すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

奇跡の人たち

2016年06月27日 | 雑記帳
 今日6月27日は「奇跡の人の日」であるそうな。かのヘレン・ケラーの誕生日なので、そう名づけられたらしい。ヘレン・ケラーの伝記は小さい頃に読んだ方も多いのではないだろうか。私は一度芝居で観たいというのが念願だ。さて、4月からのBSプレミアムドラマ『奇跡の人』はなかなか面白く、続けて視聴した。


 岡田惠和脚本で、峯田和伸という俳優?が主演している。いわゆる「駄目人間」ぶりがよく表現されていて、わけのわからない言動がぴったりしていた。その主人公が、障害を持つ少女と関わり「奇跡」に導くまでの物語だが、とにかく凄かったのは、その少女役の演技ぶりだった。こりゃ天才だな、と家人と話した。


 住田萌乃という子は、朝の連続ドラマ「マッサン」にも子役で登場したことを覚えている。その時は可愛らしい娘という印象しか残らなかった。今回、目は見えず、耳も聞こえない、つまり意思疎通ができないという難役をまさに熱演した。小学校低学年ぐらいと予想するが、他の子役ではそこまでできなかったろう。



 ヘレン・ケラーの話では、井戸の水を「water」と発するところがハイライトだ(その点はフィクションらしい)。今回のドラマは少女の名が「海」であり、実際の海との出逢いも大きなポイントとなっている。現実にハンディを抱える人たちが別次元の能力を発揮するために、「自然」が果たす役割は不可欠といってよい。


 地上波での再放送があった場合はぜひご覧いただきたい。一見の価値あり。NHKドラマつながりで、書き留めておきたかったことを一つ。1月から放送された『逃げる女』。土曜10時枠で視聴率2%だったらしい。主演の水野美紀に関わる役どころの仲里依紗の演技にぶっ飛んだ。これはある意味で「奇跡」と驚嘆した。