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隠居について学ぶ

2016年06月25日 | 読書
 憧れの「隠居生活」のために、知識を得ようといくつかの本を読んだ。
 軽くメモしておきたい。


 『隠居学』(加藤秀俊  講談社文庫)

 この本には教えられる事柄が多い。
 きっと、この後も何度か見直すのではないか。こんな一節がある。

 ★「見かけ」あっての「中身」である。「形式」あっての「内容」である。「形式」が定まっているから安定するのである。

 服装について述べている箇所なのだが、これは実に広く深く洞察することができる。

 ある意味で「職業」は形式であるわけだし、それをとっぱらった時に何が残るか、という問題である。
 「形式」を作り出すことも必要かと思えたりする。



 『知的余生の方法』(渡部昇一  新潮社新書)

 この新書も広く、かつ深い。
 もちろん「知の巨人」たる著者であるし、先日「内なる時間」のことについて引用したが、まさにどう時間を使い切るかという一点に向けて、広範囲に掌握している。
 そして、おそらくそのためのキーワードになるのは次の言葉だ。

 ★「内発的興味」

 その掘り起こしをどうするか…まず、振り回されないことか。


 
 『知的創造の方法』(阿刀田高  新潮社新書)

 第一章「ダイジェストする力」には、とても共感できたし、どこか心強かった。
 ネーミングやキャッチコピーなどにも通ずることがあったので興味深かったからだろう。
 あえて、自己解釈を文章化してみよう。

 「テーマだけを追い求めず、モチーフを大切にし、アイデアをもって、ストーリーを作ろう」

 なんのこっちゃ!まあ、自分は分かったつもりだ。