基盤と筐体が大きく斜めに緩んでいます。これはもうスイッチを基盤から外して、スイッチ自体を修理するほかありません。外した後の再現ため、スイッチに繋がる線を紙に記録しておきました。スイッチを修理後、元のように線を繋げるために絶対に必要な記録です。続いて、どの程度緩んでいるかラジオペンチで軽くこじっていると、なんとスイッチが二つに分離してしまいました。
スイッチに繋がる線を記録 二つに分離したスイッチ
分離した箇所を虫眼鏡で調査すると、浸透油(CRC-556など)をさしたような跡がありました。また端子基盤と筐体をかしめる箇所が歪んでいました。その歪みと浸透油残渣のためでしょうか、端子基盤と筐体が緩んだのかも知れません。これはもうスイッチを綺麗に洗浄するしかありません。スイッチの筐体と接点はとても小さいため紛失の可能性があります。そのため、無水アルコールを入れた瓶に入れて振るようにして洗いました。続いて、無水アルコールで端子基盤の接点を綺麗に洗浄しました。今後、この分解・洗浄したスイッチをどのように組み立てるか難しい所です。
汚れたスイッチ内部 アルコールを入れた瓶 接点を綺麗に洗浄
大雨で野良仕事はお預けです。そのため、しばらくしていなかった経糸作り(染色)をしました。ちなみに、私の染色はすべて自然由来です。今回は、タマネギの皮を煮て経糸の一束を薄茶色に染めました。残った薄黄と薄赤が終われば、いよいよ織機に経糸を張る作業に入ろうと思います。筬や綜絖に経糸を通すのはとても面倒です。今回は120本の経糸なので、以前の208本よりは楽に張れるのではないかと思います。それが終わると、ようやく織りに入れます。
タマネギ皮の煮汁に経糸を浸す
タマネギの皮を使った染めは、次のようにしています。乾燥したタマネギの皮を、ハサミで細かく切り刻みます。水と一緒にミキサーに入れ、タマネギの皮を粉々に砕きます。次に、ミキサーから鍋に移してぐつぐつ煮ます。タマネギの皮を製粉機であらかじめ粉にして、鍋の水に直接入れても良いかも知れません。
ミキサーで攪拌 鍋に移す ぐつぐつ煮る
煮えた後、タマネギの皮を鍋から濾し取ります。その濾した煮汁に染めたい経糸を入れます。そして、再度ぐつぐつ煮ます。煮るほどに濃く染まるようですので、時々染まり具合を確認すると良いでしょう。前回うっかり煮すぎて濃く染まりすぎました。染まったことを確認すると、鍋から取り出して流水で洗います。あとは、天日で乾燥です。薄茶に染まりました。明日のコットンクラブで、残った経糸2束を薄黄と薄赤に染めようと思います。
タマネギの皮の煮汁に浸す 茶色に染まった経糸を天日乾燥
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。草刈りを終えて庭の一角を見ると、白いものが見えました。それは一年ぶりに見るアメリカフヨウの花でした。しかも、薄ピンク色と白色の大きな花が咲いていました。何年前に種から育てた宿根草です。最初の数年間は色が濃い花も咲いていましたが、いつの間にか消えてしまいました。きれいな花は弱いようです。
一年ぶりに咲いたアメリカフヨウの大きな薄ピンクの花
今、薄ピンクと白の花が咲いていますが、まだ咲いていない株が一つあります。濃ピンク色の花ではないかと思います。5月に植え替えしたので、根が傷んで開花が遅れているのでしょうか。植え替えたためか、どの株も全体的に背が低く育っています。消えてしまった赤色の花を咲かせるため、来年もう一度種から育ててみようかと思っています。
アメリカフヨウの白色の花 薄ピンク色のつぼみ
この三日間、毎日のように草刈りをしています。しかし、猛暑と蚊の襲来のためはかどりません。また、せっかくきれいに雑草を刈っても、雨が降って再び雑草が元気に葉を出します。3週間位のサイクルでしょうか、同じ場所の草刈りばかりしているような気がします。山や土手の下草はもはや手が付けられません。情けない気持ちになりますが、どこかを諦めざるをえません。今回は桃園の雑草を刈り取りましたが、汗が目に入って痛むし、手足や首筋を蚊に刺されるなどして降参です。
汗まみれの上に蚊に襲わながら、何とか桃園の草刈り完了
今年は例年よりも長雨のような気がしています。全国的に大雨被害が多いようです。我家の桃園も、今年は2個の桃だけの収穫でした。あれだけたくさんの桃の幼果に袋掛けしたのにがっかりです。去年は差し上げたり小学校の放課後学習に提供できました。今年は我家だけしか食べることができませんでした。草を刈っていると、落下してアリなどの虫ががたかっていた桃がいくつかありました。来年は、より摘果して良い幼果だけを厳しく選別した方が良さそうです。
草刈り前の桃園 草刈り後の桃園
草刈りしていると、1本の桃の木に異変が起きていました。枝や幹にたくさんのキノコが生えているのです。この桃はもうダメかもしれません。桃は10年過ぎると、老木になり病気にかかりやすくなると聞きます。美味しい実がなる桃は特に弱いようです。来春、病気に強い桃を植えようかと思います。
草刈り前の桃園西側 草刈り後の桃園西側
梅雨が明けていないと言うのに何という暑さでしょう。草刈りの毎日ですが、午後スイカなどを害獣から守るため電気柵を設置しました。7年前から毎夏設置しています。害獣とは、我家の周りに住んでいる主にイノシシ,タヌキ,アライグマ,アナグマです。キツネ,イタチ,テンなども住んでいますが、肉食なので害獣ではなくむしろネズミなどを食べてくれる益獣です。たかだか2時間程度の設置作業でしたが、熱中症の前段階か頭が少し痛くなりました。電気柵を設置後、水分をとって涼しい部屋で休みました。今の時期、やはり午後2時前後の農作業はやめた方が良さそうです。
熱い日差しの中、害獣避けの電気柵設置作業
電気柵は6,000ボルトの電気が通電しています。電流が大きくないとは言え、感電すると相当な痛みが走ります。人間で相当な痛みですので、小動物ではもっと痛いはずです。タヌキが感電するところを偶然見ました。電線に触れた瞬間、悲鳴のような鳴き声を出して飛び跳ねました。
設置場所を均す 設置個所の距離測定 電気柵保管箱
電気柵を張り巡らせる場所を決めると、その個所を耕運機で均しました。そして、農作業小屋から電気柵を保管している箱を持ってきました。箱から杭を取り出して、電線を通す碍子を取り付けました。杭は20本近くもあり、碍子を取り付けるのに時間がかかりました。続いて、その杭を1~2m間隔で打ち込みました。害獣が押しても倒れないように、深く打ち込みます。
杭に碍子を取り付け 杭を打ち込む 電線を張り巡らせる
畑全体を囲むように杭を打ち込むと、電線を張り巡らせました。それが終わると、6,000ボルトの高圧電気を発生させる装置を置きました。そして、プラス側を電線に、マイナス側をアースに繋げました。これで電気柵の設置完了です。最後にスイッチを入れ、6,000ボルトの電圧が出ていることを確認しました。まさか手で触って確認するわけにはいきません。専用の検電装置を電線に接触しました。すると、6,000ボルトの電圧バルスが出ていることが確認できました。今後は、雑草や落ちた枝などが電線に引っかかって漏電しないようにする必要があります。汗だくの電気柵設置作業でした。片付け後、すぐに涼しい部屋に行って休憩しました。今日の野良仕事はこれでおしまいです。
6,000ボルトの高圧発生装置を設置 6,000ボルトの検電
9月に開催予定の「織物と染物の歴史展示」で、並行して染物体験を計画しています。体験にやってくるのは子供達が多いのではないかと思います。その体験の手順を確認してみました。まずは一番簡単な藍の生葉を使った叩き染めです。今回試行したのは、使う生葉の選択,叩く強さ,模様入れなどです。その結果、ほどよく育った葉が良いこと、叩きすぎると葉脈が分からなくなること、そして模様は葉の中心にしない方が良いことなどが分かりました。中心部だと模様がにじむのです。
藍の生葉を使った叩き初め(試行)、葉脈見えず、模様が少しにじむ
藍の生葉を使った叩き初めは小学校の放課後学習などで体験したことがあります。今回はもう少し楽しめるよう、模様を入れてみました。使った藍の生葉は、藍の畑から根ごと抜いてきた藍から選びました。その藍の葉から、自分の好きな大きさの葉を選んでもらいます。複数選んで重ねてもかまいません。そして、ハサミで切り抜いた模様を葉に貼り付けます。そして、二つ折りにしたサランラップの間に布と葉を挟み込みます。ちなみに布は絹です。綿の布は染まりにくいです。
藍の生葉を選ぶ 模様を葉に貼る サランラップに挟む
次に硬い板の上にサランラップごと載せて金づちで叩きます。藍の葉に含まれる葉汁が布ににじむように丁寧に叩きます。葉先、葉の周辺、模様の周辺を特に丁寧に叩くと良いでしょう。叩いていると、布が緑色に葉汁でにじんでくるのが分かります。今回の試行では叩きすぎました。葉脈が分からないほど叩いてしまいました。葉脈が分かるように丁寧に叩くと良いです。また、強く叩きすぎると布の繊維が傷むことも分かりました。
金づちで葉を叩く 模様などがにじむ 水で葉くずを流す
叩き終わると、流水に当てて藍の生葉の残滓を取り除きます。洗った布を見ると、濃くはないですが布が藍染めされたことが分かります。模様もくっきり浮き出ています。その後乾燥します。乾くと、布にチャコペンで四角に線を引きます。その四角の線に沿ってピンキングハサミ(ギザバサミ)で縁取ります。正方形の薄絹布コースターの出来上がりです。次は絞り染めの試行をしようと思います。
チャコペンで四角の縁取り線 ピンキングハサミで縁取り
これから4日間、仕事が休みのため野良仕事ができそうです。今日は今朝から畑の草刈りです。まずは歩く道を先に草刈りです。それが終わると野菜などの間に生える草を刈りました。山や土手の草刈りは優先度を落として後日草刈りします。何せ、暑い上に蚊の襲来です。長ズボンに長袖では汗まみれになり苦行です。草刈機の燃料を満タンに入れると、無くなるまで約1時間です。燃料が無くなるのを合図に、休憩時間を入れています。たまに眠い時は、無理せず寝ています。体の調子に合わせながら草刈りをしています。
草刈りを終えた一部の畑(2階から見て)
草刈機で草刈りしますが、地上部だけ刈ったにすぎません。そのため、すぐに地下から雑草の葉や茎が出てきます。地表の草刈りを終えると、すぐに耕運機で同じ場所を耕します。つまり、根まで根絶しないと本当の草刈りとは言えません。梅雨だとよけい草刈りにかける時間がありません。そのため、毎年梅雨のシーズンは草刈りが一番大変です。
草刈り前の畑(北側から見て) 草刈り後の畑(北側から見て)
毎年のことですが、夏はどうしても主要な畑ばかり草刈りしがちです。そのため、山裾や土手は後回しになってしまいます。そのような箇所は、秋に草刈りすることが少なくありません。そのため、背丈ほど伸びて硬くなった草に往生します。刈り取る体力も年齢と共に衰えてきます。刈り取りできない箇所が出てくるのは仕方ありません。そのような箇所は、シルバーに頼まざるを得ません。
刈り取り前の畑(南側から見て) 刈り取り後の畑(南側から見て)
梅雨の毎日でなかなか畑に出ることができません。仕事が終わった後、数日ぶりに紅花畑に行きました。すると、紅花の茎や葉はすっかり茶色になっていました。これは種が成熟している印です。今後も長雨が続くと、紅花の茎や葉、さらに種が腐ってしまことがあります。梅雨明け宣言がまだ出ていませんので、再び雨になると予想されます。すぐに紅花を刈り取りました。そして、何束かに分けて紐でくくり、軒下で乾燥させることにしました。
茶色になった花弁を開くと、たくさんの種が
紅花の茎や葉を刈り取っている途中、花弁を一つ手に取って崩してみました。すると、ころころした種がたくさん出てきました。小さめのヒマワリの種に似ています。栄養が詰まっているのでしょうか、鳩が大好物とのことです。実際、郷土館で保護した伝書鳩が美味しそうにパクパク食べていました。刈り取った茎や葉,花弁は少し湿っていました。そのため、軒下で乾かして後日種だけを取ろうと思います。
※雨で遅れている野良仕事(主に草刈り)に、明日から専念しようと思います。
紅花の乾いた花弁 刈り取って束ねたた紅花
この冬に植えたクチナシの苗、実が三つできていました。まだ、緑色のままですが膨らんでいました。そのうち橙色に染まったら収穫しようと思います。まだ良くは知らないのですが、クチナシの実は料理や布の染料として使えるそうです。なお、我家に以前からあるクチナシは花が八重の実が細い種類です。いちおう橙色になるのですが、なにしろ実が痩せているため染色に使えるのか分かりません。
実が膨らんできたクチナシの実
実の周りを手で探ると、落ちそう花が一つ咲いていました。今日明日には散りそうな花弁です。肥料をクチナシの周りにまいているのですが、雑草だけが元気に育っていました。日が当たるように雑草を取り除いておきました。今年は実を三つだけ収穫できる見込みですが、来年以降はもっと多くの実が収穫できるのではないかと期待しています。
今にも散りそうなクチナシの花 雨に濡れたクチナシの実
郷土館の新しいプロジェクト(展示会や体験)の検討で、経糸作りになかなか時間がさけません。そのプロジェクトとは、田布施町の織物や染物の歴史をたどる展示会です。そして希望者を募って、藍染め体験(絞り染め、叩き染め、型染めなど)をしてもらう計画を立てています。織物の歴史展では、江戸時代の綿や織物などの生産量を紹介したり、当時の綿栽培から反物を織るまでの分業体制を紹介しようと思います。また、記録などを元に当時の紺屋(染物屋)を紹介しようと思います。このプロジェクトのため、布作りが遅れ気味です。
整経台の経糸、あやを取っている箇所
ところで、紡いだ毛糸(横糸,経糸)で布を織るつもりでいますが、織機がなければ布を織れません。そこで、コットンクラブのSさんに卓上織機をお借りすることにしました。この織機、もともとはEさんが2年前にどなたかにいただいて持ち込んだ織機です。それを、EさんがSさんに譲ったものです。織機に「KARANKO」と刻印してありました。カランコ織機と呼ばれるのでしょうか。この織機を使って布を織ろうと思います。
お借りした卓上織機 「KARANKO」と刻印 紡いだ経糸24本
織る布は、標準的な反物に合わせて幅は38cm位にします。長さは短くて70cm位、長くて1m位にしようかと思っています。模様は単純に3月に織り始めた布のようなチェック模様にしようかと思います。時間があれば、斜めや曲線模様を入れても良いかもしれません。まずは経糸120本を紡ぐことにします。焦らずのんびり作業しようと思います。
織る布幅約38cmを予定 布幅が筬に収まることの確認