東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

一坪田んぼが渇水のため水を入れる、稲の出穂と開花

2021年08月01日 | 稲:その他

 猛暑が続いていますが、今頃はよく田んぼが渇水します。そのため、堰をきるか溜池を抜いて田んぼに水を入れます。わら細工のために作った一坪田んぼ、水が無くなっていました。底を見ると、小さなカエルが飛び跳ねていました。田んぼの底がひび割れするほどではないのですが、このまま放置しておくと稲が枯れてしまいます。そのため、ホースを引いて井戸の水を入れました。
 ところで、稲は穂が出ていました。その穂をよく見ると地味な雌しべが出ていました。稲は風媒花なので花粉が風で飛んで、9月頃には実ると思います。そして、9月下旬か10月初めには稲刈りできそうです。

         水が無くなった一坪田んぼに、井戸の水を入れる


 我家は元々は稲作農家でした。祖父は農耕用の黒牛を飼っていました。建屋の端に牛小屋があり、時々牛の鳴き声や吐く息が聞こえました。ところが、私の父親の時代になると機械化の流れが押し寄せてきました。当時は先端的な機械化農業をしていたためか、新聞に載ったり研修生が全国からやってきました。その研修生が泊まる小さな家がありました。今の農作業小屋です。その後、稲作から酪農に転換したのですが、時代の流れは酪農に厳しすぎたようです。酪農家は激減してしまいました。

  渇水して水が無い一坪田んぼ       水を入れた一坪田んぼ
 

 田布施町内を散策すると、どの田んぼのどの稲も穂が出ていました。我家の一坪田んぼで育てている稲も穂が出ていました。その穂をよく見ると、花が咲いていました。とても地味な花で花びらはありません。白い雌しべが外に出ているだけです。受粉後、実がだんだん大きくなります。つまりお米ができます。お米が熟せば、いよいよ稲刈りです。刈り取った稲は天日乾燥して脱穀します。脱穀した後のわらをわら細工に使おうと思います。

       ようやく稲が開花、籾から出ているのが稲の雄しべ

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猛暑の中、発動機による小麦脱穀、そして枝豆小豆の種まき

2015年08月05日 | 稲:その他



 小麦の刈り取り後、ずっと天日干ししていましたが、1.5ヶ月後にようやく脱穀できました。日本は小麦の収穫時期が梅雨と重なるため、あまり小麦作りに適していません。日本の気候に合った米作りが主で、麦作りは今も裏作と言われています。

  天日干しした小麦を運ぶ     小麦の脱穀を開始       脱穀した小麦粒
  

 最初、天日干しした小麦を脱穀機の傍に運びました。そして、発動機を動かしました。この発動機は長年、お米の脱穀切りわら作りなどに使い続けてきました。骨董品に近い農機具ですが、今だに我家の現役です。発動機を動かして、回転する力をベルトで脱穀機に繋ぎます。すると、脱穀機のドラムが勢いよく回り始めます。この回転するドラムに麦を当てて脱穀するのです。

          発動機の回転力をベルトで脱穀機に伝えた後、脱穀作業開始


 猛暑のため汗だくになって脱穀作業をしました。11時半頃にEさんが、飲み物や食べ物を運んできました。いつもありがとうございます。脱穀作業が完了すると、木陰にビニールシートを敷いて坐りお昼休憩にしました。美味しい天ぷらやソーメンを美味しく食べながら談笑しました。ご馳走さまでした。

     木陰でお昼休憩しながら談笑       美味しかった天ぷら,おにぎり,ソーメン
 

 お昼休憩が終わると、枝豆と小豆の種まきをしました。昼過ぎでしたので、最高の暑さでした。耕した畑にひもを張って、約30cm間隔に種を蒔きました。心配なのは今後の天候です。土はカラカラに乾いており、今後しばらくは雨が降りそうもありません。このまま雨が降らないと、発芽するかしないかは五分五分でしょうか。夕立が降って欲しいと思っていますが、その気配はありません。種まき後の畑は、ずっとカラカラのままです。残念ながら発芽の期待はできそうもありません。

               昼食後、カラカラの猛暑の中で枝豆と小豆の種まき

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陸稲畑に、防鳥用テグス糸と反射テープを張る

2014年08月27日 | 稲:その他



 数日前に草取りした陸稲(農林24号:うるち)が、そろそろ乳熟期になってきました。まだ試してはいませんが、乳塾期の籾を指でつぶすと、乳白色の乳状汁が出てきます。この時期、スズメなどの害鳥が次々にやってきます。そして、その汁をすするようにして食べます。その垂れた汁が稲の葉や茎にかかって白くなることがあります。白く垂れた汁はやがてカビが生え、続いて稲が病気になります。

    左:反射テープ、右:テグス糸              デグス糸を張るための杭打ち
 

 乳熟期の稲をスズメに食べられないようにするためには、網を張る方法と今回のようにテグス糸を張る方法があります。網を張る方法は圃場が広い場合に適していますが、網を圃場全体に張るのは大変な作業です。また回収する作業も大変です。今私が作っている陸稲は少ない面積ですので、防鳥用テグス糸を張ることにしました。

       防鳥用テグス糸を張る              さらに反射テープを張る
 

 防鳥用テグス糸を張り終えると、さらに反射テープを張りました。反射テープは少しの風だけでテープがゆらゆら動いて、日が照っているとその光をピカリピカリと反射します。効果のほどは分かりませんが、これらできる限りの対策を講じました。これで、スズメなどの防鳥対策は完璧のはずです。
 ところで、めい虫,ウンカ,イナゴなどの防虫対策はしませんでした。無農薬に徹したためか、今年は稲の茎に入り込むめい虫の被害が少なくありません。どのくらい陸稲が収穫できるか心配です。

              防鳥用テグス糸と反射テープを張り終えた陸稲畑

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平生町花火大会,田布施地方史研究会,汗だく真夏の草刈り

2013年08月04日 | 稲:その他



 昨日(2日)田布施町郷土館長Nさんに、田布施地方史研究会長のHさんの住所などを紹介していただきました。しかしながらその日はご不在でしたので、今日(3日)、平生町の歯医者に行った帰りに訪問しました。すると、うれしいことに在宅しておられました。玄関の呼び鈴を押すとゆるりと網戸を開けて出てこられました。そこで、すぐに私の自己紹介をしていろいろお話を伺いました。特に、今は無き人島橋についていろいろお話をしました。そして、田布施地方史研究会に入会させていただくことになりました。さっそくHさんに会費を納めました。
 午後に再度訪問して。人島橋の写真を掲載している4月22日のウォーキング資料をHさんにお届けしました。Hさんは懐かしそうに人島橋の写真を見ておられました。その後田布施郷土館に行って館長のNさんに、Hさんに会えたことを報告しました。Nさんありがとうございました。

           草刈り開始直後 ※直前に1輪車で草刈機やガソリンなどを持ち込み


 このところの猛暑で、昼は屋内にいて本を読んだり昼寝して過ごしています。そして、午後3時頃に農作業を始める毎日です。今回は、畑の草刈りをしました。一週間ほど前に雨が降って以降、雑草はぐんぐん伸びています。これ以上伸びると草刈りがより大変になります。一段刈りで済むところが、二段刈りや三段刈りをしないと綺麗に刈れなくなります。一段刈りで済むぎりぎりの今日、草刈りをしました。

                  一通り綺麗に雑草を刈り取った畑


 ところで、今日は麻郷公民館で盆踊りの練習でした。しかしながら、草刈りが終わったのが18時半頃でした。またその頃に、昼前に治療した歯が、鎮痛剤をもらったのですが痛くてたまらなくなりました。疲れと痛みで、今回の練習はお休みさせていただきました。すみません。
 夕食後、疲れて休んでいると、やたら外でバーン,バーンと大きな音が響いてきました。そう言えば今日(3日)は、平生町の夏祭りの花火大会です。去年は見過ごしてしまったので、今年こそはと急いでバイクに乗って八海の堤防に行きました。すでにたくさんの方々が夕涼みしながら花火の鑑賞をしていました。私は、堤防に体を預けながら花火を見ました。
 私が幼児の頃、平生町の夏祭りには祖母に連れられてよく行きました。当時は、大内川で灯篭流しがありました。川辺に下りて、波に揺れながら海へゆったりと列になって流れる灯篭を見ました。どこまで流れていくのだろうと、祖母の話を聞きながら神秘的に思いました。

              対岸の八海の堤防から久しぶりに見た、平生町の花火大会

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陸稲畑に防鳥網を張る予定が、防鳥用てぐすに

2012年08月18日 | 稲:その他

 八王子で稲作をしていた時、一番困ったのは防鳥です。猛暑の中、防鳥網を張るのは大変な作業でした。また防鳥網の回収と片づけも大変です。山口県に引っ越して陸稲を作っていますが、やはり鳥には悩まされそうです。穂が出た稲をよく見ると、穂が食べられて白くなった個所があちこちあります。そして、食べた犯人の鳥の糞が葉にたくさん付いています。今年も防網網を張らなくてはいけないようです。

       防鳥網を張ろうとしたが !!            防鳥用のてぐす
 

 そこで、防鳥網を購入して張ることにしました。しかし、購入した網がカタログどおりの大きさではありませんでした。カタログより大きくてとても張れません。せっかく広げた防鳥網をたたんで牛舎にしまいました。そこで、防鳥網ではなく防鳥用のてぐすを使ってみることにしました。防鳥網より簡単に張ることができます。

                  防鳥用てぐすを張るための支柱を埋め込む


 防鳥用てぐすは、釣り糸に似ている細いビニール製の超長い糸です。糸は透明でしかも極細のため鳥が引っかかりやすいようです。一度引っかかった鳥は、怖がって飛んでこない仕組みのようです。ただし、鶏のように歩いて来る鳥には効果はありません。八王子ではこの防鳥用てぐすを使ったことがないので、今のところ効果は未知数です。もし効果があれば、防鳥用網より簡単に張れるので他の陸稲畑にも使ってみようと思います。

         防鳥用てぐすを張っている途中、透明で極細のため見にくい


 八王子で防鳥網を田んぼに張っていた時、いろいろな小動物がひっかかりました。鳥がかかったり昆虫がかかることが多く、カエルが引っかかったことがあります。防鳥網は動物には優しくないので、てぐすの方がいいかも知れません。一番良いのは網を張らないことがしょうが、そうすると収穫がゼロになるので使うのはやむをえません。10月頃の稲刈りの時まで、この防鳥用てぐすの効果を確かめようと思います。

    支柱に巻きつけた防鳥用てぐす        陸稲畑の上を通る防鳥用てぐす
 

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稲を干した竹竿を解体し、作業小屋に収納

2012年02月06日 | 稲:その他



 去年、別所小学校5年生が7月上旬に田んぼに来て田植えしました。そして、7月下旬に再び田んぼに来て草取りしました。その後10月に私が、同じ田んぼ内に稲をはさ架けして干す竹組を作りました11月上旬に同じ小学生達が田んぼで稲刈りして、刈り取った稲をはさ架けしました。

              解体する前の、稲のはさ架け用に使った竹組


 稲は10日程度干してから古い脱穀機を使って脱穀しました。その後、忙しかったためこの竹組を解体する機会がありませんでした。今回、この竹組を解体して農作業小屋に収納しました。

      竹と竹を結ぶ麻縄を鎌で切断          少しずつ竹組を解体
 

 竹組は麻縄で頑丈に作ったため、冬の寒さでも壊れずそのまま立っていました。最初、竹と竹とを固く結んで麻縄を外すことから始めました。何本かの麻縄で後で解体した竹を結ぶのに使うため切らないよう解きました。残りの麻縄は鎌で切りました。植物繊維である麻製ですので雨風に当たって腐ります。このため、切った麻縄は田んぼにそのまま放置しました。

                                       解体がだいぶ進んだ竹組


 竹組を解体後に下に並べて置き、解いた麻縄を数本使って運びやすいように束ねました。同じ長さ同士の竹を並べて束ねました。竹はほどほどに乾いていたので軽く、片手で持ち上げられるほどでした。束ねた竹竿は、田んぼから300mほど離れた農作業小屋まで何度か往復して運びました。

     同じ長さ同士の竹を並べる        麻縄を再利用して竹を束ねる
 

 この里山の田んぼは、10年以上前から小学生,中学生,大学生,そして地域の方々の稲作体験の場や泥んこ運動会などに使ってきました。水がなかなか抜けず江戸時代とそう変わらない厄介な田んぼですのでいろいろな苦労が思い出されます。なかでも、ここの田んぼにトラクタがはまって往生した時と、世田谷区から稲作体験にやって来た桜木中学校の生徒達が一番の思い出です。今後この田んぼで作業することがないと思うと、少しさびしい気持ちになります。

             束ねた竹竿、もう稲刈りに使うこともないでしょう


 束ねた竹竿は、途中にある麦畑を横切って運搬しました。畑入口のゆるい坂道を下って農作業小屋に運びました。この竹竿はもう稲を干すためには使うことはないでしょうが、今年初夏の麦収穫後の乾燥に使えると思います。竹は干したり、支柱にしたりと農作業に欠かせない自然資材です。

              麦畑を越え畑を横切って、農作業小屋に竹竿を運ぶ途中

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初冬の田んぼ,小さな柿の実など

2011年12月07日 | 稲:その他

 時間が少しあったので田んぼや畑などを散策しました。今は冬のため、午後3時頃になるとぐっと日が傾いてきます。そのため山に挟まれた田んぼはすぐに日陰になって、あたりは暗くなってしまいます。そして、まわりの空気もぐっと冷たくなります。

               日陰になり、急に空気が寒くなった田んぼ周辺


 山と山に挟まれた、この田んぼのような窪地はすぐに日が陰りますが、山を見上げるとまだまだ太陽の日が当たっています。日陰になって窪地が暗いのと対照的に、まだ葉が落ちない山の広葉樹は日に照らされて眩いばかりです。たまたま日が当たる木々を見上げると、その向こうに三日月が見えました。

     日陰で暗い窪地の田んぼ        見上げた木々の向こうに三日月
 

 田んぼから帰る途中、2月頃に耕運機で除草したニンニク畑を通りました。その時休憩した木々の間に、何かカラスウリのように赤く染まった小さな実が沢山ぶら下がっている木々を見つけました。とても小さな赤い実のため、何の実だろうと思ってその木の根元に行きました。

             カラスウリほどの大きさの、赤く実った小さな実


 根元に行って正体が分かりました。それは、とても小さな柿の実でした。一つ摘んでみるとプニュプニュするような柔らかさです。柿ならば食べられるのでは、と思って皮をめくるように剥いで食べてみました。すると、甘みはあるのですが同時に強い渋みがありました。とても食用にはなりません。昔この付近に薬用の木々があった、と聞いたことがあるので、もしかして薬用の柿なのかも知れません。

            ニンニク畑から小さな柿の木がはえる木々を見て

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カカシのある風景、台風対策の稲結び

2011年09月25日 | 稲:その他

 久しぶりの休日のため、田んぼに散歩に行ってきました。稲刈りにはまだ早いので、台風の影響を調べるための調査も兼ねた散歩です。すると、私が支援してきた小学生が田植えした田んぼ草取りした田んぼはあまり稲が倒れていませんでした。また、耕運を手伝った田んぼ田植えを手伝った田んぼも被害はありませんでした。被害が少なかった理由は、植えた稲の品種(キヌヒカリ)が背丈の低く風に倒れにくい性質があるためです。10年ほど前にコシヒカリを作って台風で倒れたことがありました。この有名な品種であるコシヒカリは背丈が高いのでちょっとした風で倒れてしまいます。私はこのコシヒカリの失敗後ずっとキヌヒカリを作っています。なお、古代米にも倒れやすい品種があります。

               台風が過ぎ去った後、初めて訪れた田んぼ


 調査のために田んぼを進むと、あちこちで稲が倒れていました。そして、ある田んぼでは台風対策として稲が倒れないように稲同士が結んでありました。おそらく、この田んぼの耕作者が暴風雨の中で稲が倒れないように、稲と稲を結びつけたのでしょう。このような稲作の苦労を見ると頭が下がります。

                 倒れないように稲同士が結びつけられた田んぼ


 稲がべったりと倒れると、地表の水分やその後の雨で穂発芽したり、病気が出たりします。結果として米の等級が下がります。ここの田んぼは販売を目的として稲作をしているわけではないため実質的な被害は少ないです。しかし、稲作を収入源としている農家は大打撃です。

      風で倒れてしまった田んぼ         倒れた稲のそばで咲く彼岸花
 

 田んぼの一箇所にカカシが立っていました。しかし、台風が来る前と姿が違っていました。帽子が飛んでしまったり、肩が垂れたり、向きが変わったりしていました。暴風雨で衣服の一部が飛んでしまったり、向きが変わってしまったのでしょう。ちょっと無様で不思議なカカシになっていました。

            台風後、倒れかかった稲と無様な姿になったカカシ


           台風前、上の写真と比較すると稲とカカシの変貌は明らか


 台風の惨禍は田んぼだけではありませんでした。小川が一部削れしかも氾濫したのか、小川から田んぼへ大量の落ち葉が流れ込んだ跡がありました。しかし、10年ほど前のように小川が決壊したり崩れたりしなかったのは幸いでした。

     水が流れ込んだ勢いで倒れた稲     小川から水が溢れ流れ込んだ跡
 

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冬の凍結した田んぼ

2011年01月22日 | 稲:その他

 今は一年で一番寒い季節です。このため、水を張った田んぼはどれも凍結しています。特に山陰の田んぼは、日差しが少なくどれも硬く凍結しています。あと1.5ヶ月後の3月上旬には山からカエルが下りてきて産卵します。3月上旬はまだまだ寒い日が続きます。よくこんな寒い季節に産卵するものだと思います。天敵が少ないからでしょうか。

          毎年多くのカエルが産卵をする山陰の田んぼ、凍結してカチカチ


 凍結した田んぼの氷を割ってみました。すると、厚さ約2cmの氷で底の方は凍っていませんでした。最近は気候が温暖化しているのか、昔を思い出してみると、スケートリンクがない私の子供の頃(50年位前)は田んぼに張った氷の上で恐る恐る滑っていた記憶があります。恐る恐るとは言え氷が割れた記憶もありません。子供が乗っても壊れないほど田んぼの氷が張っていたと言うことです。今は厚さ2cmでは簡単に割れてしまいます。上に乗って滑るどころではありません。

                    田んぼに張った厚さ約2cmの氷

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脱穀のための農機具を移動,保管

2010年12月06日 | 稲:その他
 稲を最後に脱穀し終わってから、しばらく脱穀機を田んぼに置いていました。その間、ブルーシートを架けていました。しかし、このままさらに置いたままにしておくと雨が降ったりして脱穀機が湿って傷む可能性があります。このため、今日この脱穀機などの農機具を鈴木牧場に移動して保管しました。

       まず最初に脱穀機を搬出               移動のためのリアカー
 

 まず最初に、脱穀機を田んぼから運搬機を使って田んぼから道端に上げました。そして、一旦鈴木牧場に行ってリアカーを道端まで持って来ました。リアカーはタイヤの空気が抜けていたため自宅から持ってきた空気入れを使って空気を入れました。移動する道は舗装されているとは言え、タイヤに空気が入っていていないと移動にとても力が必要ですので。この脱穀機は10月に大学生達数人で鈴木牧場から搬出しました。数人での移動は楽勝でしたが、私一人だけでの移動は辛いものでした。

                  脱穀機をリアカーに載せて道路を移動


 リアカーで脱穀機を鈴木牧場に移動し終わると、リアカーを再度田んぼ上の道端に持って行きました。今度は、小学生が稲刈り時に使った足踏み脱穀機を田んぼから道端に上げ、続いて手回しワラカッターを田んぼから道端に上げました。そして、その足踏み脱穀機と手回しワラカッターをリアカーに載せました。

  田んぼから上げている足踏み脱穀機     田んぼから上げた手回しワラカッター
 

 足踏み脱穀機と手回しワラカッターは、両方合わせると結構な重さになります。下り坂を注意深く保管先の鈴木牧場まで移動しました。途中、トラックや自家用車が通ると道を明けなければならないので、なるべく左端を擦るようにしてリアカーを動かしました。

              途中2,3度止まって休憩、下り坂は荷物が重いと辛い


 ようやく鈴木牧場に到着するとリアカーから足踏み脱穀機と手回しワラカッターを下ろしました。どの農機具も鉄製ですので降ろした後、決まった場所には手で押すなどして移動しなけばなりません。ずりずり押したり引いたりしながら所定の場所に置きました。

            ようやく到着した鈴木牧場の保管場所、リアカーから降ろす


 この保管場所には、先日使った籾摺り機足踏み縄ない機なども置いてあります。2年後、私は山口県へ戻って田畑を耕そうと思っているので、私が所有する農機具は山口県を持って帰ろうと思っています。それまで、ここに保管させていただくことにしました。

    保管した脱穀機や手回し式ワラカッター、足踏み縄ない機などと一緒に保管
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稲刈り機を田んぼから運搬・収納

2010年12月03日 | 稲:その他



 一部の稲刈りに使っていた稲刈り機を、田んぼから運び出して鈴木牧場に収納しました。この稲刈り機は、9年前にある農家の方にいただいた農機具です。5年ぶりに使ってみましたが、しばらくぶりに稲刈りの効率のよさに驚きました。10人分位の稲刈り能力があるでしょうか。

                  田んぼを背景に、運搬し収納した稲刈り機


 稲刈り機はこれまで鈴木牧場の隅に保管させていただいたので、その同じ場所に運びました。この稲刈り機は一輪車なので運転がとても難しいです。右へ左へと、半ばよろよろしながら運びました。道すがら、途中に広がるいくつかの収穫終わった畑を見ながら稲刈り機を運びました。

       舗装道路でちょっと休憩             鈴木牧場の保管場所に到着
 

 鈴木牧場の保管場所に着くと、稲刈り機からガソリンを全て抜きました。ガソリンが少しでも残っていると、来年使うときにガソリン残渣か詰まってしまうことがあります。ガソリンタンク内のガソリンを抜いた後に、キャブレター内のガソリンも空っぽにしました。

            ガソリンタンク内のガソリンを排出してガソリン缶に受ける


 最後に、稲刈り機に埃が溜まらないようにビニールカバーを掛けておきました。ただ、この稲刈り機はタイヤがパンクしているので、この冬の間に修理しようかしまいか迷っています。この秋、パンクした状態で特に不都合も無く稲刈りできたので、わざわざ修理する必要もないかなと思っています。来年の秋までここに置くことにしました。

                ビニールカバーを掛けた稲刈り機

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最後の防鳥網を回収,繕い(3)

2010年12月02日 | 稲:その他



 先日の防鳥網回収に続いて、田んぼに残っていた防鳥網2張りを回収することができました。これで全ての防鳥網を回収できたことになります。とても細い糸で編まれているため、所々傷んでいて切れているところもありました。

                    残った防鳥網1張りを繕っているMさん


 防鳥網はとても広いため、回収するときのことを考えながら張らなければなりません。特に、四隅のうち南北の部分の辺は一つにまとめなければなりません。南北の辺をちゃんとまとめておかないと、来年田んぼに張るときにとても困ります。

    まとめられた防鳥網の南の辺             南北の辺を両側に引っ張る
 

 南北それぞれの辺をまとめると、今度は網を畳んでいきます。まず、南北の両端を引っ張った後、それを、二つに折り返します。それを二回繰り返して防鳥網を小さくたたみます。

                    南北の辺を二つに折り返した防鳥網


 この防鳥網の回収はとても根気のいる作業です。よく漁港で漁師が魚網を広く干しながら繕っている姿を良く見ますが、そのように農作業の合間に根気良く作業しなければなりません。とにかく、今年は全ての防鳥網を回収繕いました。ここの田んぼでは、防鳥網にかける時間は相当なものです。それだけ、スズメなどの害鳥に悩める稲作りです。

             綺麗にたたみ終わった防鳥網、お疲れさまでした。

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防鳥網の回収、繕い(2)

2010年11月25日 | 稲:その他

  稲刈り後に残された防鳥網がまだ田んぼに残っています。先日の片付けに続いて、仕事の行き帰りに田んぼに寄ってはこの防鳥網を片付けています。この片付けをちゃんとしていないと来年使えません。毎年のように防鳥網を片付けるのはとても面倒な作業です。

                     片付ける前に、田んぼに防鳥網を広げる


 細かい糸で編まれている防鳥網は、東西南北の四辺のうちの南北の二辺が硬く太い糸で編まれています。この硬い糸を手繰り寄せてまとめます。硬い糸は緑色をしていたり、青い色をしているのですぐ分かります。この硬い糸を根気良く手繰り寄せてまとめます。

  網の南北の二辺にある緑色の硬い糸            根気良く手繰り寄せる
 

 根気良く手繰り寄せる時に、竹竿のような長い棒を使います。手繰り寄せた緑色の硬い糸をこの棒に並べるように通します。この作業が一番根気がいります。作業をしていると少々バカバカしくなることがありますが、毎年出穂時に稲を守るために必要な大切な網です。片付けないわけにはいきません。

               手繰り寄せた糸を細い棒に次々に通す


 すべて手繰り寄せると、棒に通された糸を紐に通し代えします。これで防鳥網の東西南北の南方向の辺を手繰り寄せました。今度は、同じように北方向の辺の網を手繰り寄せます。これまた根気がいる作業です。

               棒に通した緑の糸を、太目の紐に通し代える

 南北の二辺をまとめると作業はほぼ終わりです。防鳥網を南北に細く絞るように引っ張ります。そして、二つ折りにします。すると、長さは半分になります。さらに二つ折りにすると、その半分の長さになります。

      防鳥網を南北に細く絞る              二つ折りになった防鳥網
 

 このようにしながら防鳥網をまとめていきます。しかし、とても根気がいる作業のため一度に片付け出来る防鳥網は一張りがせいぜいです。まだ、3張りの防鳥網が残っています。私一人だけがこの片付けをするので、残りの防鳥網を片付けるには今後のべ3日かかります。

                 ようやく倉庫に片付けられる形になった防鳥網

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今年最後の脱穀と稲ワラの細断

2010年11月19日 | 稲:その他



 今年最後の稲の脱穀をしました。去年は古代米刈り取りが遅れたために、脱穀も12月末に遅れてしまいました。今回は予定通り11月上旬までに脱穀をして籾を収穫したので、気持ちがほっとしています。

                 はさ架けして乾燥させた稲を脱穀しているMさん


 ただし、東京薬科大学ASIATOの稲の脱穀が済んでいないため、今回使った脱穀機などの農機具はこの田んぼに残すことにしました。12月上旬に脱穀予定とのことです。ASIATOの脱穀がすべて終わったら撤去しようと思っています。

      脱穀が済んだ稲ワラは横に積む           収穫した籾は各種米袋に
 

 稲の脱穀が済むとたくさんの稲ワラが出ます。この稲ワラのうち利用するのは、来年の稲刈り用,しめ縄用など、ほんの少量です。そのほとんどが不要な稲ワラになります。この不要となった稲ワラは小さく細断して田んぼに散布します。

            不要となった大量の稲ワラを、細断機で細かく切る


 この細断機は手回ししても使えますが、大量の稲ワラはとても手回しでは追いつきませんし疲れます。脱穀機に使用した発動機で回して使うことにしました。大量の稲ワラを細断機に投入する係と、次々に細断されて出てくる稲ワラを熊手でかき寄せて積む係の二人で稲ワラを細断しました。

          稲ワラを投入するTさん、細断された稲ワラをかき寄せ積むMさん


 2時間位でしょうか、もくもくと稲ワラを裁断する作業を続けました。大量の裁断された稲ワラの山ができました。この裁断された稲ワラを田んぼに散布すれば、一冬の間に腐って適度な田んぼの肥料になります。来年の米作りの前作業と言ったところでしょうか。

     山と積み上げられた細断済稲ワラ      もくもくと稲ワラの細断作業をする
 

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稲ワラと雑草の細断作業

2010年11月04日 | 稲:その他



 稲を脱穀した後に不要となった稲ワラをワラ切りカッターで細断しました。稲ワラはそのままでは簡単には腐りませんが、細かく切ると腐りやすくなります。また、土にうない込みやすくなります。さらに、耕耘機で土と混ぜる作業をしてもロータリーに巻きつくことがなくなります。曇り空の下で、もくもくと稲ワラを細断しました。

    一人が稲ワラをワラ切りカッターに入れ、一人が細断された稲ワラをかき出す


 今回使ったワラ切りカッターは先日ナスの残渣処理に使いました。その時は手回しで細断しましたが、今回は量がとても多いので発動機を使ってワラ切りカッターを動かしました。このため、2時間程度ですべての稲ワラと雑草束を細断することができました。

     発動機でワラ切りカッターを回す          細断された稲ワラが下に落下
 

 2時間も稲ワラを細断すると、足の踏み場もないほどの結構な量の細断された稲ワラがたまります。この稲ワラは風雨にさらして腐らせた後、畑にばら撒いて耕耘機で土に混ぜます。一種の土の改良剤として使います。

             足の踏み場もないほど、山のようになった細断された稲ワラ


 稲ワラを細断し終わると、次に先日小豆畑で刈り取った雑草の山を細断しました。枯れた雑草は雨に当たって半分発酵したような状態でした。さらに、先日の台風で雨に当たって湿っていました。

   稲ワラの裁断後、湿った雑草を細断          ぼろぼろになって湿った雑草
 

 細断した稲ワラや雑草はワラ切りカッターの下に溜まります。溜まった稲ワラや雑草は、溜まらないように次々に熊手でかき出します。そして、ワラ切りカッターとは別の場所に積みます。休憩なしで2時間ほどの作業でしたが、じんわりと汗が出てきました。

                 稲ワラと雑草の細断作業をしたY(右側)さんとTさん

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